おねしょについて学んでみよう

それでは予告通り、今回は前回のおねしょ記事で、リンクだけ貼っていたものの「長すぎるので次回…」と書いていた、クリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARYから、おねしょにまつわるまとめ記事を参照させていただきましょう。

 

まぁ正直、何度か紹介しているフェリング社の「おねしょの本」というPDF記事が図表付きで大変分かりやすく、ボリュームも遥かに豊富なのでこちら(↓)を見るので十分にも思えるんですけどね(笑)…

 

おねしょの本

https://find.ferring.co.jp/res/front/material/pdf/enuresis/MIN_book.pdf

 

…まぁ世界最先端を行く医療機関によるまとめを見ておくのも、おねしょについて詳しくなっておきたい我々(勝手に仲間にするなし、って話かもですが(笑))には意味のあるものといえるのではないでしょうか…という感じで、参考にさせてもらおうと思います。

 

改めてリンクを貼ると、こちらですね(↓)。

 

my.clevelandclinic.org

 

Bedwetting(おねしょ)

おねしょ(夜尿症)とは、睡眠中におしっこが意図せずに漏れてしまう症状のことです。子供、ティーンエイジャー、そして大人に一般的に見られる症状です。7歳以上で、週に2回以上が3ヶ月以上連続で起きてしまった場合は、懸念材料となります。おねしょの原因は沢山ありますが、治療することが可能です。

 

概要

おねしょ(夜尿症)とは何?

おねしょ、または夜尿症とは、睡眠中、不慮にまたは無意識におしっこが出てしまう症状を指します。おねしょは、トイレトレーニングをした後であっても、子どもによくみられる症状です。

ほとんどの子どもは、成長するにつれて、おねしょをしなくなります。これは通常、4~6歳の間に起こります。12歳以上で、週に2回以上の頻度で少なくとも3ヵ月以上連続でおねしょをしてしまった場合、医療機関はおねしょを問題視します。

おねしょは深刻な症状ではありませんが、お子さんやご家族にストレスを与え得るものと言えます。おねしょをした子どもは、恥ずかしく感じたり、決まりが悪くなったりすることでしょう。外出先でおねしょをするのではないかと心配し、お泊り会などの活動を避けることにもなりかねません。

おねしょは、トイレトレーニングが良くないだとか、子どもの怠け心が原因だというわけではないことを理解することが大切です。子どもでも大人でも、沢山の要因が夜尿症につながっているのです。

 

夜尿症にはどんなタイプがあるの?

おねしょには主に2つのタイプがあります:

  • 一次性夜尿症は、6ヶ月以上連続でおねしょをしなかった夜が存在しない場合に認められるものです。
  • 二次性夜尿症は、6ヶ月以上おねしょをしなかったのに、またおねしょをしてしまった場合に認められるものです。二次性夜尿症は通常、医学的または心理学的な何らかの状態の結果発生します。

 

おねしょ(夜尿症)は、誰に起こるもの?

おねしょは子どもから大人まで、あらゆる年齢の人に起こります。子どもはまだ膀胱のコントロールを学んでいる最中なので、6歳より前ではより一般的にみられます。大人の夜尿症の場合、通常、おねしょの原因となる医学的または心理学的な基礎疾患があることがほとんどです。おねしょは、男児または出生時に男性に割り当てられた子ども(AMAB)により多くみられます。強い精神的外傷やストレスがあると、夜尿症のリスクが高くなるかもしれません。おねしょは遺伝的な場合もあり、親や兄弟姉妹がおねしょをしている、またはしていた場合、家族内で起こることがあります。

 

おねしょはどのぐらい一般的?

米国では、約10人に1人の子どもが夜尿症です。年少の子どもにより多く見られます―7歳以下の子どもの約30%、10歳の子どもの約5%となっています。ティーンエイジャーでは、米国の15歳の子どもの内、1~2%が夜尿症であると推定されています。18歳以上の成人の約2%~3%が一次性夜尿症です。

 

おねしょは人のメンタルヘルスに、どのような影響を与える?

子どもでも大人でも、おねしょを恥ずかしいと感じるのは普通のことです。誰しも恥ずかしい思いはしたくありませんから、医療従事者にそれを打ち明けることは、更にずっと難しいかもしれません。その気持ちはもっともなのですが、おねしょはよくあることなのです。おねしょにまつわるネガティブなイメージのせいで、このような感情が引き起されてしまうことがほとんどです。年長児やティーン、あるいは成人になってもおねしょをしている場合、大抵は不随意性か、体が思うように機能していない徴候だといえます。医療従事者は、このような体の変化をナビゲートすることで、気分を良くし、お漏らしをせずに目覚めることができるように手助けしてくれます。

 

症状と原因

夜尿症の症状は何?

