一重まぶたって医学的にどんなもの…?

「目」に関する医療記事から、「涙」へと移行し、前回は目の周辺・クマについての話を見ていたわけですが、今回も目周りのネタを参考にさせていただきましょう。

 

それが記事タイトルにもしました、一重まぶた

 

美容クリニックではなく、世界最先端の総合医療機関(非営利)のクリーブランド・クリニックでもそんな記事をまとめるんだ…と驚きがありましたが、まぁ前回のクマ記事では「スプーンを当てよう」「キュウリがいいぞ」「ティーバッグも効果てきめん」みたいな、案外俗っぽい話もお好きなクリ・クリさんでいらっしゃるようなので、今回の記事もどんな話があるのか楽しみですね。

 

my.clevelandclinic.org

 

「一重まぶた」は↑のリンクカードにあるように、英語でMonolid、「mono」はモノレールやモノクロ、モノポリーなんかでおなじみ、「1」を意味する接頭辞で、一方「lid」はまさに「フタ」という意味の英単語で、日常会話でも出てきまくる単語ですけど(ちょうど日本語で「フタ」と言いたい場面と同じ頻度ですね、当たり前ですが)、「monolid=1・フタ」ってあまりにも何の工夫もない表現すぎて、相変わらず英語のダサさには辟易してしまいますが、しかし冷静に考えたら「まぶた」って日本語も、専門用語かと思いきや、「目の蓋」って言葉でしかなかったことに気付いてしまいました。


日本語も英語をバカにできないレベルでそのまんますぎる表現やんけ!油断したぜぇ~~(笑)

 

ということで、それぞれの言葉の意味さえ知っていれば逆に非常に分かりやすい用語であるmonolid(ちなみに「まぶた」一般を意味する英語は「eyelid」で、まさに「目・フタ」ですね)、HEALTH LIBRARY記事に早速参りましょう。

 

一重まぶたの目(Monolid Eyes)

一重の目、または蒙古ひだ(epicanthal folds)は、アジア系の方々によく見られるまぶたの形です。遺伝的な疾患を持つ方々にも見られます。一重の場合、上まぶたの皮膚が目の内部を覆っています。まぶたを2つに分けるひだがないわけです。一重まぶたは、一般的に無害な特徴です。

 

概要

一重まぶたって何?

一重まぶたは、蒙古襞(もうこひだ)または内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)とも呼ばれています。蒙古ひだはまぶたの形を表しています。蒙古ひだがある場合、上まぶたの皮膚は目頭の内側隅から鼻に近い眉毛の部分までのっぺりしています。目の一番内側の縁が覆われている形です。

一重まぶたは、まぶたを2つに分けるシワやひだがないため、目を小さく見せる可能性があります。一重まぶたは、上まぶたと下まぶたの間の開きを小さくしています。

蒙古ひだは非常に一般的なもので、特にアジア系の方々によく見られます。また、一重まぶたは、ダウン症といった遺伝的疾患にもよく見られる特徴です。

一重まぶた(蒙古ひだ)と二重まぶた(double lids)の比較。

 

 

一重まぶたと二重まぶたの違いは何?

二重まぶたの場合、まつげと眉毛の間に弧を描くシワがあります。一重まぶたには、まつ毛と眉毛の間にこういった目に見えるシワがありません。

一重まぶたは眼瞼下垂症とは異なります。眼瞼下垂症は、まぶたが垂れ下がってしまう異常です。眼瞼下垂症は視力を低下させ得るものであり、一般的に片目だけに起こるため、大抵美容的にも好まれません。眼瞼下垂症は外科的に矯正する必要があるかもしれません。

 

考えられる原因

一重まぶたの最も一般的な原因は何?

