前回のマルチビタミン記事や、その他こないだのダイエット記事のどこかでも出て来ていました、妊婦さん・胎児のために欠かせないビタミン・ミネラルに関する話を、僕自身は妊娠できませんし残念ながらまだ妊娠の心配(期待)をする立場でもないですけど(笑)、せっかくなので後学のために見ておこうかなと思います。
まぁ正直、「妊娠中なんて重要じゃない栄養素など存在しないでしょ」なんて思えますが、欠乏すると深刻な赤ちゃんの発育障害につながりかねない具体的なビタミンなんかを、世界最先端と名高い医療機関、クリーブランド・クリニックが解説してくれる形ですね。
(別にこの話自体は最先端じゃなく、既に常識レベルの話だとは思いますが…。)
それでは今回も早速参りましょう。
妊婦さんへ: 以下の主要栄養素を含む、妊婦用ビタミン剤を選んでいきましょう(Expectant Moms: Choose a Prenatal Vitamin With These Key Nutrients)
葉酸、カルシウム、ビタミンD、およびその他の栄養素についての真相
色とりどりの野菜、赤身のタンパク質、全粒穀物、ヘルシーな脂肪でお皿が山盛りです。そんな状況でも、妊娠を希望している方は、本当に妊婦用ビタミン剤を摂取する必要があるのでしょうか?
食べ物から栄養素を摂るように心がけるべきですが、この世で最も健康的な食生活を送っている人でさえも、必要な栄養素を全て摂れているとは限りません―そして、体の中で小さな生命が育っているとき、バックアップがあるのはいいことです。(それに加えて、ケールのサラダなんかも、数ヶ月後には美味しく感じられなくなるかもしれませんよね。)
「妊婦用ビタミン剤は、お母さんの健康を助けるビタミンやミネラルを十分量得られていることに対して、確実な保証を与えてくれるものなんです」と認定看護助産師のシェリー・ホークCNMがおっしゃっています。
こういったビタミン剤には、妊娠中の方が必要とする主要栄養素が、安全な量で特別に処方されています。「特定のビタミンは過剰摂取したくありませんから、妊婦用ビタミン剤を飲むようにすれば、安全な範囲に留まることを確かなものにするのに役立ちますね」とホーク助産師が語っています。「鉄分や葉酸の追加摂取が必要な場合は、かかりつけの医療従事者が相談に乗ってくれますよ。」
妊婦用ビタミンはいつから飲み始めるの?
妊娠を考えているのであれば、妊活を始める数ヶ月前から葉酸の補給を始めると良いでしょう―そのためには妊婦用ビタミン剤を使うのが良い方法です、とホーク助産師がお話ししています。
「妊婦用ビタミン剤を前もって摂取するつもりがないのであれば、葉酸を単体で補うべきですね」とホーク助産師が付け加えています。
妊婦用として選んだものが、以下のビタミン・ミネラルを含むことを確かめよう
葉酸
このビタミンBの一種は、胎児の脳や脊椎に関する先天性異常を予防することがはっきりと示されています。食品から摂取するのは難しいので、アメリカ産科婦人科学会(ACOG)は、妊娠中の全ての方に、400マイクログラムの葉酸を含むビタミンサプリメントを毎日摂取するよう推奨しています。「ほとんどの市販の妊婦用ビタミン剤には、葉酸がたっぷり含まれています」と語るのはホーク助産師。しかし、過去に神経管欠損症の赤ちゃんを産んだ経験のある方は、担当医からもっと多くの葉酸を含むものを処方されることがあるかもしれません。
カルシウム
「妊娠している方は、ご自身の骨のためだけでなく、赤ちゃんの骨の発育のためにもカルシウムが必要です」とホーク助産師が語っています。また、妊娠中にカルシウムを補給した女性は、高血圧や子癇前症(妊娠高血圧腎症)のリスクが減少するという研究結果も複数報告されています。ACOGは、19歳以上の女性に対し、食事かつ/またはサプリメントから、1日あたり1000 mgのカルシウムを摂取するよう推奨しています。
