続×15・今時の略語をチェックしておこう(ア…IANAL(!?)他)

前回からまた戻ってきたイマドキ英略語シリーズ、早速続きを見ていこうと思います。

今回はまた一つセクションが進み、「Disclaimers」に関する略語一覧になっていくようです。

まずは改めて、ネタ元のPreply記事のリンクカードを改めて貼っておきましょう(↓)。

 

preply.com


この「Disclaimers」ですが、これはしばしばネットのページとかでも見る単語で、日本語にすると「免責事項」なんてのが一番よく見かける気がするわけですけれども、まぁ広い意味では「免責」ともいえるものの、少なくともこの「メッセージ・ツイート・チャットなどでよく使う略語」の紹介ページで、いきなり「免責」って何やねん、って話でもありますし、それだとちょっとしっくり来ない気もしちゃいますね。


そもそもdisclaimer、並びにその動詞であるdisclaimという単語は、「否定する」的な意味の接頭辞「dis-」に、「claim」という語がくっついた形になっているわけですが、この「claim」については以前「似た単」シリーズ(↓)で触れていた通り……

con-cats.hatenablog.com
…日本語の「クレーム」とはちょっと違って、こいつは「正当性を主張する」「自らの権利を要求する」みたいな意味合いが強い語だった感じですね。

(おさらいしておくと、日本語で言う「クレームを入れる」的な「クレーム」は「complain(←は動詞で、名詞ならcomplaint)」という単語がピタリな感じでした。)


それを踏まえると、「claimを否定する」という形になっているこのdisclaimという語自体は「責任を放棄する」という意味合いの強い単語であり、その名詞形であるdisclaimerは、「責任放棄声明」「否認・拒否」というニュアンスから、さらに転じて、「お断り:」とか「ご注意」「留意事項」、さらには当然「免責条項」的なニュアンスにもなるわけですが、そこまで堅苦しくない言い方をすれば、単純に「責任逃れ/俺は知らんよ/以下の発言で生じる損失・損害に関しては、私には一切関係ないものとし、全部自己責任でお願いします」ってことを言ってるに過ぎない、まぁぶっちゃけ無責任さの極みな表現なわけですね(笑)。

(とはいえ企業などの声明ではそれは極めて重要なものなので、企業などの法人格が出す声明文では、まさに重々しい「免責事項」ってのがピタリに思えますが。)


そんなわけでこのセクションは、「あんまり真に受けないでよ」「正しいかは保証しかねるし」的な、いわゆる関西弁の「知らんけど」的な表現が掲載されている感じだといえましょう。

…と言いつつ、1つ目では早速、まさに訴訟大国アメリカならではの重苦しい表現が紹介されていました。


補足説明文もあったので、そちらも翻訳紹介させていただこうと思います。

IANAL – I am not a lawyer(私は法律家 (弁護士) ではありません)

今度、公共の場のチャットなんかで法律関係のアドバイスをシェアする際は、無免許相談と非難されないように、IANALかその類語のTINLA(This is not legal advice;これは法的なアドバイスではありません)と付け加えるようにしましょう。アメリカやその他いくつかの国では、資産の扱い方や離婚訴訟を起こすことといった、本当に些細なアドバイスでさえ、無許可の法律行為とみなされることがあります。

 

法律の専門家ではないことの表明、これは正直、「知らんけど」よりは遥かにキチッとした形の、「免責事項」とみなしても問題ない結構ちゃんとしたものといえそうですね。


まさに補足説明にあった通り、アメリカなんてあいつらマジで裁判を起こしたくて舌なめずりしながら生きてるような連中が跋扈してる国ですから(…ってまぁそれはかなり偏見で、僕はそんな実感は全くない(※)ですけどね(笑))、例えば(ちょうどアメリカも確定申告=Tax reportのシーズンですが)「Tax reportどうした?」と質問されて、「あぁ、今はオンラインで簡単にできるよ。このサイトとかが便利で……」と教えてあげるような場面でも、念のため「アイアナル!チンラ!!」と声高に宣言してからアドバイスをするようにした方が良さそうです(笑)。

