似通った英単語に注意しよう(その5:クリーム・不満・クリープ他)

前回最後、追記的にチラッと書いていた、「フレッシュ」に関する続きから参りましょう。

前回の記事では書き忘れていた脱線ネタの一つとして、コーヒーフレッシュについて触れてみようと思っていたのでした。

まぁ僕はコーヒーは飲まないので、語ることも特にないんですけど、コーヒーフレッシュのフレッシュってそういえばどのフレッシュなんだろうと思って調べてみたら、何となく予想できた通り完全な和製英語ではあったものの、アルファベット表記してある商品を見ると、これはやはりFRESH、前回バッチリ覚えた通り、Riceの……じゃなかったフルーツ=FruitのRということで(結局、こうやってごっちゃになりがちともいえるんですけど(笑)、まぁ落ち着いて思い出せば、一応間髪入れずに辿り着けるようには思います。思いたいだけかもしれませんが…)、「血肉」ではなく「新鮮な」という方のフレッシュですね。


つまりコーヒーフレッシュというのは「コーヒーを新鮮にする」(まぁこの文脈で「新鮮」はちょっとおかしいので、「生々しくする」とか、それこそ日本語でもそれっぽいニュアンスのある「フレッシュにする」そのままでも結局良さそうですけどね)という意味があるということになりますけれど、上述の通り和製英語ということで、英語ではどう呼ばれているのかといいますと、Wikipedia大先生(↓)によると……

ja.wikipedia.org


そのまんま何のひねりもなく、「creamer」(クリーマー=名詞「クリーム」を動詞化した、単純に「クリーム化する」的な意味ですね)という呼称が用いられているようです。


おっ!これで、また一つ記憶イメージが広がりましたね!

クリームの「リ」がLだったかRだったか迷ったら、「あ、クリーマーでコーヒーフレッシュのことだった、そしてコフレは当然『フレッシュな』の方のRだから、クリームも同じRでOKだね」と、(大分回り道が過ぎるキライもあるものの(笑))自信をもって正解のcreamに辿り着けるといえましょう。


ちなみにLにしちゃうと、まぁCleamという単語は存在しないものの、ちょうど「クリーマー」に近い響きとして、より日常で耳にする気がする(あまり関わりたくはないとはいえ)語に「クレーマー」というのがありますが、これは「クレームをつける」方のクレームで、claim→claimerとなりますから、逆にこちらのスペルに迷った場合は、「『クレーム』はクリームと間違ってはいけない単語だったな、そしてクリームが(上述の思い出し方で)Rだったから、こちらはLの方だ」と、(まぁ例によって実際あんまり迷うことはない気もするとはいえ)もし万一ド忘れで迷ってしまっても、そういうイメージを持っておけば正しい方に無事辿り着ける感じですね。


とはいえしかし!

実は、「クレーマー」というのは、コーヒーフレッシュや多くのそれっぽいカタカナ語同様、これまた和製英語であって、英語では普通、文句をつけてくるカスタマーのことを指して「クレーマー」とは呼ばないことに注意が必要かもしれません。

そもそも「クレームをつける」というの自体が和製英語でして、「claim」という英単語はそういうニュアンス(もゼロではない気もするものの)はほとんどなく、純粋に「主張する」「(正当な権利を)求める・請求する」という、それほどネガティブというか自己中ニュアンスはない意味になります。


では、「クレームをつける」「不平不満を投げる・ぶつける」と言いたいときはどうするのか?

もちろんそれ専用のより相応しい単語が存在するのでそちらを使うことになるわけですが、こちらは正直カタカナ語に採用されていないせいかあんまり耳慣れない単語な気がする、「コンプレイン」を用いる場面なんですね。

このcomplainがまさに(日本語でいう)「クレームをつける」にピッタリな単語(動詞)であり、日本語で言う「クレーマー」ドンピシャな表現は、この語の人称名詞形である「complainer」(コンプレイナー)がまさにで、complain自体の単純名詞形…「不平不満」そのものを意味する語は「complaint」となります。


こいつ、こないだは触れませんでしたけど、何気に第一回のネタで登場してきた「褒め言葉」である「compliment」に、前半半分と終わり方までメチャンコそっくりなくせして、意味は「称賛」と「不満」という完全に真逆なものになっているという、何とも面白い例といえるのですが、受験生的にはややこしすぎて悩みの種となるワーズかもしれませんね。

