涙システム!

目のお話、白目赤目翼状片(よくじょうへん)瞼裂斑(けんれつはん)を経て、そこから涙のお話へと移り、人工涙液から流涙症なる涙が止まらなくなってしまう症例を前回は見ていました。

 

正味1ミリも詳しくなんて気にならないんですけど(笑)、ただ一点、かなり短めの記事だったという素晴らしいポイントから(笑)、涙を生成する器官全体=涙システムについて見てみようと思います。

 

my.clevelandclinic.org

 

ちなみに、systemという語は、生命系の分野では基本的に「系」という日本語が当たることが多いので(「digestive system」で「消化器系」って感じですね)、Tear systemで「涙系」とも表されるわけですけど、まぁ「免疫系」とかより身近な用語ではない気もしますね。

(また、「涙の」という語の、より学術的な表現が、HEALTH LIBRARY記事タイトルにもあります「lacrimal」になります。

 そして「apparatus(アパラタス)」は、「器具・装置」を意味する、めっちゃくちゃよく使う単語ですね。)

 

涙はどうやって作られているのか、まぁこの記事を見ても、多分、各部位の名前が知れるだけで仕組みは別に分かんないと思いますけど、参考にさせていただきましょう。

 

涙系(涙器)(Tear System (Lacrimal Apparatus))

涙系(涙器)とは、目の周辺にある涙腺、涙嚢、および涙管のネットワークです。新しい涙を作り、古い涙を目から排出しています。ドライアイや涙目は、涙系に何らかの支障をきたしている時に現れる、最も一般的な症状です。

 

概要

涙器とは何?

涙器(るいき)とは、涙を分泌する系の医学的名称です。涙腺(るいせん)、涙嚢(るいのう)、涙管(るいかん)から成るグループで、新しい涙を作り、古い涙を排出しています。左右それぞれの目には、それぞれ涙器が存在します。

涙系は、目を潤滑にし、保護してくれる複雑なネットワークです。目に異変を感じたら、眼科専門医の診察を受けましょう。目が乾燥しすぎていたり、涙が多すぎたりする場合は、涙系に何らかの支障をきたしている可能性があるかもしれません。

 

機能 

涙系は何をしているの?

涙系というのは、自動灌漑システムのようなものです。スプリンクラー、地下の配管、それから排水溝が一緒に協力して芝生の青さを保つ代わりに、涙系には涙液(涙の医学用語です)を目全体に移動させてくれる、涙腺と涙管があるわけです。

目は、自分自身を守るために涙を分泌しています。涙は結膜や角膜といった組織を潤滑にしてくれます。また、涙は異物(アレルゲンや埃など)も洗い流します。顔面神経―時に、第7脳神経と呼ばれることもあります―が、涙を目に出し入れするポンプといえる、顔と目の筋肉をコントロールしています。

涙は、目尻の外側にある涙腺で作られます。涙のほとんどは塩分と水分です。この液体は、瞬きとともに目の中を移動し、マイボーム腺から分泌される油分と混ざって涙となります。これにより、水分が早く蒸発しすぎてしまうのが防がれています。この油分の一部はまぶたの縁に沿って留まり、涙が睫毛の上に「漏れる」のを防いでくれています。

目から流された涙は、鼻の奥にある涙管に排出されていきます。泣いている時に鼻が詰まったように感じるのはそのためです。余分な涙は通常よりも速く鼻の奥に流れ込み、喉に流れ込んでいきます。

 

解剖学的知見

涙系の構成要素は何?

