全米人気No.1サプリがこれ!何でだ?!

前回サプリについて触れて、「僕はマルチビタミン(正確にはマルチビタミン&ミネラル)を飲んでますけど?」と、誰にも聞かれていないのに自慢していたのでした。

せっかくの機会なので、今回はサプリについてもう少し詳しく見てみようかなと思います。

今人気のサプリメントは一体どんなものなのか、気になりますよね?

まぁ僕はあんまり気になりませんけど(…って、いっつもそれじゃん(笑))、例によって記事の水増しです。

検索したらヒットした、全米サプリ人気ランキング2020、他にもちらっと見てみた複数のサイトでほぼ同じ結果でしたから(まぁ同じアンケートを参照してただけかもしれませんが)、信頼できる感じでしょう。

ConsumerLab.com(消費者研究所ドットコム)より、こちらの記事を参考にさせていただきます。

www.consumerlab.com

記事本文中では、前年度との違いに触れているだけで、特にそれぞれのサプリの説明はありませんでしたが、肝心のランキングのグラフがこちら!

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そう、僕の好きな(というかどう考えても一番便利な)マルチビタミンを抑え、割と圧倒的な支持を得ているのが、なんとビタミンD

なぜビタミンDだけ突出して人気なんでしょうね?

コロナ禍で何かが注目されてうんぬんということではなく、もう複数年にわたりビタミンDがサプリの全米人気トップであり続けているとのことです。

そもそもビタミンDとは何なのか?

それなりに栄養学には見識があるので知識自慢をしますと、僕が知る限り、ビタミンDは…

脂溶性ビタミン

日光を浴びることで生体内で合成することのできる唯一のビタミン

カルシウムの吸収を助ける

免疫機能強化にも役立つ

という特徴があったように記憶してますけど、これだけでは別にそんなにスゴすぎる最強栄養素とも思えませんし、何か隠された秘密があるのでしょうか?

調べる前に簡単に上記のポイントに触れておくと、まず、ビタミンCなどの水溶性ビタミンとは違い、ビタミンD脂溶性ビタミンに分類されます。

それの何が重要かというと、水溶性ビタミンは摂りすぎても尿として排出されるためそこまで問題にはなりませんが、脂溶性ビタミンは尿として排出されることがないため、体内に蓄積してしまい、過剰摂取の危険性が非常に高い(まぁ「非常に」かどうかはともかく、水溶性ビタミンの過剰摂取とは段違いで)、という点が挙げられますね。

まぁ基本的にこういった補助栄養素が過剰摂取になってしまうことは、例えばサプリを一箱全部一気に飲んだとかそういうふざけたことをしない限りまずあり得ないとは思うんですけどね、

ただ、特定の栄養素のみに重点を置いたサプリを飲み続けると、それだけ突出してしまい、長く摂り続けることで少~し過剰摂取が気になるような気も、個人的にはしないでもない感じです。
(もちろん、1日の摂取目安内であれば、継続して摂っても全く問題ないとは思いますが…。
 そういう意味で、特定のものだけに偏りを生ませないために、僕はマルチビタミン系が好き、ってのもありますね)

そして2つ目の「日光(正確には紫外線)を浴びることで生合成可能」、ビタミンDで一番有名な要素は、この、まさかの人間が自分で体内で作ることができる、って点にあると思います。

そう、ビタミンDは、日光浴をするだけで、体内で勝手に作られるのです。

「体内で作られる&脂溶性だから過剰摂取は危険」という2つの要素があるのに、このサプリが断トツ一番人気になっているというか、そもそもわざわざサプリで摂取する意味が正直よく分からない、というのが、僕がこのランキング結果で不思議に感じた点ですね。

ほんのごく短い時間、確か5分とか10分日光を浴びればそれで十分という話も見た記憶がありますし、直感的には、そんなに不足する栄養素なのかな?って気もします。

ただ、ごく短期間の日光浴でOKとはいえ、個人的には、紫外線を浴びることは、もちろんビタミンD合成というポジティブな面もありますけど、圧倒的に害の方が大きいと思うので(…というと語弊があるかもしれませんが、何事もバランスなので、マイナスな面もある、ということ)、そういう意味では、なるべく太陽の光を浴びたくなくて、ビタミンDはサプリから摂りたい、という人が増えているんでしょうか…?

まぁそんなに日光欲に関する知見というか確固たる意識を持ってる人なんていないと思うので、それはやっぱりビタミンDサプリ人気とあんまり関係はない気もしますが…(っていうかアメリカ人なんて太陽大好き人間ばかりだと思いますし)。

やはり、具体的な効能・生理作用が重要なんですかね?

