こないだ見ていた、精神疾患に関して世界最大の影響力を持つ本・DSM-5の記事から、そこで挙げられていたいくつか具体的な疾患を見ており、前回はAUDことアルコール使用障害の記事を見ていました。
具体的にどの記事だったか忘れたものの、アルコール関連のhealth essentials記事(医療用語まとめ系のHEALTH LIBRARY記事よりもっと読み物的な、気軽に読める方)に、いくつか「また後で読んでみよう」とブラウザのタブを開いていたものがあったのでせっかくなのでそれに行ってみようと思いましたが、前回の記事でリンクが張られていたものに、大変短めなものが1つ存在していました。
それが、AUD治療薬として挙げられていた、ナルトレキソン!
確かちょっと前にもニキビ薬とかで具体的な薬の個別ページを見ていたことがあり、その時も思ったこととして、薬のHEALTH LIBRARY記事は結構専門的すぎてあまり面白くもなかった記憶がありますけど、例によって「記事が短くてあっさり終わる」という魅力には勝てず、そんなつまらん理由で今回も取り上げさせていただく次第です(笑)。
ちなみに日本では未承認のようで残念ながら日本では処方が難しいようですけど(もちろん、お医者さんがアメリカから取り寄せて使うことは不可能ではないようですが)、代表的な断酒薬として有名なこちら、一体どういうものなのか、早速記事の方を見て参りましょう。
ナルトレキソン錠(Naltrexone tablets)
ナルトレキソンは、アヘン系薬物やアルコールへの依存から解放された状態を維持することを助ける薬です。そういった依存物質がもたらす多幸感をブロックすることで効果を発揮します。この薬を服用している間は、カウンセリングや支援グループに参加すべきだと言えます。
この薬はどんなもの?
ナルトレキソン(nal TREX one(ナル・トレクス・ヮン)と発音します)は、アヘン系薬物やアルコールへの依存から解き放たれた状態を維持する手助けをするものです。そういった依存物質が人間に与える「ハイな状態」をブロックします。この薬は、カウンセリングや支援グループと併用されるものです。
この薬は、他の目的で使用されることもあります; ご質問がある場合は、かかりつけの医療従事者または薬剤師にお尋ねください。
一般的なブランド名: Depade(デパデ)、ReVia(レビア)
この薬を服用する前に、担当のケアチームには何を伝えるべき?
ケアチームは、患者さんが以下のような状態にあるかどうかを知る必要があります:
- 最近7~10日以内に、薬物やアルコールを使用したかどうか
- 腎臓病
- 肝炎を含む肝疾患
- ナルトレキソン、他の薬、食品、染料、または防腐剤に対する異常反応やアレルギー反応
- 妊娠している、または妊娠しようとしている
- 授乳中
この薬はどう使うべき?
この薬は、コップ一杯の水と一緒に口から服用します。処方ラベルの指示に従ってください。オピオイド(アヘン系)薬を服用して7~10日以内は、この薬を服用してはいけません。決まった時間に必ず服用してください。指示以上の頻度で服用してはいけません。担当医の指示がない限り、服用を中止してはいけません。
子供へのこの薬の使用に関しては、担当の小児科医に相談してください。特別な注意が必要な場合があります。
オーバードース: この薬を過剰に服用したと思われる場合は、直ちに毒物管理センターまたは緊急治療室(ER)に連絡してください。
注意: この薬はご本人専用です。この薬を他の人と共有してはいけません。
飲み忘れたらどうする?
服用を忘れた場合、当日に思い出したら、その分を服用してください。翌日まで思い出せなかった場合は、担当の医師または医療ケア専門家に服用の再スケジュールについて尋ねるようにしてください。倍量または余分に服用してはいけません。
この薬と相互作用する可能性のあるものは何?
この薬は、以下の薬と一緒に服用しないでください:
この薬は、以下の薬とも相互作用する可能性があります:
- ジスルフィラム
- チオリダジン
このリストは、可能性のある相互作用の全てを記載しているわけではありません。かかりつけの医療従事者に、ご使用になっている全ての薬、ハーブ、非処方薬、栄養補助食品のリストを渡すようにしてください。また、喫煙、飲酒、違法薬物の使用についても伝えましょう。中には薬と相互作用するものがあるかもしれません。
この薬の使用中は、何に気をつけるべき?
