今回も、直近前回の記事で取り上げられていた興味深いネタをピックしてみるといたしましょう…それが、記事タイトルにもした、アロエベラ!
「アロエベラ」の「ベラ」って、「アロエの形が靴ベラみたいだからなのかな?カタカナに日本語が続くって、変なの~」とか思いがちな気もするんですが、実はこれは普通に英語で、語源はラテン語のverusであり、意味としては「true(真の)」というものだったんですねぇ~。
…って、これ、昔書いたことあった気もするな…と思って検索したら、最初期の脱線ネタ・サプリメント系の話でやっぱり全く同じことに触れてたことがありましたね(↓)。
改めてこの記事を軽く見てみたら、アロエは「有害、食べてはいけない」などとなってましたけど、まぁ今回はヤケドなんかに塗る用途で使うものでしょうし、そもそものその「食べてはいけない」ネタも、今見たらリンク切れになっていたため、その情報自体が眉唾だった可能性もあるっちゃありますね(笑)。
まぁ食用の是非はともかく、外用薬としてのアロエはどんなものなのか、今回もhealth essentials記事を参考にさせていただくといたしましょう。
日焼けにアロエベラ: 役に立つの?(Aloe Vera for Sunburns: Does It Help?)
この冷却ジェルは、日焼けした肌を鎮めるのに役立ち得ますが、ヤケドを治すことはできません
日焼けの感触が本当に焼けつくようなものだということは、誰もが知っています。肌はピンク色になり、触ると熱を帯び、服を着替えるときでさえ 「うっ!」と感じるものです。
日焼けを和らげる方法は沢山ありますが、手に届きやすい一般的な選択肢のひとつに、アロエベラジェルがあります。アロエ植物から天然に採れるこのジェルは、日焼けのために使うことを勧める方もいるものです。
アロエベラには確かにある種の鎮静作用がありますが、その鎮静物質をもってしても、日焼けした肌を完全に治療するには十分ではありません。
皮膚科医のポール・ベネデットMD(医師)が、アロエベラについて分かっていること、日焼けに使う前に知っておくべきこと、それから将来のヤケドを防ぐ方法について分かりやすく解説してくださいます。
アロエベラは日焼けに効くの?
ある意味では、イエスです。しかし、この地味な植物は、奇跡を起こす存在ではありません。
「アロエは日焼けを予防しませんし、複数の研究で、プラシーボ(※偽薬、思い込みによる効果を見る対象群)よりも日焼け治療に効果があるわけではないことが示されています」とベネデット医師がおっしゃっています。
つまり、このジェルが火傷に気持ちいいと感じられるとしても、日焼けの治療薬にはならないわけです(日焼け止めの適切な代わりにもなりません)。しかし、それでも多くの人がアロエベラに頼るのには理由があります―それは、日焼けの痛みを和らげる冷却効果があり得るからなのです。
言い換えると、アロエベラは日焼けの痛みを和らげてくれる、労わり作用のあるパートナーなのです。しかし、日焼けを早く消すことはできません。
アロエベラを使うメリットはあるの?
「アロエには抗炎症作用、抗酸化作用、および皮膚保護作用があるようです。これらにより、しばしば日焼けのために使うことが推奨されているのかもしれませんね」とベネデット医師が説明します。「アロエの物理的特性としては、肌を宥めるような感じももたらし得ます。」
更なる研究が必要ですが、ある調査では、アロエベラには保湿作用と抗炎症作用があり、これによって肌を落ち着かせ、強烈な肌の剥離を防ぐ効果さえあることが分かりました。
日焼けを治す理想的な薬は時間であるので、アロエベラジェルは、ヤケドが治るまでの間、ヤケドした部分の炎症を抑えるのに役立ち得るものとなっているわけです。
アロエベラを使うのは安全なの?
肌のことを考えると、何でもかんでも、やみくもに肌に塗るのは良くないと言えましょう。そうすると、アロエベラは安全なのかと疑問に思われるかもしれません。
「全体的には、アロエベラは安全だと考えることが可能です」とベネデット医師が保証しています。しかし同時に、アロエ・ベラに悪い反応を起こす可能性はあるかもしれないとも警告しています。
「時折、アロエ製品に対してアレルギー反応や刺激性皮膚炎を起こす方がいらっしゃいますが、一般人口におけるその割合は低いです」とベネデット医師が注釈を加えています。「そんなわけで、アロエを使った直後にかゆみが出たり、発疹ができたりする場合は、悪い反応を起こしている可能性はあるかもしれません。」
どんなアロエベラを肌に使うべき?
