口腔関連ネタもだいぶ目ぼしいものがなくなってきており、そろそろもっと以前から保留中になり続けているネタに戻っていく時期かな…と思っている感じですが、こないだ見ていた無痛歯科治療記事、これは読んだ後すぐまた別の歯科不安への対処法記事に移行していたんですけど、ここで見ていたHEALTH LIBRARY記事に、案外面白そうなネタがいくつか転がっていました。
その中から今回まずは、記事タイトルにも挙げました、閉所恐怖症に関する記事を見てみようかなと思います。
英語ではClaustrophobiaと呼ばれるわけですが、接尾辞の「-phobia(フォビア)」の方は極めてよく使われる語で、まさに「~恐怖症」という意味になり、例としては……まさに無限にあるレベルで、↓のウィッキー先生の記事にも大量に並んでおり…
…五十音順に並んでいるこのリスト、最初の方には「アメリカ恐怖症 (Americanophobia)」なんてのもあり、まさにこの通り、恐怖・嫌悪の対象なら何でも入れられる感じですね(笑)(まぁそれは日本語でも全く同じですが)。
一方前半部の「calustro-」というのは、これはラテン語で「close」という意味だとのことで、実際音も英語のクローズに似てますし、まさに「閉ざされた場所恐怖症」という、読んで字の如しの単語なのでした。
僕は閉所恐怖症ではないですけど、とはいえ閉ざされた空間を怖く思うのは理解できるといいますか、むしろ自然な反応にも思えます。
実際僕も幼少期に………と、その辺の脱線話は、また記事を見終えてから余裕があったら触れてみましょう、今回も早速クリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARY記事を参考にさせていただく形です。
閉所恐怖症(閉鎖空間への恐怖心)(Claustrophobia (Fear of Enclosed Spaces))
自由の制限された場所への恐怖(閉所恐怖症)とは、それが仕事や学校、あるいはその他の日常生活の妨げになる場合に、病的な恐怖症となったものです。一般的なトリガー(引き金)には、トンネル、エレベーター、電車、および飛行機が含まれます。行動トレーニングが主な治療法となります。その他の対処法としては、リラクゼーション、深呼吸の実践、およびサポートグループへの参加が含まれます。
概要
閉所恐怖症とは何?
閉所恐怖症とは、自由の制限された、あるいは閉鎖された空間に対する強い恐怖のことです。
多くの恐怖は理に適っているように思えます。人間は皆、不快に感じるものを避けようとします。恐怖(fear)と恐怖症(phobia)の違いは、恐怖症は、1つまたは複数の物事や状況に対する、強烈で不合理な恐怖であるという点です。また、恐怖症では、恐怖のレベルが恐怖の対象や状況によってもたらされる実際の危険の度合いと一致していません。
恐怖症が健康上の問題となるのは、その恐怖によって日常生活を送ることができなくなる場合です。恐怖症は、仕事の能率を制限し、人間関係に負担をかけ、自尊心を低下させてしまいます。
どんな状況が閉所恐怖症のトリガーになり得るの?
一般的なトリガーには以下が含まれます:
- トンネル
- エレベーター
- 電車
- 飛行機
- 小型の車
- 洞窟
- MRI画像診断装置
- 地下室
- 窓のない、または開けられない窓のある狭い部屋
- 狭い空間にいることへの思い
閉所恐怖症ってどんな感じ?
閉所恐怖症の場合、閉ざされた空間や窮屈な空間にいることに不安を感じます。集中力や心身の機能が低下することもあるかもしれません。閉ざされた空間にいることについて考えるだけで圧倒されることもあることでしょう。その考えで夜も眠れないこともあり得る程です。
閉所恐怖症はどのくらい一般的なの?
全人口の約12.5%が閉所恐怖症です。閉所恐怖症のような特定の恐怖症を持つ中での平均的な方は、3つの物体や状況を恐れます。特定の恐怖症を持つ方の約75%は、2つ以上の物体や状況を恐れるのです。
閉所恐怖症になるのはどんな人?
閉所恐怖症は男性よりも女性に多くみられます。年齢を問わず誰でも発症する可能性がありますが、多くは小児期や青年期に発症します。
症状と原因
閉所恐怖症の症状は何?
