幸せ物質も、時には牙をむく…?

脊椎動物の特徴である背骨には脊髄が走っている…という話に端を発し、せっかくなので神経についてちょっくら垣間見していた最近のシリーズ記事でしたが、前回は神経細胞からまた別の神経細胞へと情報が伝わる際に用いられる、神経伝達物質について軽く触れて…

興奮、抑制、バランスよく…

前回は、熱を感知する受容体(TRPと総称されるイオンチャネル;「TRP」自体はTransient receptor potential channelの頭字語からで、日本語にすると「一過性受容体電位型チャネル」となりますが、温度感知が最も知られている機能といえます)がカプサイシン…

唐辛子はホット!ハッカはクール!

脊椎動物の話へ入る前に、セキツイといえば…という流れでおもむろに見始めていた神経の話ですが、前回の記事では、神経は電気信号で情報を伝えている(それを生み出しているのはイオン)という話から、熱さが伝わる仕組みについてサワリだけ見始めていました…

全ては電気が伝えている…

前回の記事では、反射について…といっても、鏡の反射ではなく、脊髄を介した「生物学的な無意識反応の方の反射」について、おさらい…という程でもなく、謎の「自分、マッサージ好きすぎて、オリジナルの反射見つけちゃったんすよ(笑)」とかいうどうでもいい…

面白い反射

脊索動物門に入る前段階として、そもそも脊索 (せきさく) とは何じゃらほいという話から、その進化版といえる脊椎 (せきつい)、そして似たような用語である脊髄 (せきずい) の話へと入ろうとしたところで時間切れとなったのが前回でした。 早速続きに参りま…

脊索、脊椎、脊髄…背骨とは違う?

前回の記事では、動物界のラスボス、我らが脊索動物門の話に入っており、最も原始的な脊索動物であるナメクジウオの話をしながら、そもそも脊索とは何なのかを簡単に見ていました。 掻い摘んで言えば、脊索というのは「やわらか背骨」みたいなもので、何気に…

真のご先祖様は……ナメクジウオだった!

動物界の全ての種をグループ分けした「門」を見ていくシリーズ、ついに(進化学的に原始的なものから並べた場合)ラストである、脊索動物門にまで到達しており、前回は脊索動物門所属のマイナーグループといえる「ホヤ」について触れていました。 言うまでも…

続々・謎の生命体…シー・パイン?

前回はブンブクチャガマとかいうウニ界の異端児(というか、冷静に考えたらそれ以前に見ていたタコノマクラとそっくりでしたね、あいつ(笑)……まぁ両方ウニ族なんで、似ていて当然ではあるわけですが)を見ていました。 そして、結構ネタが豊富で話が広がって…

続・謎の生命体…オシャレな小物にも、見えなくはない?

動物とすら思えない、単なる物質にも思えてしまうウニ(しかし、動画を見たら意外と可愛げがあるといいますか、トゲがうにうにと動いていて立派な動物だとは思えましたが)についてここ最近の記事では見ていました。 前回は、一口にウニといっても色んな種類…

マンジュウ、タマゴ、ドングリ、バフン…食べられるのは?

前回は時間に追われながらウニのお尻の無修正画像などを見てキャッキャしていましたが(笑)、他にもウニの解剖図ならぬ断面図のイラストも紹介することで、みんな大好きウニの中身にまで触れていました。 まぁウニはそんなもんかな…と思っていたのですが、そ…

ウニって何者なんだ?

前回の記事では、謎の生命体とも思える…くせして実は我々人類・脊椎動物に近い性質があるという棘皮動物門の禍々しいやつらを取り上げ、主に「食えるか食えんか」という生きる上で大変役に立つ話をまとめさせてもらっていました。 具体的には、ナマコ(マナ…

食べられないカシパン、食べられるスター

動物の分類について浅く垣間見ているシリーズ、話は「門」の分類も終盤となり、「発生の初期に細胞が何度も分割してできたボールがくぼみ始めた方の穴が肛門となり、それが貫通して新しく出来た方の穴が口になる」というかなりどうでもいい共通点とはいえる…

キモい!こんな奴らが仲間だなんて…!!

元々は遺伝子DNA染色体の話から「巨大分子の話」になり、その後、生命科学系研究でよく使われるモデル生物であるC. elegansから学名の話へとつながり、さらに生物の分類学にまで脱線し続けた結果、節足動物門の昆虫について、ネタとして面白いものをいくつか…

ホタルはどうやって光ってるの?

分類学に端を発し、動物界の最大派閥・節足動物門に話が及んだことから触れていた虫シリーズですが、前回はとても可愛いトラツリアブ(モフモフ虫)とヒメジャノメの幼虫(猫頭)なんかを取り上げていました。 特にそれ以上ネタもなかったのですが、ふと、「…

そんなバカなと思える、ニャンコヘッドの激カワ虫…?

前回の記事では昆虫ネタのまとめとして、忌み嫌われがちな…というか僕自身忌み嫌っている虫の中にあって、「こいつはまぁ許せるぞ」と思えるやつらを挙げていくことでもうちょっと記事を水増ししようともがいた結果、一番身近な「大丈夫な虫」として思い浮か…

アリは酸っぱく、トンボはラジコン…?

