続×10・今時の略語をチェックしておこう(~しか勝たん・ヤバい他)

それでは早速イマドキ英略語の続きに参りましょう。

「意見・反応を示す表現」から、前回IMHO私見では、正直ぶっちゃけ)やOMDB(絶対に認めん!)などを見ていましたが、今回はそれ以上にめちゃくちゃよく見る気がするやつの登場ですね。

例によって、↓のPreply記事からの拝借となります。

preply.com
今回は、似たような3項目を連続で、記事中の説明文もきっちり引用しておこうと思います。

 

FTW – For the win(直訳:勝利へ→「~しか勝たん・~が優勝・~が最高」

WTF – What the f***(何てこった・ヤッバ!)

こちらとすぐ下の項目は、最高または低い(FTL)質の何かを記述するインターネットスラングの略語です。何かをFTWと言った場合、見事だ、素晴らしい、完璧だなどといった意味合いになります。

FTL – For the loss(直訳:敗北へ→「~はクソ・ゴミ・しょっぼ!」)

 

…と、これは正直、差し込まれている補足説明文は明らかにFTWFTLのことを指しており、掲載する順番間違えてるよね?…と思えてしまったわけですが、間違えてしまうのも仕方がないといえるぐらい、FTWWTFはそっくりというかアナグラムというか、単に文字の順番を逆にしただけのものになってる極めて紛らわしいやつらだという感じですね。


個人的には何となくWTFの方が古くからなじみのあるメジャー略語に思えるため、まずこちらから見ていこうと思いますが、こちらはfuckが伏せ字になっている通りダーティーワードではあるんですけど、直接表記しているわけではない気軽さからか、ネットの書き込みや英語圏のツイートなんかでは死ぬほどよく目にするやつですね。

まさしく日本語の「ヤバイ!」と同じで、本来は悪い意味が原義ではあるわけですが、今ではもう「あまりにも良すぎる」方でも「ヤベェすげぇ」的な形で、ポジティブな驚嘆を表す意味でさえもめちゃんこ使われている、本当にヤバイぐらいよく目にする語であるように思います。


実際、Twitterを「wtf」で検索してみますと(↓)……

Twitterでの「wtf」ライブ検索結果

もちろんこれはライブ検索であり、リアルタイムに最新の検索結果が出るため上記は完全に僕が試しに検索してみた瞬間の一例でしかありませんけれども、直近は3s=3秒前、続いて4秒前5秒前…と、ぶっちゃけ世界中で誰かがほぼ1秒に1回は「wtf」とつぶやいている形ですね(笑)。

(4秒前のつぶやきはスペイン語のようですが、この語はあまりにもメジャーすぎてスペイン語でも使われるレベルだといえましょう。

 5秒前の方は、動画に一言系だと思いますが、y'all are so weird wtf is thatと、(ずっと前の記事で触れたこともあったこれまた頻出語である)weird(変だ)という語を強調する形で、「お前ら全員ヤバすぎワロタ」ってな感じのノリですね。)

 

しかしこのWTFは、やはりファックという最上級のダーティーワードが入っていることから、奥ゆかしい人にはかなり使いづらい表現なのではないか…と思えますし、これまたずーっと前の青い花で学ぶ英語系の記事でも書いていた通り(→青い花・英語版で気になった所を挙げていこう:2巻その1青い花・英語版で気になった所を挙げていこう:7巻その1 )、個人的にはWhat the heck/hellの方がまだ実生活ではよく聞く気がするような…と思えたので、果たしてWTHという略語はあるのかと調べてみました。

…結果、少なくとも我らがアバディク(=Urban Dictionary…こないだも勝手にアバディクとか呼んでいましたが、改めて、この類の略式表現は日本語特有で、英語では絶っっ対にそういう略し方はされず、英語で略すなら例によってイニシャルの「UD」になる感じですね)によると…

 

www.urbandictionary.com

スクショを貼るまでもなく、↑のリンクカードにも定義が掲載されている通り、Wthは「what the heck」の意味である(そしてその下の項目では「What The Hellを意味する」とも書かれていました)とのことで、まぁこちらもちゃんと使われている略語だといえそうです。


(なお、先ほどのwtfと同じようにTwitter検索をしたら、こちらも、確実に数秒に一回は誰かにつぶやかれていたので(でも、頻度的にはやっぱりwtfの方が多そう)、やはり「ヤッベぇぞコレ!」系の略語として、これらは本当にめちゃんこ使われている感じですね。

