青い花の同人誌『That Type of Girl』日本語訳その34:二人一緒に(&おまけ・勝手にキャラのテーマソング)

ついに本編考察記事は最終パートとなりました。

まずは節タイトルの補足から触れて参りましょう。

-----Frankさんによる今回の章のタイトル解説・訳-----

"Two Women Together":これは(もちろん)この章自体でも引用している、Adrienne Richの詩の一行を引用したものである。

改めて、アドリエンヌ・リッチの詩(「二十一の愛の詩」)が日本語に翻訳されているかどうかは分からない。

もしなければ、一番簡単な方法でタイトルを訳していただければと思う。

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今回も、リッチさんの詩を引っ張って考察がなされるということで、何とも教養に溢れて含蓄に富んだ面白い話が待っていそうです。

こないだの「Translations」の詩は翻訳が見つかりませんでしたけど、今回引用されている詩は、幸いないことに、日本女性学会の1990年6月大会における、平安女学院大学短期大学部・英語コミュニケーション学科で教授も歴任されていた富岡明美さんによる発表資料で取り上げられているのを見かけました。

富岡さんによるその日本語訳を、ありがたく参考に拝借させていただこうと思います。

 

なお、今回は結構短めのセクションということで、「何か他にネタないかな…」と考えてみたんですけど、こないだの「小さな恋のメロディ」や「ハッピークリスマス、キョーコ!」などが中々個人的に面白かったので、勝手に『青い花』各キャラのテーマソングを選んでみることにしました。

何の根拠もない、独断と偏見の適当チョイスですが、お暇つぶしにご覧いただけたら幸いです。


本編ラストを飾る画像は、最終巻のカラーページにある、大人になったあーちゃん&ふみちゃんですね。

ふみちゃんはあまり変わらないものの(元々大人っぽいので)、あーちゃんは、マジで「大人になったねぇ…!」って感じが絵だけで伝わってくるの、ホント凄いですよねぇ…!

これはもう、あーちゃんではなく、あーさんだ!(まぁ、かしまし三人娘は、割と最初っから「あーさん」呼びでしたが…(そしてその呼び方が僕は何か好きでした(笑))。)


あーさんとふみさん、いつまでも一緒に幸せでいるんだぜ…!

日本語版8巻冒頭カラーページ・https://www.amazon.co.jp/dp/B00IWMC15Kより

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That Type of Girl(そっち系のひと)
志村貴子青い花』に関する考察

著/フランク・へッカー 訳/紺助

 

(翻訳第34回:189ページから190ページまで)

二人の女性が一緒に

二人の女性が一緒だというのは努力のいる仕事

文明がこれ以上純然たるものにしたことはない

アドリエンヌ・リッチ*1

京子の結婚式の感激、そしてあきらによるふみへの告白の衝撃を経て、『青い花』は最終ページを迎えた。第一話冒頭、あきらの眠っているシーンからの「青天の霹靂」が、ここでは、あきらとふみとの間で交わされる、朝のあいさつに置き換えられている。子供やティーンの頃に楽しんだ、おしゃべりでいっぱいだったお泊まり会を、大人になってから再現していた夜が明けたのだ。

 もし『青い花』がエスの少女間恋愛物語であれば、高校を卒業した時点で涙の別れが待っていただろう。もし他の多くの百合作品と同じであったならば、告白の後にはキスがあり、「ストーリーA」の公式が成立していたはずである:二人の少女がお互いを好きになった、以上終わり、というものだ。あるいは現代の女子学生百合、例えば森永みるくの『GIRL FRIENDS*2や『ハナとヒナは放課後』*3のように、ラブラブな形で終わることがあったかもしれない。

 しかし『青い花』では、あきらとふみが別れることはない*4。その代わり、ふみの内面を描写したモノローグが、この先10年20年と、二人の人生が絡み合い続けていくことを強く示唆している(『青い花』(8) pp. 180-1/SBF, 4:360-61)。この作品は「ストーリー A」の構造を踏襲し、あきらの告白で物語を終えるが、これ以前の章で、二人のファーストキスは既に描かれている。最終話では、その気配が仄めかされているのみだ。そして最後の点として、二人は既に一晩を共に過ごし、肉体的な親密さも経験している((7) pp. 139-44/4:141-46)が、最後の場面では別々のベッドで目を覚ましている。二人が愛し合っていたとしても、それは言葉によるものであり、身体によるものではないのだ。

