バイメタルも偉大~卵を茹でよう!

前々回のスイッチネタの記事で、最後「もう1つ書こうと思ったネタがあったけど、それを語るには余白が足りない…」とか書いていたのですが、前回の記事ではうっかり、それに触れることを完全に失念してしまっていました。


まぁ大した話じゃないんですけど、ズバリ、「卵ゆで器が、水を加えてボタンを押して、茹で上がったら終わりの合図のピー音が鳴って自動で加熱が止まるのはなぜだろう?」という、昔僕自身が疑問に感じた点についてのネタになります。

 

僕は、超最初期の記事の自己紹介記事(↓)で書いていた通り…

con-cats.hatenablog.com

卵を1日3つ食べてまして(マジで「食べすぎだろ、エッグマンかおめぇは」とは自分でも思いますが(笑))、今日も元気に卵を3つ茹でてバクバク食べてたわけですが、その時に「あ、ゆで卵器ネタ、書くの忘れとったやん!」と思い出した形でした(笑)。

 

ちなみに大学生の頃は、家で毎日鉄のフライパンで卵を焼いて食べてたんですけど(油の話でそんなネタも書いたことがあった気がしますが……あぁ、この記事↓とかですね)…

con-cats.hatenablog.com

…こちらへ来てから、まぁ家は大学から近いんですけど、シェアハウスでキッチンはシェアメイトが使ってることもあるし、毎日家に戻るのもめんどいし…ってことで、毎日焼くスタイルから、フライパンで1週間分とか茹でて(ちょうど18個入りのパックを買ってるので、キリ良く1パック一気に、3×6で6日分ですね)、休憩室の冷蔵庫に入れておいて、1日3個ずつ食べる……って感じに当初はしてたのですが、例の仲良くしていた元同僚の中国人、イノッチ・アサカさん夫妻が、異動後こちらへ一度遊びに来た際、

「毎日ゆで卵食べてるKonsukeにいいお土産もってきたよ、じゃーん、ゆで卵器!」

…と、水を使って、スイッチ1つで卵が茹で上がるナイスなデバイスをプレゼントしてくれたのです。


当初、「毎日茹でるのも、時間がかかって面倒そうだなぁ」と思ってたのですが、実際水入れてボタン押すだけなので(ガスは使わずコンセントだけで、休憩室でもできるというメリットもあり)、むしろ6日に1回家のキッチンでデカめのフライパンに水を張って18個一気に茹でる…という手間よりも全然楽になり、それ以来もう何年も、その卵ゆで器を愛用して今に至る感じになっています。


(なお、フライパンに水を張って茹でる場合、ある程度常温に戻してから茹でるようにしてたんですけど、たまに卵が割れて白身が水の中に漂う事故も発生していて、何だかなぁ……などとも思っていたのですが、専用のデバイスを使うようになってからはそれもなくなりました。)

 

そのナイスな「卵ゆでデバイス」は、具体的には、まさにこれ(↓)なんですけど…

www.amazon.com

上記Amazonページより

6つ一気に茹でられるのですが、まぁ当初18個一気に茹でて、冷蔵保存して順番に食べてた僕がいうのも何ですけど、どう考えても茹で立ての方が美味しいので、毎日3つずつ茹でて直接食べてる形にしているわけですが…

(その意味で、毎日茹でるのも若干の手間ではあるけれど、毎日フレッシュなゆで卵が食べられるこのスタイルに落ち着いた感じともいえます)

…画像だと小さくてよく見えないかもしれないものの、水を計量する透明の小型カップが付属品としてありまして(「MADE TO MEASURE(計測用に作られたもの)」と説明書きがあるやつです)、こいつのお尻側には針がついていて、ここで卵のお尻側に穴を空けてやることで、茹で中の漏れ事故を防げる形になってるんですね。