ここ何回かの記事で、実は動物界の中ではかなり進化的に高等なグループに位置する節足動物門(と言っても比較対象がただのヒモみてぇなサナダムシとか、動物かどうかすら怪しいカイメンとか、そういうザコと比べたら…ですけどね(笑))、具体的には昆虫・甲殻…

虫が巨大になれないのはなぜ…?

前回は、デカい昆虫を見ていました。 幸いにして、写真を見るのすら躊躇われる閲覧注意なレベルのやつはおらず…… …と、まぁダイオウグソクなんちゃらというのは、拡大したら相当「これはヤバいか…?」と思えるレベルでしたけど、まぁアレは海の生物ですし、…

名前も大きさも、やっぱりドラゴンフライがナンバーワン!

前回は尋常じゃない時間不足につき、大変中途半端な形で記事を終えてしまっていましたが… (時間がないから当然、誤字脱字も多く、初稿アップから改訂までも時間が空いていたため、読み辛くお見苦しい拙文をご覧いただいた方には大変恐縮でした…まぁ校閲して…

一番大きいヤツはどのぐらいかに…?

「強い生物」でおなじみ、プラナリア・クマムシと来て、しかしそいつらは特化能力があるだけで実態は微生物レベルのザコだから、本当に強いやつは一体どんな動物なんだぞう?…という話から前回見ていた最強動物、なんと結論としてはライオンどころか人をも殺…

真の最強生物は…これだ!

前回の記事では耐久力最強動物として、ネタの宝庫といえるクマムシ大先生にご登場願った形でしたが、彼奴(きゃつ)は「熱・冷気・乾燥・真空・圧力・放射線」といったあらゆる状態変化に恐ろしいほどの防御力を発揮するという話ではあったものの…… 意外なこ…

こんな所にいた最強生物…!

前回はまさかの突然「ギョウチュウ」について見ており、生物の進化の歴史でいえば、胚発生時に3胚葉に分化するという点からクラゲやサンゴ(代表的な2胚葉生物)よりも遥かに高等な生物で、消化管は口と肛門という別の穴を保有するようになったという点から…

やっぱり君も動物だったんだ…

少しずつネタを消化しています動物の「門」シリーズ、最も原始的な動物といえるカイメン(無胚葉=器官すら一切もたない)に始まり、少しずつ進化の歩を進め、多くのマイナーグループをすっ飛ばした結果、前回の記事では、とうとう誰もが余裕で実物を見たこ…

グニャグニャグループ!

そんなにじっくり見る価値があるわけでも、僕自身に語る知識があるわけでもないのにやたら粘っこく色々見ている動物の「門」シリーズ、時間不足ネタ不足も相変わらず悩みの種なので今回も適当に話を見繕させていただこうと思いますが、前回はまさに脇役ネタ…

進化に失敗した成れの果て…?

前回の記事では、ダイエットのお供として有名なこともあったサナダムシについて見ていましたが、もちろん今でも諸説はあるものの、やはり主流な考えとしては、 「お腹にサナダさんを飼うのは危険性の方が高すぎて、全く推奨されないダイエット法になっている…

サナダムシダイエットってどうなの…?

前回の記事では、謎の再生力…を通り越して、最早不気味とまでいえる驚異の生命力(頭を切ったら頭が増える、頭を別の個体の切り口にくっつけたらそこも新しい頭になるなど…ヤバスギィ!(笑))を誇る、しかしそれでいて妙に可愛いナリをしているプラナリアを…

切ったら増える、可愛いヤツ

動物の分類=門のレベルの話を進めていく中で色々脱線ネタにも触れてきましたが、あとは各門グループが残るばかりですね。 ここまでで、ハッキリした器官をもたない無胚葉の海綿動物に始まり、それよりは多少まともだけどまだ2胚葉しか持たないクラゲ・サン…

最初の穴は、口なのか?

旧口・新口動物という違いに触れていくつもりが、生殖様式として「出芽」可能なヒドラや、オスとメスの違いというか定義なんかについて触れていた前回でしたが、早速本題である旧口・新口の違いについての話に戻って参りましょう。 無駄にデカイ表ですし、も…

オスとメスの違いは…?

前回は動物が左右対称であることからおもむろに思いついたネタ「寝るときのオススメの姿勢」なんかに触れていましたが、どうやら横向き、しかも左向きが健康維持には一番いいらしいというのが現在の最新医学的見地とのことでした。 左寝好きの僕としては「い…

寝る姿勢はどんな形がベスト?

引き続き、動物グループの最大分類である「門」について見ていきましょう。 …まぁ「門」と言いつつ、これまではその上位分類である「亜界」や「上門」が話のメインだったわけですが… (そもそもの「界」が動物全体を示す最上位項目でしたが、「亜熱帯」など…

胚葉とは

動物界の門、英語だとアニマルワールド・ゲートかと思いきや微妙に違う専門用語があって、キングダム・アニマリアのファイラム(Kingdom Animalia, Phylum)となりますけどまぁそんなどうでもいい用語はともかく、動物全体を最初に分けたらどう分けるかとい…