おねしょを防ぐには……

一通り代表的な物質には触れ終え、ホルモンの要素が強い物質にも移行し始めました「神経伝達物質・ホルモンに親しもう」シリーズ、毎度振り返っていてしつこいですけど、これまで四大幸福物質のドーパミンセロトニンオキシトシンエンドルフィン、闘争物質アドレナリンノルアドレナリンの兄弟分子、さらには花粉症他アレルギーの主要因といえるヒスタミンや、副交感神経系を司るアセチルコリンを経て、脳の中で抑制性・興奮性の相反するシグナルをバランスよく維持しているGABAグルタミン酸から、前回は抗利尿ホルモンことバソプレシンの話を見ていました。

 

尿崩症などの薬としても用いられるこのホルモンのまとめを見る中で、クリーブランド・クリニックの記事には一言もなかったものの、そういえばおねしょの予防薬なんかにも使えるんじゃないだろうか、と思いまして調べてみたら、バソプレシンを用いた薬を製造・販売されているフェリング社が、「おねしょ」に関する非常に詳しいPDF記事を公開してくれており、そこでバソプレシン様の物質が薬として使われているという記述もありました……ということまで触れて前回は終えていたわけですが…

 

おねしょの本

https://find.ferring.co.jp/res/front/material/pdf/enuresis/MIN_book.pdf

 

おねしょというのも、特に大きくなっても治らない場合は立派な疾患のひとつであり、調べたらクリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARYにちゃんと記事があったので、今回はこれに触れつつ、おねしょに関する話をまとめてみよう……と思い立ちました。

 

「おねしょ」は英語で「bedwetting」、あまりにもそのまんますぎて何の捻りもない「ベッド濡らし」という語なわけですけど(笑)、上述の通りズバリの解説記事がクリ・クリの記事にありました(↓)。

 

my.clevelandclinic.org

 

また、それとは別に、「夜曲」を意味するノクターンという語と、「尿」を意味するユリアという語の合成で、Nocturiaという記事も別に目に付いたのですが……

 

my.clevelandclinic.org

 

…あれ、リンクカードのタイトルには「Nocturia」という語は表示されていないものの、実際にページを開いていただけると分かる通り、こちらはNocturiaというタイトルの記事なんですけど、ちょうどリンクカードのタイトルに「Are You Waking Up To Pee Too Much?」(おしっこのし過ぎで目が覚めていませんか?)とあるように、こちらは「夜間頻尿」という意味の症例だったようです。

 

なお、おねしょの言い換えである「夜尿症」は、まさにBedwetting記事の括弧書きにある通り、Nocturnal Enuresisというものになっています。

前半の「ノクターナル 」はまさにノクターンの形容詞で「夜行性の」、そして後半の「エニュリーシス」が、「urea」という語の一部が入っている通り、こちらが漏尿症的な意味の語で、まぁノクターナルがなくてこの語1つでも基本的に「お漏らし」を意味する夜尿症にもなるようですが、いずれにせよ日本語でも「夜尿症」より「おねしょ」の方が遥かに一般的で身近な単語であるように、英語でも「bedwetting」の方が一般的な単語といえる感じですね。

 

で、今回はbedwettingの記事を見ていこうと思っていたのですが、既に前置きも結構長くなった、かつ、記事も病気関連だけあって医療機関の本領発揮なのか、今までの中で一番長いレベルで結構ボリュームがあったので、これをまとめるのは次回にまわすとして、今回は自分自身のおねしょに関する話をまとめてみようかと思います。

 

おねしょに関しては、何気に今までの記事で触れたことがあったはず……と思ってブログ内検索をしたら、やはり何記事かありましたね……


まずはこの、「キレイな水」の記事(↓)で…

 

con-cats.hatenablog.com

 

「子供の頃は本当に『のどの渇き』がとにかく苦痛で苦痛で、それもあって、昔ほどではないにせよ、今でも基本的に水分の多い、何というかミズミズしい食べ物の方が好きです。

 下手に寝る前にグビグビ飲んでしまうとオネショしちゃいますしね、身体がカラカラに渇いているのに飲めないのは本当に辛くて、生きて夜を越せるのか恐怖を感じるレベルでした」

 