こういうのこそ覚え方をハッキリさせておきたいものですが、これは音だけで判断が難しいスペル一文字だけの差(まぁ、LとRとかだと、本来は音で判別するのがベストなんですけどね、一応、「カタカナでは違いを表せない」という悩ましさがあるので、別枠扱いとしたい所です)と違って、カタカナ発音ですら完全に違いますから、これはもうハッキリと違うものとして、自分の血肉になるまでちゃんと覚えるのがベストといえるかもしれません。

(例えば「yes/no」が、どちらが「はい」でどちらが「いいえ」だったかを語呂合わせで覚える人などいないのと同様、もう絶対にド忘れもしない、確かな知識・常識にまでもっていくのがいいと思う、という感じですね。)


一応、初めて覚える際の取っ掛かりとしては、不平不満の方は「『クレーマー』の意味にピタリである」というのは覚えておいて損はない知識ですから、complainという動詞が存在するcomplaintと、complimentという形で名詞と動詞も兼ねるこの語とで、どちらが「-er」を付けやすいかといえば、明らかに「コンプレイナー」の方だな、みたいな感じで覚えれば、「complaint/complain(一緒に覚える単語ですね)が、クレーマーに近い不平の方だ」と、記憶に定着しやすいですかね…?

(まぁ、それはもう覚えているから言える話で、もしかしたら「いや、コンプリメントも、-erをつけて、『コンプリメンター』って普通に言えそうじゃん」と思われるかもしれませんが、これはまぁ、もう「『コンプレイナー』の方がしっくり来るし、それで覚えようぜ!」と逃げの一手しかないかもしれません(笑))


ちなみに実際complainは割とよく使う単語なので、少なくとも僕はもうcomplaintとcomplimentで迷うことはないし、スーパーとかにクレームをつけたい際も、claimではなく確実にcomplainを使える感じになったように思えます。

…ってこの辺も、「いやアンタは慣れとるのかもしらんけど、普通は別に日常的に使うわけもなく、慣れとらんのやが…」と思われてしまう、かなり独りよがりな説明・覚え方になっている気もするものの、一応、こういうエピソードトーク(という程でもないですが)みたいな、「実際にマジでよく使う単語だから、これは全力で覚えて/記憶に刻み込んで損はなし」という情報があれば、それなりにインパクトが残って何だかんだ脳内に刻みこまれるのではないか…ということを期待したい限りです。


…と、何だかんだやっぱり少しずつ話が逸れていっていますが、クレームの方に話を戻すと、そんなわけで「クレーマー」という語は、(存在はするものの)英語ではあまり使われない単語といえるわけですね。

なので、フレンチトーストの場面でおなじみ『クレイマー、クレイマー』という有名な映画がありますが(映画モグリの僕にしては珍しく、これは、一時名作DVDを一気に色々見てみたときに、鑑賞済みです。…そんなに印象には残りませんでしたが(笑))、このタイトル、「クレームを付けるやつらがいっぱい出てくる話なのかな?」と思えるものの、実はそうではなく、このクレイマーは単に苗字のKramerに過ぎず、日本語の「クレーマー(claimer)」要素は1ミリも存在しないものだったことに注意が必要かもしれませんね。

ja.wikipedia.org

(ただ、Wikipedia(↑)にもある通り、内容としては『原題は「クレイマー(原告)対クレイマー(被告)の裁判」の意で同じ名前の人が争っている裁判、つまり離婚裁判を題材にした物語』なので、微妙にいわゆるクレーマー同士の争いにも思えてしまうのが、ややこしさに拍車をかけている所かもしれないですけどね(笑))

 

…と、クレーマーネタはその辺にして、話をさらに遡ってコーヒーフレッシュにまで話を戻すと、和製英語ということ以上に、「アメリカにはコーヒーフレッシュが存在しない」ということを、日本にいた頃に何度もどこかで聞いた覚えがあった気がします。

まぁくどいですが僕はコーヒーを飲まないので全く関係ないし興味もないのですが、最近はめっきりなくなってしまった…と思いきや、徐々にまた以前通りの感じに戻って復活しつつある、人が集まって大々的に行われる、研究科によるセミナーとか発表会とかそういうパーティー形式の舞台で振る舞われるドリンクコーナーを見ていて思ったことは……