一重まぶたは一般的に遺伝によって起こるものです。アジア系の、約50%の方々に見られます。蒙古ひだは、アジア系以外でも、鼻筋が発達する前の赤ちゃんや幼児にも見られます。

胎児性アルコール症候群で生まれた方にも、蒙古ひだが見られることがあるかもしれません。胎児性アルコール症候群は、出産する親が妊娠中に飲酒すると発症する可能性があるものです。身体的、行動的、および学習的障害を引き起こす可能性があります。

蒙古ひだはまた、多くの遺伝的疾患によく見られる顔の特徴でもあります。その遺伝的疾患には、以下が含まれます:

  • ダウン症: この症状は、独特な身体的特徴と発達の遅れを引き起こすものです。ダウン症の方は、染色体を1本余分に持って生まれてきます。
  • ターナー症候群: この症状は、出生時に女性に割り当てられた方々だけが罹患するものです。低身長と発達の遅れを引き起こします。ターナー症候群の方は、X染色体の1本が欠けた状態で生まれます。
  • フェニルケトン尿症(PKU)フェニルケトン尿症は、フェニルアラニンが血液中に溜まってしまいます。フェニルアラニンアミノ酸の一種です。フェニルアラニンが蓄積すると、脳に障害を起こす可能性があります。
  • ウィリアムズ症候群: この症状は、はっきりした顔立ち、発達の遅れ、および学習障害を引き起こします。ウィリアムズ症候群の方は、7番染色体の一部が欠けた状態で生まれてきます。
  • ヌーナン症候群: ヌーナン症候群は独特の顔貌と心臓の問題を引き起こします。特定の遺伝子の変化(突然変異)が、ヌーナン症候群の原因です。
  • トリプルX症候群トリプルX症候群、またはトリソミーX症候群は、出生時に女性に割り当てられた方々にのみ発症するものです。トリプルX症候群の方は、X染色体を1本多く保有しています。
  • ゼルウィガー症候群: ゼルウィガー症候群は神経系および代謝に深刻な問題を引き起こします。PEX遺伝子内に少しでも遺伝子変異があると、ゼルウィガー症候群を発症します。
  • ルビンシュタイン・テイビ症候群: ルビンシュタイン・テイビ症候群は、大きな親指と足指を含む、独特な特徴を引き起こします。また、低身長と知的障害も引き起こします。CREBBP遺伝子の変異が、ルビンシュタイン・テイビ症候群の原因です。
  • 眼瞼裂狭小症候群:眼瞼裂狭小症候群は、まぶたの発達にいくつかの問題を引き起こすものです。これには目の開きの狭さや眼瞼下垂が含まれます。FOXL2遺伝子内の突然変異が、眼瞼裂狭小症候群を引き起こします。

 

ケアと治療

蒙古ひだはどう治療できるの?

蒙古ひだは正常で無害なものであり、治療の必要はありません。しかし、まぶたの見た目を変えたいのであれば、いくつかの選択肢があります:

  • メイクアップ: インターネット上の動画が、一重まぶたに自然なシワをつけるメイクの方法を教えてくれることでしょう。また、メイクアップアーティストが、目を大きく見せるコツやトリックを紹介してくれるかもしれません。明るい色のアイシャドウは、目を際立たせることが可能です。
  • 接着剤: 特殊なノリやテープを使って、まぶたに人工的で一時的なシワを作ることが可能です。これは、侵襲的な手術をしなくても、二重まぶたのように見せることができるものです。使用する前に、その接着剤が安全であることを確かめるため、かかりつけの医療機関に相談するようにしてください。
  • 形成手術: まぶたを永久的に変えたいのであれば、一重手術も選択肢の一つです。二重まぶたにする手術は、どこでも受けられるわけではありません。しかし、アジア諸国では一般的な手術です。

 

一重まぶたの治療には、どんな手術方法があるの?

