コメ返信や補足その1-9:ありがとうハンバーガー

いただいたコメントに触れていくシリーズ、続いてはこちらの、「お店はいつオープン?」という点について詳しく見ていた記事にいただいていたものになります。

con-cats.hatenablog.com


例によってこちらも毎度おなじみアンさんよりいただいたメッセージになります。

大変面白い着眼点で話も広がるコメント、いつも本当にありがとうございます!!


…当初、「全部貼って最後にまとめて返信」スタイルにしていましたが、割と各話題に関連性がなかったこともあり、逐次返信の方が読みやすいかな、と思えたので、段落ごとに返信を挟むスタイルに変更してみました。

こちらの方が多分読みやすいですしね、一つずつ見ていくといたしましょう。

 

お店のオープン時間を尋ねるのに「you」を使うパターン、普通に「you=あなた」だと思っていましたが、「自分を含む、人々一般のyou」と似たようなケースということで、、思い出しましたよ、weなのにyouの、アレですね笑


⇒「you」は、間違いなく最も基本的な英単語の一つなわけですけど、「誰でも第一義(=もちろん、「あなた」という意味)を知ってるレベル」に比して「実践的な用法は案外奥が深い」という、「見た目/実際」の乖離度に関しては、トップレベルの単語かもしれませんね(まぁ、どう考えても、haveやcanといった、動詞・助動詞の方が遥かに奥が深く難しいとはいえますけど…)。


とはいえしかし、基本的に英語はローコンテクストな言語/日本語はハイコンテクストな言語といえますし…

(以前の記事でも一度見ていた通り(↓)、ハイコンテクストうんぬんは基本的には文化に対して使う表現だと思いますが、個人的には言語そのものの情報量も大きく違うと思います。

con-cats.hatenablog.com

…まぁその違いは主に、26文字しかないアルファベットと、無限に近くある気がする漢字との差が一番大きいわけですけど、単語一つとっても、同じものを指す異なる表現も圧倒的に多いし(例:「you」なら、あなた・君・お前・貴様・お宅・自分などなど、全て微妙にニュアンスが違うけれど、我々はきちんと使い分けられます)、かつ、その単語自身にも様々な意味がある(例えば今挙げた「お宅」なら「あなた自身」「ご家族」「家そのもの」「いわゆるオタク的な人々一般」など幅広い意味がありますし、「自分」に至っては「あなた」と「私」どちらの意味にもなるというヤバさですしね(笑)。でもまぁこれは、場合によっては英語でもそうかもしれません。まさに、件の「you」も、案外様々な意味を持つ…ということから広がったネタだったわけですし)…といえますから、やっぱり、日本語は豊かな言語だなぁ、と思えてやみません。)

…補足が長くなりましたが、日本語の方がぶっちゃけ遥かにハイコンテクスト(言外の意味が大きいし、文字や言葉に複数のニュアンスが含まれる、みたいな意味ですね)に思えるので、自分たちが普段日本語で使いこなしてる複雑さを思えば、こんなもん屁でもありませんよ、ともいえる…というかそう思っておけば気が楽になるようにも思えます。


ではコメント次の段落です。

「What are you opening hours?」は、どこかから拾ってきたわけですが、確かコピペ出来なかったので、私が打ち間違えただけかもしれないです。まぁ、自分がわかってなかったことに変わりはないんですけどね笑

そもそも、なんでWhatなの?っていう感じなんですけど…

これ、ちょっと難しくないですか?(いや、私がわからなかっただけで、難しくはないかもですけど笑)

開始時間を聞く場合はWhenやWhat timeで、間の時間(例えば睡眠時間とか)を聞く場合はHow longになると思うんですけど、営業時間の場合Whatっていう、、Whatは「何」っていう直訳に引っ張られてるからなんでしょうけど、時間を聞くって考えたら、ちょっとパッと出てこなかったですね。