 なぜ『青い花』はこのような終わり方をするのだろうか?もし、私が仮定したように、この作品の主要なテーマが、人間関係における平等性の重要化であるとすれば、この最後の場面は、それが実際問題現実的にどのように展開されて行き得るかを示している。あきらは、自分がふみに恋心を抱いていることを認め、二人の関係とは何か、そしてどうあるべきかという考えのギャップを埋めるために、かなりの距離の旅をしてきたのだ。

 だがふみについては、あれほど強く欲していたあきらとの肉体関係をいつ持てるのか、あるいはそもそも持つことになるのかどうかは、作中では曖昧なままである。あきらが、二人の関係を、単なる友情ではなく恋愛として捉えるふみの視点にまで達したように、ふみも、あきらの性格から、二人の関係は常にロマンチックな面が性的な面を上回っているということを受け入れなければならないのかもしれない。

 しかし、重要なのは、パートナーとしてのその関係性の輪郭形成を交渉しながら、二人が対等な立場での関係を構築すること、およびお互いをパートナーとして一緒に外の世界に立ち向かっていくことへの、(再)スタート地点に立つことができる、ということなのだ―これには、他の友人や家族、そして恐らく将来の同僚や仲間にカミングアウトすることも含まれている。

 アドリエンヌ・リッチの言葉を借りれば、現代の日本では、二人の共同生活をシンプルにするものは何もない。この国では、LGBTQに対する社会的な態度は徐々に変化しているものの、結婚や家族に関する法律の家父長的な性格を改革しようとしない保守的な政府によって、その進化は妨げられてもいるのである。

 そういった社会的・政治的な問題が、『青い花』に登場する女性たちの人生の背景を形作ってはいるが、その根底にあるのは、自分が誰を愛し、その愛をどのように表現すればいいのかを発見しようともがく二人の物語である。アドリエンヌ・リッチも「二人の人間が一緒だというのは努力のいる仕事  その日常性の中の英雄的な部分」と書いている*5。『青い花』の最後のページでは、ふみとあきらの幼い頃の友情が振り返られるが、エピソード全体としては、これから来たる年月における、ふみとあきらの関係そのものとなる「仕事」を見据えているのである。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

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素晴らしい作品、そして素晴らしい考察でした。


僕なんぞは、正直ぶっちゃけ、あーちゃん好きの平凡な異性愛者なので、最後あーちゃんがふみちゃんと一緒になった時は、

「そうか、予想はしていたけど、あーちゃんはそっちの道に進んでしまったか……。あーちゃんが幸せならそれでいいんだけど、あーちゃんには普通の道を歩んで欲しかった気も、少ししてしまうよ…」

…などと思ったりもしたんですけど、Frankさんの非常にしっかりとしたジェンダー的思考・多様性の捉え方を読むにつけ(もちろんその他色々今の時代の情報も目にするにつれ)、それは本当に失礼な捉え方というか、他人の指向性や考え方・決断を自分の物差しで勝手に決め付けるのは傲慢を通り越して絶対にやってはいけないことであり、どっちがより幸せとか、そういうのを他人が勝手に判断するのは本当に時代遅れの頓珍漢な考え方でしかない、ということに気付かせていただけた次第ですね。


もちろん僕自身が百合や同性愛に目覚めるという話でもないわけですけど、人と人の関係を本当に丁寧に(Frankさんの語る、社会学的な側面も含め)描き上げられたこの作品は、改めて考えても掛け値無しに素晴らしかった、本当にその一言といえましょう。

 

そんなわけで、何気にここまででもう結構いい分量になっていますが、既に用意してしまっていたので、「『青い花』各キャラクターにピッタリなテーマソングを考えてみよう」コーナーを進めてみましょう。

Wikipediaに載っているキャラほとんど全員に加え、それ以外の名前すらない端役にもごく一部、合いそうな曲を見繕ってみたんですが、全員貼るのも無駄に長すぎる&記事も既に結構な長さになっていたので、今回は漫画巻頭にある登場人物紹介(以前の記事で、画像を貼らせていただいていました)に描かれていた13人だけ、まず触れてみるとしましょう。

残りの脇役キャラは、また今度機会があったら再度取り上げさせていただこうと思います。

 

手持ちの音楽ファイルを軽く検索してみたら五万曲以上保有していた、漫画と音楽を愛してやまないと自認する僕が、ズバリ、みんなにピッタリの曲を選んでみましたよ!

