目のクマは医学的にどんなもの…?

ここ最近は、「目」について色々見ていたシリーズから、そこで登場していた「涙」に関する諸々の記事を参考にさせてもらっていました。

 

せっかくなので涙について他に面白そうなネタはないかな…と思い、クリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARYを「tears」で検索したら、

「Vaginal Tears During Childbirth(出産時の膣裂傷)」

みたいな、一瞬「ヴァギナル・ティアーズ……お股から涙が出る…ってコト?!」と思える記事が沢山ヒットしてきたんですけれども、これ、よく考えたら、涙の「tears(ティアーズ)」ではなく、「裂ける・引き裂く」という意味の「tear(テアー)」だったんですね…!

 

発音すら微妙に違うのに全く同じスペルというのも不思議ですが、まぁそんなこと言ったら日本語にも同音異義語なんて腐るほどありますし、これは語源も別でたまたま同じスペルになっただけのようなので本当に涙とは何も関係ないわけですけど、いずれにせよ医療記事だから当然のこととして、「tears」で検索して引っかかってきたものは圧倒的に「裂傷」系が目立ち、涙に関する記事は特にもう見当たらなかったので、次に行こうかと思います。

 

これまでの記事で目に付いた面白そうな気になる用語もまだ他にいくつかあったものの、時間のない今便利に参照できそうな短めのものがあまりなかったので、今回は「eyes」で検索してヒットしてきた、面白そう&(さらに重要なこととして(笑))短めの記事から1つ、記事タイトルにもしました目のクマについてのHEALTH LIBRARY記事があったので、今回はこちらをお借りさせていただきましょう(↓)。

 

my.clevelandclinic.org

 

日本語では「目のクマ」という、専門用語(?)に近い単語があるものの、英語では「目の下のダーク・サークル」という、「そんな表現しかないんかい(笑)」と思えましたけど、まぁ名称はともかく、当然深刻なものではないことが予想される目のクマ、天下のクリーブランド・クリニックはどんな知見をまとめてくれているのか、今回も翻訳引用させていただく形ですね。

 

目の下のクマ(Dark Circles Under Eyes)

加齢、遺伝、疲労などは全て、目の下のクマの原因になり得ます。しかし、通常は医学的な問題の兆候ではありません。大抵の場合、クマは心配の種ではないことがほとんどですが、美容上の理由からクマを薄くしたいと思われることもあるかもしれません。保冷剤のような家庭療法から、レーザー治療のような医療処置まで、治療法は多岐にわたっています。

 

概要

目の下のクマって何なの?

目の下のクマとは、目の下の皮膚の部分が黒ずんで見えることを意味しています。この部位は、生まれつきの肌の色によって、青、紫、茶色、または黒系の色合いに見えることがあり得るものです。目の下にクマがあると、疲れて見えたり、実年齢より老けて見えたりすることがあるかもしれません。

目の下のクマには様々な原因が考えられます。しかし、通常は医学的に問題のある症状ではありません。目の下のクマは通常、心配の種ではありません。しかし、美容上の理由から、目の下のクマを薄くしたいと思うことはあるかもしれません。

加齢、遺伝、アレルギー、睡眠不足、および脱水は全て、目の下のクマを引き起こし得ます。

 

 

目の下のクマはどんな人が影響を受けるものなの?

目の下のクマは、あらゆる年齢、人種、および性別の方々に影響するものです。全ての肌タイプにも、様々なレベルのクマが見られます。しかし、目の下のクマは、特定のグループの方々でより一般的に見られるものとなっています。そういったグループには以下が含まれます:

  • 高齢者
  • 目の下にクマを持つ家族歴がある方々
  • 肌の色が濃い方々

 

考えられる原因

何が目の下のクマを引き起こすの?