手術は必要ではありませんし、一般的に推奨されるものでもありませんが、形成手術によってまぶたの見た目を変えることは可能です:

  • 眼瞼形成術: 眼瞼形成術は、眼瞼(まぶた)の手術の一種です。一重まぶたを永久的に二重まぶたに変えることが可能です。担当の外科医がまぶたにシワを作ることになります。シワがしっかりと留まるように、余分な皮膚や脂肪を取り除くことがあるかもしれません。
  • 上眼瞼形成術:上眼瞼形成術は、目頭を長くすることが可能です。これにより、目頭を大きく見せることが可能となるわけです。担当の外科医が、目頭を鼻の方に延長することになります。

 

医師に連絡する時

子どものために、いつ医療機関に連絡すべき?

お子様がアジア系であれば、蒙古ひだは通常の、一般的な特徴です。お子様がアジア系でない場合、担当の産科医が、最初の生後健診を受ける前、あるいは健診の際に、その特徴に気付くことでしょう。

赤ちゃんが初めての乳幼児健診を受けた後に蒙古ひだに気が付かれた場合は、出産を担当した医療機関に連絡してください。ダウン症やその他の遺伝的疾患の徴候がないか、お子様を検査してくれます。ご両親の家族の病歴、特に遺伝的疾患、知的障害、または先天性欠損症について尋ねられることがあるかもしれません。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

一重まぶたあるいは蒙古ひだは、特にアジア系の方々にはよく見られる、一般的で正常なものです。一重まぶたはあなた自身の一部であり、受け入れることを選べるものです。まぶたの見た目を変えたいのであれば、それが正しい理由で行おうとしているものなのかを、どうか確認するようにしてください。もし生まれたお子様がアジア人ではなく、生まれつき蒙古ひだがある場合は、必ず担当の産科医に相談してください。正常な場合もありますが、対処が必要な遺伝的疾患がないかどうかを医師が診断してくれます。

 

…うーん、まぁ美に関しては絶対的な基準なんてありませんしややセンシティブなネタになってしまいますが、とりあえず記事としては、真面目な医療機関だけあって、遺伝性疾患の可能性についてゴタゴタ語られていましたけど…

…何だか「アジア系のお前らは、遺伝病と同じ」と言われているようで「何だよ」と思えたものの、まぁ冷静に考えたら別にそうは言っていなかったのでヨシとしましょう(笑)。

 

とはいえ、まぁ表面的な浅い記述のみだったといいますか、美容医療の具体的な話はやっぱり、日本や韓国といったアジア系の方が圧倒的に情報も豊富でより詳しい印象がありますね。

 

二重は称賛されますし、少なくとも記事に貼られていたイメージイラストの例であれば、まぁやっぱりどう考えても二重の方が魅力的な見た目に見えますけど、でも必ずしも二重の方が優れているかというとそうとも限らず、人によってはというか場合によっては、何か眠そうな感じがするといいますか、ガチャピンみたいな印象でしかないこともあるっちゃありますよね。


と、偉そうに言ってる僕はいわゆる奥二重ってやつで、僕は自分の目にコンプレックスは全くないというかむしろ気に入ってますけど、やはり人間の中で最も印象的な部位が眼(まなこ)ですし、どうしても自分の目が好きになれない場合は、クリーブランド・クリニックでも推奨されているぐらい、今時の整形技術は本当に素晴らしいものがあるようですし、医療機関の手を借りるのもいいのかもしれませんね。


昨今の美容医療はとやかく言われがちではありますけど、手術を受けることで本当に自尊心が高まってQOLが上がったという声は聞きますし、決して悪いものではないと思います。

ただ、「整形は癖になる」というのもまた、「それはそうみたいだね」と思えますし、やり過ぎ注意なものでもありそうですけど、まぁ頭ごなしに拒否感を示すものではないんじゃないかな、という気がします。

 

「見た目より中身が大事」とも言われますけど、とはいえ見た目の影響が皆無なわけもないわけで、手術までいかなくとも、どうしても目の形が気になる場合はアイプチとか試してみるのもありかもしれませんね。

誰もが、気になる点を気軽に修正できてせめて大きなコンプレックスが解消できるようになるぐらい、美容技術のますますの発展に期待したい限りです。

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