⇒これらいわゆる疑問詞、こいつらもややこしいですねぇ~。

ご質問の点に関しては、「営業時間」は「何時から何時」という「枠」のことであって、「〇時」や「〇時間」という数字を聞いているわけではないから、ってのが答えになると思いますが…

(逆に、「How long are your opening hours?」であれば、「For 8 hours.」などと返ってくることが予想できる形ですね(=「何時間営業されてますか?」「8時間です」)。
 まぁ、丁寧な人なら、「For 8 hours from 9 am.(朝9時から8時間です)」とか、そもそも「何時間か」なんてそんなことを聞かれる意味もあまりない気がするので、この質問でも、意図を汲み取って普通に「From 9 am to 5 pm.(9時から17時までです)」と答えてくれる人もいるかもしれない(というか普通はそっちになる?)、って気もしますけど…)

…結局How longだと具体的な「幅の長さ」を聞いていることになるので、長さを聞いているんじゃなく、開始時間を聞きたいならWhat timeやWhen、さらに「営業時間」という、時間というよりももっと「枠組み」的なものを聞きたいならWhatになる……みたいな感じで、「自分の聞きたいことは何か?」ということ、つまりまたしても「文脈次第」という例のアレになって、もううんざりな感じなわけですけど(笑)、これも、例えば日本語で「いつから開いてます?」「あと何時間開いてます?」「普段この店は何時間開いてます?」(まぁ最後のこれはやっぱり、あんまり聞きたい場面は思い浮かびませんが)などと微妙に違う意図のことを質問する場合もされた場合も、別に「自分の聞きたい(聞かれた)ことはこれだから、こういう形で質問しよう(答えよう)」などと考えることなんて一切なく、誰しもが自然に口をついて出る/使いこなしているレベルの話なので、まぁ結局慣れってやつではないかな、と思います。

 

ちなみに疑問詞に関しては、「どの語を選択するか?」という問題の他に、個人的には疑問文の作り方自体も、こぉ~れややこしいよなぁ~、と思えてしまう(まぁこれも流石に慣れたとはいえ、少なくとも中学で初めて習ったときは、「ややこしっ!!」と思えた)ものですね~。

まぁこんなの中1レベルなので今更あえてまとめることでもないですけど、基本的には、

① 「疑問詞+普通の疑問文」(Whatの場合は、目的語が欠ける疑問文とはいえますが、まぁ「What do you~?」みたいに、よく見る疑問文が続くってことですね)
(例:「Why are you crying?」(なんで泣いているの?))

…なわけですけど、Whatなどが主語になって、「何が」ということ自体を質問したい場合は、

② 「疑問詞+ 主語の欠けた文」(What自体が主語なので、形としては普通の文(主語→動詞が通常の順番)ってことですね)
(例:「What made you so sad?」(何が君をそんなに悲しませたの?))

…になったり、更に発展形として、尋ねるものに名詞が含まれるような場合は、

③「疑問詞+名詞+疑問文」(名詞だけ前に飛び出てきた謎な形)
(例:「Which movies do you want to watch?」(どの映画を見たい?))

…と、割とかな~り初学者泣かせのややこしさであると思います。

 

特に最後のやつは英語に不慣れだと「本当にこんな形でいいのか?」と不安になるんですけど、僕はNEW HORIZONの教科書で出てきた、

「How many hamburgers do you want?」ハンバーガーいくつ欲しい?)

…という例文が、ハンバーガーなんて無駄に長い単語ではあるものの響き的にもなぜか印象深く、このパターンの英作文をする際「こんな変な形の文、あり得る?」と思う度に毎回、「『ハウメニーハンバーガーズ・ドゥーユーウォント』だから、この形でいいのか…」とこいつを呪文のように口ずさんで、大丈夫だなと納得していたものです(笑)。

地味に「いくつ」が「How many」というのも案外日本人的には結びつきづらい表現ともいえますから(そんなこたぁないかもしれませんけど(笑))、この例文が無かったら、「ハンバーガーいくつ欲しい?」程度でも、「うーん?『What numbers...do you want hamburgers...?』…でいいのか?何かしっくり来ねぇぞ??」と、頭がぼけてるときなんかにはしばしば迷ってしまっていたことでしょう(笑)。