目の下のクマは多くの理由で起こり得ます。クマの最も一般的な原因のひとつは加齢です。年齢を重ねるにつれ、目の下の皮膚はゆるみ、薄くなり始めるため、皮膚の下の血管が目立ちやすくなっていきます。これにより、目の下のクマが色濃くなってしまう可能性があるわけです。また、涙袋と呼ばれるくぼみが発達する可能性もあります(※ここで言うtear troughs(ティア・トラフ)は、一般的に涙袋と表記されることもあるようですが、特に最近の若い子のメイクで言われている「涙袋」とは少し違うのかもしれませんね)。涙袋は腫れぼったい目の印象を強めてしまう、影を作るものです。

目の下にクマができる他の原因には、以下が含まれます:

  • 遺伝: 目の下のクマは家族間で遺伝する可能性があることが複数の研究で報告されています。
  • 皮膚炎: 湿疹や接触性皮膚炎により、目の下の血管が拡張し、皮膚から透けて見えることがあり得ます。
  • 目をこする: 目をこすったり掻いたりすると、目の下が腫れて、血管が破れてしまいかねません。
  • 睡眠不足: 習慣的な睡眠不足は、目の下の皮膚を青白く見せてしまいます。血管が透けて見えやすくなり得るわけです。
  • 色素沈着過剰: 太陽の光を浴びすぎると、体内でメラニンが作られやすくなります。メラニンは肌に色をつける物質(色素)です。
  • 脱水: 水分が不足すると、目の下の皮膚がくすんで見えます。
  • 生活習慣要因: ストレス、過度の飲酒、喫煙といったその他の生活習慣も目の下のクマを引き起こす可能性があります。

 

ケアと治療

目の下のクマを治すために自宅でできることは何?

目の下のクマを解消するために、自宅でできることは沢山あります。家庭療法としては、以下が含まれましょう:

  • 睡眠時間を増やす: 目の周りに影ができるのを防ぐために、毎晩少なくとも7時間は眠るようにしましょう。
  • 枕を増やす: 夜間に目の下に液体が溜まるのを防ぐために、枕を2~3個増やして頭を高くしましょう。そうすることで、むくみが改善されるかもしれません。
  • 冷却剤: 拡張した血管を収縮させるために、冷たいスプーンを目に当ててみましょう。まぶたの腫れやクマを改善することが可能です。
  • きゅうり: きゅうりのスライスを目の上に乗せてみてください。きゅうりには水分とビタミンCがたっぷり含まれているので、むくみ改善に役立つ可能性があります。
  • ティーバッグ: 冷たいティーバッグを目の下に置いてみるのもいいでしょう。紅茶にはカフェインと抗酸化物質が含まれているため、血行を促進することが可能です。
  • 美顔術: 目の周りのマッサージを含む美顔術は、血行を良くするのに役立ち得ます。
  • 化粧: 目の下のコンシーラーやメイクアップ・ファンデーションで肌の色をなじませ、クマをカバーしましょう。

 

目の下のクマを治療するために、どんな医学的治療法がある?

目の下のクマを早く、また永久に消したいとお考えでしたら、かかりつけの医療機関に連絡してみましょう。ご自身の肌の状態に合わせて、どのような治療法があるかを教えてくれます。目の下のクマに対する医学的治療の選択肢としては、以下があり得ます:

  • 局所クリームと美白剤: ビタミンCのような局所クリームや、ハイドロキノンのような美白剤は、目の下のクマの見た目を明るくするのに役立ち得ます。
  • ケミカルピーリングケミカルピーリングでは、アルファ-ヒドロキシ酸を使用して、目の下の色素沈着を減らします。
  • レーザー治療: レーザー治療は、お肌のリサーフェシング(新しい皮膚の再生)や引き締めに役立ちます。非侵襲的なレーザーには、パルス色素レーザーやダイオードレーザーなどがあります。
  • 組織充填剤ヒアルロン酸ジェルのような注入可能なフィラー(充填剤)は、ボリュームを増やし、肌をなめらかにすることが可能です。
  • 眼瞼手術: 眼瞼形成術と呼ばれる手術では、目の周りの余分な脂肪と皮膚を取り除きます。
  • 多血小板血漿(PRP)注射: この注射は目の周りの皮膚を修復し、血管の成長を早め、コラーゲンと皮膚を強化してくれます。

  

目の下のクマはどうすれば予防可能?

目の下のクマは、常に予防できるわけではありません。しかし、実行可能で役に立つかもしれない何らかの変化はいくつかあります。これには以下が含まれます:

  • 日焼け対策製品を使う: 顔、特に目の周りに日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。サングラスもお忘れなく。
  • 睡眠スケジュールを調整する: 定時に就寝し、毎晩最低7時間は睡眠をとるようにしましょう。
  • ストレスを減らす: セルフケアの時間を確保するなど、健康的なストレス対処法を見つけましょう。
  • 飲酒を控える: アルコールの飲みすぎは血行不良の原因になり得ます。
  • 喫煙とタバコ製品をやめる: 喫煙は肌の老化を早めます。

 

医師に連絡する時

いつ医療機関に連絡すべき?