 

(※注:とはいえ、実は僕自身もちゃっかりアメリカでの裁判経験はあるわけですが……

con-cats.hatenablog.com
…記事にまとめたことがあった通り(↑)、何気にいい思い出です。)

 

…と、法律的なディスクレイマー発言は、まぁ冗談抜きに、(特に不特定多数が見るような掲示板とかで、形に残る書き込みをするような場合は)この情報が全てといえるような時代においては大変重要なものであることは間違いないわけですが、僕ぐらい低俗な輩になると、やっぱり発音が気になってしまうところだといえましょう(笑)。


まま、TINLA(ティンラ)はまだいいとしても、IANALは、流石にコレ公共の場で言葉として発して大丈夫なのか?…とか思えてしまうわけですけど、同じことを思うおバカさんはやはりいるようで、我らがredditにまさに関連質問が投稿されていました(↓)。

www.reddit.com

まぁ、そこまでのネタでもないので主なレスだけ簡単に引用させていただきますが…

「アナルに関連するシャレを期待してるのは分かるけど、残念ながら『I Am Not A Lawyer』を略記した文字列にすぎないよ」

「この略語を口に出して叫ぶ人は少ないと思う。『I Am Not A Lawyer』と発音されるだけだね」


「Analだね…最初の『I』は無音さ」


「eye-uh-nullとかeye-uh-nalとか」


…などと一部ネタに応じる人もいたものの(笑)、高評価の数的にも、やはりこの手の略語は、基本的に「フルセンテンスで読まれることが多い」といえそうですね。

(文字数が少なければ、単にアルファベットのベタ読みも多いわけですけど、これは5文字もあるし、結構読み辛いこともあって、こういう場合はもう略語はあくまで「書かれたときの文字数を減らす」ためのみの用途であり、読む際はフルセンテンスを読むというのが共通認識といえましょう。

 例によって、英語は漢字がない分文字数がかさむけれど、音節の概念的に、言葉に出して言うのはとても速いですからね。)

 

なお、引用部最後にあった「eye-uh-null」は、「あい・あー・なる」で、まんまじゃん、と思えるかもしれませんが、何気に「アナル」というのは日本語カタカナ的読みであって、英語で「Anal」は「エィナル」と読まれるため、この「あー・なる」的なのは、上手いことアナルっぽさを消したいい読み方と言えるのかもしれません(笑)。

Google先生が示してくれている通り(↓)、アメリカ英語もイギリス英語も同じく「エィナール」って言い方なんですね。

https://www.google.com/search?q=anal+pronunciationより

ちなみに(あんまりこんな話続けたくないものの(笑))、日本人はほぼ確で「アナル=肛門」と思っている節がありますが、何気にanalは形容詞であり(つまり、「肛門の」という意味)、名詞みたいに使うのは完全に誤りなことに注意が必要と思われます(まぁ、何の注意だ、って話ですが(笑))。

名詞は「anus」であり、これも発音は「エィナス」となる感じです。


…ま、日本語で、名詞として使う際もanalが好まれるのは、どう考えても「『穴』という音がドンピシャそのもので面白いから」という、強すぎる理由があるからだと思えますけどね(笑)。

(実際僕は子供の頃この言葉を初めて聞いたとき、「穴」をもじったというか、何かカッコつけてるだけの業界用語的な何かかと思いましたし(笑)。)

 

そんなわけで、今回もエイネルがどうだというしょうもなさすぎる話をしていたら、時間切れとなってしまいました(笑)。

アイキャッチ画像は、人工肛門のイラストはふざけすぎてる感じがして不適に思えたため当然却下で、別案として「菊門」だけに菊のイラストにしようとも思いましたが、それも何か生々しい気がしたので、普通にGoogle発音のスクショでごまかす形に落ち着いた感じです(笑)。

「サクサク進める」つもりが結局1語のみで終わってしまいましたが、また次回続きを見ていこうと思います。

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