他にも、単純な文だからこそ逆に分かりづらいやつとして、先ほど太字にした①~③の3パターンの内の最初の2つは、場合によっては、油断すると「どっちが主語やねん!」問題に悩まされがちな気がしますね。

例えば「What is this?」なら「これは何?」ですけど、「What is bad?」なら「何が悪いの?」と、一見全く同じ構造の文のように見えて実は尋ねている対象が全く違うという、罠のような感じでマジ腹立つのり、って感じなんですよね(笑)。

これ、中学の最初期で学ぶ話ですし、「何となく分かるじゃん」あるいは「ちゃんと考えれば分かるじゃん」と思われる方も多いのかもしれませんけれども、個人的には相当高度な話で、うやむやにしたまんまの学生・この辺の話のせいでつまずいてやる気をなくした学生はけっこういるんじゃないかなぁ、って思えますねぇ。


関連して、ふと、ずっと前中学生の頃に一瞬疑問に思ったことを思い出しましたが、「Who are you?」なんて文、これは幸いにしてwhoとyouのbe動詞が違うのでどちらが主語なのかは明らかであり、当然、「あんた誰?」という意味(=「あなた(主語)は誰ですか?」)になるわけですが、じゃあこれが↑の例と同じ理屈で主語がwhoで「Who is you?」となることはないのだろうか?……ってのが、そういえば気になったまま放置していた話だったかもしれません。

この「Who is you?」、そのまんま普通に考えると、「Who are you?(あなたは誰?)」の主述が逆転した形ですから「誰があなた?」となるので、まぁ違和感ある文ではあるものの、例えば古い集合写真を見ているような場面で、本人に「誰があなた?」と聞く場面でなら使われるのかなぁ……と当時も疑問に思ったまま、特に重要な点でもないのでそのまま気にせず放置して今に至るわけですけど、まぁその場面なら多分、「Which one is you?」とか言うのかなぁ、って気もしますし、やっぱり「Who is you?」なんて聞いたことが全くないからして、これはおかしい文と言えるのかもしれません。


念のため調べてみたら、スラングなどもドンと来いのUrban Dictionaryには項目があり……

www.urbandictionary.com

a question asked when concerned with/questioning/mad at something someone has said or done.

(誰かの言動に対して、懸念を示す/疑問を持つ/怒っているときにする質問)

という定義で紹介されていますねぇ~。

他にも、検索したら「伝統的にBroken English(崩した英語)を話すことの多い、黒人の人たちが使う英語であり、『Who are you?』と同じ」という説明も多くのページでされていましたし、この「Who is you?」というフレーズは、純粋に「誰があなた?」という何を聞いとんのかよぉ分からん意味ではなく、「何だおめぇ」みたいな感じで使われる、スラング的な表現であるといえるのかもしれませんね。

(あるいは、「『Who is you?』だと、『何者が汝なのか?』みたいな、何だか哲学的な問いにも聞こえる」という説明も、色々見ていた中で一つ目にしました。

 遠い昔、適当にふと感じていた疑問でしたが、これまた案外深い問いだったのかもしれません(笑))


ちなみに↑のUrban Dictionaryでは、すぐ下に関連事項としてか「Who are you?」の説明も掲載されており、こちらには、

A rhetorical question, generally in the form of an insulting chant, accompanied by finger-pointing; meant as abuse to a single person or team performing in front of a crowd, by indicating that they are unknown and insignificant.

(一般に指をさしながら行われる侮辱的な呼びかけの形でなされる、レトリックな質問;大勢の前でパフォーマンスをしている一人の人間またはチームに対して、彼らが無名で取るに足らない存在であることを示すことによって、罵倒することを意味している。)

…という、なんと、この「Who are you?」というフレーズは、「あなたは誰?」というよりむしろ、罵倒に近い蔑みの言葉だったということで、これは大変に注意が必要といえそうですね!