目の下にクマがある場合、それは恐らく単に加齢、寝不足、またはその他の一般的な原因によるものでしょう。通常、医学的な問題が原因ではありません。しかし、片方の目の下だけにクマや腫れがある場合は、かかりつけの医療機関に連絡してください。対処が必要な基礎疾患があるかもしれません。

 

その他のよくある質問

赤ちゃんや子供の目の下にクマがあるんだけど、なぜ?

赤ちゃんや子供も、大人と同じ理由で目の下にクマができることがあります。目の下の皮膚は薄く敏感なので、血管が透けて見えるのです。赤ちゃんの目の下のクマは、遺伝、目を擦ること、または疲労が原因かもしれません。また、風邪、インフルエンザ、あるいは耳の感染症といった軽い病気を発症している可能性もあり得ます。お子様の目の下にクマができているその他の原因としては、脱水、いびき、怪我が含まれます。お子様の目の下のクマが気になる場合は、かかりつけの医師に相談してみてください。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

目の下のクマは、あらゆる年齢の方々によく見られる症状です。通常、加齢、遺伝、アレルギー、または睡眠不足によって引き起こされます。家庭療法や医学的治療で、目の下のクマを改善できることがあるかもしれません。しかし、クマが全く消えなかったり、腫れが酷かったりする場合は、必ずかかりつけの医療機関に相談するようにしてください。特別な治療が必要な基礎疾患があるかどうかを見つけ出すためのお手伝いをしてくれますよ。

 

途中まで、「これといって特に『知らなかった、そうなんだ!』という目ぼしい情報もないっすね」とか書こうと思っていたのですが、「冷たいスプーンを当てる」とか初耳で(キュウリのスライスとかは見たことがありましたけど、ティーバッグなんかも、創作の世界ですらやってる人見たことないですね(笑))、正直「ホンマかいな(笑)」と思える気もするものの、天下のクリーブランド・クリニックが言うならそうなのでしょう(権威を妄信する、研究者の風上にも置けないカスムーブですが(笑))。

 

そういえば幸い僕は、目は充血したり疲れたりするものの、クマは、睡眠不足とかでも「うわぁ~クマが酷いや」とか思ったことは一度もないかもしれません。

しかし、中学生とか下手したら小学生の頃から常にドヨーンとしたクマの子とかいましたし、こればっかりは体質に依るものも大きいでしょうから、僕は単にラッキーなだけな気もします。

 

クマといえば、記事中にも出て来ていた(「※注」を入れていた通り、多分微妙に違うものですが)、涙袋……これ、近年…どころかもうかなり長いことブームというかメイクの重要要素になってる気がしますけど、個人的には「いやクマでしょ」としか思えないですねぇ~。

 

僕が古い人間なのかもしれませんが、マジでただのクマみたいなアレ、ない方がむしろ良くないっすか?(笑)


どっかで、「涙袋がないと、ハシカンでもこうなる」みたいな感じで涙袋をあえて消した画像とかも見たことありますけど、ぶっちゃけ加工が下っ手くそすぎて不自然になってただけで、「別にあってもなくても変わんねーよ(笑)」としか思えないっすねぇ~。


まぁそこまで否定的ってわけでもないですし、涙袋が大きくて可愛い子もいるかもしれませんけど、多分その子は涙袋なんぞなくても普通に可愛いですし、別に涙袋がなくて美しい人も普通におるやろ…としか思えないといいますか、やっぱり結局「クマじゃん」としか思えない感じです(笑)。

 

いずれにせよ、明らかなクマは洋の東西を問わずやっぱりネガティブに見えるもののようで、できれば薄くしたいものですけど、医学的には「冷やすと良い(なぜなら基本的に血管が拡張しすぎているものだから)」という話のようなので、お悩みの方は冷蔵スプーンなんかをおもむろに当ててみるのがいいかもしれませんね(ウルトラマンごっこする小学生かよ、って思えますけど(笑))。

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