まぁもう途中から、ただ自分の好きな曲を貼りたいだけちゃいますのん?って感じだったかもしれませんが(笑)、一応選んだ理由を一言二言こじつけて紹介していこうと思います。


僕はどちらかといえば洋楽より邦楽の方が好きなんですけど、よっぽどじゃないとどなたかにとって思い入れのある曲を選んでしまい、「は?」と思われる可能性が高い&あんまり知られていない曲の方が面白そう(とはいえ有名所ばかりなので、「知ってるし」という曲も多いと思いますが)&公式動画が公開されている確率が段違い……といった点から、どちらかといえば洋楽中心のチョイスになった感じです。

(今回紹介分は、普通に邦楽も多かったですが。

なお、どうしても公式動画が見つからなかったものは、ややグレーですけど有志の方がアップされているものを使わせていただいています。
 公式動画以外はタイトルに「(*)」を付けておくので、いつか削除されていたら、その時はその時というか、ご自身で検索するなり、あるいは公式の音源(今時はサブスク・ストリーミングで聴けることも多いですしね。僕は未だにCD派ですが…)に当たっていただければと思います。)


…御託が長くなりました。

こういうファンチョイスはお寒いセレクションになることが多いですが、結構いいテーマ曲になっているのではないかと思います(まぁそれは自分の好きな曲ばかりなので当然かもで、それ含めてサム~い、って話かもしれませんけど(笑))、ではどうぞ!

 

・万城目 ふみ(まんじょうめ ふみ)

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Titanium/Sia

David Guettaさんという、多くの歌手とコラボして超良曲を量産しまくっているDJ・ミュージシャンの方と、オーストラリアが誇るSiaさんによるこの曲、こちらは、いじめをテーマにした作品といわれています。

Titaniumというのは、タイタニウムと発音されますけど、まぁ日本語にすると「チタン」なのでちょっと弱々しい気もしちゃうものの…

(でも、この言葉の語源はギリシャ神話の巨人タイタンですし、金属のチタンも音はともかく見た目も重厚感あってゴージャスですから、やはり強さの象徴ともいえますね)

…「私の心はタイタニウムでできているんだ。絶対に負けない!」という強い意志を見せて、いじめられている子を勇気付けて・応援してくれている…そんな曲です。

まぁふみちゃんは別にいじめられていたわけではないんですけど、Frankさんのおっしゃる「鋼鉄の芯」がまさにこれとピッタリで、Siaさんの突き抜けるボイスによる

「You shoot me down, but I won't fall, I am titanium」(撃たれたって、私は倒れない。私はタイタニウムなんだ!)

…という魂の叫び、これこそまさに鋼鉄の芯を持ったふみちゃんに相応しい一曲といえましょう。


・奥平 あきら(おくだいら あきら)

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BLUE TEARS (*)/JUDY AND MARY

以前の記事で触れたことがあったんですが、僕はジュディマリがかなり、多分女性ボーカルでは一番に近いぐらい好きでして、YUKIちゃんのこの、元気でありながらどこか切なさも孕んだ声、そして何より「青い涙」というタイトルのこの曲は、青い花の主人公・あーちゃんにまさにドンピシャといえるのではないかと思います。

まぁ歌の内容はそこまで青い花やあーちゃんという訳ではないものの、タイトル・雰囲気・曲の良さ、全ての点で満場一致であーちゃんのテーマといえましょう(満場一致=僕一人(笑))。

 

・杉本 恭己(すぎもと やすこ)

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Someone Like You/Adele

21世紀以降、世界で最も多くのCDを売ってるのが、このAdeleさんですね。

アデルさんは別に杉本先輩と似てるわけではありませんが、この、美しすぎるピアノの旋律とともに「あなたに似た誰かを見つけるよ、心配しないで」と、元彼の結婚式に押しかけて(という設定で)歌うこの曲……まさに杉本やっちゃんのためのような曲じゃないっすか!

しかも、アデルさんはイギリスの歌手でして、この、モノクロのいかにもイングランドな感じのMVも、イギリスへと旅立った先輩に相応しい…。

ピアノ一本なので、正直、初見時は「何このつまんねぇ曲(笑)」と思えたのですが、流石はアデルさん、じっくり聴くとマジで心に沁みる、尋常じゃない名曲ですよ。

大丈夫だよと強がりながらも、「Don't forget me, I beg」(忘れないで、お願い)と、途中めっちゃもう泣きそうな声で歌うアデルさん……良すぎるぜぇ~!

