話題が行ったり来たりしていますが、化粧水やら美容系の話から、前回はアロエの話になり、また日焼けネタがいくつか記事内でリンク付きで触れられていました。
日焼けについては既に見たネタも多かったのですが、まだ見ていなかったものの中でひとつ面白そうなネタがあったので、今回はこちらを参考にさせていただくといたしやしょう。
日焼けした皮をピールすることについて、要はあの日焼けした後しばらくして剥けてきた皮をピリピリ剥がすことについてのお話だと思いますが、あれは古今東西誰しもが何だか気持ちよく感じる、ついついやってしまうヤツといえますね(笑)。
十分剥がれて痛みなく剥けたら大丈夫なんじゃないだろうか、と個人的には思えますが、世界最先端の医療機関の見解はどんなものなのでしょうか、今回も早速health essentials記事を見ていこうと思います。
日焼けの皮剥けに対処する際のポイント(Tips for Treating a Peeling Sunburn)
皮を剥きたくなる衝動を抑え、治りかけの肌が切実に必要としている水分補給を行いましょう
ちょうど日焼けによるひりひり感が薄れるタイミングで、皮剥けが始まります。皮膚の最上層(表皮)が毎日毎日、衣服の上に剥がれ落ち、引っ張られるのをせがんできます。
何が悪いんだ、と思われるかもしれません。どうせすぐ剥がれ落ちるんでしょう?
皮膚科医のエイミー・カッスーフMD(医師)が、この日焼けの最終段階への対処法について意見を述べてくださいます。なぜ皮が剥けるのか、それに対してどうすれば良いのか、そしてなぜ剥けた皮膚を引っ張ると良いことよりもむしろ害が多いのかについてご説明いただけます。
なぜ日焼けで皮が剥けるの?
カッスーフ医師によると、皮が剥けるのは肌の自然治癒プロセスの一部だということです。日焼けは皮膚細胞にダメージを与えます。皮膚は赤く腫れ、膨張を引き起こします。腫れが引き始めると(日焼けしてからおよそ3日後)、皮膚の外側の層―死んだ皮膚細胞でできています―は、健康な皮膚と一緒に縮むことをしません。その代わり、最終的に剥がれ落ちるのです。
「剥離は皮膚細胞のターンオーバー(代謝)の一種です」とカッスーフ医師がおっしゃっています。「新しいフレッシュな皮膚層がその下で成長し、外側の層が剥がれ落ちるわけですね。日焼けの度合いが酷いほど、肌へのダメージも酷くなります。また日焼けの度合いが深ければ深いほど、より多くの層が剥がれる可能性があるわけです。」
日焼けによる皮剥けを防ぐ方法
皮剥けを防ぐ最も簡単な方法は、そもそも日焼けをしないようにすることである、なんてことは誰もが知っています。時すでに遅しで、日焼けをしてしまった場合、皮剥けは避けられないかもしれません。
「体は肌を保湿し、潤いを与えています。しかし、表面の皮膚とその下の皮膚が分離し始めると、保湿と水分の供給源がなくなってしまうわけです」とカッスーフ医師が説明しています。「ですから、肌を保湿し、それ以上乾燥しないようにすることが、皮剥けを抑えたり、目立たなくしたりする上で役に立ち得るわけです。」
以下、いくつかお試しいただけることです:
- 日差しを避ける: 肌が焼けていることに気付いたらすぐに、日陰を探すか、肌を覆うか、屋内に入るかしましょう。I度の日焼け―これは皮膚の表皮にしか影響を与えないものです―でさえ、皮が剥けることがあり得ます。しかし、焼け具合いが悪化すると、皮が剥けるリスクは高まります(皮が剥ける量も増えます)。
- 冷たいシャワーやお風呂に入る: 熱いお湯は肌を乾燥させ得ます。シャワーを浴びるときは温度を低めに保ち、入浴後はすぐに保湿をして潤いを逃がさないようにしましょう。
- アロエベラを使う: アロエベラは肌を冷やし、潤いを与えてくれます。ある研究によると、細胞死を防ぐ可能性さえあるとのことです。たっぷりつけて、最後まで擦らないようにしましょう。面倒ですが、そうすることで肌の乾燥を防ぐことが可能となります。
- 石油系やオイルベースのローションは避ける: いくつかのローションに含まれる油分は、肌に熱を閉じ込め、日焼けの初期段階を悪化させることがあり得るものです。皮が剥け、熱と腫れが引いてくれば、ローションは役に立ち得ます。
- 水分を多めに摂る: 目標は、肌の水分を保つことです。日焼けは肌のバリア機能を破壊し、水分を蒸発させてしまいます。脱水症状を防ぐためには、全体的に余剰の水分が必要です。ローションは体の外側から、たっぷりの水分摂取は体の内側からそれを行ってくれます。
