入れ歯とインプラントについての記事を参考にした所で、類似の「歯科クラウン」や「ブリッジ」は、まぁ似たような話になるし、記事もそこそこのボリュームがあったんでもういいかな…と保留させていただく形にするとしまして、でもまぁせっかくですし、もうちょっち口腔歯科関連ネタにも触れておこうと思います(なぜなら、短めの記事がまだいくつかあったので(笑))。
こちらはそこまで激短ではないものの、その中では一番気になる話な気がした、歯科クリーニングについて!
歯医者で何か治療を受ける際、サービスというか衛生管理のために簡単に実施できる治療行為として受けることも多いクリーニングですけど、個人的にはあの、水流なのか超音波なのかすらよぉ分からん、あの器具がそういえば一体どんなものなのか気になります。
詳しくは触れられてはいないかもしれませんが、その辺含め、クリーニングの大切さが喧伝されているであろう、HEALTH LIBRARYの上記デンタルクリーニング記事を今回は参考にさせていただきましょう。
歯科クリーニング(Dental Cleaning)
歯科クリーニングは、口内の健康と機能を最適に保つために欠かせないものです。クリーニングのための来院時は、歯科衛生士が歯のクリーニングを行い、歯垢、歯石、および細菌を取り除きます。ご自宅でのまめなブラッシングおよびフロスと併用することで、歯科クリーニングは健康な歯と歯茎の実現および維持に役立ちます。
概要
総合歯科クリーニングとは何?
歯科クリーニングは、健康な歯と歯茎を維持するためのキーとなるものです。歯科クリーニングでは、歯科医師または歯科衛生士が、歯の表面に付着した細菌、歯垢、および歯石を除去していきます。また、歯科シーラント(封止剤)やフッ素塗布などの予防処置も同時に行われることがあるかもしれません。
歯科恐怖症や不安症の方は、歯科医にご相談ください。多くの歯科医療機関では、診察の際、患者さんが快適にリラックスして治療を受けられるように、鎮静歯科治療のオプションを用意しています。
歯科クリーニングの種類
歯科クリーニングには、患者さんのニーズに応じて複数の異なるタイプが存在します。しかし、目標は全て同じです―有害な細菌を除去し、歯の問題のリスクを軽減することです。
- プロフィラキシス(予防措置)。これは、歯と歯茎が全体的に健康な方を対象とした、定期的な予防クリーニングです。最も一般的な歯科クリーニングです。この記事では、主にプロフィラキシスについて説明します。
- グロス・デブライドメント(総創面除去術)。1年以上歯医者に行っていない方や、歯垢が広範囲に蓄積している人方は、グロス・デブライドメントが有効になり得ます。一般的なプロフィラキシスに似ていますが、より時間がかかる場合があるものとなります。デブライドメントの主な目的は、歯科クリーニングの前に、最初に診断されなかった問題があるかどうかを判断することです。
- スケーリングとルートプレーニング。ディープ・歯科クリーニングとしても知られるスケーリングとルートプレーニングは、歯茎の奥深くまで到達し、歯の根の周りの細菌や固まった歯石を洗い流すものです。歯科医師は、この処置を軽度から中等度の歯周炎(歯周病)の方に行います。スケーリングとルートプレーニングを受ける方は、処置中に歯茎の感覚を麻痺させるために局所麻酔を受けることになります。
歯科クリーニングはどのくらいの頻度で受けるべき?
アメリカ歯科医師会(ADA)によると、歯科クリーニングは歯科医が勧める定期的な間隔で受けるべきとのことです。多くの方は6ヶ月に1回となります。しかし、これは患者さんご自身独自の口腔衛生ニーズに基づいて変更され得るものです。
処置の詳細
歯医者でのクリーニングには何が含まれる?