効能については、やはり第一に挙げられるのが、カルシウム・リンの吸収を促進することで骨を形成すること、これに尽きるように思います。

でも、骨を丈夫にしたいなら、それこそカルシウムを直接摂るのでもいい気がするけど…?と思えるのですが、確か、「カルシウムは摂取しても大部分が吸収されない。しっかり吸収して、体でちゃんと使うことが、骨を形成する上では大事」っていう話もあった気がするので、そういう意味でビタミンDが注目されてるんですかね…?

もう一つビタミンDの効能としてよく挙げられている気がする免疫機能強化は、これは正直まぁ大体の栄養素は何らかの意味で免疫に役立つでしょう(=栄養をつければ体が丈夫になります、と同じぐらいの感じで)、という気もしますし、直接的な売りにはならない気がします…。

ということで、調べてみましょう。

ビタミンD」で検索したら2つ目にヒットしたのが、我らが厚生労働省、パッと見た限り、僕が上に挙げた知識もほぼ網羅されていたように思いますし、相変わらず分かりやすくまとめられていますね。

…っぱ、健康系の一般向け情報の最高峰は、国家機関たる厚生労働省なンだわ。

www.ejim.ncgg.go.jp
日本語記事ですしあえてまとめませんが、本当に分かりやすくまとめられているいい記事だと思います。

ただ、よく見たら、この記事はアメリNIHビタミンDに関する記事をほぼ踏襲しただけの、丸パクリ記事みたいなもんだったんですね。

意味のある情報が見つからなかったら、最終的にここに当たろうと思っていたNIHのオリジナル記事、厚労省の記事の冒頭にもリンクがありますが、こちらですね。

ods.od.nih.gov

うーん、よくまとまってる記事で、いくつか知らなかった知識もありますけど、これといってビタミンDが全米を巻き込んで大人気になる理由は見当たらない気がしますねぇ…。

一応、ガンの予防にもいいとされてはいるようですが、これはやっぱり、科学的に作用機序が完全に立証されているレベルのものではなく、「そうとされている」程度のものであるため、絶対無意味だなどとは間違ってもいいませんが、「ビタミンDを摂ったらガンにならない」というわけではないと思うので、どうも眉唾感は拭えませんね(少なくとも、その程度の話が、一般消費者の消費行動につながるものとは思えない)。

多分謎の解決にはつながらないと思いますが、検索したらトップにヒットした、オレゴン州立大・ライナスポーリング研究所と新潟薬科大学の共同研究事業であるビタミンDまとめ記事が、本家NIHより遥かに詳細でより科学的な情報を完全網羅してくれていたため、こちらにも目を通してみるとしましょう。

…っぱ科学的な情報の真の最高峰は、.eduドメインにあるンだわ。

lpi.oregonstate.edu

めちゃくちゃ長いですが、めちゃくちゃ学術的(事実および客観的な数値データから断言できる点と、あくまで類推はできるがまだ未解明である点とを明確に分けて述べているのは、流石は研究機関によるレポートです。まぁ、僕も研究機関所属なので、自画自賛みたいで何か鼻につくかもしれませんが…)で、これも本当に素晴らしい記事だと思いますけど、やっぱり、これといってビタミンDが圧倒的に人気となる直接の理由みたいなものは正直はっきりとは分からないですねぇ。

一応、ガン以外に、高血圧を改善させるのに役立つという一般訴求力の高い話があるとともに、アメリカの国民病たる糖尿病に、明らかに予防効果(かはともかく、逆相関)があるというデータ(ビタミンD血清濃度が30 ng/ml超の人は、10 ng/ml未満の人に比べて、死亡リスクが72%低いという、「まぁ、意味なくはないかもね…」というレベルではなく、圧倒的目に見える効果)もあるようなので、この辺なんでしょうかね、アメリカでビタDが人気なのは。

多分、そういうデータを使って、影響力の大きい著名な人か誰かが強く推奨して、その後ビタD人気が沸騰した、とかそういう感じなのかもしれませんね(ただの想像ですが)。


一応、謎が解けてよかったです(勝手に一人で納得してるだけかもしれませんが)。肥満大国アメリカの、救世主的な栄養素としての側面が、恐らく強いのではないでしょうか。

日本はやっぱりそっちよりも高塩分からの高血圧・心臓病の方が国民病なので、そんなに日本人向けのサプリではないのかもしれませんね(もちろん、糖尿病なんて、飽食の時代である現代においては誰にでもリスクがあるものなので、意味がなくはないと思いますが)。

多分、こんな話を聞いてて面白いと思う方はあんまりいらっしゃらないと思いますが、個人的には割と好きなので、次回ももうちょっとさっきのランキング含め、もう少しだけ話を広げてみようかなぁ、と思っています。

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