ビタミンD
ビタミンDは、お母さんや赤ちゃんの骨や歯を作るカルシウムの体内吸収を助けます。日光浴や特定の食品から摂取可能ですが、ほとんどのアメリカ人は推奨量である1日あたり約600 IUを摂取していません。
ビタミンB6
ビタミンB6は、つわりによる吐き気や嘔吐を抑えるのに役立ち得ます。また、ホーク助産師によると、市販されているドキシラミンという抗ヒスタミン薬と併用すると、更に効果的になるとのことです。アメリカ国立衛生研究所は、妊娠中の人は毎日1.9ミリグラムのB6を摂取するよう推奨しています。
DHA
DHAは、胎児の脳の発達に重要なオメガ3脂肪酸の一種です。DHAは魚介類(サーモン、ティラピア、タラなど、水銀の少ないものを選ぶようにしましょう)やサプリメントから摂取することができます。全ての妊婦用ビタミン剤にDHAが含まれているわけではありません; もし含まれていないものを選んだ場合は、フィッシュ・オイルのサプリメントを併用したほうが良いでしょう、とホーク助産師が指摘しています。
鉄分
妊娠中に十分な鉄分があれば、成長中の胎児に十分な量の酸素を運ぶことが可能となります。ほとんどの妊婦用ビタミン剤には、推奨されている27 mgの鉄分が含まれていますが、サプリメントよりも食べ物(赤身の肉、鶏肉、魚など)からの方が鉄分の吸収率が高いことを覚えておくようにしましょう。鉄欠乏性貧血を患っていらっしゃる方は、担当医から追加の補給を勧められることになります、とホーク助産師がおっしゃっています。
しかし、食生活の悪さをサプリメントで補うことはできない、ということを忘れないようにしてください。妊娠中に良い食品を選択していくことは、お母さんご自身ができるだけ良い気分になり、また、赤ちゃんの将来の健康をサポートするのに役立つものとなっています。
…この記事では重要な栄養素のみが挙げられていましたが、ちょうど前回のマルチビタミン記事でも挙げられていた通り、逆の方(妊娠中の過剰摂取は禁物)で有名なのは、脂溶性ビタミンであるビタミンAが挙げられますね。
ビタミンAは目の健康に重要なものですが、脂溶性であることから尿からの排出がされず、過剰になると赤ちゃんの器官形成異常(お腹の赤ちゃんの目や耳、手足などの異常)につながってしまう、いわゆる催奇形作用があり得るということが報告されているので、バカみたいに毎日限界までレバーを食べまくるみたいなことは避けた方が賢明と言えましょう(言われなくともそんなことする人いないと思いますが(笑))。
とはいえしかし、良い方悪い方に限らず、そんな知識のなかった太古の昔から世のお母さん方は立派な子供を産み育て続けてきたわけで、あんまりそこまで神経質になるのも逆効果な気もするといいますか、過剰に色々気にしてストレスを抱えるのは栄養どうこうよりも遥かに母子両方の健康に良くないようにも思えるので、「毎日楽しく生きよう、それが一番だよ」なんて個人的には思えるかもしれません。
…まぁ、妊娠したら凄まじい体調の変化で辛いのに、横でのん気な野郎が「楽しく楽しくゥ!」とかヘラヘラしてたらそれはそれで鬱陶しいことこの上ないかもしれませんけど(笑)、僕はなるべく妻を労わって過ごしていきたいと考えている次第ですね、妻はまだいませんが…(笑)。
ただ、葉酸だけは、人類の叡智で判明した妊娠期に本当に重要な栄養素なのは間違いないようなので、これの摂取を心がけるのは良さそうに思えます。
葉酸入りサプリは、ぜひオススメと言えそうですね…!