化粧水は本当に要らないの?

前回見ていた「スキンケアの正しい順番」という記事で、「化粧水は、基本的には使わなくてもいいんです」みたいなことを、世界で最も評判の高い医療機関のひとつ、クリーブランド・クリニック勤務の皮膚科医が話していましたが、化粧水こと英語ではトナーと呼ばれる洗顔後につけるローションについての独立health essentials記事のリンクも本文中に張られていました(↓)。

 

health.clevelandclinic.org

 

この記事自体はトナーが皮膚医学的にどういうものかの紹介で、「不要かどうか」が語られているかは不明ではあるんですけど、また脱線に次ぐ脱線になりますが、せっかくなので今回はこのトナー記事を見ていこうかなと思います。

 

まぁ多分、あくまでも「必須ではない」であり、それも恐らく前回のウィリアムズ医師の個人的な意見であって、積極的に「使わない方がいい」というものでは決してないんじゃないかなと思いますけどね、しかも日本人とアメリカ人とでまた全般的なスキンケアに対する考え方も違うんだと思いますが、美容医療ビジネスの規模としては日本を遥かに超えるアメリカの考えも参考にはなりそうですし…

(ちなみに、美容医療の市場規模の世界ランキングは、中国、アメリカ、ブラジルがトップ3で、日本はそれに次ぐ世界第4位とのことです…もちろん人口差もありますが、ブラジルがそんなに美容大国なのは意外でした!)

アメリカではトナーがどういうものとみなされていてどう推奨されているのか、今回も早速参りましょう。

 

フェイス・トナー(化粧水): このスキンケア製品が生まれ変わっています(Face Toners: The Skin Care Product Gets a Reboot)

新処方はより乾燥しにくく、水ベースで美肌成分が配合されているものになっています

 

 

テレビ番組や映画は、リブート処理を行う傾向があります―キャラクター、筋書き、そして背景の裏話なんかを一新するというものですね。

スキンケアに関して言えば、トナー(化粧水)はアルコールベースの溶液から、異なる肌タイプや悩みに対応する美肌成分を配合したものへと進化したおかげで、再び主役の座に返り咲いています。

肌を乾燥させ、刺激を残すような強烈な処方の製品は最早いなくなりました。この新しいタイプの化粧水は、水性で、肌を落ち着かせ、場合によっては肌を明るくし、老化を防ぎ、清潔で潤いのある肌にすることを可能にするものとなっています。

皮膚科医のアロク・ヴィジMD(医師)が、化粧水はどのように作用するのか、いつ使えばいいのか、そして自分に最適な化粧水を見つける方法について、詳しく解説してくださいます。

 

トナー(化粧水)とは何?

トナー(化粧水)とは、典型的には、洗顔の後・保湿の前に使う、水ベースのローションやトニックのことです。見た目や感触は水のようですが、それ以上の働きをしてくれるのです―スキンケアのルーティン全体の下地だと考えてみると良いでしょう。トナーはまた、トニック、角質除去酸、またはエッセンスと呼ばれることもあるかもしれません。

「前世代の化粧水は、洗顔料で落としきれなかった、肌に残る不純物や余分な油分を取り除くために使われていました」とヴィジ医師が説明します。「それらはアルコール度数が非常に高く、本当に乾燥しやすいものだったのです。現在の化粧水は、より保湿力が高く、肌を落ち着かせてくれるものとなっています。単に皮脂や汚れを取り除くというよりも、その後に使う化粧品やスキンケア製品の下準備をしてくれるわけですね。」

お店やオンラインで様々な化粧水を見つけることが可能となっています。肌を落ち着かせるのに役立つ、ペパーミント、アロエ、またはユーカリを配合した製品も中には存在します。

また、化粧水と収斂剤を間違えないようご注意下さい。収斂剤は通常アルコールベースで、油分をコントロールするために使うものです―がしかし、刺激が非常に強く、肌を乾燥させてしまうことがあり得るものとなっています。化粧水は、肌の水分を奪うことなく、やさしくリフレッシュさせるものです。

 

化粧水は肌に何をしてくれるの?

では、化粧水は顔にどんな働きをするのでしょうか?化粧水は、クレンジング後に残った汚れや垢を取り除くものですが、それをやさしく行ってくれるものとなっています。

そして化粧水は、洗顔後に使うスキンケア製品―セラム(※細胞再生を促進させる「血清」を意味する美容液)、モイスチャライザー(保湿剤)、ナイトクリームなどを思い浮かべてみてください―の下準備をするのに役立ちます。肌の表皮は、油分とタンパク質が混ざったものです。洗顔で汚れや古い角質が落とされると、角質層の乾燥が引き起こされ得ます。

洗顔後すぐに化粧水をつけることで、肌の外側の層の水分量が増えて、その後の化粧品の吸収がよくなるのです」とヴィジ医師が注釈を加えています。「化粧水は、他のスキンケア成分の浸透を助けるという、いわばスポンジのような役割を果たしてくれている形なわけですね。」

その他の化粧水の効果には、以下が含まれます:

  • 肌に潤いを与える。水分を多く含むおかげで、化粧水は肌に潤いを与える一助となり得ます。ヒアルロン酸のような追加成分も、お肌の保湿力を高めます。
  • 毛穴を小さく見せる。「毛穴をほんの少し小さく見せることは可能です」とヴィジ医師がおっしゃっています。「しかし、実際に毛穴を小さくするのは、とても難しいのです。」
  • 肌のpHバランスを回復させる。「保湿剤には、アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸、乳酸、サリチル酸、それからグリコール酸といった酸が使われています」とヴィジ医師が付け加えています。「ですから、化粧水は間違いなく肌のpHバランスを回復させるのに役立つと言えるわけですね。」

そして、化粧水を使ったら、どれくらいの時間で効果が現れると期待できるのでしょうか?

