塩分摂り過ぎには…カリウム!

そんなわけで予告通り、前々回の塩分電解質記事、さらに前回の塩分摂り過ぎ記事でもちょろっと触れられていました、カリウムについての記事を見て参りましょう。

 

health.clevelandclinic.org

 

前回、「ナトリウム」ってのは実はドイツ語由来で、英語では「sodium(ソディウム)」となります…などと書いていましたが、「カリウム」も全く同じように、これもドイツ語由来の単語のはずで(元素記号は、ナトリウムはNaでカリウムはKですし、英語が狂ってるだけな気もしますけどね(笑))、英語だと決して「カリウム」とは呼ばれず、リンクカードタイトルにもありますように、「Potassium(ポタシウム)」と呼ばれる形ですね。

 

まぁ日本語の「リン」元素記号は「P」だけど我々はちゃんと運用できているので、一般名と元素記号の乖離はそこまで問題ないかもしれないものの(ちなみに、リンは英語でphosphorusなので、これはむしろ英語圏はそのまんまですね)、いずれにせよ名前はともかく、そんなポタさんがどういう役割をもっているのか、今回も改めてhealth essentials記事を参考にさせていただこうと思います。

 

カリウムはどのように血圧を下げるのか(How Potassium Helps Lower Your Blood Pressure)

カリウムと心臓の健康の関係を理解しましょう

 

 

血圧の推移を把握し、健康的なレベルに保つことは、長期的な健康維持に欠かせない側面となっています。そのためにはバランスの取れた食事も重要で、カリウムを含む、必須栄養素やビタミンを体にしっかり取り入れることを心がける必要があります。

他の栄養素も健康には重要ですが、カリウムは特に高血圧を下げる働きがあることで知られています。そのメカニズムと、健康的な量のカリウムを食事に取り入れる方法に関する理解を深めるため、今回は循環器専門医のラガベンドラ・マカムMD/MPH(医師/公衆衛生学修士)に話を伺いました。

 

カリウムは血圧を下げるの?

マカム医師が、はい、カリウムは本当に血圧を下げるのです、と裏付けを与えてくれています。「アメリカ心臓協会(AHA)は、予防策としても、高血圧患者の治療法としても、どちらの側面でも十分なカリウム摂取を推奨しています。」

 

カリウムはどうやって血圧を下げるの?

カリウムが血圧を下げるのに役立つ最も直接的な方法は、この成分が、どのように腎臓およびナトリウムと相互作用するかという話の中にあるのです、とマカム医師が説明しています。「ナトリウムの摂り過ぎは血圧に悪いことが分かっており、そして腎臓は血圧を維持するために過剰なナトリウムを排出するメカニズムを有しています」とマカム医師が説明を続けます。「カリウムは、腎臓が過剰なナトリウムを保持する代わりに、排泄するのを助けてくれるのです。」

しかし、カリウムは体全体の血管の健康増進にも役立つのです、とマカム医師が付け加えています。カリウムは血管壁の緊張を和らげ、ひいては心臓の健康にも良い影響を与えてくれ得るのです。

カリウムは血管系全体にポジティブな影響を与えるので、複数のリスクを軽減するのに役立つんですよ」とマカム医師が説明を加えます。「カリウムは脳、腎臓、および心臓の血管をサポートするので、脳卒中、腎不全、心臓病のリスクを軽減してくれるのです。」

 

カリウムは1日にどれくらい必要?

