前々回の日焼け止め記事から、前回は日焼け防止ウェアについての話を見ていましたが、まだまだ日焼けネタはいくつかあったので(しかも前回の記事にも新しく別の日焼け関連記事が目に付きました)、引き続き順番に見ていこうかなと思います。
今回は、日焼け止めを塗り忘れがちなスポットについて!
…ってまぁ、そもそも日焼け止めなんて塗らないから、塗り忘れも何もないんやが…という気もするわけですが(笑)、せっかくなので見落としがちなポイントはどこなのか、日差し対策として参考になるかもしれませんし、最先端医療機関による推奨をバッチリ拝ませていただくといたしましょう。
日焼け止めを塗り忘れてしまいがちな5箇所(5 Spots You’re Probably Forgetting To Put Sunscreen)
耳、まぶた、口唇、足は、日焼け止めを塗り忘れてしまいがちです―しかし、露出している肌は全て保護する必要があるのです
太陽の下に出るときは必ず日焼け止めを塗るべきだ、ということは誰しもが知っています。しかし、いくつか見落としがちな体の重要な部分があるのです。
最後に耳に日焼け止めを塗ったのはいつですか?この部位こそが、日焼け止めを塗り忘れることが最も多い場所のひとつなのです、と皮膚科医のジェニファー・ルーカスMD(医師)がおっしゃっています。
「よく見落とされるのは、耳、まぶた、口唇、頭皮、足の甲、あるいはストラップ(※肩ひもなど、服を吊り下げている部分)など衣服の端の近くですね」とルーカス医師が語っている通りです。
太陽の紫外線(UV)は、皮膚ガンの主な原因です。医療従事者は、この紫外線が引き起こす細胞のダメージから身を守る手段を講じることで、ほとんどの皮膚ガンを避けることが可能になると考えています。
ルーカス医師が、日焼け止めを塗る必要のあるこういった忘れられがちなスポットについて詳しく説明してくださいます。
日焼け止めを塗り忘れてしまいがちな場所
日焼け止めをしっかりと塗っているつもりかもしれなくても、見落としがちな場所が5つあります:
耳
耳は、皮膚ガンの発生場所として3番目に多い場所です。皮膚ガンは、比較的日光から守られている場所である耳甲介腔(耳の真ん中の部分)も含め、耳のどの部分にもできる可能性があります。
「車に乗っているときでさえも、窓から太陽の光が耳に当たっていることを忘れないでください」とルーカス医師が念を押しています。
まぶた
まぶたの日焼け止め:イエス、ノー?
イエス!まぶたを守る最善の方法はサングラスをかけることです。しかし、顔に日焼けラインが出てしまうのを避けたいのであれば、SPF(日焼け防御効果)付きのアイクリーム、日焼け止めスティック、かつ/または物理的な紫外線ブロック剤―二酸化チタンや酸化亜鉛―入りのミネラルサンスクリーンや日焼け止めを使うことを、ルーカス医師が推奨しています。
「ほとんどの方はまぶたの日焼けについて考えていませんが、この部分の皮膚ガンは特に治療が難しいんです」とルーカス医師が付け加えています。
口唇
SPF付きのリップクリームが唇を保護してくれることでしょう。食べたり飲んだりした場合、こまめに塗り直すことをお忘れなく。口唇の皮膚ガンは、50歳以上の色白の男性に最も多くみられます。下くちびるは日光にさらされる機会が遥かに多いため、約12倍の確率で発症します。
「外出中、あるいは口唇を舐めることが多い方の場合、SPF付きのリップクリームを携帯し、塗り直すことが必須です」とルーカス医師が付記しています。
足の甲
足の裏は、厚い角質層によって紫外線から守られています。しかし、ビーチサンダルやその他肌が露出している靴を履いていると、足裏の反対側は直接太陽にさらされます。そのため、この部分は特に紫外線の影響を受けやすいのです。
「遊園地の列に並んだり、屋外で試合を観戦したりするとき、この部分にどれだけの日差しが当たるか想像してみてください」とルーカス医師が情景を描いてくれています。「日焼けはよくあることですが、予防は可能なんですよ。」
頭皮
髪の毛は、太陽の紫外線に対してはそこそこの保護にしかなりません。頭皮―特にハゲている方と、髪の分け目―は、足の甲と同じように、直接太陽に面しています。帽子を被りたくない場合は、必ず日焼け止めを塗るようにしてください。
「髪が油っぽくなったり、ベトベトになったりするかもしれませんが、実際に肌に触れる部分はカバーする必要があるんです」と語るのはルーカス医師。「この部分をより効果的にカバーし、保護するためには、ジェル状の日焼け止めの方がいいかもしれません。頭皮を保護する最も効果的な方法は、つばの広い帽子をかぶることです。」
日焼け止めの塗り方
日焼け止めは正しく使えばとても効果的です。以下のガイドラインに従って、最大の保護効果を得るようにしましょう:
- 広域スペクトル(UVAとUVBを防ぐ)で、耐水性の、SPF値30以上の日焼け止めを選びましょう。この数値は、その製品がどれだけ灼熱の太陽光線から肌を守ってくれるかを示しています。
- 屋外に出る15分前に、乾いた肌に日焼け止めを塗りましょう。ビーチに出てから日焼け止めを塗ると、汗で日焼け止めの効果が薄れてしまいます。
- たとえ製品のラベルに「一日中有効」と書かれていても、屋外にいる間は2時間ごとに日焼け止めを塗り直しましょう。日差しをたくさん浴びたり、泳いだり、大量に汗をかいたりした場合は、日焼け止めを塗り直すようにしてください。
- 露出部分―この記事で挙げたような部位―、顔、首、手の甲を含め、あらゆる部位をカバーしましょう。
- 日焼け止めはたっぷり塗りましょう。こすりつけるのではなく、なじませるように塗るようにしてください。大人の体をカバーするには、ショットグラスあるいはゴルフボール1個分に相当する、1オンス(約30 mL)の日焼け止めが必要です。
- 日焼け止めはメイクの下に塗るようにしましょう。
日焼け止めを身にまとうことは、ガンから肌を守るためにとても重要なことです。スプレー、ジェル、ローションなど(パウダータイプの日焼け止めは避けたいかもしれません)、ご自身に合った処方を見つけるのは、きっと簡単なことでしょう。
「日焼け止めを絶えず塗ることで、自分の肌をコントロールし、皮膚ガンを発症したり、老けて見えてしまったりするリスクを最小限に抑えることが可能です」とルーカス医師が奨励しています。「わずか1オンスの予防は、1トンもの治療に値しますよ。」
こないだも書いていた通り、白人の方々は色素が薄くより肌へのダメージが大きいと言えますから、黄色人種メインの日本人的にはあまりピンと来ないものの、クリーブランド・クリニックがこれだけ声高に危険性を叫び続けるということは、やはり紫外線ダメージ引いては皮膚ガンというのはバカにできないものと言えそうですね。
確実にリスクは白人よりも小さいものの、皮膚ガンは肌の色を問わず誰でもかかる可能性がありますから、決して過小評価しない方が良いと言えましょう。
「日焼け止めなんてどうでもえぇわい」と茶化そうと思っていましたが考えを改めました、幸い紫外線の厳しい時期はちょうど終わったと言えるものの、冬でも太陽光線は降り注いでいますから、なるべく気を付けたい所です。
(とはいえやっぱり、日焼け止めをわざわざ買って塗るまではいかないですけどね(笑)。)