閉所恐怖症の症状は、不安症やパニック発作の症状と似ています。以下のような症状が現れるかもしれません:
身体的症状
- 発汗や震え
- 胸が締め付けられる感じ、または心拍数の増加
- 呼吸困難または呼吸速度の増加
- 悪寒または顔面紅潮(顔が赤く熱くなる)
- 窒息感
- 胃のむかつき、または胃の中に 「蝶」がいる感覚
- めまい、気が遠くなる感覚、またはふらつき
- ドライマウス
- 混乱や方向感覚の喪失
- しびれやヒリヒリ感
- 耳鳴り
- 泣く、かんしゃくを起こす、固まる、またはしがみつくこと(小児特有の恐怖症の症状)
精神的症状
- 制御不能になることへの恐怖
- 失神への恐怖
- 極度の恐怖感
- 圧倒的な不安感
- その場を離れる必要があるという強烈な気持ち
- この恐怖は理性的なものではないとは理解しているけれど、克服できない
- 死ぬことへの恐怖
何が閉所恐怖症を引き起こすの?
閉所恐怖症の原因は完全には解明されていません。研究者は、原因には以下が含まれ得ると考えています:
- 子供の頃のトラウマ体験: 閉所恐怖症の成人の中には、子供の頃に閉じ込められたり、狭い空間で自由を奪われたりした出来事が1つ以上あったと報告する方がいらっしゃいます。
- 幼少期以降のトリガーとなる出来事: エレベーターに閉じ込められたり、飛行機で激しい乱気流に巻き込まれたりといった、きっかけとなる出来事があった可能性があるかもしれません。
- 親の閉所恐怖症を幼少期に目の当たりにした: どちらかの親の閉所への恐怖反応を見て不安になった場合、本人も閉所恐怖症を発症する可能性があり得ます。
専門的にいえば、研究者は、恐怖を感じると神経化学物質により脳のある部位―扁桃体―が過剰に刺激されると考えています。また、単一の遺伝子変異が、閉所恐怖症のリスクを高めるとも考えられています。
診断と検査
閉所恐怖症はどう診断されるの?
閉所恐怖症の場合、閉ざされた空間に対する恐怖があり、閉所に遭遇する可能性のある状況を避けるために多大なる注意を払い続けているため、ご本人はそれが問題であることを自覚しています。
担当医は、その恐怖が本当に恐怖症なのか、それとも通常の範疇の恐怖なのか、また、病状や精神疾患の結果ではないのかを確認したいと考えることでしょう。恐怖症は、通常の生活を送ることを著しく妨げます。閉所恐怖症がこれまで日常生活にどのような影響を及ぼしてきたか、恐怖の強さや感じる頻度、友人や家族との交流にどのような影響を及ぼしているか、そしてそれにどのように対処しているかなどについて、担当医から質問表を渡されたり、直接尋ねられたりすることがあるかもしれません。また他にも、最近の生活の変化、ストレス要因、服用している薬やサプリメントなど、ご自身について質問されることもあり得るでしょう。
閉所恐怖症は、以下の全てに当てはまる場合に担当医から診断される可能性があります:
- 閉鎖空間に対する恐怖が強く、6ヶ月以上続いている。
- 恐怖や不安が、特定の状況や対象に対するものである―この場合は、エレベーターや小型車などの閉鎖空間。
- 恐怖や不安が、特定の恐怖に遭遇したり恐怖の状況について考えたりした際、ほぼ必ず、すぐに発生する。
- 恐怖を感じる状況を避けるか、あるいは強い恐怖や不安を感じながらそれに耐える。
- 恐怖が実際の危険と比例していない。
- 恐怖が極めて大きな苦痛を与えているか、正しい能力を発揮することを著しく妨げている。
管理と治療
閉所恐怖症はどう治療されるの?