「いや、コーヒーフレッシュっぽいあのヘニョヘニョの白いプラ容器、普通にアメリカにもあるやんけ!」

…ということでした(笑)。


いやまぁもしかしたらあれはガムシロップだったのかもしれませんけど、レストラン…も滅多に行きませんが、うっすらした記憶では、アメリカのレストランのドリンクコーナーとかにも、普通にフレッシュは置かれていたようなイメージがありますね。

(ちょっと検索してみたら、「そういう場では見かけるけど、スーパーとかでは置いていない!自分で欲しい場合は困ることが多いね」という話も見かけました。
 僕は使わないので興味もなかったのですが、実際確かに、スーパーとかで見かけた記憶はないかもしれません。
 コフレ愛好者の方には、ちょっと困りものかもしれないですね。)


あぁでも、大規模な学生発表会とかでデカデカと色々置かれている場合は、むしろプラスチックのピッチャーみたいなデカ容器に、牛乳みたいなのがナミナミと入っているものもコーヒーの横に置かれていることが多く、そういう場合は大会場でも個包装のフレッシュはなかったかもしれません。

(ちなみに、僕は「あ!牛乳がタダで飲めるやん!」と、本来クリーマー用に用意されたものと思われるのに、コップにナミナミとそのミルクを注いでそれだけゴクゴク飲むという不届き者な行為をよくやってました(笑)。

 フレッシュ的な用途なので、かなり濃い牛乳であり、もしかしたら牛乳ではなくマジでコーヒーフレッシュ的なものだったのかもしれませんが、いつもコーヒーを飲まずドリンク的に損ばかりしている僕は、ここぞとばかりに「飲めるものがあるのは嬉しいぜぇ~」と、バカの一つ覚えのように無限飲み(そして、かなり濃いものなので、後ほどお腹がゴロゴロになる(笑))をしていたものです(笑)。)


なお、関連して、そもそもコーヒーフレッシュって何なんだ?って話ですが、これは上記Wikipediaにも当然説明があった通り、こいつは植物性油脂を用いたもので、いわばマーガリンに近い、決してミルクではない物質なんですよね。

だから、常温で放置されているのに、牛乳とは違って消費期限はそんな1週間とかそのぐらいではなく、もっと超長期的に保存が可能なブツだった、という感じだといえましょう。

(当然生クリームとも全然違うわけですが、ちょうどWikipediaの冒頭にあった記述ですけど、そもそもの「コーヒーフレッシュ」というのは、和製英語ではありますがその由来はどうやらフランス語の「la crème fraîche」で、これは英語だと「the cream fresh」になりますがズバリ、直訳でズバリ「生クリーム」というのがその語源だったんですね!

 ですがもちろん、繰り返しですが、コフレは生クリームでは全くもってありません。ただ、僕はコーヒーは飲まないものの、コーヒーフレッシュだけは子供の頃興味本位で舐めてみたことがありますけど、案外美味しいですよね、あれ(笑)。
 生クリームには及ばないものの、結構いい商品だと思います。)


そして最後、「コーヒーフレッシュが意外と美味しかった」話のついでに、子供の頃舐めてみて、その美味しさに超絶感動した類似商品としては、クリープ!!

これは一般名詞ではなく、森永乳業の商品名になりますけど、CMでもおなじみのクリープ、子供の頃、家にあったあの白い粉をちょっくら舐めてみたら、「ぐえぇー何じゃこりゃ、濃厚でクリーミーで美味しすぎる!!この世にこんなに美味しいものがあるのか!!」と、幼心に「これは、どうやらこの世界は期待できそうだぞ」と生きる希望が湧いてくるレベルだったんですけど(ちょっと大げさすぎますし、「あんまりそんなの舐めるの良くないよ」ということで、結局その後クリープに手を出すことはほとんどしませんでしたが(笑))、もちろんこれは森永の造語になりますが、語源的には、既に公式サイトのリンクは切れてしまっていたものの、Yahoo知恵袋に、公式由来と思われる情報が残っていました。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp


…ま、そらそうだわな、としか思えませんが、クリーミング(creaming)・パウダー(powder) でCreapだということですね。


しかしクリープというのは実際の英単語にも存在しまして、それが「這う・忍び寄る」という意味の「creep」になりますけど、やっぱりこの単語は音楽好きにはRadioheadの名曲が第一に思い浮かぶ感じですね。