…あぁ、先ほどの青い花記事を見直してみて思い出しましたが、フランクさんによると、若い子はやっぱりheckという古めかしい表現よりそのままFの方を使うと思う…とのことでしたし、やはり人気度・使われ度は、断然WTFの方がメジャーなのかな、とはいえそうな気がします。)

 

そんなわけで、WTFは、「超メジャー略語」として挙げられていなかったのが不思議なぐらい、めちゃんこ見る必須語に思えます。

そして一方、それに似すぎのそっくりさん、FTWですが、これはこれでかなりイマドキっぽい、若い子らによく使われている略語になってるみたいですね。

(正直、意味的にも、これは若干WTFを意識した略語なのでは?と思えます(…が、全くそんなことはないのかもしれません)。)


こちらは先ほど紹介していた通り、For the winで、補足説明文にもあった通り「最高」という意味ですが、これまた日本語でも、意味や使われ方どころか若者語的な感じさえもクッソドンピシャなやつがありまして、ズバリ「○○しか勝たん」というのがまさしく近いフレーズだと思います。

(参考:ニコニコ大百科記事↓)

dic.nicovideo.jp

この「勝たん」表現も、まぁ僕は自分で使うことは絶対ないですけど、程よくバカっぽい響きで(笑)、キッズ達にめっちゃ流行るのも分かる気がしますし、個人的には肯定的に楽しめる流行語ではあるものの、まぁバカっぽすぎて苛立ちを覚える人も大勢いるだろうな…というのは理解できるというか想像できる感じではありますね。

基本的に、本当にこの世でその「○○」しか勝たないことはあり得ないので(笑)、誇張表現にしても若干「他の勝ってるもの・頑張ってるものをバカにしている響き」を感じてしまうのが「勝たんアンチ」の生まれる原因かなと思われますけど、まぁ流行語にそんな分析もアホくさいですし(そもそも本当にこんなのにそんなアンチなんているのかよ(笑))、これはまぁ多分その内時代遅れになり使われなくなっていくものに思えますから、すぐにまた別の表現が生まれて取って代わられていくであろう、死語一歩手前の表現な気がするかもしれません。

(「○○が優勝」というのも近い使われ方ですが……って、大百科を見たらその旨も掲載されていましたね。こちらも意外と広い意味があって面白かったですが(笑))

 

一方、その反対語であるFTLは、対象を褒め称える表現の逆ということで、これは罵倒語という形になるわけですが、幸いにして日本語だと「~しか勝たん」ほどドンピシャで対応する流行語は見当たらない気がしますね(あえて対応表現的に書くなら、「好かん」でしょうか)。


実際英語でもFTWほどメジャーなフレーズでもないようで、そんなに説明記事もなかったのですが、検索結果上の方に出てきた↓のWiktionary記事を見ると…

en.wiktionary.org

前置詞句

for the loss

(インターネットスラング)あるプロセスを不成功に終わらせるものの内、その対象が競合に劣るほど重大で明白な欠点を持つ、または利点を欠いていること。

使い方に関するノート

FTL」は、誇れる貢献や行動を示すために使われることもある。

非常に多くの場合、このフレーズは動詞を欠いた断片文で使用される。このような場合、「FTL」の文が意味をなすように、前の文に対する追加の文脈を提供する必要がある。

例:
  • Kittens FTL - the speaker expresses a dislike for kittens.
    (子猫FTL(子猫が好かん)―話し手は子猫が嫌いであることを表明している。)

 

という感じで、基本的には「最低」「最悪」「好かん」「○○は負け」という使い方であるものの、ノートには「稀にポジティブな意味でも…」とあった通り、場合によっては「負けはしたが、頑張った」みたいな意味で使われることもあるようですけど、「いやどんな文脈でだよ(笑)。言われた方からしたら罵られてる気がしちゃうだろうし、それは上手いやり方ちゃうんちゃう?」と思えますし、そもそもがネガティブメインな表現なので、これは使わないに越したことはない気がしますね。

 

…といった所で、またまた1グループに触れたのみで時間切れになってしまいましたが、この前後の略語は本当に特に話題も広がらなさそうなやつらばかりなので、次回からは加速してとっととシリーズを終わらせていきたい限りです。

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