なお、この装置を使わず、普通にフライパンで茹でる際も、「穴を空けると漏れない」というのは常識のようですが、どうも僕は「画鋲とか衛生的に不安があるし、いちいち空けるのもめんどいし……。常温に戻せば大丈夫なはずだ、俺は女々しく穴なんてあけねぇぞ」と意固地になってやったことはなかったものの、実際専用装置についてくるこういうのなら使いやすいですし、あっさり穴あけ派に寝返ったわけですけれども(笑)、実際ちゃんと穴を空けたら漏れなくなるので、茹でる際はオススメに思います。


(ただ、先ほど「事故はなくなりました」と書いたものの、たまにめちゃくちゃ真ん丸な卵もたまにあり、上と下を間違えて先端の方に穴を空けてしまったのか、実を言うと数ヶ月に1回ぐらいは漏れ事故があるんですけどね(笑)

 ちなみに、卵はお尻側、丸が大きい方に間隙があるので、そこに圧力リリース用の穴を空ける形になっています。

 専門用語では「気室」のようですね(ヨード卵の解説記事より↓))

www.yodoran.com

(なお、これもずっと前書いた気もしますが、ゆで卵と、フライパンに油を敷いて焼いた目玉焼き、比べるなら、圧倒的ダンチで焼いた方が美味しいですね!

 全然食にうるさくないというか興味がないバカ舌の僕でも完全に分かるぐらい、全く違います。

 これは気のせいではなく、たまに漏れ事故が発生した場合、装置内部の金属部で卵が鉄板上で直火焼きされたような状態(まぁ火は使ってませんが、高温の金属板の熱が直接熱する感じですね)になるんですけど、もったいないんで僕はその内部にこぼれたカスも食べるんですが(笑)、油すらなく、単に「金属板で直接熱せられたか、茹でられたか」の違いしかないのに、その「直接加熱タマゴ」をヒョイパクすると、「あ!学生の頃食べてた、焼いたタマゴと同じ味だ!相変わらずこっちの方がマジで美味しいな!!」なんて思えるぐらいですもんね。

 何が違うんでしょうね…?まぁ、熱の加わり方で、タンパク質の変性具合が変わるんだと思いますけど、とにかく、バカ舌にしては珍しく、タマゴに関しては僕は違いの分かる男だった、って感じといえそうです(笑))

 

まぁそれはともかく、加える水はその透明カップの表示に従い、完熟(Hard)から半熟未満(Medium、Soft)まで自分でお好みの量を選べばいいんですけど、これ、卵が何個だろうと全く同じ量で、しかも、卵が茹で上がると「ピーッ」と鳴って、自動で加熱が止まるとともに調理完了をお知らせしてくれるんですよね。

(ちなみに、上記Amazonのレビューにありますが、僕がもらって使ってるこの装置の「ピー音」が、マジでスーパー爆音すぎて、人がいる所で使うと恥ずかしいレベルまであり(レビューでは、「sounds like a nuclear meltdown is in progress(まるで放射能メルトダウンが進行中であるかのようなサウンド)」とあってワロえました(笑))、毎回「うるせー!」と思ってますけど(といっても、何年も毎日使い続けてアラームもへたってきたのか、当初より大分おとなしくなってきたような……自分が慣れただけかもしれませんが(笑))、レビューにもあった通り、切り忘れをせずに済むという点ではナイスかもしれません)

 

…で、何度も茹でるたび、「そういやこれ、どうやって茹で上がりを感知してるんだろ?卵の個数に関係ないのも、不思議だな」と思ってたんですが、まぁ個数と水の量との関係は、結局装置内の温度は卵が何個あろうと同じですし、何個だろうと茹で上がりにかかる時間が変わらないのは普通に鍋やフライパンで茹でるのも同じですしよく考えたらこれはまぁそりゃそうかと納得できたんですけれども、どうやって茹で終わりにちゃんとアラームが鳴るのかは、調べてみるまで謎のままでした。