閉所恐怖症の主な治療法は、暴露療法と認知行動療法の2つです。
暴露療法(脱感作療法とも呼ばれる)
このタイプの心理療法では、恐怖を感じる状況に徐々にさらされていくことになります。徐々に、繰り返しさらされることで、恐怖を感じる特定の状況でも快適に感じられるようになることが目標です。
曝露療法では、以下が行われ得ます:
- 恐怖症に直接、リアルタイムで直面する。
- 恐怖体験を思い出し、描写する。
- 写真を見たり、バーチャルリアリティ(仮想現実)を利用したりして、安全な環境に身を置きながらも実際に恐怖を感じる体験に近付いていく。
暴露療法はいくつかのやり方で、歩調を合わせて行われます。治療法には、リラクゼーションや呼吸法も含まれます。担当の心理士が、ご自身の症状の重症度に基づいて、患者さん独自の計画を立ててくれることでしょう。
認知行動療法(CBT; Cognitive behavioral therapy)
このタイプの心理療法(トークセラピー)は、患者さんの考え方、感じ方、そして行動を変えることで恐怖症に対処していくことに重点を置いています。
CBTでは、以下のことを行います:
- 自分の症状について話し合い、どのように感じているかを描写する。
- 反応の仕方を理解するために、自分の恐怖症についてより深く考えを巡らす。
- 自分の考え方を認識し、再評価し、変えていく方法を学ぶ。
- 対処法を学ぶために、問題解決スキルを使う。
- 避けるのではなく、恐怖症と向き合う。
- 心と体を落ち着かせる方法を学ぶ。
閉所恐怖症の治療に薬は使われる?
各種セラピーや対処戦略に加えて、閉所恐怖症による不安を治療するために、薬が短期間処方されることが時々あります。例えば、飛行機に乗るときの不安を治療するために、担当医から薬が処方されることがあるかもしれません。最も頻繁に処方される2つの主な薬物クラスは以下の通りです:
- 抗不安薬であるアルプラゾラム(商品名ザナックス®)、クロナゼパム(商品名クロノピン®)、ジアゼパム(商品名バリウム®)といった、ベンゾジアゼピン系
- パロキセチン(商品名パキシル®)やエスシタロプラム(商品名レクサプロ®)といった、選択的セロトニン再取り込み阻害薬
予防
閉所恐怖症により上手に対処するには何ができる?
かかりつけの医療機関や心理カウンセラーに診てもらうことに加えて、以下のような気分が良くなれるかもしれない方法を試してみるのも良いでしょう:
- 信頼できる人に相談する: 閉所恐怖症の恐怖を誰かに聞いてもらうことは、心の助けになり得ます。
- リラックスするための手法を学ぶ: 深呼吸法(鼻からゆっくり深く息を吸い、3秒間止め、口からゆっくり息を吐く)、瞑想、マインドフルネス、漸進的筋弛緩法(筋肉群を緊張させ、弛緩させる)やその他リラックスするための方法を試してみましょう。気分を落ち着かせるものをイメージし、注意を集中させてみてください。
- サポートグループに参加する: サポートグループは、自分が孤独でないことを知り、良いヒントやアドバイスを共有するのに役立ち得ます。
- 恐怖心を克服するための講座を開いている団体がないか調べてみる: 例えば、飛行機が怖いなら、航空会社や地元の空港が飛行機恐怖症の講座を開いていないか調べてみると良いでしょう。
- 自分自身を大切にする: バランスの良い食事、質の良い睡眠、そして週に5日以上、30分間の運動を心がけましょう。健康的なライフスタイルを選択することで、不安を軽減することが可能です。
見通し/予後
閉所恐怖症と診断された場合、何が予想される?
治療しなければ、恐怖症は一生続く可能性があり、人間関係や社会活動から孤立してしまうこともあり得ます。
幸いなことに、恐怖症は治療可能です。心理療法―特に暴露療法―は、学んだテクニックを実践してみた内の90%もの方に効果があります。数週間から数ヶ月で改善が認識できるかもしれません。
受け入れる
閉所恐怖症の場合、MRI画像検査に備えるにはどうすれば良い?
初診時に閉所恐怖症であることを担当の医療従事者にお伝えください。緊張を和らげるために、検査の直前に服用する薬が処方されるかもしれません。検査する体の部位によっては、MRI検査中に他の選択肢が存在する場合もあります。開放型MRI装置が利用可能かどうか尋ねることで、検査の選択肢の一つに加えられるかもしれませんよ。
装置内では、鎮静効果のある微風が顔に当たること、スキャン中にノイズを遮断したり音楽を聴いたりするためのヘッドホンが用意されていること、それから不快に感じて装置から降りたくなった場合にはいつでも、パニックボタンが利用できるということを知っておくと良いでしょう。また、検査中はずっと、技師が話しかけてくれます。その他の気分を落ち着かせるためのポイントには以下が含まれます:
- 装置に入る前に、深くゆっくりと数回呼吸をする。
- 検査台に横になった瞬間から目を閉じておき、心が落ち着いて安らげる場所にいる自分を想像してみる(例えば、浜辺や星空の下、広々とした野原で毛布にくるまって横になっている様子など)。
閉所恐怖症の場合、どの時点で受診が必要かはどう知れば良い?
