各種ダイエット(食事法)の記事から、卵に始まり、乳製品3種(ヨーグルト、ミルク、チーズ)を経て前々回からは玄米についてなど、自分の興味のある食品にまつわる栄養小ネタ記事を連日見てきました。
普段全く同じものしか食べていないこともあり、僕自身が食べているものは特にもう見当たらなかったのですが、もっと前のどこかのダイエット記事でリンク付きで挙げられていたのが、これも僕は毎日食べて…というか摂取している、マルチビタミン!
この記事をリンク付きで引っ張っていた文の主張はややネガティブなものだったはずなので、何となく医療機関的にはマルチビタミンをそこまで好きではなさそうと言いますか、
「頼り過ぎは禁物、栄養はできれば食品から摂取しましょう!」
…って話が繰り広げられそうなのは目に見えてるわけですけど、ま、自分を正当化することに定評がある僕としては、
「うるせぇやい、マルビタ飲まなかったからと言って別にその分健康的な食事をするわけでもなし、そうであるなら飲まんより飲む方がいいに決まってるだろ!」
と反論を投げたい所ですが、まぁあくまで「サプリメント」なので、補助的に活用すべきなのはもっともで、何個も何個も大量の錠剤を飲むのはいかがなものか…とは、僕も思えるかもしれません。
(それも、自分はマルチビタミン&ミネラルを毎日1錠飲んでるだけなので、結局「自分の行為が一番正しい」と思いたいだけなんですけどね(笑))
それでは、世界最先端の非営利医療機関と名高いクリーブランド・クリニックはマルビタに対してどういう見解をお持ちなのか、今回も早速参りましょう。
マルチビタミンは効果あり?摂取すべき人、すべきでない人(Do Multivitamins Work? Who Should and Shouldn’t Take Them)
マルチビタミンの効果については専門家でも意見が分かれています
アメリカ人の半数以上がマルチビタミンを摂取しています。しかし、毎日の錠剤を飲むだけで、本当に貧弱な食生活を補えるのでしょうか?
栄養失調や栄養不足の方はどなたも、マルチビタミンの摂取について医師に相談すべきです、と内科医のラウル・セバロス医師がおっしゃっています。これには、低カロリーダイエットをしている方や、ベジタリアンやビーガンのように特定の食品を避けている方々も含まれます。クローン病、潰瘍性大腸炎、セリアック病、あるいは胃バイパス手術の既往症をお持ちであるという理由により消化吸収が悪くなっている方も、医師に相談する必要があると言えます。
しかし、それ以外の方々は、自分自身にいくつかの質問をしてみることが肝心です。
「『マルチビタミンかつ/またはサプリメントを摂取する前に、健康全般を最適化するために可能なことを全て、自分はできているだろうか?』とご自身に問いかけてみてください」と話すのはセバロス医師。「賢いライフスタイルを選択することが、将来の健康を保証してくれるものだと言えますよ。」
登録栄養士のアンナ・テイラーRDもそれに同意しています。
「私が診る患者さんの多くは、食生活が良くないことは分かっているけれど、自分は少なくともマルチビタミンは摂っているから心配ない、などとおっしゃるんです」とテイラー栄養士が話します。「しかし、マルチビタミンは、必要なものを間違いなく確実に摂取できる方法ではないんです。」
以下、マルチビタミンについて知っておくべきことを見ていきましょう。
マルチビタミンとは何?
マルチビタミンのサプリメントには、異なる複数のビタミンやミネラルが配合されています。マルチビタミンは、カプセル、錠剤、グミ、粉末、または液体の形で摂ることが可能です。
オンラインや店頭で購入できるマルチビタミンには多くの種類があります。しかし、全てのマルチビタミンが同じように作られているわけではありません。各社が守らなければならない、あるいは含まなければならない標準的な成分リストは存在しないため、製品ごとにどのビタミンがどの程度含まれているかについては違いがある、ということにお気付きになられたこともあるでしょう。
では、自分に合ったマルチビタミンというのはどうやって判断すれば良いのでしょうか?
まず初めに、マルチビタミンを摂取したい場合は、医師に相談するのが一番です。医師は、マルチビタミンを摂取すべきかどうかを判断してくれるだけでなく、どのマルチビタミンを摂取するのが最適になり得るかを教えてくれることでしょう。
また、事前に下調べをして、ラベルをしっかり読むようにしましょう。マルチビタミンの中には、特定の年齢や性別向けに作られたものもあれば、妊娠中や授乳中の方々向けに作られたものもあり得ます。
そして、マルチビタミンを摂取する場合、食事と一緒に摂取すると、栄養素の吸収や耐性が最も良くなります。ご自身の健康状態に応じて、マルチビタミンに含まれるどの成分を制限するか、あるいは含めるかを確認するようにしましょう。
マルチビタミンには一般的に以下の成分が含まれています:
マルチビタミンは健康全般に役立つの?
マルチビタミンの効果については、専門家の間でも意見が分かれています。足りない栄養素を補給するという専門家もいらっしゃれば、高価な松葉杖に過ぎないと主張する専門家もいらっしゃいます。
研究結果はどうなっているのでしょうか?