涙系の構成要素には以下が含まれます:

  • 涙液腺(涙腺): 涙腺は目尻上部の外側にあり、涙となる塩分を含んだ水を作ります。涙腺はそれぞれアーモンド程の大きさです。
  • マイボーム腺: まぶたの縁にあるマイボーム腺は油分を分泌し、涙腺からの水分と混ざって涙となります。この油分は水分とくっつき合うことで、涙が必要な時間だけ目に留まるのに役立っています。
  • 涙点(るいてん): 涙点とは、涙を目から送り出すための、ポンプの開口部です。上まぶたと下まぶたの内側、鼻に近いところに1つずつあります(複数形がpuncta、単数形がpunctumです)。瞬きをする度に、涙点は使用済みの涙を目から排出する、弁のような役割を果たしています。
  • 涙嚢: 目尻の内側隅にある涙嚢は、涙点を通って目から排出される涙を集めます。涙嚢は、目から出たばかりの涙の一時的な貯水池のような役割を果たしているわけです。涙嚢は、古い涙がコンスタントに涙管に溢れてしまうのを防いでくれています。
  • 鼻涙管(涙管): 鼻涙管は、涙管の医学用語です。涙点および涙嚢を通って目から排出された古い涙は、鼻の両側にある涙管に排出されます。涙管は鼻の奥へと流れることで空になります。

 

症状と疾患

涙系に影響を与える最も一般的な症状は何?

涙系に影響を与える最も一般的な症状としては、以下が含まれます:

  • ドライアイ
  • 涙目(流涙症)
  • 涙管のブロック(鼻涙管閉塞)
  • 涙腺炎
  • 涙嚢炎

 

涙系に異常があることを示す最も一般的な兆候や症状は何?

ドライアイや涙目である場合、眼科専門医を受診してください。これらは、涙系に何らかの障害があることを示す最も一般的なサインです。

涙器の一部分に異常がある場合、涙系全体に影響を及ぼす可能性があります。例えば、何かがマイボーム腺を塞いでいる場合、涙が目からこぼれてしまうことがあるかもしれません。涙が目に留まるのを助ける油分が不足しているため、涙がいつもより多く出ているように感じることがあり得るわけです。

目に異変を感じたら、眼科専門医に相談しましょう。頻繁なドライアイのようなごく小さな変化であっても、眼科専門医が診断および治療できる問題のサインである可能性がありますよ。

 

ケアする

涙系のケアはどうすればよい?

眼科専門医を受診し、定期的な眼科検診を受けましょう。視力と、涙系を含む目の全体的な健康状態をチェックしてくれます。

視力に変化を感じたらどんなことでも、かかりつけの眼科専門医に伝えてみてください。眼鏡やコンタクトレンズを使用している場合は、必要に応じて処方箋を調整してもらえるように、定期的に検査を受けましょう。糖尿病の方は、少なくとも年に1回は眼科専門医の診察を受ける必要があります。

目を痛める可能性があり得るスポーツや活動には、適切な保護具を着用するようにしてください。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

涙器(涙系の医学的な名称です)は、目の潤滑と保護を維持してくれています。涙は、目を健康に保ち、本来の働きをするために重要な役割を果たしているのです。

目の乾きや涙が多いと感じたら、眼科専門医を受診してください。こういった症状は通常軽度ですが、早急に治療しないと目や視力にダメージを与えてしまう、種々の問題の兆候であることもあり得ます。ドライアイや涙目の原因が何であれ、かかりつけの眼科専門医が涙系の正常なバランスを取り戻すお手伝いをしてくれることでしょう。

 

う~んスッキリ短い!

時間のない中で大変ありがたい記事でしたが、案外涙のできる仕組み(水分とオイル分が混ざり合う)が文字だけでも知れて何よりでした。

 

しかしできれば画像があって欲しい記事でしたけど、画像の方は我らがウィッキー先生の力をお借りさせていただきましょう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/涙腺より

オイリー成分を作ってくれるマイボーム腺は記載がありませんでしたが、日本語版にも単独記事が存在していました。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/マイボーム腺より

…「いや分かんねーよ、何か絵も怖ぇよ(笑)」って思える図ですけど(笑)、解像度が低すぎて文字を拡大しても特にどこがマイボなのか分からなかったものの、まぁまぶたの縁ってことですし、この辺のどっかにあるのでしょう(笑)。

 

健康な涙維持に重要なものですし、涙系も大切にしていきたい限りです。

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