杉本やっちゃんも、恐らく同じようなことを思い続けるのではないかと思いますが、どうか先輩に幸あれ……。

 

・井汲 京子(いくみ きょうこ)

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Somewhere Only We Know/Keane

既にHappy Xmas, Kyokoと、小さな恋のメロディが京子のテーマとかほざいてたわけですが、あれは幼い京子のためと、京子&康のためのテーマなので、オレの京子にはもう一個テーマソングがあるのが相応しいのです。

憧れの杉本先輩がSomeone Like Youだったので、同じSome~つながり(つながり薄いな(笑))、そして同じくイングランドのバンドであり、しかもMVが、まるで幼い京子が迷い込んだあの場所のようなどこか深い森の中で撮影されている感じで、これだけの要素があれば、京子ちゃんも喜んでくれるに違いありません。

全部男性ボーカルの曲になってしまいましたが、「杉本先輩が女性ボーカルなら、私は男性でいきます!」と言ってくれる京子が目に浮かぶようです。

まぁ冗談は抜きにしても、これまた心に深く沁みこむ美しいメロディは、妖艶な井汲さんに本当にピッタリなのではないかと思います。

 

・本厚木 洋子(ほんあつぎ ようこ)

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New Rules/Dua Lipa

Frankさんが、「自分達に関する劇を自分の力で書く、新しいタイプの女性」的なことをおっしゃっていたこともあり、ポンちゃん自身はカッコいい女性というよりまぁ可愛らしい感じですけど、その考察イメージに引っ張られて、カッコいい女性・新しい女性というイメージで浮かんだ曲を選んでみました。

Dua Lipaさんもイギリス出身の、ファッションモデルであり、自ら曲を産み出すシンガーソングライターでもあるという、極めてカッコいい女性ですね。

めちゃカッコ美しいMV含め、中毒性のある、凄まじくイケてる曲だと思います。

ポンちゃんも将来、こんなDuaさんのような、世界を股にかけるぐらいの脚本家になって活躍してくれることを願う…!!

 

・茂木 美和(もてぎ みわ)

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ラムのラブソング(*)/松谷祐子

ふわっとして可愛い感じのモギーといえばやっぱり、可愛らしい曲世界代表といえる、この曲が真っ先に浮かびましたねぇ~。

きっと、カラオケで兄に歌ってあげていることでしょう。

くぅ~、羨ましいぜ、兄っ!!

 

・安田 美沙子(やすだ みさこ)

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Bang Bang/Jessie J, Ariana Grande, Nicki Minaj

やっさんは、何か「バン・バン!」って感じだったのと、やはり仲良し三人組ですからね、三人で楽しそうに歌うこの曲が、まさにやっさんのテーマであることに異論がある方はいらっしゃらないことでしょう。

黒髪でカッコいい感じのジェシーさんがやっさん、可愛らしいアリアナさんがモギー、力強い女性のニッキーさんがポンちゃんですかね、あえて例えるなら…(あんまりそうでもないので、例える意味なし(笑))。

 

・上田 良子(うえだ りょうこ)

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Burn/Ellie Goulding

上田さんもイギリス組ということで、イギリスの、何だか癖になりそうな、センス・才能が溢れる感じのEllieさんが、何となく上田さんにピッタリに思えたのです(何か細長い感じの所も似てる(笑))。

まぁ金髪と黒髪の違いはあれど、まさに和製Gouldingが上田さん、イギリス版良子がエリーといっても、強ち過言ではないのではないでしょうか。

 

・大野 春花(おおの はるか)

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君は天然色大滝詠一 

大野の春ちゃんほどこの曲が似合う子は、この世に存在しねぇ…!

…まぁそんなこたぁないかもしれませんが(笑)、この、永久に色褪せない、マジで誇張抜きに永遠に瑞々しくあり続けるこの曲は、春の花のような大野ちゃんにあまりにもよく似合い過ぎていますね。

若い女の子が歌ってるような元気な曲を選ぼうかとも思いましたが、「大」つながりでこちらを選びました(今適当に考えた後付けですけど)。

 

・山科 日向子(やましな ひなこ)

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あなたに会えてよかった/小泉今日子

この曲は、小泉キョンキョンが亡くなったお父さんに向けて歌った曲と言われているのでヒナちゃん先生とは少し違うっちゃ違うんですけど、織江さんから、そしてもちろん日向子さん自身も織江さんに対して思っているであろうこと、担当した藤が谷の学生みんな(特に、若草物語の河久保さんとか)が思っているであろうこと、そして我々読者が思っていることの全ては同じ、まさにこの曲のタイトルに尽きますから、ヒナちゃん先生にはこの曲が相応しいのです。