歯科クリーニングでは、常に歯のスケーリングとポリッシングが行われます。患者さんのニーズに応じて、担当の歯科医師または歯科衛生士がその他の診断的および予防的治療をお勧めすることもあるかもしれません。
歯科クリーニングで一般的に行われる治療には以下が含まれます:
スケーリング
このステップでは、担当の歯科医師または歯科衛生士がスケーラーと呼ばれる片手用器具を使って、歯の表面から歯垢や歯石を除去していきます。場合によっては、振動しながら水をジェット噴射する、超音波スケーラーが使用されることもあるかもしれません。このステップでは、歯を削るような音が聞こえるかもしれませんが、痛みはないはずです。
ポリッシング(研磨)
担当の歯科医師または歯科衛生士が、柔らかいラバーカップと特殊な塗布剤または軽石を使って歯を磨いていきます。これは、歯の表面のバイオフィルムを取り除き、エナメル質を傷つけることなく歯垢の蓄積を減らすものです。
予防処置
歯科医師や歯科衛生士が、患者さん独自の口腔内健康ニーズに応じて、歯科シーラント(封止剤)やフッ素塗布などの予防処置をお勧めすることもあるかもしれません。もしも奥歯(前臼歯や大臼歯)に深い溝や隙間があるような場合、歯科シーラントが有害な虫歯の原因菌からその部分を守るのに役立ち得ます。フッ素治療はエナメル質を強化し、虫歯のリスクを減らすのに役立ちます。子供も大人も、同じようにシーラントとフッ素塗布の恩恵を受けることが可能です。こういった予防処置がご自身に合っているかどうか、担当の歯科医に尋ねてみてください。
歯科用X線
ほとんどの方は、6~36ヶ月ごとに新しい歯科用X線(レントゲン)撮影が必要です。ただし、定期的なモニタリングが必要な問題がある場合は、より頻繁なレントゲン撮影が必要になることもあり得ます。定期的なレントゲン撮影は、歯科疾患の診断と治療に不可欠なものです。
推奨される治療法
担当の歯科医師または歯科衛生士が、歯科クリーニング中に気になる点―虫歯や歯周病など―を発見した場合、治療の選択肢について詳しく説明してくれることでしょう。
歯科クリーニングにはどのくらい時間がかかる?
定期的な歯科クリーニングには、平均して30分から1時間かかります。デブライドメントやスケーリングとルートプレーニングを行う場合は、それ以上かかることもあるかもしれません。
リスク/メリット
定期的な歯科クリーニングのメリットは何?
定期的な歯科クリーニングには、以下を含む多くの利点が含まれます:
- 虫歯や歯周病など、口腔内の深刻な健康問題のリスク軽減。
- 全身の健康増進。長年にわたり、医療従事者は口腔の健康と全身の健康との関連性を認識してきました。定期的な歯科クリーニングは、心臓病、脳卒中、および認知症のリスクを軽減するのに役立ち得ます。
- 口臭予防。硬質化した歯垢や歯石は口臭の原因になり得ます。定期的なクリーニングは、歯の表面から有害な微生物(病気の原因となる微生物)を取り除くことで、口臭を抑える役に立ち得るものとなっています。
- コスト削減。歯科クリーニングのような予防的歯科ケアは、問題が起こる前に食い止めるのに役立つものです。これは、長い目で見れば、多くの時間、心配、およびお金を節約することにつながり得ます。
定期的な歯科クリーニングのリスクや合併症は何があるの?
歯科クリーニングは安全で効果的です。リスクや合併症は一切ありませんが、歯の知覚過敏や歯ぐきの痛みなど、一時的な副作用が出ることはあるかもしれません。
不快感に対処するには、アセトアミノフェン、ナプロキセン、またはイブプロフェンといった市販の鎮痛剤を服用してください。圧痛は数日で治まるはずです。
回復と見通し
歯科クリーニングはやる価値があるの?
歯科クリーニングは口腔ケアに欠かせない一部となっています。予防的治療は、詰め物、クラウン、ブリッジのような修復的治療よりも遥かに手頃な価格です。歯科クリーニングは、一般的な口腔衛生問題のリスクを軽減します。これはつまり、実際に、全体的にお金を節約することができるということを意味しているわけです。
医師に連絡する時
いつ歯科医を受診すべき?
少なくとも6ヶ月に1回は、担当の歯科医または歯科衛生士による定期クリーニングを受けるようにしましょう。年に2回のクリーニングがご自身に合っているかどうか、担当の歯科医に尋ねてみてください。虫歯や歯周病になりやすい方は、もっと頻繁に受診した方が良いかもしれません。
定期的な歯科クリーニングに加えて、歯の痛み、歯ぐきからの出血、歯の緩み、またはその他の問題など、新しい症状や気になる症状が出た場合は、必ず歯科医に相談することをお忘れなく。治療が早ければ早いほど、口内の健康が長持ちし、改善する可能性が高まります。
その他の詳細
より頻繁な歯科クリーニングが必要なのはどんな人?