しかしこれ、どうしても、このタイトルを聞くたび、僕にとっては幼い日のあの神がかった白い粉の印象もあるため、何だか美味しそうな響きがしてならないのです(笑)。

ちなみにこの曲は、椎名林檎さんが「世界で一番好きな曲」と明言されてらっしゃったことでも有名ですが、まぁ味のある素晴らしい名曲だとは思いますけど、個人的には「まぁ、流石に世界一ではないかな…」と思えるかもしれません。

www.youtube.com


とはいえ偉大なる椎名林檎さんがそういうのももっともなぐらいに、世界的にも尋常じゃない人気と高い評価を誇る曲で、それゆえ逆説的にメンバー本人たちからは距離を置かれてしまっている曲というのもよく知られている話ですが(今現在のYoutubeトップコメントも、「本人たちは嫌ってるかもしれないけど、ファンはみんな本当に大好きな曲なんだ」というものですね)、しかしこんな記事(→レディオヘッドがトラウマ曲「Creep」を解禁した理由 | 音楽 | ABEMA TIMES)もあった通り、完全に封印されたというわけではないようですから、またいつか生で聴ける場面を、ファンはみんな心待ちにしているという所ですね。


結局脱線ネタのつもりが長くなりましたが…ってあぁ、そのCreapとCreepの違いは……まぁ、白い粉のクリープは、クリームが由来だし、クリームのスペルを参考にすれば…という所で、そもそもクリームがcreamだったかcreemだったかも迷ってしまったら埒が明かないので、そこからになりますか……

これも、何となくどっちがクリームかはイメージが付く気がするものの、あえて備忘録用の語呂を作るなら、「クレアおばさんのクリームシチュー」なんて商品があった気がしますし、クリームは「クレア」っぽい方だと覚えるとか(というか、今適当に思いついた話でしたけど、江崎グリコ公式の情報によると、「クレアおばさん」は「クリーム」が由来だそうで、完璧な思い出し方だったのかもしれませんね(笑))、あるいはクレアおばさんをご存知ない方のためには、「レアショートケーキ」みたいな美味しそうな言葉を覚えておいて、「レエ(ree)よりレア(rea)の方が美味しそうだね」ってことで、美味しいクリームは「rea」だと覚える(まぁ、本当の「レア」は「rare」なので、こちらはかなり微妙な語呂かもですが)とか、そういう自分なりの美味しそうなイメージを持っておけば、クリームのスペルはバッチリで、順番に、「あぁ、美味しそうなクリープはeaだから、それとは違う名曲のクリープの方は、eeだったね」と覚えれば……って、いやこれも、「あれ?違うのはクリのリの部分が『R』と『L』なんだっけ?」とかごっちゃになるかもしれませんが、「クリープの『リ』は、RadioheadだからRだ(流石にラジオはL/Rを間違えない)」とでも覚えておきゃあいいっしょといいますか、正直ぶっちゃけこんな単語書くことはまずないでしょう(もう面倒くさくなっただけ(笑))。


…いやまぁ「シリアルよりは書くことあるだろ」って話かもしれませんが(笑)、一応、話が広がりすぎなものの、個人的には上の覚え方で、どんなにド忘れが進行しても、順番にクリープを正しい綴りで書くことはできそうかな、とは思えますが……

【おさらい】クリープ→森永のあれはクリーミーだから「クリーム」を思い出せばよい→(「-(伸ばし棒)」の部分は)クレアおばさんで完璧(白い粉がeaで、曲がee)→(「リ」の部分は)コーヒーフッシュや、ディオヘッドを参考に→コーヒーフレッシュの「フレッシュ」もド忘れしたら、さらに、新鮮なイメージの「フルーツ」へ→横笛の「フルート」を思い出して、ようやく完全ゴール!

……と、ちょっと回り道が過ぎるかもしれませんね(笑)。

まぁ、実用性は薄いものの、ネタとしては話が広がりましたし、良かったとさせていただきましょう。

 

…なんと今回は、脱線ネタのコーヒーフレッシュのみで既に長すぎる量になってしまい、似た単シリーズの項目は1つも進みませんでしたが、次回からまた、当初挙げようと思っていたやつらに触れていこうと思います。

アイキャッチ画像は、いらすとやのコーヒーフレッシュが、何かゴミ箱から廃液を垂れ流してるみたいなちょっと微妙なやつだったので(失礼すぎますが)、今回は久々にWikiepdiaから、実写版をお借りすると致しましょう(笑))

https://ja.wikipedia.org/wiki/コーヒーフレッシュより

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