この薬を服用している間は、健康状態を注意深くモニターしていくことになります。定期的に担当の医師または医療ケア専門家の受診に当たってください。この薬を最も効果的にするためには、担当の医師または医療ケア専門家に推奨されたカウンセリングや支援グループに参加する必要があります。大量の麻薬を使用したり、大量のアルコールを飲んだりして、薬の効果を凌駕しようとは決してしないでください。死亡を含む、深刻な問題を引き起こす可能性があります。また、この薬の服用を止めた後は、低用量の麻薬に対してより感受性が高くなることがあるかもしれません。
手術を受ける場合は、担当の医師または医療ケア専門家にこの薬を服用していることをお伝えください。
咳、風邪、疼痛、または下痢の治療を自分で行おうとしてはいけません。担当の医師または医療ケア専門家に相談してください。成分によっては、この薬と相互作用し、副作用を引き起こす可能性があります。
医療用IDブレスレットまたはチェーンを身につけ、ご自身の病気ならびに薬および服用時間の詳細を記載したカードを携帯するようにしましょう。
眠気やめまいがすることがあります。この薬の影響が分かるまでは、運転、機械の使用、または精神的な注意力が必要なことは実施しないようにしてください。特に高齢の患者さんの場合、急に立ったり座ったりしてはいけません。これにより、めまいや失神発作のリスクが軽減されます。アルコールは、この薬の効果を妨げる可能性があります。アルコール飲料は避けましょう。
この薬を服用することで、どんな副作用があり得る?
できるだけ早く担当の医師または医療ケア専門家に報告すべき副作用は以下の通りです:
- 皮膚の発疹、痒みもしくは蕁麻疹、または顔、唇もしくは舌の腫れといった、アレルギー反応
- 呼吸障害
- 視覚、聴覚の変化
- 錯乱
- 濃い尿
- 抑鬱な気分
- 下痢
- 速いまたは不規則な心拍
- 幻覚、現実との接触喪失
- 淡い色の便
- 右上腹部痛
- 自殺願望またはその他の気分の変化
- 異常な脱力感または疲労感
- 嘔吐
- 目や皮膚の黄変
通常、医師の診察を必要としない副作用は以下の通りです(副作用が続いたり、煩わしい場合は、担当の医師または医療ケア専門家に報告してください):
- 痛み、疼痛
- 性欲または性行為の変化
- 不安感
- 頭痛
- 食欲不振、吐き気
- 鼻水、副鼻腔障害、くしゃみ
- 胃痛
- 睡眠障害
このリストは、起こり得る全ての副作用を説明しているわけではありません。副作用に関する医学的アドバイスについては、かかりつけの医師にご相談ください。FDA(アメリカ国内用電話番号: 1-800-FDA-1088)に副作用を報告することも可能です。
どこに薬を保管すべき?
子供の手の届かない所に保管してください。
摂氏20~25度(華氏68~77度)の室温で保管してください。有効期限を過ぎた未使用の薬は捨ててください。
注意: 本シートは要約です。全ての情報を網羅していない可能性があります。この薬について質問をお持ちの場合は、かかりつけの医師、薬剤師、または医療従事者に相談するようにしてください。
記事タイトルでは勝手に「最強」としたものの、特に他に有効な薬がないから代表として挙げられていただけだったようで、これだけで完全に欲求が収まるわけでは全くなく、カウンセリングまたは自助グループの力も絶対に必要という形のようです。
日本では未承認ということで同じ薬ではないと思いますが、前回も話に出していた吾妻ひでおさんの「アル中病棟」で、似たような薬(薬を飲んで酒を飲むと、絶望的にきつい気分になって、飲みたい気持ちがなくなる)が挙げられていた気がしますが、これも近いものと言いますか、もしかしたらこれのことだったのかもしれませんね。
画像のない記事だったので、薬の時は毎度おなじみ、こんなん見て何の意味があんねんという話ではあるものの、ウィッキー先生から分子の構造式の方をお借りしておしまいとさせていただきましょう。