…みたいなことを書いていたとともに、小学校の修学旅行で、友人の一人の、親から先生に向けた連絡事項が書かれた紙に、

「おねしょをしてしまうので、夜中に起こしてトイレに連れて行ってください」

という記述を見てしまってちょっと気まずかった、なんて思い出話もどこかで絶対していたな、という記憶もありましたが、それはこの謎の昔の思い出記事(↓)でしたけど……

 

con-cats.hatenablog.com

 

…まぁ上記記事でも一言二言触れていた通り、実はこう見えて僕も、子供の頃はよくおねしょをしてしまいがちな子供だったのです(笑)。

 

一応、のどの渇きを癒すために、寝る前とかに調子に乗って飲みすぎなければ基本的には大丈夫でしたけど、一般的に「小学生になっておねしょしてるのはのび太君ぐらいで恥ずかしい」という風潮もある中(そんな風潮、あるか?(笑))、本当に渇きがキツすぎて「飲まなきゃやってられねぇ!」という酒に頼る大人みたいに、ヤケになってお茶とかで水分をごくごく摂取してしまうこともままあり、そういう場合は普通に、確か中学生になっても「あちゃー、漏らしちゃった!」ってことはあった気がしますねぇ~。

 

幸い、キャンプや修学旅行では、「ここでやっちまったら死ぬ」と思えてかなり気を付けたので、先生の力とかを借りずにちゃんと生き延びることはできましたけど、いや普通に、開き直るわけじゃないですが、眠ったら意識なんて完全に失われるわけで、逆に「何で漏らさないの?!」とすら思えるといいますか……

 

…正直ぶっちゃけ、まぁパジャマがグショグショになって洗濯物が増えるし、布団も濡れて手間や迷惑もかかるし、決して気持ちいいもんではないですけど、漏らしてしまったところで別に命に関わるわけでもなし、僕なんぞは幼い頃から、

「いや、尿意なんぞに妨げられないぐらい深い眠りで、私は成長と回復に努めてますから。

 トイレごときでその機会を失うような軟弱な男ではないのです。

…なんぴとたりともオレの眠りを妨げるヤツは許さん…!!」

などと思ってましたもんね。

 

…ってまぁ、最後のスラダン流川の台詞はまだなかったし、漏らしといてそんな開き直るムーブしても親にハッ倒されるだけですから、そんな主張をしたことはなかったですけど(笑)、正直内心、「いや深ぁ~く眠れてる証拠じゃん、尿意に気付いて起きちゃうような浅い眠りよりずっといいっしょ、洗やぁ済む話だし」とは本当に思っていましたね。

 

とはいえいつの間にか僕も大人になり、あまりにも限界の尿意があったら目が覚めて自発的にトイレに行けるようになってしまいましたし、流石に今でも「おねしょは週2ぐらいでしてしまいまして…でも深い眠りの裏返しだし、許してチョンマゲ」みたいなナメくさった感じではなく(笑)、おねしょの心配も完全になくなりましたけど、少なくとも自分に子供が生まれたら、仮に小学生になっておねしょが止まらなかったとしても、

「おねしょはマジで気にすんな、むしろ熟睡できてる証拠だ、ってかお父さんも中学生ぐらいまでずっと漏らしとったわ、健やかに育て我が子よガハハ」

みたいに励ましてあげたいですねぇ~。

 

まぁ個人的な経験からいえば、当たり前すぎますけど寝る前に水分を摂っちゃうと漏らすチャンスはかなり高まるので、のどが渇いていてもなるべく我慢するのが最善の対策に思えるとともに…

(ただこれも本当に、水分ほど健康に生きる上で重要なこともありませんから、「のどが渇いて苦しい…」ぐらいなら、飲んだ方がいいとも思えますけどね…)

…もちろん成長とともに「寝ているときでも膀胱コントロールができるようになってきた」というのもあるかもしれないんですけれども、個人的には1つ、圧倒的に重要なおねしょを防ぐのに意味があると思えるものというか機構が存在するのです。

 

なぜ僕が中学生になってぐっとおねしょの頻度が減り、大人になって全くしなくなったのか、個人的には「これが何気に一番大きいのでは…?」と思えるんですけれども、それはズバリ……

 

…ま、もったいぶるわけじゃないですけど、地味にド直球の下ネタになるのでやや書くのも憚られるのですが、そこまで書けば明らかかもしれません……

 

…これは男性限定ネタになるので、「大人になったらみんなオネショしなくなる」の説をサポートすることには決してならないんですけど(笑)、そう、男性の場合、朝方にかけて性器が大きくなるのがむしろ正常でして、あそこが大きくなりますと尿道が圧迫されて、むしろ尿を出したくても出せないレベルで、完全にストッパーがかかるんですね。

 

ズバリ、それのおかげで、大人(の男)はおねしょをせずに済んでいる…?!