おしっこでパジャマやシーツが濡れて目が覚めるのが、おねしょの主な症状です。手遅れになってしまうまで、おねしょに気づかないことが多いようです。

それは身体的な症状ですが、おねしょを経験した人は精神面においても甚大なダメージを受けます。恥ずかしく、バツが悪いと感じるかもしれません。濡れた服やシーツを他人に見られないように隠そうとするかもしれません。また、他の人の前で突発的なおねしょが起こるのを避けるために、お泊り会のような夜の社会的交流を避けることもあるかもしれません。このような辛い症状は、おねしょが治るとおさまりますが、ひとたび起きてしまうと、深刻な影響を受けかねないものです。

 

おねしょは基礎疾患の症状なの?

トイレの訓練ができている人が、少なくとも6ヶ月間はおねしょをしなかったのに、頻繁におねしょをするようになった場合、基礎疾患の症状である可能性があります。おねしょを引き起こす基礎疾患の存在を示す徴候には、以下のようなものがあります:

  • 日中のおしっこの回数や量の変化
  • おしっこ中の痛み
  • おしっこの量が少ない
  • おしっこの色の変化
  • 気分の変化
  • 日中に排便がない

 

おねしょ(夜尿症)の原因は何?

おねしょの原因は年齢によって異なり得ます。なぜおねしょをするのかについては、いくつかの原因が考えられます。

 

小児おねしょの原因

小児おねしょの最も一般的な原因は、膀胱のコントロールができないことです。子どもは通常、2~4歳の間に膀胱をコントロールできるようになります。成長するのも自分の体に適応するのもその子自身のペースで行われるので、4~6歳の間はおねしょをするのが一般的です。大半の子どもは7歳までに膀胱をコントロールできるようになります。7歳以降、10代の間は、突発的なおねしょが起こる可能性は存在します。

頻繁に、または繰り返しおねしょをする場合は、以下のような基礎疾患の徴候である場合もあります:

 

大人のおねしょの原因

18歳以上の人が夜尿症になる可能性もあります。大人のおねしょの原因としては、以下のようなものが考えられます:

  • 遺伝: 遺伝的におねしょをしやすい体質の人がいます。つまり、実の両親が夜尿症であれば、その子供も同じ状態になる可能性が高いということです。
  • 便秘: 直腸内の余分なウンチによる圧力が、膀胱が脳に送る神経シグナルを妨害することがあります。また、直腸がいっぱいになると、膀胱が溜められるおしっこの量が減ったり、膀胱が完全に空になることを妨げたりすることもあります。
  • ホルモンバソプレシンと呼ばれるホルモンが、夜間のおしっこの量を制限しています。バソプレシンは、おしっこに含まれる水分が血流に再吸収されるように働きます。これにより、膀胱に入るおしっこの量が少なくなるのです。バソプレシンの分泌が十分でない人は、おねしょをしやすい可能性があります。
  • 機能的膀胱容量が小さい: 機能的膀胱容量が小さい人は、膀胱の大きさは正常ですが、膀胱にまだおしっこを溜めることができるにもかかわらず、膀胱がいっぱいになったと感じてしまいます。日中、おしっこの回数が増える傾向があり、事故を防ぐために突然トイレに駆け込みたくなることもあります。また、夜中におねしょをする可能性も高くなります。
  • 夜中に目が覚めない: トイレに行くべき時に目が覚めない人も時々います。膀胱が尿で満たされると、脳にシグナルが送られます。脳は膀胱に、もっとおしっこを溜められるよう、リラックスするようにシグナルを送り返します。膀胱が満杯になると、脳へシグナルが送られ続けるので、目が覚めます。基礎疾患があると、時折、このシグナルが妨害され、夜中に起きられなくなることがあります。
  • 心理的または感情的な問題: トラウマになるような出来事や普段の生活の乱れによって引き起こされる精神的ストレスが、おねしょの原因になり得ます。例えば、新しい家への引っ越し、新しい学校への入学、愛する人の死、または性的虐待などがおねしょの原因となることがあります。これらの症状は、時間の経過とともに頻度が減る可能性がありますし、メンタルヘルス専門家に相談して改善することもあります。
  • 医学的疾患: 鎌状赤血球症、神経学的変調、腎臓や膀胱の異常など、基礎疾患が大人のおねしょの原因になっていることがあるかもしれません。おねしょが6ヶ月以上なかった後に再発する場合は、何らかの医学的疾患が原因となっている可能性があります。

医療従事者が、夜尿症の原因が何であったかをナビゲートし、毎朝の気分が良くなるような治療を提供してくれます。

 

診断と検査

夜尿症はどのように診断されるの?