「通常、化粧水の効果を実感するには、少なくとも6週間から3ヶ月はかかります」とヴィジ医師が続けます。「改善の度合いは僅かかもしれませんが、化粧水は本当に他のあらゆるものの働きを良くしてくれるんですよ。」

ニキビ予防や色素沈着を抑えるための化粧水なら、2〜3ヶ月で効果が現れるかもしれません。また、ヴィジ医師によれば、特にアンチエイジング成分が配合されている化粧水であれば、長期的な効果という見返りが期待できるとのことです。

「すぐに違いが出るとは限りません。肌の老化を感じなくなるのは、数年単位のことなのです」とヴィジ医師が付記しています。

 

化粧水の使い方

スキンケア製品を使うときは、テクスチャーが一番軽いもの、または粘度が最も薄いものから使い始め、その後、一番粘度が高いものへと移行していくことをヴィジ医師が勧めています。

「化粧水は水ベースのものなので、クレンジングの後に使われるものと言えますね」とヴィジ医師がアドバイスしています。「時にスプレータイプの化粧水がありますが、その場合、顔に直接ミストを噴霧すれば良いでしょう。それ以外では、コットン製のボール、スワブ(綿棒)、あるいはラウンド(綿が丸められたもの)でつけるものもありますね。」

化粧水の塗り方に関しては、これ以上ないほど簡単です。洗顔後、化粧水を顔全体にやさしくなじませるだけ。洗い流す必要はありません。

そして、いつ使うかは自分次第です―1日に1回でも2回でも構いません。

「肌の状態や、他に使っているスキンケア製品や保湿剤に応じて、ご自身のルーティンに化粧水を組み込めばいいのです」とヴィジ医師が提唱しています。「1日1回しかスキンケアをしない方もいらっしゃいますし、必ずしも2ステップ目や2つ目のルーティン要素を加える必要はありませんよ。」

 

自分の肌に合った化粧水を選ぶ

多くのスキンケア製品がそうであるように、世の中には万能の製品はありません。化粧水には、肌のトーン、タイプ、それから悩みに合わせて、様々な処方のものが存在しています。

「成分表を見ることが大切です。まず、アルコールが使われているかどうか、使われているとしたらどのくらいの量なのかを確認しましょう」とヴィジ医師がおっしゃっています。「少量のアルコールであれば、脂性肌の方やニキビのある方には良いこともありますね。」

以下、ご自身の肌のニーズに基づいて、何を探すべきか、あるいは何を避けるべきかを見てみましょう:

  • ニキビ肌。アルファヒドロキシ酸とベータヒドロキシ酸を含む化粧水を試してみてください。「サリチル酸を含む化粧水もありますが、これは色素沈着や炎症にとても効果的です」とヴィジ医師が語っています。
  • くすんだ肌。天然の角質除去剤である、乳酸やパパイヤエキスが配合されているものを探してみましょう。
  • 敏感肌。香料や色素、防腐剤がふんだんに使われている化粧水は、肌を刺激する可能性があるので避けた方がよいです、とヴィジ医師が提唱しています。「さらに、酒さ様皮膚炎(赤ら顔)をお抱えで、処方箋医薬品を使用している方の場合は、スキンケアのルーティンに新しい製品を追加することについて、常にゆっくりと進めるよう心に留めておくと良いでしょう。自分の肌がそれに耐えられるかどうかをちゃんと確認したいわけですね。」
  • 老化肌。抗酸化物質とヒアルロン酸グリセリンのような保湿成分を喧伝している化粧水を選ぶと良いでしょう。

スキンケアゲームでのレベルアップを目指すのでしたら、化粧水をプラスするのが有益となり得ます。

「市場にはとても沢山の化粧水が売られています。ニキビがちの肌、酒さになりやすい肌、乾燥肌、脂性肌などによる、どんな肌トラブルにも対応できるものがいっぱい市場に出回っています」とヴィジ医師が結びの言葉を述べています。「ほとんど全ての方にとって、合う化粧水があるわけですね。」

 

なんだ、やっぱり今回のヴィジ医師的には、「化粧水はサポート役として優れてます」って感じなんですね。

 

ヴィジ医師は、記事中にあったリンクをクリックしてみたらインド系のおじさんでしたが、前回のウィリアムズ医師同様、肌が大変綺麗なナイスミドルだったので、ヴィジ説法も信頼できるっちゃできる感じと言えますが……結局「私は使いません、無頓着です」派のウィリアムズ医師と、どっちを信じりゃいいんだ…!(笑)

 

個人的にはやっぱり正直、化粧水の美白効果とかはかなり眉唾には思えてしまいますし、少なくとも僕自身は化粧水・乳液併用時代と、クリームだけを使うようになってからで一切何の違いもない気はしてしまいますが、とはいえ使って悪いことは決してないと思いますし、お気に入りの製品があって、特に負担に感じていないのであれば、プラシーボ効果的にもあえてやめる必要もやっぱりないのかもしれませんね。

…ただ、効果に疑問を感じるとか、費用・時間の負担が実は気になってる…という感じでしたら、前回も最後に書いていましたけど、思い切ってやめちゃっても大丈夫なんじゃないかな、って気がします(あくまで「二重の保湿は不要に思う」というだけで、化粧水のみを使っている男性とかの場合、特に冬場は保湿のために、それはやめない方がいい気がしますが)。

 

さらに言えば何がベストかは人それぞれ違いますから、盲目的に凝り固まったルールをひたすら守るのではなく、自分なりに考えてアレンジを加えるのが一番いいのかもしれませんね。

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