しかし、これは何とも単純な話だったのです。


それがズバリ、記事タイトルにもしました「バイメタル」という、熱膨張率の異なる2種類の金属板を応用して、まさに「自動スイッチ」的ないわゆるサーモスタットを形成している仕組みで実現されていたんですね!

ja.wikipedia.org

バイメタルがどんなものかは上記ウィ記事にもありあすけどまぁそれはともかく、サーモスタットメーカーの日本GTの解説記事に、あまりにも分かりやすいGIFアニメがあったので、GIF動画画像の方もお借りして貼り付けさせていただきましょう。

www.ngt.co.jp

http://www.ngt.co.jp/technical/about_thermostat.htmlより

 

そもそもゆで卵器が「調理完了」となるのは、卵の状態をモニターしているわけではなく、水の量に反応しているだけといえるんですけど、水が内部にまだ存在している時は、電気の力で加熱される熱は全て水の蒸発に使われ、温度は当然、水の沸点である100℃以上には上がらないようになっています。


しかし、ひとたび水がなくなってカラカラになると、熱はそのまま内部の金属の温度上昇に使われますから、当然グングン温度が上がっていくわけです。


で、ある程度金属の温度が上がると、まさに↑のGIFアニメにあるように、バイメタルサーモスタットが変形することで、棒が押されて金属板の構造が変わるようになっており、それに伴い回路が外れて加熱が終了する(それと同時に、アラームがなるスイッチも入るようにできているのでしょう)…という、非常に上手い仕組みになっていた、ってことなんですね!

(なので、先ほども書いた通り、この装置は別に卵の状態をモニターなんてしておらず、水が空になったら勝手に止まるようになってるだけなので、「水が空になる頃に、ちょうど卵が茹で上がる」という仕組みを作った(というか、水の量が計算されている)のが、非常に上手なこの装置の工夫だといえましょう)


実際、これはこの仕組みを調べる前から気付いていたのですが、茹で上がって、スイッチを切るのは手動なんですけど(アラームがバリうるさすぎるので、すぐにでも切りたいです(笑))、スイッチを切ってしばらくしたら、このゆで卵器から毎度「カチッ」って音がするんですよね。

これはズバリ、温度が低くなって、バイメタルが元々の位置に戻って回路が「また加熱準備完了」の状態に戻ったことを意味する音だったんですねぇ~。

仕組みを知ってから改めて聞いてみると、「あぁ、今形が戻ったんだね」と理解できて感動したものです。


なお、この類のゆで卵器は各社からいくらでも出ており、日本のAmazonとかでもいくらでもありますし、他にもこれと全く同じ仕組みなのが、先ほどの日本GT社の説明文にもあったんですけど、ズバリ炊飯器も同じパターンといえるんですよね。


炊飯器も、なぜどの量の米&水でも、炊飯ボタンを押したらちょうど炊き上がった瞬間に「ピー」っと鳴って「保温」に切り替わるのか??

あんま考えたこともなかったですが改めて考えたら謎に思えるんですけど、これもズバリ、庫内の水分がなくなるまでは熱は水の沸騰に使われるものの、水分があらかた飛んだら温度はグングン上がっていき、バイメタルが動いてそこで調理終了となる…って仕組みになっている感じですね。

 

とはいえ、科学技術は進化しており、今時の炊飯器はもっと高等な、サーミスタと呼ばれるものと例のマイコンとを組み合わせたものが使われているようで、

ja.wikipedia.org

これらを用いて、より複雑な温度管理や調理メニューの実現が可能となっている…って感じみたいですね。


ただ、卵ゆで器みたいな単純なものは、バイメタルが棒を押して回路の形を変える、という古典的な方法が今でも使われている感じだといえましょう(「カチッ」音で、実際僕は毎日その様子を聞いてますしね(笑))。

 

ということで、今回は謎のゆで卵回になってしまいましたが(笑)、次回はまたいただいていたご質問を見ていこうと思います。

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