青い花・同人誌翻訳

青い花番外編・二次創作ストーリーを読んでみよう

Frankさんオススメの『青い花』二次創作、英語ではFan Ficと呼ばれる同人作品の一種ですが、『That Type of Girl』で紹介されていた『Don't Want to Know What I'll Be Without You』というショートストーリー、こちらを、せっかくの機会なので翻訳して、素…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その44:著者について・奥付

前回のセクションは、章タイトルを「付録5」としてしまっていましたが、こちらは付録ではなく独立した章だったので、ミスでしたね。 Frankさんからのメールで気付きましたが、訂正しておきました。 また、同じメッセージで、日本語文献の表記の仕方について…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その43:参照文献

今回は参照文献の章で、文字数は過去一長いですが、英語文献は検索に便利なようにそのままコピペで残してあるだけなので、日本語情報としてはそんなにそこまで多くはない感じですね。 こないだのオススメ書籍の章と同様、日本語の原典があるものは、日本語表…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その42:付録4・レビュー

今回は、英語圏で記名付きで投稿されている『青い花』レビューの紹介の章ですね。 まぁこの傑作が低評価なわけがなく、むしろ低評価をつけるヤツがもしいたとしたらそいつはセンスがないので、そんなヤツの言葉に価値はないし耳を貸す必要は一切ないという無…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その41:付録3・誤植

今回は、英語版『青い花』=Sweet Blue Flowers(SBFと略)でFrankさんが見つけた誤植についての章ですね。 なお、以前の記事でちょうど該当部分の画像(日本語版4巻の人物紹介ページ)を掲載していた時に触れていた部分、「上田良子さんの名前の秘密」につ…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その40:付録2・キャラの関係性

付録の章の続き、今回は、キャラクターの関係性についての分析のようです。 大変面白そうですね。 画像は記事内に存在していたので、今回のトップ画像はそちらという形でいきましょう。 ############### That Type of Girl(そっち系のひと)志村貴子『青い…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その39:付録1・キャラ表(後半)

早速索引の続き、あーちゃんから参りましょう。 一点、英語版から日本語版用に一括変換したページ番号で、日本語版5巻以降は、ページの振り方の都合で、「0ページ」や「マイナス1ページ」となってしまっていた部分を見つけたため、それらは「カバー」「目次…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その38:付録1・キャラ表(前半)

今回から付録の章ですが、一発目がめちゃくちゃ膨大な量の、キャラ索引! あまりにも大量の情報で長かったため、2回に分けて掲載しようと思います。 索引としてもそうですが、Frankさんによる細かい記述が多く、「え、そんな場面あった?→ホンマや、知らんか…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その37:オススメ書籍

今回は参考文献の中から特にめぼしいものにコメントがつけられているセクションですね。 先日の追記に、このセクションへのメッセージもありました。 -----Frankさんによる最終章への追記・訳----- Suggestions for Further Reading. 本のタイトルや著者に言…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その36:『青い花』後の百合

今回はより最近の百合作品に触れているようですね。 「『青い花』を読んだ後に」という章なので、やはり個人的には(百合うんぬんは無視して)別の志村作品を読むべきだと思えたため、トップ画像は、放浪息子の英語版から拝借させていただきましょう。 まぁ…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その35:ヘチマの花物語

今回から『青い花』を読んだ後の、いわゆるあとがき的な章に入っていきますが、まずはタイトルに関する補足をずーっと前にいただいていたので、そこから見ておきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Gourd Tale": これは(も…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その34:二人一緒に(&おまけ・勝手にキャラのテーマソング)

ついに本編考察記事は最終パートとなりました。 まずは節タイトルの補足から触れて参りましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Two Women Together":これは(もちろん)この章自体でも引用している、Adrienne Richの詩の一行を引…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その33:フォー・ウェディング

今回で本編部分の考察パートを終える予定でしたが、1セクションだけで案外いい長さになっていたこともあり、段々終わるのも惜しくなってきてしまったこともあり、無駄に記事水増しを兼ねて、やっぱり2回に分けさせていただくといたしましょう。 ラスト2セク…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その32:停止性問題・嫉妬心、同じだね

今回はまたセクションタイトルに関する補足をいただいていたので、そちらから参りましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "The halting problem":これは、コンピューターサイエンスにおける有名な問題を指している:https://en.wi…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その31:感情の失禁

今回はそのままズバリなセクション名ですが、最終巻のある1シーンから話が広がる感じですね。 そのシーンは…お試し読みの範囲にはなかったので、残念ながら画像はなしでぜひ実際の本をお手に取っていただきたいですが、硬派で真摯な百合作品といえる青い花に…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その30:野郎ども、いい所なしじゃねーか!