医療従事者が、身体診察と病歴聴取を行い、夜尿症と診断します。尿検査、血液検査、画像検査などの検査を行い、基礎疾患がおねしょの原因になっているかどうかを判断することもあります。精神的または心理的な要因が夜尿症の原因であると疑われる場合は、メンタルヘルスの専門家に相談することを勧められることもあります。

 

おねしょについて、医療機関を受診する必要はある?

おねしょはごく普通のことであり、一般的なことです。お漏らしが夜間に起こる場合は、かかりつけの医療機関に相談することをお勧めします。しかし、昼間のお漏らし(尿崩症)は通常、正常ではありません。お子さんが遊びに夢中でトイレに行きたがらない場合、昼間のお漏らしがあるかもしれません。昼間のお漏らしはそれほど一般的ではありませんので、必ず診断を受けた方が良いでしょう。

 

管理と治療

おねしょ(夜尿症)はどうやって治療するの?

夜尿症の治療は、原因によって異なります。治療法には以下のようなものがありましょう:

  • アラームを使うなど、就寝前または就寝中の行動を変える。
  • 基礎疾患の管理または治療をする。
  • 夜間のおしっこの量を減らす薬を服用する。
  • メンタルヘルスの専門家、心理学者、セラピストと相談し、ストレス、トラウマ、感情的な問題に対処する。

他のあらゆる非侵襲的な治療法を試みても成功しなかった夜尿症の成人は、手術の対象となる可能性があります。手術によって、膀胱、腸、骨盤底(仙骨神経)を刺激したり、あるいは膀胱を取り囲む筋肉を切除したりして、膀胱の収縮を改善することが可能です。

 

行動の変化

かかりつけの医療機関が、おねしょを止めるために行動を変えてみることを勧めてくるかもしれません。行動療法とは、薬物療法によらず、夜間の生活習慣を改善することです。この手法には以下のようなものが含まれます:

  • 就寝前の水分制限: 就寝の少なくとも2時間前には、子どもに何も飲ませないようにしましょう。日中は水分をたくさん摂らせるようにしてください。水分摂取量を減らすことで、おねしょが必ず防げるわけではありませんが、夜間のおしっこの量を減らすことは可能です。
  • 就寝前にトイレに行く: 子どもに、寝る前に必ずトイレに行き、膀胱を空にさせるようにしてあげてください。仮におしっこに行く必要がない、あるいはしたくなかったとしても、寝る前の数分の間におしっこをさせたりトイレに座らせたりすることで、膀胱を空にさせる試みをさせてあげましょう。
  • アラームをかける: おねしょアラームは、おねしょを感知すると大きな音が鳴ったり振動したりして、自分自身やお子さんを目覚めさせる装置です。アラームを作動させるセンサーがついているので、起きてトイレで排尿を済ませることが可能となります。繰り返し行うことで、膀胱がいっぱいになった感覚を得たときに目が覚めるようになり、最終的にはおしっこをしなくても夜通し眠れるようになるかもしれません。この手法が成功するまでには、数ヶ月かかることがあります。
  • 膀胱療法: この方法は、日中にトイレに行くのを待たせることで、膀胱の機能的容量を徐々に高めていくものです。トイレに行くまでの時間を長くすることで、膀胱が大きくなり、おしっこをより多く溜められるようになります。

 

薬物療法

おねしょの治療には、以下の薬を単独で、または行動療法と組み合わせて使用することが可能です:

  • デスモプレシン:これはバソプレシンというホルモンの人工版で、腎臓からのおしっこの分泌を少なくします。約半数の症例に効果があり、膀胱の容量が通常である年長児ではより良い結果が得られます。この薬は、服用した子どものナトリウム濃度を低下させることがあるので、夕食後の子どもの水分摂取量を制限する必要があります。
  • オキシブチニンまたはトルテロジン:この薬は、膀胱の収縮を抑えることで過活動な状態にある膀胱を治療します。デスモプレシンまたはおねしょアラーム法と一緒に服用できます。毎晩1回以上おねしょをし、日中もおねしょをする子どもに効果があるかもしれません。
  • イミプラミン:この薬は、膀胱など体の異なる部位への脳のシグナルを増加させることで、おおよそ40%の症例でおねしょを予防してくれます。この薬に関連する有害な可能性のある薬物相互作用や副作用については、かかりつけの医療機関が教えてくれます。
  • ソリフェナシン: 神経インパルスを制御して、過活動な状態にある膀胱をコントロールする抗コリン薬です。この薬は、従来の抗コリン薬よりも副作用が少ないです。
  • 塩化トロスピウム: 膀胱壁の筋細胞受容体をブロックすることで、膀胱をリラックスさせてくれる薬です。膀胱の過活動を防ぎます。

 

予防

おねしょを予防するにはどうすればいい?

おねしょは普通のことであり、一般的なことです。突発的な事故もよくあることです。全てのおねしょを予防することはできませんが、以下の方法でリスクを減らすことが可能です:

  • 就寝の2時間前には水分をあまり摂らないようにし、カフェイン入りの飲み物も避ける。
  • 寝る前にトイレに行く。
  • 夜間は吸水性のあるパンツを着用する。
  • トイレや洗面所に簡単に行けるようにする。
  • 子どもがお漏らしをせずに目覚めたときに、陽性強化(良い行動をしたときに褒めて、それを繰り返すための動機付けを行う教育訓練法)や肯定の言葉をかけてあげる。
  • 家族や友人グループに夜尿症の人がいても、辱めたり、からかったりしないようにする。

 

見通し/予後

おねしょはいつまで続くの?

おねしょはよくあることで、一般的にずっと続くわけではありません。通常、子どもは膀胱をコントロールできるようになると、おねしょをしなくなります。基礎疾患が原因でおねしょをするような場合は、その疾患を治療することでおねしょを止めるか減らすことができます。夜尿症の治療には時間がかかりますが、治療可能な症状です。

夜尿症の患者さんだけでなく、両親や介護者にとっても、夜尿症は非常にストレスのかかる問題です。メンタルヘルスの専門家に相談することで安心できる人もいます。かかりつけの医療チームがサポートし、必ず助けてくれるということを忘れないでください。疑問があれば何でも相談するようにしましょう。

 

受け入れる

いつ医療機関を受診すべき?

次のような場合は、医療機関を受診してください:

  • おねしょの頻度について疑問がある。
  • おねしょと昼間のお漏らしが一緒に起こる。
  • 数ヶ月間おねしょがなかったのに、突然発生する。
  • 12歳以降で起こる。

 

医師にどのような質問をしたらよい?

  • 私(または子ども)の夜尿症の原因は何ですか?
  • 私(または子ども)の行動をどのように変えれば、おねしょを防げますか?
  • 処方される薬に副作用はありますか?
  • 子供が恥ずかしがっている場合、どうすれば気を楽にさせてあげられますか?

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

おねしょは非常に感情的な症状で、しばしば対処が難しいものです。ご本人やお子さんは、夜間に排泄をコントロールできないことを恥ずかしく思ったり、ストレスを感じたりするかもしれません。積極的に励まし、就寝前の行動を少しずつ変えていくことが、夜尿症の方の助けになり得ます。行動療法が上手くいかない場合は、お漏らしをせず安心して目覚められるように、かかりつけの医療機関が治療の選択肢を提供してくれます。

 

地味に本当に長かったので、予定アップ時刻の締め切りに間に合いませんでした。

 

ただ、やはりそこそこ詳しい医学的なアプローチの紹介をしてくれており、何よりでしたね(小学生並の感想)。

 

治療薬として最初に挙がっていたデスモプレシンは、こないだ見ていたフェリング・キッセイ両社が共同で販売している点鼻スプレーで使われているものでした。

 

特にアイキャッチ画像がなかったので、次に挙げられていたオキシブチニンがどんな構造の分子かだけ見ておしまいとしましょう。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/オキシブチニンより

三重結合のある珍しい分子ですが、アミノ酸9つのバソプレシンとは全然違うものですね。

上記ウィ記事には「有用性を裏付ける証拠は乏しい」とあったものの、天下のクリーブランド・クリニックが「効果がある(かもしれない)」と挙げていたので、きっと効くのでしょう(まぁ、こちらでも「かもしれません (may be effective)」という記述でしたけどね(笑))。

 

では次回は、せっかくなので関連して夜間頻尿記事を見ていこうかなと思います。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村