閉所に対する強い恐怖が以下のことを起こしている場合は、かかりつけの医療機関を受診するタイミングかもしれません:
- 仕事や学校など日常生活に支障がある。
- 家族や友人との活動や特別な行事から遠ざかっている。
- ほとんどの時間、それについての考え事をしている。
- 夜眠れない。
クリーブランド・クリニックからのメモ
多くの方も恐怖症を抱えているということを知っておくと安心につながるかもしれません。担当医は、皆様を助ける準備ができています。良いニュースとしては、閉所恐怖症は治療可能な症状であることが挙げられます。治療を受け、セラピーで学んだテクニックを実践することで、閉所恐怖症のトリガーに対処し、閉所恐怖症を克服すれば、人生を楽しむことができるようになりますよ。
意外と長かったですが、画像がなかったので、冒頭で書いていてた自分自身の話、幼少期に感じていたことを書いてみようと思います。
改めて、そこまでパニックになったり恐怖症レベルの実害があったわけではないんですけど、子供の頃親によく連れて行ってもらっていた大型デパートの屋上…ではなく入り口付近の広場だった気がしますが、そこに、何て言うんでしょう、チューブ型の巨大な滑り台みたいなのがあったのです。
「チューブスライダー」で検索したら出てきた、こういうヤツですね(↓)。

ただ、これは下に滑ったら終わりのシンプルなものですが、その遊具はもっと横に大きく広がっているもので、上下や枝分かれ部まであるという、何というか「チューブ滑り台型の迷路」ともいえるものだったんですけど、まぁ何度も入ったこともあるぐらい、実際本当に恐怖症という程でもなかったものの、僕はこれを見る度に結構な頻度で、
「え、これ、中の酸素がなくなったりせんの…?
…ってか酸素不足になって息苦しくなったり、中で何か緊急事態が起こったりしても、自分の意思ですぐに出られないぢゃん!
いやみんなこれ平気なん?不慮の事態を想定したらちょっと怖ぇし、実際危険ちゃいますのん…?法整備はどうなってるんだ法整備は!!」
と、まぁ例によってそんな法だのどうだの大人びた考えまではしてなかったですけど(笑)、実際↑のような考えで、内心結構バクバクはしていました。
(とはいえ、かなり面白そうで魅力的な遊具ではあったので、上述の通り普通に何度も入って遊んでましたけどね、ただ、しばしば怖くなって、入ってすぐ全力で外に向かってバタバタ駆けていったことも多かった気がします(笑))
まぁ「酸素がなくなるかも」というのは、完全気密の密閉空間ではないので絶対に大丈夫というのは大人の今なら分かるのですが、実際子供がウジャウジャいたら中の空気が悪そうなのは正直今でもそう思いますし、緊急事態時の視認性や、それこそ本当に閉所恐怖症でパニックを起こす子とか絶対に発生するだろ…?という気しかしませんし、あの遊具は本当に大丈夫だったのか甚だ疑問ではあるんですけど、まぁ昭和というのはそんな危険遊具が山ほどあった時代なのかもしれませんね。
(というか、出合頭にぶつかって喧嘩になるとか、喧嘩にはならずとも譲り合いのできない子供ならどうすればいいのかパニックになって泣き喚く可能性も高いですし、本当にあの遊具がトラブルなく運用されていたのが不思議でなりません…
…かなり小さい頃、未就学児時代の記憶なので、多分実際は頭の中にあるのよりずっと小型の遊具だったんだとは思いますが…。)
それはともかく、そんな感じで、「いや酸素がなくなったらどうするの?!」とか、「緊急事態に自分の自由に動けなくなったらこの世の終わりじゃん!」みたいな気持ちは本当によく分かるので、閉所恐怖症の方の気持ちも本当に理解できるという感じです。
長くなっているのでその辺にしますが、次回もまた別の恐怖症の記事があったため、そちらを見てみようかなと予定しています。