ほとんどの方は、年に2回の診察予約が最適です。しかし、以下のような症状をお持ちの方は、より頻繁な歯科クリーニングが必要かもしれません:
歯のクリーニングを受ける頻度については、かかりつけの歯科医にお尋ねください。
なぜ歯科クリーニングを受けることが大切なの?
口腔内の健康を最高の状態に保つためには、定期的な歯科クリーニングが欠かせません。歯科クリーニングは、歯磨きやフロスだけでは取り除けない食べかす、歯垢、歯石、およびバイオフィルム(細菌の薄い膜)を取り除きます。
洗車を考えてみてください。ホースで水をかければ、大きな汚れやゴミは取り除けます。しかし、ドアを指でなぞると、薄い汚れが残っていることに気付くことでしょう。その薄い汚れを取り除くには、スポンジとちょっとした力仕事に頼るしかないのです。自宅での歯磨きやフロスは、車にスプレーを吹きかけるようなものとお考え下さい。プロによる歯科クリーニングが、磨き残しをケアします。最適な口腔衛生のためには、家庭での良い口腔衛生と専門家による歯科クリーニングを組み合わせる必要があるわけです。
クリーブランドクリニックからのメモ
歯科クリーニングは、健康な歯と歯茎を維持するために極めて重要です。ほとんどの方は6ヶ月に一度のクリーニングが必要です―がしかし、念のためかかりつけの歯科医に尋ねてみてください。もし歯科的な不安があって定期的な歯科治療を受けられないのであれば、かかりつけの歯科医にそのことを伝えましょう。多くの歯科医院では、診察時間を快適に過ごすための鎮静歯科治療オプションをご用意しています。
意外と専門用語が多く出て来て驚きましたが、僕は、記事の前置き部を書く前にざっと読んで、「種類」の部分にあった、プロフィラキシスというのが、
「あ、このProphylaxisってのが、あのよく使われるジェットクリーナーなんだね」
と思い、今回の記事には画像がなかったので、実際に画像検索までして、ヒットしてきた↓のカールストン歯科の写真なんかを見て、「そうそうこれこれ、こういうやつ」と思っていたわけですが……
…何気にこの「プロフィラキシス」という語は「予防措置」ということを意味する一般用語であって、このマシーンを「プロフィー」と呼ぶわけではなかったんですね(笑)。
記事の途中では、「超音波や水流ジェットを使うことも」とあったので、何度も出て来ていたその「スケーリングとルートプレーニング」も調べてみたら…
…こちら、ノースフィールド歯科に分かりやすい画像があった通り、これまた必ずしも水流を使うわけではない、あのフック船長みたいな尖ったハリで歯をガリガリするヤツだったわけですけど、これまたこれはこれで、歯医者といえばこれだよなぁ、と思える、ちょっと一瞬怯むヤツですね(笑)。
(子供の頃、僕の口内衛生は劣悪でしたから、歯医者でこういう器具で「痛ぁい!」と思えるほどガリガリやられたものです(笑)。)
まぁ結局ジェットタイプのものは普通にソニックジェットとか特に専門用語もないのかもしれませんけど、記事内には「痛みはないはず」とあったものの、やっぱモノによってはちょっとシみることはあるっちゃある気がします。
(「これは全然シみもしないし痛くもないね!」というのもあれば、「うわシみる~」というのもありますし、その違いを知りたかったですが、知った所でどうという話でもないのでまぁ深追いは不要でしょうか(笑)。)
ちなみにアメリカでは本当に1年に1-2回のクリーニングは常識のようで、僕が大学で強制的に入らされている保険(まぁ、無保険はあり得ないし、「入らされている」というか普通に入っているものですが)も、1年に1回の歯科クリーニングを無料でできるものとなっています。
親しくしていた元同僚のアサカさんからその話を聞いて、僕も何回かクリーニングに行きましたけど、やはり色々やっていても素人の力には限界がありますから、特に歯の裏などは、クリーニングで確実に改善する感じですね。
…「行きましたけど」と過去形なのは、コロナ禍が混迷を極めた2020年、ちょうどシャットダウン直前に予約をしていたのですが、予約当日はあのごだごだでキャンセルになってしまい、それからというものコロナ禍が落ち着くのも時間がかかりましたし、何だか行くタイミングを逸してそのまま今に至る…って感じです。
ちょうど年も明けましたし、無料のクリーニングを放棄するのももったいないですから、今年からまた再開しようかなぁ、などと思える、ありがたい記事でした。
次回はまたもう少し、短めの記事を見ていこうかなと思います。