前回の味蕾記事で目に付いたのは「味覚障害」系の話程度で他には特に関連ネタもなく、ここ最近の舌記事で開いておいたリンクも、水膨れとか扁桃腺とか、あまり興味がそそられるネタもなかったためそろそろ「白以外の、別の色の舌」記事(これも別にそこまで気になるわけではありませんが(笑))に戻ろうと思っていたのですが、扁桃腺記事を軽く眺めていたら、扁桃腺付近に形成されるStoneについての記述があり、こちらは尿管結石のようなものではなく、より身近と言えるかもしれない、日本語で最も一般的には「膿栓」、通称「臭い玉」に関してで、これは見ておくのも良さそうですね!(↓)
扁桃自体は英語だとTonsilというわけですが、こちらはもちろん、喉の奥両端にある部分で、漢字の通り「アーモンド状の」とよく言われるものの、イマイチ「どこが?」と思える気はしますけど、まぁ口を大きく開けて喉の左右一番両奥に見える所ですね。
で、問題の、ネット上ではいつの頃からかよく「クサイ玉」と言われるようになった(これ、古の2chのスレッドでそう呼んで盛り上がっていたのが由来だったと思います…まぁでもそれ以外に呼びようもないですし、それ以前からもそう呼ばれていたのかもしれませんが、ただ、以前見たTV番組で、ナインティナインの岡村さんが「俺はクチクソて呼んどるけどね」って言ってた記憶もあります)、小さいチーズのようなアレ…
正式には「膿栓」というもので、扁桃腺付近に埋まっている、まさに通称通り強烈なニオイを発するカスのような存在(というか本当に紛うことなき「カス」ですけど(笑))で、恐らくどなたも人生で一度や二度は何かのはずみに口からポロっと出てきたことがあるのではないでしょうか。
僕は、何度か書いている通り、大人になっていつの頃からか衛生に気を使うようになったものの、子供の頃は特に口内環境は劣悪で、当時は名前も知りませんでしたが、クシャミかセキか何かの弾みで口の中にコロッと出てくることが何度もありましたけど、マジであれ、自分から出てきたことを認めたくないぐらい臭いんですよね(笑)。
多少成長してからは、思いっきり口を開けて、舌を上手く動かしてやれば、ちょうど記事の画像のように(この写真は解像度も低いし分かりにくいですが)、もしできていたらちょうど膿栓が収まるようなポケットに入っている様子が見えることに気付いたこともあって、喉に違和感を感じた際はえずきながら綿棒で取ったこともありましたけど、大人になってからは本当にほとんどできなくなったので、やはり口腔衛生に気を付けることが予防につながるのではないかという気がします。
「潰さないとにおわないので、口臭の原因ではあまりありません」とする記事もたまに見る気がしますけど、そんなわけはなく、潰したらより強烈になるとはいえ、そのままでもかなりの悪臭を放つものですから、個人的には口臭の原因筆頭だと思いますし(実際、「あ、膿栓が溜まってる人のニオイだな」ってのは、他人でもよく分かります)、全く見たことないという方は、おもむろにご自身の扁桃付近を鏡でじっくり見てみてもいいかもしれませんね。
その辺の予防や対策含めて、天下のクリーブランド・クリニックの記事を今回も早速参考にさせていただくといたしましょう。
(直訳では「扁桃石」ですけど、日本語の医療用語としては「膿栓」の方が一般的なため、ここでは「膿栓」で通そうかなと思います。)
膿栓(扁桃石)(Tonsil Stones)
膿栓は、扁桃腺にできる石のような小さな塊です。硬質化したミネラル(カルシウムといった)、食べ物のカス、および雑菌からできています。主な症状は口臭ですが、中には咳や喉の痛みなど、他の症状を発症する方もいらっしゃいます。膿栓は通常有害ではありませんが、不快な場合は医療機関で取り除くことが可能です。
概要
膿栓とは何?
膿栓とは、扁桃腺の隅っこにできる、石灰化した(硬質化した)小さな塊のことです。硬質化したミネラル(カルシウムなど)、食べ物のカス、および細菌や真菌で構成されています。有害なことはほとんどありませんが、口臭、喉の痛み、耳の痛みやその他いくつかの症状を引き起こすことがあり得ます。扁桃石の医学用語は、「tonsilloliths」です(※こちらが本来「膿栓」にすべき、ピッタリの英単語だったと言えそうですね。とはいえ「扁桃石」は、「臭い玉」ほど俗語ではないですし(笑)、本記事は「膿栓」にしようと思います)。
膿栓は、扁桃腺にできた白や黄色の小さな小石のように見えるものです。1個できる場合もあれば、数個存在する場合もあり得ます。大抵は小さなものですが、大きくなることもあります。
通常、膿栓は家庭で取り除くことが可能です。稀に手術が必要になることもあります―何度も繰り返し発生する場合は特にです。
症状と原因
膿栓の症状
最も一般的な膿栓の症状は口臭です。その他の症状には以下のようなものが含まれ得ます:
- 口内の嫌な風味
- のどの痛み
- 咳
- 耳痛
- 嚥下困難
- 喉に何かが詰まっているような感覚
膿栓の原因
膿栓は、扁桃陰窩と呼ばれるひだの部分にゴミが詰まり、石灰化することで形成されます。扁桃炎を頻繁に起こすと、扁桃陰窩が肥大しやすくなります。
危険因子
膿栓は誰でもできる可能性がありますが、以下のような方はより形成されやすいと言われています:
合併症
膿栓は通常無害です。しかし、膿栓が大きくなったり慢性化したりすると、腫れたり、飲み込みにくくなったりすることがあり得ます。場合によっては、膿栓が他の感染症のトリガー(引き金)になることもあるかもしれません。
診断と検査
医師による膿栓の診断方法
膿栓を診断するために、担当医が以下のことを行うかもしれません:
- 口の中やのどの状態を調べることで、身体検査を行う。
- 膿栓が見えにくい場合は、画像検査を行う。
- 歯科用ピックを使って結石を取り除く。
時折、医療従事者が膿栓を偶然発見することもあります。例えば、歯科医が検査中に膿栓を見つけることがあるかもしれません。
管理と治療
膿栓はどう治療されるの?