剥がれた日焼けに対処する
皮が剥けてきたということは、肌が治ってきたということです。(やった!)でも、日焼けの深刻さによっては、そのプロセスには1週間以上かかることもあり得ます。
「日焼けが治ってきて、腫れが引いてきたら、古い角質をそのまま保持していくのは難しいことです」とカッスーフ医師が語っています。「いずれにせよ剥がれ落ちてくるわけですが、しかし、保湿と肌の保護によって、より耐えられるようになり得ます。」
皮が剥けていく最中は、以下に注意しましょう:
- 皮膚を刺激しないようにする: 柔らかい素材の服を着て、入浴後は擦らずにタオルで優しく肌をなでるようにしましょう。剥がれていく層の下にある新しい皮膚はデリケートなのです。
- 角質は剥がさない: 古くなった角質を剥がしたい誘惑に駆られるかもしれませんが、ほとんどの角質ケア製品は荒すぎて、日焼け後の肌にダメージを与える可能性があるものとなっています。
- 肌の潤いを保つ: 冷ためのお風呂やシャワーに入り、乾燥する石鹸は避け、肌の乾燥を防ぐために保湿剤を毎日塗るようにしましょう。
- 日焼けから肌を守る: 皮が剥けて出てきた新しい皮膚は、紫外線の影響を極めて受けやすくなっています。可能であれば日差しを避けるか、肌を覆うようにしましょう。日焼け止めは毎日塗ってください。特に屋外で過ごす時間が長い場合、日焼け止めを塗ったり塗り直したりするときは、気前よく行きましょう。
- 市販の鎮痛剤を服用する: 抗炎症薬は、皮が剥けた部位の腫れや痛みを軽減し得るものです。
日焼けによって始まった皮剥けを食い止める方法
日焼けによる皮剥けを食い止める方法は、まだ確立されていません。しかし、保湿、特にアロエベラを使ったものは、そのプロセスを早めてくれるものかもしれません。
「皮膚に水分を与えることは、剥離を劇的に目立たなくするのに役立ち得ます」とカッスーフ医師がおっしゃっています。「おまけに、保湿剤をさらに優しく塗ることで、より早く皮が剥ける一助となり得るかもしれません。」
日焼けの皮を剥くのは悪いこと?
日焼けの皮を剥くことは―ニキビを潰すのと同じように―誘惑的ではありますが、かえって害になることもあるのです、とカッスーフ医師が話します。
「皮膚の最上層は、たとえ死んでいても、その下にある新しい皮膚細胞を守ってくれているんです」とカッスーフ医師が続けます。「剥がれ落ちる準備が整う前に皮を剥き始めてしまうと、そういった新しい細胞が丈夫になる前に露出してしまう可能性があるのです。」
また、古い皮膚と一緒に新しい細胞も剥がしてしまいかねず、感染の危険性も出てきます。感染症の兆候には以下が含まれます:
- 皮膚の表面の痂皮化(※かひ化、壊死組織などが硬質化すること)やかさぶた化
- 腫れや圧痛の増加
- 膿や液体の皮膚からの漏出
「自然治癒に任せるのが一番です」とカッスーフ医師がアドバイスをくださっています。「優しく扱い、無理に早すぎる段階で角質を剥がさないようにしましょう。」
まぁ「絶対そう言うと思った(笑)」と思える、「なるべく剥がさないで!」というだけの正直何とも当たり前の話でしたが、「なるべく保湿しましょう」と言われても、皮がほぼ剥がれ始めた状態でアロエクリームとか塗っても、むしろ塗ることで皮が浮き上がって、あれよあれよと逆にどんどん剥がれの領域が広がってしまうだけにも思えるものの(まぁ、だから「擦らず、優しく塗ってね」って話なんだと思いますけど、実際そんなのムズすぎる気がしますね(笑))、ただ、剥がすタイミングが早すぎて「痛っ!うわ、まだくっついてたよ…」となること、これは避けたいですから、なるべく剥きの魅了に抗うようにするのはやはり良いことなのかもしれません。
そもそも皮が剥ける程の日焼け=紫外線を浴びすぎることは、伝統的にはこんがり焼けた子供とか健康の象徴にも思えますけど、時代も変わって、日光というのは本当に尋常じゃないぐらい肌にダメージを与えるものということが判明しましたから(老化だけならまだしも、皮膚ガンの危険性も爆上がり…まぁ日本人は白人よりも皮膚ガン化リスクは低いですが…)、改めて、日焼けしないことを心がけるのがベストと言えそうです。
すっかり時季外れのネタですが、冬場ももちろん、できる限り日焼けは気を付けたい限りだと言えましょう。