近所のドラッグストアで買うにせよ、植物の葉から直接採るにせよ、ゲル状の物質を手に入れるのはとても簡単です。しかし、一箇所から採られたものの方が、その他複数から由来するものより優れているということはあるのでしょうか?
ベネデット医師は、入手可能なもの、コスト、および利便性から判断するのがベストだと指摘しています。「加工されたアロエクリームも、植物まるごとのアロエも、肌への鎮静効果は同じようなものだと言えましょう」とベネデット医師が付け加えています。
とはいえ、過去にアロエで良くない反応を起こしたことのある方は、アロエを使うのを考え直した方がいいかもしれません。また、アレルギーのある方は、市販の製品であればラベルをよく読んで、添加物の成分を全てチェックするようにしよう。
日焼けにアロエベラを塗る方法
どのタイプのアロエベラでも塗り方はいたって簡単です―単に、一日中、患部にそっとジェルを塗り重ねるだけです。アロエベラ支持者の中には、アロエベラを冷やすことで、より鎮静効果や冷却効果を高めることを勧める方もいらっしゃいます。
これはどのタイプのアロエベラでも機能し得るものですが、ヤケドが「地獄のかゆみ」の領域に達していると思われる場合は、まず医師に相談するようにしてください。
アロエ植物
アロエには多くの効能があるだけでなく、手入れが簡単な観葉植物でもあります。家にアロエ植物を置いておき、そのとがった葉の一部からジェルを採取して使うだけでいいのです。葉の一部を切り落とし、それを半分に切って、内側からジェルを皮膚の患部に塗り広げれば、純粋なジェルを抽出することができます。一日中、必要に応じてこれを繰り返しましょう。
市販のジェル
植物を育てるのが苦手ですって?ご心配なく。アロエベラジェルはお店やオンラインで簡単に見つかります。肌を刺激する成分を避けるため、純粋または100%のアロエベラジェルを探してみましょう。アロエベラジェルをヤケドした部分に塗り、必要に応じて繰り返してください。
ローション
ローションでもアロエベラの効果を得ることができます。毎日使用するものや、ツー・イン・ワン(1本で2役)の保湿剤が欲しい場合は、ローションが良い選択肢かもしれません。しかし、ローションを使うとなると、香料や化学添加物が加えられている製品になってしまうリスクが高まってしまいます。最近の研究では、70%のアロエベラローションは日焼けにはあまり効果がないという結果も出ており、通常のジェルにこだわることの方がより良い選択かもしれません。
日焼けを防ぐ最善の方法
さて、こんな風に疑問に思われるかもしれません: 「ふむ、アロエベラで日焼けが治るわけではないのなら、治せるものはあるのだろうか?」答えはもうお分かりかもしれないですね。
基本的に、日焼けに対処する最善の方法は、タイムスリップして過去に行き、もっと沢山の日焼け止めを塗ることなのです。しかしそれは不可能なので、日焼けが治るのを待っている間の時間を使って、次のビーチの日に使うより強力な日焼け止めを買い漁るようにすると良いでしょう。
「日焼けに『対処』する最善の方法は、日焼けを予防することなのです」とベネデット医師が強調しています。「適切な強さのSPFを使うことが重要です。日常使用には少なくとも30 SPF、そしてビーチのような強い日差しを浴びる場合には50 SPF以上を使用してください。また、2時間おきに塗り直すこともお忘れなく。」
加えて、日差しを遮る衣類やビーチパラソルでさえも、投資して損はありません。
アロエベラ以外にも、酷いヤケドの炎症を最小限に抑える方法がいくつか存在します:
- 冷たいシャワーを浴びる
- 水をたくさん飲む
- 患部が呼吸できるように、ゆったりとした服を着る
- 強い日差しを避け、肌が治る時間を設ける
「それ以上のことは、皮膚が治るための時間というものが、必要なものの全てとなります」とベネデット医師がおっしゃっている通りです。
何となく感じていた通りの、「全く無意味ではないけど、日焼けやヤケドを積極的に治療してくれるまでの薬効はない」という感じでした。
そういえばモノとしては知っているし話どころか実際の様子も映像で見たことはありますけど、実物のアロエの葉を切ってトロ~リとしたジェルが出てくる様子は、僕は生で見たことはないですねぇ。
こちら、「90秒でアロエベラジェルを」という動画ですが…
…切断面が糸を引くような様子も収められていますが、やはりネバネバは偉大だということですね。
僕は植物を育てたことも全くないですけど、「手入れは至極簡単」とのことですし、いつか部屋に植物を置くぐらい豊かな生活を目指したくなったら、まずは実利も兼ねてアロエから行ってみたいな、と思えました。
特に他にコメントしようもなかったので、そんな小学生並みの感想で終わりとさせていただきましょう(笑)。