DNA・タンパク質

CRISPRのサワリを解説その3 ~1兆分の1の…編~

前回は、Cas9(タンパク質)とCRISPR RNAはお互いにくっつくのです、なんてことに触れていました。 「くっつくって言っても、どうやって?意思のある物体でもあるまいし、どんな力が働いてこいつらはくっつくの?」という想定質問に対し、「普通に、細胞の中…

CRISPRのサワリを解説その2~RNAとくっつくんだよ編~

早速続きに参りましょう。 前回は、CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)という最先端技術の主要登場人物の1つ、Cas9というタンパク質についてちょろっと見ていました。 こいつは何かというと、詰まる所、「DNAを切断する能力をもった生体分子マシーン」…

最先端の凄い技術・CRISPRのサワリを解説~Cas9編~

前回の記事では、遺伝子治療の最先端技術の一つであるCRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)という話題のテクの、名前だけ触れていました。 せっかくなので、今回はその生命科学の革命級の技法・CRISPRについて、ちょろっとだけサワリの一端を垣間見てみ…

最新の遺伝子治療なら、筋肉だって増やせる!

そもそも遺伝子を変えるにはどうすればいいか?という疑問を投げかけたまま前回は中途半端な所で終わっていましたが、その辺をもうちょっとだけ深追いしてみましょう。 まず、生体外で、専門用語だとin vitro(イン・ビトロ:「試験管内」ともいわれますが、…

遺伝子治療について、ごくごく簡単に分かりやすく…

ここ何回かでまた唐突に、不倫遺伝子にはじまりDNA親子鑑定やら色々生命科学系ネタに触れていましたが、その辺の、「仮に不倫遺伝子もちだと診断できたとして、だから何なの?遺伝子は変えられるわけ?」みたいな点に最後、難しい話はなるべく抜きに分かりや…

おっ、男性用の不貞遺伝子検査キットも!そしてDNA検査といえばやはり……

前回ラストに触れていた女性用不貞遺伝子検査キットですが、せっかくだしもうちょい詳しく見ておこうと思って、記事アップ後に改めてちょっくら垣間見ていたのですが…… まず、検査方法は、 ・綿棒で口の中の粘膜を軽く掻き取る →DNA付きの綿棒を、付属の返信…

何てこった!女性にも不倫遺伝子があっただなんて…!

前回は、AVPR1Aとかいう不倫遺伝子(前回の論文では「嫌婚遺伝子」の方が適切でしたが)の中に特別なタイプ(334という名前の遺伝子配列)が含まれていると、男性が特定のパートナーとつがいになることを嫌うようである、という研究を紹介していました。 特…

不倫遺伝子の原因を探ろう!

何かもう最近はこんなネタばっかりですが、前回の記事でパーソナルスペースうんぬんのコメントに触れていた時に、ふと「その辺しっかり調べた論文とかないのかな」と気になりまして、ちょっと調べてみたのです。 …ぶっちゃけあんまり面白いネタはなかったん…

食べたら太る唯一の原因が、コレ!

前回は、「太りにくくする心がけ」第二弾として、「食べる順番に気をつけよう」ということを長々クドクドと語っていました。 ちょうど毎回大変ご丁寧なコメントをいただけるアンさんからも「ダイエッターには、食べる順番の意識なんてのぁ常識よ!」というメ…

キムワイプ!

前回はティッシュの話から、アメリカではティッシュはクリネックスと呼ばれます、なんてことに触れていました。 これを受けて、「俺はネピア派なんだが?ネピア好きに人権はねーのか!?」という怒りの苦情コメントが来たらどうしよう…などと戦々恐々として…

オルガンとティッシュ

核・リボソーム・ミトコンドリア・葉緑体・液胞・ゴルジ体あたりで、まぁオルガネラの話はとりあえず十分といえましょう。 毎度、あまり中身というか本質とは関係ない「名前」についても結構つっかかっていましたが、せっかくなのでついでに、そもそもオルガ…

ゴルジ!

唐突にオルガネラを見始めていましたが、核とリボソームが最重要(レシピと合成実行部隊で、こいつらが細胞の全てを作るといっても過言ではないから)で、ミトコンドリアと葉緑体のおかげで光と水しかまともなもんがなかった世界に、生物が使えるエネルギー…

共生!

「細胞という名のスープに浮かぶ具」ことオルガネラについてここ何回かでちょいちょい見ていますが、液胞・核というデカブツを経て、続いてはこれまた超重要な小器官、ミトコンドリアと葉緑体について見てみるとしましょう。 まずはミトコンドリア、これはま…

膜の消失

元はアミノ酸飲料の話から唐突に分子生物学入門的な話へ移行し、楽しい有機化学講座とかを経て、分生入門のゴールといえるタンパク質合成の話まで戻ってきていた感じでしたが、またちょっと触れていなかった部分、細胞やその中にある各種特別な機能をもつブ…

ユカリョーテ!

tRNAに関していただいていたご質問も中途半端に途中状態になっていますが、ここ何回かちょっとばかり脱線して、オルガネラこと細胞小器官のこぼれ話なんかを進めています。 しかし、冷静に考えたらあんまり面白くなりようもなかったので、こんなものとっとと…

意外と奥が深かった、バキュオールの世界

ここ何回かでオルガネラこと細胞小器官の話に触れていましたが、まぁせっかくだからちょっとぐらいそれぞれの小器官をピックアップしてみてもいいかな、と思った次第です。 とりあえず、たまたま話に出てきた液胞について触れようと思ってるんですけど(ちな…

核はいくつ?