 

個人的には正直、何気に大人になった今でも水分を摂り過ぎたとき(特に、やっぱり布団を蹴っ飛ばしてしまったりで寒い状況=体が冷えると、恒温動物である人間は体温を維持するためにエネルギーを産み出し、その反応の副産物で水が発生しますから、寒いと一気に尿が溜まりますよね)、実は夢の中でトイレに行き、

「限界だぁ~、でも間に合った、ふぅ…」

…と思いっきり放尿する(のに、尿意が減らない、おかしいぞこれは、どういうことだ?!……となる)ことがままありまして、普通に子供の頃ならこれは確実にお布団の上でチョロロ~コースだったのが、出口にストッパーがかかってるおかげで「セーフ!」ということが、恥ずかしながら白状しますと、普通にこの年になってもなお割と、稀によくあるのです(笑)。

 

なお、その「夢で限界トイレに行く」という話は、ずーっと前、本当にこのブログ最初期の記事で書いていた通り…(↓)

 

con-cats.hatenablog.com

 

…なぜかクッソ汚いトイレが多いんですよね(笑)。

 

無意識下で「トイレすべきじゃない状況」というのを理解しているのか、「しちゃダメだけど、マジで限界だ、こんな汚い場所でしたくねぇけどしゃあねぇ、ワイは尿を放つ…!!」と、プシャるという夢は、古今東西・老若男女問わず「あるある」であることを願いたいですけど(笑)、まぁ改めて、正直今でもよくその夢は見るのですが、普通に「出口が塞がってくれていたおかげで一命をとりとめた」ということがよくあるのです。

 

「じゃあアンタ、あそこが大きくなってなかったら、今でもおねしょしてるってこと?」と思われるかもしれませんが、もしかしたらそうかもしんないっすね(笑)。

 

流石に大人の膀胱だと、真夜中に漏らしてしまうということはなく、あるとしても明け方限界を迎えたぐらいでつい油断してチョロッと…が多いように思うのですが、まぁ常に大きくなってるわけでもないですけど(笑)、大体「汚トイレの夢」で目覚めたときは「ストッパーかかってたおかげでセーフ」からの、実際現実のトイレで排尿するためにちょっと落ち着かせる状況がほとんどなので(笑)、何気に男性のその生理作用は、おねしょ防止のために神さまが授けてくれたものではないかと、そんな気もする元オネショ少年なのでした(笑)。

 

ちなみに、クリーブランド・クリニックの記事を、男性器が大きくなることを意味する「erection」で検索しても全くヒットしなかったので、多分全然医学的根拠のない、下手したら僕以外別に「んなこたぁねぇよ」と思われる、全く一般的じゃない話だったかもしれないので、あまり鵜呑みにされないことをオススメしたい限りかもしれません(笑)。

 

そんなわけで、おねしょ予防には「思春期を迎えてから自動的に発動される仕組み」が味方になってくれると思われるので、子供のおねしょには寛容になりましょう、という話でした。

(「いや、じゃあ女はどうすりゃいいのさ!」って話ですが、何となくおねしょって男の子の方がしそうな印象があるんですけど……そんなこともないですかね?

 姉がおねしょをしている所を見たことはなかったですし(僕がしている所を姉に見られたことは無限回ありますが(笑))、何となくそんな気がします。)

 

まぁそんな与太話はともかく、そんなおねしょの対策について、次回は上記リンクだけ貼っていました、権威あるクリーブランド・クリニックの記事を見ていこうと思います。

 

アイキャッチ画像は、erectionを載せるわけにもいかないので(笑)、冒頭に再掲していた「おねしょの本」PDFから、処方薬「ミニリンメルト」の紹介というか服用方法・利用上の注意のページをお借りさせていただきましょう。

https://find.ferring.co.jp/res/front/material/pdf/enuresis/MIN_book.pdfより

修学旅行のような、漏らしたら学校生活が終わりかねない重要な場面では、こういう薬を持たせてあげるのも親の優しさかもしれませんね。

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