多くの場合、家庭で膿栓を取り除くことができます。以下が、お試しいただけるいくつかのことです:
- 温かい塩水でうがいをする。
- 勢いよく咳をして結石を取り除くことを試してみる。
- ウォーターピック(ジェットウォッシャー)を使って膿栓を洗い流す。
- 綿棒で膿栓をやさしく押し出す。
家庭で膿栓を除去できない場合は、かかりつけの医療従事者が診察時に膿栓除去を行うことが可能です。
膿栓が気にならなければ、何もする必要はないかもしれません。実際、膿栓は多くの場合、やがて自然に落ちていき、根本的な原因そのものがなくなります。しかし、頻繁に膿栓ができる場合や、不快な症状を引き起こす場合は、担当医が他の治療をお勧めすることが可能です。
薬物療法
市販(OTC)の鎮痛剤で不快感を和らげることができます。感染症にかかっている場合は、担当医から抗生物質を処方されることがあるかもしれません。しかし、抗生物質は長期的な解決策にはならないものです。膿栓が症状を引き起こしたり、再発を繰り返したりする場合は、手術の選択肢を検討する必要があるかもしれません。
手術
症状によっては、担当医から扁桃摘出術(扁桃腺を取り除く手術)を勧められることがあるかもしれません。
予防
膿栓は予防できるの?
膿栓は、必ずしも予防することはできません。しかし、リスクを減らすためにできることは存在します:
- 定期的な歯磨きとフロス。舌も磨くようにしましょう。
- 禁煙する。かかりつけの医療従事者に、役立つ情報源をお尋ねください。
- 食後に塩水でうがいをする。
- 水分補給を怠らない。
受け入れる
いつ医療機関を受診すべき?
以下のような場合は、かかりつけの医療従事者にご連絡ください:
- 家庭療法が思うように効かない。
- 膿栓が再発を繰り返す、または気になる。
- 他の治療法について相談したい。
担当医にどんな質問をすべき?
膿栓がある場合、かかりつけの医師に以下を尋ねてみるとよいでしょう:
- 自宅で膿栓を取り除くにはどうしたらよいですか?
- 症状を改善するには何をすればよいですか?
- 膿栓が再発したら何をすべきですか?
- 手術は必要ですか?
その他のよくある質問
膿栓ができるのは正常なの?
膿栓はよくあることで、深刻な健康問題を引き起こすことは滅多にありません。多くの方が膿栓を持っていますが、それに気付いていないのです。ほとんどの場合、家庭で治療することが可能です。膿栓が再発を繰り返すようであれば、担当医に、より恒久的な解決策についてご相談くさだい。
膿栓は自然になくなる?
はい、多くの場合、膿栓は自然に落ちていきます。温かい塩水でうがいをすることで、このプロセスを助けることが可能です。
膿栓を飲み込んでしまったらどうなる?
膿栓は、飲み込んでしまっても大丈夫です。害はありません。膿栓は通常、自然に緩んで落ちますので、知らず知らずの内に1個や2個飲み込んでしまっているかもしれませんね。
膿栓は伝染するの?
いいえ、膿栓は伝染しません。他の人にうつすことはありません。
なぜ何度も膿栓ができるの?
もし膿栓が何度も繰り返しできる場合は、扁桃陰窩が肥大している可能性が高いです。扁桃陰窩とは、扁桃腺に感染するたびに形成され、大きくなるひだのことです。扁桃炎を頻繁に起こしている場合、膿栓ができやすいと言えます。
クリーブランド・クリニックからのメモ
膿栓は一般的に害はありません。しかし、頻繁に膿栓ができると、大きな悩みの種になります。膿栓を家庭で取り除こうとするのは問題ありません。しかし、家庭での治療が上手くいかなかったら、かかりつけの医療機関に連絡するタイミングです。担当医が、予防法をお勧めし、手術が必要かどうかを教えてくれますよ。
やはり完全な予防策というものはないようですが、基本的には雑菌がその成長を助けるものですし、個人的には清潔を心がけるのが一番かなという気が(経験からも)します。
清潔であれば、違和感が出たら気付きやすくもなりますしね、日々のケアを怠らないようにしたい限りです。
特に今回の記事にもこれと言って気になるネタもなかったので(「口臭」に関する記事は独立したページリンクがありましたが、まぁ新年早々クサイの連発もなんですし(笑)、どうせ一般的なことしか書かれていないと思うのでスキップしましょう)、次回はまたカラフル舌に戻っていこうかなと思います(いずれにせよ新年に相応しいネタでもありませんが(笑))。