アメリカ予防医療専門委員会は、ビタミンとミネラルのサプリメントが、ガンや心血管疾患の予防に役立つことを裏付ける証拠は十分にない、と結論づけています。
男性および出生時に男性に割り当てられた方々(AMAB)は、マルチビタミン剤を飲んでも一般的なガンを予防することにはつながりません。また、前立腺ガン、結腸ガン、肺ガンといった、最も一般的な男性のガンのリスクを下げることにもつながりません。マルチビタミンを摂っても、ガンで死亡するリスクは下がらないことが示されています。
65歳以上の男性およびAMABの方々にとって、マルチビタミンは認知機能にも有益さは示されていません。ある研究では、65歳以上の男性内科医6000人近くを対象に認知機能の評価が行われました。マルチビタミンを摂取している男性と摂取していない男性では、記憶力の低下と認知能力は同様だったことが示されたわけです。
女性や出生時に女性に割り当てられた方々(AFAB)にとっては、マルチビタミンは長生きする役には立つものではありません。ある研究では、マルチビタミンを摂取している人々の方がむしろ早死にするリスクが高かった、という結果が示されています。
全体として、マルチビタミンの摂取は健康的な生活習慣の代わりにはならないことを覚えておくことが重要と言えましょう。
「マルチビタミンの摂取は、運動やバランスのとれた食事といった、健康的な生活習慣の代わりにはならないのです」とセバロス医師が語っています。
マルチビタミンのリスク
マルチビタミンは一般的に、ほとんどの方にとっては安全です。しかし、特定の個々人にはいくつかリスクが存在します。
ある研究では、カルシウムのサプリメントは心臓発作のリスクを高める可能性があることが判明しました。心臓病のリスクが高い方々は、サプリメントよりも食事からカルシウムを摂取することを、多くの医師が勧めています。
別の研究では、マルチビタミン、葉酸、鉄、および銅を含む特定の栄養補助食品は、高齢女性の死亡リスクの増加と関連している可能性があることが示されました。
タバコを吸う方、あるいはかつて吸っていた方は、肺ガンのリスクを高める可能性があるため、ベータカロチンやビタミンAを多く含むマルチビタミンは避けるべきです。
また、妊娠中の方も、胎児の先天性異常のリスクを高める可能性があるため、ビタミンAの量に注意したい所です。
マルチビタミンは通常、薬との相互作用はありませんが、血液凝固を抑える薬を服用している場合は、ビタミンKを含むマルチビタミンを始める前に医師に相談する方が良いでしょう。ビタミンKは、薬効を弱めてしまう可能性があります。
しかし、すべてのビタミンに健康上のリスクがあるわけではありません―医師に相談してから使用する場合は特にです。必須ビタミンおよび栄養素の中には、錠剤型が最も吸収率が高いものがあります。
これには以下が含まれます:
- 葉酸。妊娠中や出産適齢期の女性には、先天性異常の予防に役立つ人工合成された葉酸は、サプリメントで摂取するのが最も吸収が良いです。
- ビタミンD。テイラー栄養士によれば、人間が最も吸収しやすいタイプのビタミンD―食べ物ではなく、太陽から得られるもの―が含まれているため、ビタミンDは錠剤が最も吸収率が高いとのことです。
医師に相談すべき時
体が成長するために必要な栄養素に関しては、自然が与えてくれるものに勝るものはありません。
セバロス医師は、摂取しているビタミンやサプリメントを全て医師に伝えることの重要性を強調しています。
「処方された薬と相互作用してしまう可能性を避けるためにも、自分が飲んでいるものをかかりつけの医師に伝えることが大切です」とセバロス医師が付け加えています。「さらに、運動、バランスの取れた食事、質の良い睡眠およびワークライフバランスは、個人の健康を最適化するために摂取できるビタミンに勝るものとなっていますよ。」
…「ガンには効かない!認知症を遅らせることもない!!」とか鬼の首を取ったかのように言われてましたが、「別にガンを予防したくてマルビタ飲んでるわけでも、認知症を恐れてマルミネ飲んでるわけでもないんやが(笑)」と、正直失笑せざるを得ませんでしたねぇ~(笑)。
もっとこう、口内炎のできやすさとか、肌の調子とか、風邪になりにくくなるとか、健康一般には間違いなく効果的なものだと思えてやみません(まぁもしかしたらそこにも異議を唱えている専門家もいらっしゃるのかもしれませんが、「自分には効く!以上!終わり!!閉廷!!」で無視したい所です(笑))。
吸収率は食品からの方が優れていたとしても、最初にも書きましたが、別に「サプリをやめたらその分食事を改善する」なんてこともないですし、やっぱり摂らないよりは摂った方がいいいんじゃないかな、と個人的には思いますねぇ~。
とはいえ、「サプリメントが一番いいかも」として挙げられていた栄養素が2つあり、1つは、ずーっと前、最初期にもまとめていた(↓)、ビタミンDが挙げられていましたね。
ビタDはやっぱり、有能サプリ・栄養素だと思います。
それからこないだも触れられていた葉酸が紹介されていましたが、特に妊娠時の女性が、赤ちゃんの発達のために飲むととても良いそうで、これは知っておきたい情報と言えそうですね。
ちょうどその辺に貼ってあったリンクから関連ネタの特集記事に飛んだので、せっかくの婚活ブログなので次回はそちらを読んでおこうかな、と思います。