(まぁ、Urban Dictionaryの定義ですし、かなり俗っぽい使い方がフィーチャーされていそうとはいえ、実際、「あんた誰?」なんて日本語でも案外無礼・不躾な発言ですから、これは普通に不用意な使用は控えた方が良さそうです。)

 

あぁあとは関連してついでに、「Who is you?」はおかしかったとしても、「Who is it?」ならいけるのか…?とも思えますが、これはズバリ、こないだのこの辺の記事(→相手に向かって「Who is this?」??)で見ていた通り、玄関のインターホン越しに誰か尋ねる表現としては極めて普通で、これは無礼でも何でもない完全に標準的な質問文であること、そしてさらについでの復習として、「Who is this?」なら、電話口で相手(まさに↑の記事のポイント、thisなのに相手なんですね)が誰か尋ねる表現として一番標準的ともいえるぐらいに自然な表現なので、相手が誰か尋ねたい時に、ついつい「Who is…」で始めてしまっても、この両場面なら極めて自然な質問へとリカバー可能だという感じですね。

(もっとも、そんなのあまりにも限定された場面といえますし、それ以外の場面だと「Who is... you?」としてしまうと先ほど見ていた通り苛立ちや怒りを表現していることになっちゃうわけですが、そもそも誰かに対して面と向かって「Who…」と聞き始めること自体が上述の通りアウトなので、言った時点で詰んでる形かもしれませんね(笑))

(なお、この辺の電話の話も、最後のまとめの前で話が逸れたまま戻ってきていませんが(笑)、またいずれまとめておきたい限りです。)


でもそういえば、今itやthisと書いていてこれまたふと思いましたが、youだとareになるのでbe動詞の違いが分かりやすかったものの、これがもしheだったとしたら、こいつもかなりややこしいですね!

「Who is he?」なら、これは「Who are you?」と同じ構造なので「彼は誰?」ですけど、改めて考えてみると、「Whoが主語になったバージョン……幸いheの場合は目的格が違う形だから全く同一の文にはならず『Who is him?』になるわけだけど、これはどうなんだろう、意味的には通じそうな気もするけど、使われることはあるのかな?」というのが、よく考えたら(さっきの「Who is you?」ではなく)中学の頃ふと感じていた実際の疑問だったかもしれません。


これに関して改めて検索してみた所、久々に登場のWordreference.comの方に、非常に面白そうなQ&Aトピックがあって(まだ詳しく読んでいませんが)、これまたぜひ引用紹介させていただこう!…と思ったのですが、例によって、もう記事が大分長くなってますね。

ってなわけで、また記事水増しで、次回はそちらから触れさせていただこうと思います。

なお、コメントもまだ一段落、大変に面白そうなネタがあったので、フォーラム記事を見たら続きはまたそちらから始めていく予定です。

 

アイキャッチ画像は、全然ちょいネタでしたけど他になかったので、ハンバーガー!

「How many hamburgers」なので複数のバーガーのイラストがよかったのですが、幸いにしてズバリ3つ描かれてるいらすとがあったものの、なんと!

「スライダー」なんて全く聞いたことなかったんですけど、調べたら、アメリカによくある、サンドイッチ感覚の小さいハンバーガーは、スライダーって呼ぶんですね!

 

もうずーっと前の記事(↓)で、アメリカでよく見る、大勢に振る舞われるランチプレートみたいなのを画像付きで紹介したこともありましたが、まぁあの画像に載ってたやつだと普通に半分に切ったハンバーガーだったかもしれませんけど、実際、爪楊枝やピンが刺さったこのサイズのバーガーは、そういうパーティープレートなんかでよく目にする気がします。

con-cats.hatenablog.com

 

普通にミニバーガーだと思ってましたが、まさか「スライダー」という専用単語があるとは意外でした、また一つ賢くなってしまいましたよハハハ!

…という所で、「次回へ続く」といたしましょう。

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