みんなが、「ヒナちゃんに会えてよかった」と思える、そんな最高の先生でした。

 

澤乃井 康(さわのい こう)

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青春の影(*)/チューリップ

これまでのほとんど全てはあえて今考えたテーマソングでしたけど、こちらは、康ちゃんと京子のシーンを見ている時、何となく頭の中でバックに流れるぐらいにとてもピッタリの曲に思っていた感じだったのです。

多分、志村さんも描きながらこの曲を聴いていたのでは…?!と思えるほどですね(んなわけあるかい(笑))。

まぁ歌詞の中身がそこまで完璧ドンピシャというわけではないものの、この深く心に響くメロディと、結婚相手を受け入れる覚悟が出来た男の詩、まさに康ちゃんと京子のテーマに相応しいといえましょう(このカップルには、何曲相応しいテーマがあんねん(笑))。

ぶっちゃけ、康ちゃんは少し財津和夫さんに似てる…似てない??(特に、お年を召された最近の財津さんが、ちょうど上のキャラ絵の康ちゃんに割と似ている気も)…って点含め、これは結構いい線ついてるテーマ曲な気がしてなりません。

 

・奥平 忍(おくだいら しのぶ)

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Home/Phillip Phillips

康ちゃんとは違い、兄の方は、何が合ってるか、結構迷ったぜぇ~。

もっとギャグ担当(Wikipediaにすらそう書かれている(笑))っぽい曲の方が似つかわしいかな、と思いましたが、まぁモギーと添い遂げる兄ですからね、モギーのためにも、カッコいい感じの、癖になる中毒性を持った名曲をあてがってあげましょう。

…兄にしては、ちょっとカッコ良すぎない?…という声が聞こえてきそうですが、いーんだよ、モギーには兄がこう見えてんだよ!(笑)

モギーにとっていつでも帰ってこれるHomeのような男になれること、心から祈っているぜ、兄よ!

 

・花城 千津(はなしろ ちづ)

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Hard To Say I'm Sorry/Chicago

最後は問題児の千津ちゃんですが、何度も書いている通り、僕は千津ちゃんを悪く思えないというか、むしろ好きなのです。

千津ちゃんは最初の場面で「ごめんね だまってて―」と、心の中でふみちゃんに謝るんですけど、その印象も相まって、このシカゴの歴史に残る名曲(邦題は『素直になれなくて』ですが、直訳すると、「『ごめんね』が中々言えない」ですからね)が、千津ちゃんのテーマであってもいいのではないでしょうか?

ただこの曲は、(この公式動画もそうであるように)ほぼ必ずといっていいぐらいGet Awayという曲が直接そのまま続いてることが多いんですが、ぶっちゃけこの曲は「いらねー」とは言わないまでも、普通にない方がいいんですけど(笑)、Get Away(「あっちへ行け!」「消えろ!」)という言葉が続いているのも、巷で聞く千津ちゃんの評判と近くもあるので、これまた結構いいチョイスではないかと思える気もしちゃうものの(笑)、やっぱり、僕にとっての千津ちゃんは「素直になれなくて」ですね…!

 

…という所で主要キャラ13名のテーマソングを勝手に挙げてみましたが、いやぁ~、絶対全部やるスペースはなかったですね!

またいつか機会があったら、続きもまとめてみようかと思います。


次回は「読んだ後に」のセクションからで、まだもうちょい続く感じですね。

じっくり楽しませていただきましょう。

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*1:Adrienne Rich, “Twenty-One Love Poems,” in The Dream of a Common Language: Poems 1974–1977 (New York: W. W. Norton, 1978), 35, https://archive.org/details/dreamofcommonlan0000rich ※訳注:日本語訳は、富岡明美『性の政治学日本女性学会 (1990)より。https://core.ac.uk/download/pdf/229192673.pdf

*2:Milk Morinaga, Girl Friends, vol. 5, trans. Anastasia Moreno (Los Angeles: Seven Seas Entertainment, 2017), 129–36.

*3:Milk Morinaga, Hana & Hina After School, vol. 3, trans. Jennifer McKeon (Los Angeles: Seven Seas Entertainment, 2017), 149–52.

*4:中でもとりわけ、志村による吉屋信子への最後のオマージュとして、ここでは『屋根裏の二処女』のエンディングへのそれを垣間見ることができる。

*5:Rich, “Twenty-One Love Poems,” 35.