前回は細胞が分裂するときの、含まれるブツの分配の仕組みについて、酵母の分かりやすい蛍光顕微鏡図なんかを用いた研究を参考に垣間見ていました。 この辺はやはり目に見えて分かりやすいということもあり、次から次へと気になる点・疑問点が生じる部分とい…

オルガネラ!

前回は補足の脱線的な話として、アミノ酸やリボソームの数について触れていましたが、改めて前回の内容に関して、追って良いご質問をいただいていました。 コメントいただいたアンさんからは「どうも話をあらぬ方向に広げてしもとる感じで、誠にスマンこって…

補足:またまた数について…今度は1000万だ!!

完全に話の途中だったので早速続きへ……とその前に、前回の補足記事(主に形について)について、改めてご質問提供者のアンさんから猛烈に素晴らしいご視点(多くの人も同じ疑問をもつと思われる、触れておくべき点)のコメントをいただいていたので、まずそ…

補足:形を色んな視点から

前回はイカしたクローバーことtRNAのナンバリングの謎に触れていましたが、これに関していただいていたコメントで、また補足として触れておくのも良さそうかなと思える内容があったので、たまっているご質問の前に、まずはそちらから適宜一部改変しつつ触れ…

補足:番号の謎

tRNAに関するご質問、まだまだ面白い着眼点のナイスQが目白押しなので、続けて参りましょう。 めっちゃどうでもいい話かもしらんけど、あのtRNAのごちゃっとした修飾マップ(こちらの記事の、Phizicky研究室から抜粋した図)、「34番塩基」って左から数えて3…

補足:1つのミスで病気にぃ…?

畏れ多くもヒトとマウスやらバナナやらの遺伝子とを比較して、「ま、似てるっちゃ似てるかもね。似てないっちゃ似てないかもしれないけど」とかいう結局どっちつかずな話をここ何度かの記事でしていましたが、そんな感じで、決まりきった答がない・どう捉え…

補足:相同、類似、一致……

前回は「ヒトとバナナは60%も同じDNAをシェアしている」という点に触れていましたが、これに関して、またとても鋭い着眼点の疑問コメントをアンさんよりいただいていました。 例えば、今回のソーマチンとお酒分解酵素の比較でいくと、サイズも倍以上違って…

そんな!人間は半分以上バナナみたいなもんって、それマジ?!

ここ何回かでおもむろにtRNA遺伝子の生物間の比較なんかを見ていました。 正直細かすぎてしょうもないネタでしたが、一応結論としては、 「ヒトとマウスは、辛うじて完全一致してない例もあったけど、ほとんどのtRNA分子で全く同じ配列のものを使っている(…

CLUSTAL-W!!

前回、ヒトとマウスの遺伝子比較を、tRNAデータベースを用いることで唐突にやらせてもろうていました。 万物の霊長たる人間様がネズミごときと同じ遺伝子なわけがない、マウカス・ネズゴミごときがよぉ……などと罵ることで自らの優位性を保とうと躍起になって…

まさか!我々人間がネズ公と同じだったなんて…!!

前回の記事ではかなり網羅的で分かりやすいtRNAデータベースを参照することで、tRNAの配列の違い(同じアンチコドンをもつtRNAは完全に一致しているのか?⇒ほとんど同じだけど、一部微妙に違うのもあり)を見て楽しんでいました。 このデータベース、何気に…

補足:全員同じ?

ギネス甘物質ソーマチン合成実験の話に行く前に、またちょっと前置きとしていただいていたご質問に触れようと思ったら、思いの外長くなったので、今回はまた補足回といたしましょう。 この辺の話にはモグリの初学者でありながら鋭い着眼点のコメントをいただ…

数について…ミリオン超えだ!

tRNAについてのご質問、後半のポイントを見ていきましょう。 それから、この表(注:酵母の、アンチコドンも載った表のことですね)を眺めていて思ったんだけど…tRNAの数は決まってるってことなんかい? ざっと見て数えると、41種類200個くらいのtRNAが1つの…

アミノ酸チャージ!

前々回の記事で見ていた、tRNAに関していただいていたご質問の続きに参りましょう。 最初の点(塩基数とか、tRNAは修飾されており、どれも大事とか)は既に触れていたので、その次からですね。 tRNAは、中身は違うのに形が全部同じっていうのは凄いねぇ。 塩…

修飾も大事

E.T.、KODAKARA、MAGO NASHIと、いくつか話は脱線していましたが、また本題であるtRNAの話に戻るとしましょう。 ちょうどまた、これまでの記事に対していくつかいただいていたコメント&質問が溜まっていたので、そちらを改変引用させていただくとともに、そ…