舌に関する話も色々と見てきましたが、概ね気になるネタは見終えた感じなので、また別のオーラル(口腔)ネタに戻っていこうかなと思います。
これまでの記事で、本文中にリンクが張られていた気になる個別記事は別のタブに開いており、僕のブラウザには最早ズラーっとクリーブランド・クリニックのアイコンが並んでるんですけど(ブックマークを使うべきにも思えますが、まぁいっぱい並んでる方が「消化タスク」って感じでいいですしね(笑))、歯茎に関する話やらいくつか気になるものはあったものの、まずはより身近な、適切な歯のブラッシング法に関する記事を見てみようかなと思います。
最近はより医療まとめっぽいHEALTH LIBRARY記事が中心で、あちらは平均して記事が長めなことも多いため、ブログ形式で簡単に読める形の(まぁそんなに変わんないですが(笑))health essentials記事にまた戻ってみた次第です。
まぁ正直、文字で言われても「ふーん、あっそう…」レベルな気もしちゃいますけど、世界最先端の呼び声高いクリ・クリが推奨する適切な歯磨きについて、ちょっくら学んでみるといたしましょう。
正しい歯の磨き方(How to Properly Brush Your Teeth)
正しい歯ブラシを選び、45度の角度で当てることが全てです
歯磨きはごくありふれた当たり前の行為であるため、そのテクニックについて深く考えることはきっとないでしょう。しかし、蓋を開けてみると、実際テクニックは大いに意味を持つのです―それもとっても!正しい方法で歯を磨けば、虫歯やその他の歯の問題を防ぐのに十分なほど歯を清潔に保つことができますが、間違った方法で歯を磨くと、かえって歯を傷つけてしまうこともあり得るのです。
歯周病専門医であるサーシャ・ロスDMD/MS(歯科医師/修士)が、正しいブラッシング技術を使うことがなぜ重要なのか―そしてそのテクニックとは具体的にどのようなものなのかを説明してくださいます。
(※ここには2分半の短い動画が挟まれていましたが、例によってYouTube以外の動画の挿入は難しいため省略しようと思ったんですけど、こういうテクニックこそ映像で……とも思ったんですが、まさかの、この動画は「歯磨きの重要性(と不完全性)の一般論」をアン・クレモンズ歯科医が語っているだけで、実際の歯磨きテクについては何も触れられていませんでした…むしろフロスの重要性について強調されていた形で(↓スクショ参照)…
…この記事に貼る意味のある動画じゃなさすぎてちょっと笑ってしまいましたね(笑))
なぜ正しいテクニックが重要なのか
キッチンの調理台を、消毒液を吹きかける代わりに、濡らしたペーパータオルで拭いたことはありませんか?そう、まさにそんな感じです。歯も、さらっと拭くだけでは綺麗になりません。
正しい方法で歯を磨けば、歯を出来る限り綺麗にすることができ、口腔の健康に非常に良い影響を与えることにつながります。「お口の健康に気をつけることは、全身の健康に影響を与え得るんですよ」とロス歯科医が語ります。「そしてそれ以上に、自分の笑顔に自信を持つことは、社会的にも仕事の上でも、どちらにも好影響を及ぼしますよね。」
正しい歯磨き方法を学ぶ
以下が、正しいブラッシング方法について知っておくべきことです:
- 角度を正しく: 「ポイントは、歯茎に対して45度の角度でブラシを当てることです」とロス歯科医がおっしゃっています。「歯と歯茎の境目で、歯ブラシの角度を下向きにし、短いストロークを重ねていく形です。」
- やりすぎは禁物: ゴシゴシ擦る必要はありません!実際、強く磨きすぎることは、歯や歯茎を傷つける原因になり得ます。歯を綺麗にするために作られた歯ブラシを信頼して、優しい力で磨きましょう。
- 歯の全側面に当てる: 俗に言う、全ての石をひっくり返すように(※英語の慣用句で、「あらゆる手段を尽くして」「隅々まで手を抜かずに」という意味ですね)―この場合、全ての歯を磨くように、ですね。ほっぺた側、噛み合わせ側、そして舌や口蓋部に近い内側を含めた、歯のあらゆる面を磨くようにしましょう。
かための毛は避ける
これまで歯ブラシ選びに時間をかけてきたことはあまりなかったかもしれませんが、今こそ始める時です。特に、歯ブラシの毛の種類に注意してみてください。歯ブラシや電動歯ブラシヘッドには、やわらかめ、ふつう、そしてかための毛が売られています。
「かための歯ブラシは歯垢を除去するのには適していますが、歯組織の一部も除去してしまうんです」とロス歯科医が説明しています。
つまり言い換えると、かための歯ブラシは悪いもの(歯垢)と良いもの(歯や歯茎そのもの)とを区別できないのです。かための歯ブラシは、歯のエナメル質を侵食して虫歯の原因になったり、歯茎の組織を擦り減らして歯肉退縮の原因になったりしてしまいかねません。
「かための毛は、研磨性が強すぎるんですね」とロス歯科医が付け加え、続けています、「ですから、かためは避け、代わりにやわらかめまたはセンシティブ用のものを選ぶのがベストです。」
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ
歯磨き粉の売り場には商品でいっぱいです: 歯茎の健康をサポートするとか、知覚過敏を抑えるとか、歯を白くするとか、虫歯を予防するとかアピールされているものが並んでいますね。しかし、ロス歯科医によると、ほとんどの場合、成分は全く同じとのことです。
「虫歯の治療と予防のために最も重要なのは、フッ素入りの歯磨き粉を使うことです」とロス歯科医が語っています。「また、重曹入りの歯磨き粉も、研磨作用が強すぎるので避けるべきですね。」
従来の歯ブラシ vs 電動歯ブラシ: 違いはある?