「複数の調査で、アメリカ人はナトリウムを摂りすぎで、カリウムを十分摂取できていないことが明らかになっています」とマカム医師がおっしゃっており、そのため、バランスの取れた食生活を送ることが必須となっています。「カリウムの1日の推奨必要量は、およそ4700~5000ミリグラムです。」

 

カリウムの優れた供給源

どこかできっと、カリウムの摂取源はバナナが一番、という話を聞いたことがあるでしょうが、マカム医師は、1日に必要なカリウムを1つの果物に頼って摂取することには注意を促しています。

「中サイズのバナナ1本には約422ミリグラムのカリウムが含まれますので、1日の推奨カリウム量を摂取するには、1日に10本以上のバナナを食べなければなりません。これは食事に足される追加のカロリーを考慮すると、どう考えても賢い選択ではありません」とマカム医師が話しています。

ですから、バナナは一つの供給源になり得ますが、カリウム摂取量を維持するためには、他の果物や野菜も利用するようにすることが肝心です。健康的なカリウム摂取のためにマカム医師が勧める他の食品には、以下が含まれます:

  • マスクメロン
  • グレープフルーツ
  • ネクタリン(※桃の一種、ツバキモモ)
  • キウイ
  • ニンジン
  • ライ豆
  • ほうれん草
  • アボカド

バランス良い食事を心がけるだけでなく、食品を選ぶ際には、糖分やでんぷんの含有量など、他の成分も考慮に入れることをマカム医師が勧めています。

 

カリウムサプリメントはOK?

ある種の栄養補助食品を1日の摂取量に含めることを選択する方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、マカム医師は、「自然は人工物に打ち勝ちます。こういった栄養素やビタミンは、自然のものから十分な量を摂取することが常に望ましいです」と指摘しています。

サプリメントには規制がないため、サプリメントを購入する前に、特定の栄養素やビタミンの摂取量を改善する方法について、かかりつけの医療従事者に相談するのが常にベストです、とマカム医師が話しています。

 

カリウムには摂り過ぎみたいなものはあるの?

まさにどんなものでもそうであるように、カリウムが多すぎることはあり得ます、とマカム医師がおっしゃいます。「カリウムが多すぎると、筋力が著しく低下したり、早期に診断されて治療もされないと深刻な状態になり得る心臓のリズムに問題を引き起こしたりすることがあり得ます。」
 

カリウムの大量摂取を避けるべき人

アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシン受容体ブロッカー(ARB)、およびアルドステロンブロッカーは、どれも血圧を下げるための一般的な薬ですが、これらは既にカリウムを体内に保持する働きを有しています、とマカム医師が注を加えています。こういった薬を服用している方がその上さらにカリウムを摂取すると、合併症を引き起こす危険性があります。

また、腎臓病をお抱えの方も、カリウムの過剰摂取は避けるべきだとマカム医師が指摘しています。損傷した腎臓は、血液から過剰なカリウムを除去することができないため、正しく監視されなければ、その量は危険なレベルまで蓄積してしまう可能性があるのです。

「重要なのはバランスです」とマカム医師がおっしゃっています。「かかりつけの医療従事者が、ご自身の健康状態、現在服用している薬、および最新の血中濃度を把握することで、それぞれの患者さんご自身に合った正しいアプローチ方法を考える手助けをしてくれますよ。」

 

相変わらず、「どうやって」の部分が何と言いますかあくまでマクロな記述に過ぎず、よりミクロなレベルでの正確なメカニズムまで説明してくれていなかった気もするものの、例によってそんな細かい話は知った所で大して役にも立ちませんし、「カリウムは、ナトリウム=塩分を吐き出す役に立ってくれる」ということを把握できれば十分だと言えましょう。

 

とはいえまぁ、カリウムも「塩」っちゃ「塩」ですし、一般的な人間の食生活でカリウム過剰になることはまずないとはいえ、「カリウム舐めたら塩なめ放題なんだってー」とか言って、薬局で塩化カリウムを買ってきて白い粉をペロペロやってたら絵面がヤバすぎるだけではなく、実際に健康にも危害を加え得るのは↑でまとめられていた通りですから、結局は、漠然とした話に帰着するわけですけど、

カリウムの多く含まれる野菜や果物を積極的に摂りましょう」

というそんな話でしかない感じかもしれませんね。

 

日本人の食生活はやはり塩分過剰になりがちなのは否定できませんし、カリウムを意識してみるのもオススメと言えましょう。

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