今回も、音楽ネタが絡んだセクションタイトルのようですね。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Men, what are they good for?":1960年代の『War』というタイトルの曲(https://en.wikipedia.org/wiki/War_(The_Temptations_song))を…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その29:自分ひとりの劇

今回も、セクションタイトルの補足から触れていきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "A play of one's own":ヴァージニア・ウルフのエッセイ「A room of one's own」のタイトルが元ネタである。 このエッセイが日本語に翻訳…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その28:この嘆き悲しみよ

今回から本編最終パートになりますが、またまたかなり凝ったタイトルになっているようです。 いただいていたサブタイトルの補足から見ていきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "This way of grief":これはアメリカの詩人Adri…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その27:レズ・ビアン

今回で英語版全4巻中の3巻まで触れるパートがおしまいの感じですね。 3巻パート最後のセクションのタイトルも、やや特殊なもののようです。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Rezubian":「Lesbian」の日本語ローマ字表記を用いてみた…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その26:温泉回

今回で英語版第三巻パートにあたる残り2セクションを終えようと思っていましたが、案外2つ目のがかなりのボリュームで、こりゃちと長すぎるな…となったので、やっぱり1セクションずつで二回に分けさせていただきましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタ…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その25:虐待関係再び

今回も、サブタイトルに関する補足から参りましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Abusive Relations Revisited":以前の「関係」の言葉遊びに加えて、「再訪」の言葉遊びが追加されているのが特徴である;本節では、ふみと千津…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その24:演者を探す二人の登場人物

今回はちょっと多忙につき投稿時間が少し遅れてしまいましたが、次のセクションに参りましょう。 こちらもサブタイトルの解説をいただいていました。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Two characters in search of an actor":ルイジ…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その23:本年の主役・旧弊の女

前回の鹿鳴館の流れから、今回最初は板垣退助というこれまた歴史上の偉人の話がありまして、Wikipediaなんかで調べていたらこれが存外面白かったもので、トップ画像は板垣さんにしようかと思ったんですけど、ヒゲのおっちゃんの画像がでーんと載るのもアレだ…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その22:劇こそまさにうってつけ・あきことあきら

前回は歴史に残る偉大なる女性たち、山川捨松さん・永井しげさん・津田うめさんのストーリーを垣間見させていただきましたが、今回はまるっと鹿鳴館の解説! 久々にセクションタイトルの解説をいただいていたので、まずはそちらから参りましょう。 -----Fran…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その21:舞台設定

前回の竹取物語・伊豆の踊子に関する小咄に引き続き、今回も青い花本編とは離れて、まずは歴史の授業が開かれるようですね! 文明開化の音がする頃に、親元を離れて異国の地に旅立った偉大な少女達、さき・しげ・うめの御三名(どれも幼名)についてのお話で…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その20:全て和モノ!

ついに作品も後半戦に突入です。 とは言ってももちろん連載中はこの時点でちょうど半分を消化したなんて分かりませんでしたし、リアルタイムで連載に触れていた立場としては、まさに新刊が大変楽しみだったことを思い出します。 今回のセクションは、杉本家…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その19:大人の悩み・そんな感じの…

今回で英語版2巻=日本語版4巻までの考察を終える感じで、物語的には半分の折り返し地点ですね。 今回触れるセクションのサブタイトルは、特にFrankさんからの補足はなかったんですけど、やや曖昧な感じでどんな訳がいいか迷ったものの(作中にも登場しない…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その18:新キャラと鹿鳴館

今回は英語版2巻後半=日本語版4巻へと話が進み、まずは新キャラの登場からですね! 英語版2巻の裏表紙=日本語版4巻の表紙(↓)の、真ん中にいる元気いっぱい・猪突猛進娘が今回の主役だ! 特定のキャラには結構厳しい目線を向けるFrankさん、アメリカ人の視…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その17:規則通りの、戸籍による家父長制

今回のセクションもタイトルの補足をいただいていたので、そちらから参りましょう。 -----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳----- "Patriarchy by the book":「by the book」という、「規則、法的要件、または公式手続きを厳密に守る方法で」(Wik…

青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その16:声を上げて・サヨナラ王子…

前回紹介していた、存在感抜群・中身の美しさに圧倒される、紙の英語版青い花『Sweet Blue Flowers』ですが、手にするまで、「一巻あたり日本語版二冊分収録って、どうなってるんだろ?」と思っていた部分、実際は、途中、オリジナル日本語版単行本の区切り…