「電動歯ブラシは、手動歯ブラシよりも良い仕事をするという研究結果が出ていますから、私は電動歯ブラシをお勧めしています」とロス歯科医がアドバイスしています。
2021年の研究では、電動歯ブラシは手動歯ブラシよりも臼歯部の歯垢をより多く除去することが判明しましたが、門歯部の歯垢除去には全く差が示されませんでした。また、2022年の研究では、電動歯ブラシを12週間使用したところ、参加者の86%が歯垢と歯茎出血の減少を示したということが見出されました。
現在市販されている電動歯ブラシには、主に2つのブランドがあります:
- ブラウン社のOral-B®は、振動回転技術(基本的には、回転して磨くということを意味しています)を使用しており、2005年に、手動歯ブラシよりも効果があることが示された最初の電動歯ブラシです。「ブラシのヘッドが円形なので、歯ブラシが届きにくい場所でも、えずくことなく磨くことができるんですね」とロス歯科医が付記しています。
- フィリップス社のSonicare®は、超音波と音波を使ったソニックテクノロジーで、歯ブラシを振動させながら磨くものです。より楕円形のヘッドで、Bluetooth対応の機種まであり、ブラッシング情報をスマートフォンのアプリに送信して、磨き残しを確認することも可能です。
「各社とも、自社の技術の方がより綺麗になると主張していますが、実際のところ、どちらか一方を証明するような最近の研究はありません」とロス歯科医が話しています。
歯磨きはどのくらいの時間すべき?
1日2回、その内少なくとも1回は2分間歯を磨くべきです。ほとんどの電動歯ブラシにはタイマーがついていて、2分が経過すると知らせてくれるので、電動歯ブラシを使えばこの時間枠を追うのが容易となります。
しかし、食習慣によっては、1日に2回以上磨く必要があるかもしれません。「一日に何度も軽い食事を取っている方は、虫歯予防のためにもっと頻繁に歯を磨く必要があります」とロス歯科医が注意を促しています。そして、フロスも忘れずに!
まぁやはり直感でも当然だと思える話が中心でしたが、一応「45度の角度で」なんかは、意識していないと忘れがちなポイントかもしれませんね。
途中でも触れていた通り、その磨き方こそ、動画で実際の様子を見せてくれればいいのに…と思えましたが、磨き方に関しては、僕は大学院生時代の最後の方、もう20代半ばでしたけど、詰め物が取れてしまったので小学生以来初めて歯医者に行きましたが、そこで衛生士のお姉さんに「歯の裏側のブラッシングはどうされてます?」と問われて普通にガシガシやったら、「斜めに当てるようにするのが正しいやり方ですよ」と言われ、やってみたら、
「あ、違います違います、こうです」
と、基本的に歯ブラシなんてグーで握って磨くものですが、持ち方からもう、ちょうど鉛筆を持つような感じで(まぁ持ち方が本質ではなく、やはり角度だと思いますけどね)、何というか「あぁ、こういう磨き方は、確かに言われないとわざわざしないね」と思える形に矯正されまして、実際それが、
「確かに磨けてる実感、強~い」
と思えるものだったので、あまりきちんと磨けていない気がする方は、こう、上手く持ち方から変えると改善されるかもしれませんね。
毛のタイプも、個人的にはやわらかめはあまりにも抵抗がなさすぎる気がするため「ふつう」が一番かなと思えますけど、強く磨きすぎてはいけない、ってのはその通りな気がします。
電動歯ブラシも、僕は以前書いていた通りフィリップスのソニッケアーを使ってますが、実際マジで30秒ごとに一瞬振動が変わって時間を知らせてくれるもので(「30秒ごとに、左上・右上・左下・右下」と磨く部位を移行するのがいい、とマニュアルにあった気がします)、タイマー以外にも実際電動のはやはり素晴らしいと思いますから、これはオススメですね。
その他関連ネタも、また独自記事があったら見ていこうかなと思います。