コメ返信や補足その1-17:やっときました

前回はいただいていたコメントの内たった一段落しか進みませんでしたが、早速その続きに参りましょう。

改めて、今回は記事内容に直結した話になるので、一応再度貼っておきますと、元ネタとなるのはこちらの記事(↓)ですね。

con-cats.hatenablog.com

最初のJoy livさんの回答は、紺助さんはめちゃんこ分かりやすいとおっしゃってましたが、私にはなんのこっちゃ…笑

自分が何をやってる、何を終えたか相手が知ってるか知らないかで使い分ける??いや、なんで?…って感じですねぇ。

「誰かを待たせている時」っていうシチュエーションで「I'm done.」は、わからんけど紺助さんの例で覚えるとしましょう笑


その後のElliiとかいう記事の方が、まぁなんとなく理解できましたね。(できてないかもですけど笑)

doneは本来は形容詞的には使わないけど、形容詞として使う…っていうことですかね?

I did it.

I've done it.

は言えても、

I'm done it.

は言えないってことですよね?

そして、

It's done.でも、、まぁいいんでしょうね、やっぱり笑


⇒あぁ、Joy Livさんの回答、ちょっと文法的に微妙な英文が多かったのを再現すべく、あえて若干分かりにくい形で訳してしまっていたので、それもあってかなり何のこっちゃって感じだったかもしれませんね。

(まぁ、普通に訳が下手だっただけ、って可能性もありますけど(笑))


ほとんど繰り返しになりますが、せっかくなので改めて自分なりに説明を繰り返してみようと思います。


これまたあくまで「例え話」であり、必ずしも問題の「I'm done.」と「I've done.」の違いを直接1対1対応で表しているわけではないのですが、例えば日本語でも、「やっておきました」と誰かに伝える場合、これはどう考えても「相手が、自分が何をやっているのかを知っている」場面に限定される表現になっていると考えられるのではないかと思います。

相手から別に何かの指示が出されたわけではない/相手が何も知らないような状況でいきなり「やっておきました」と伝えても、相手からしたら「いや何をだよ(笑)」と思える話なわけで、普通は相手が何をやってるのか知らない状況では、その台詞は使わないわけです。

英語の「I'm done.」は、「やっておきました」という日本語訳がドンピシャというわけではないものの、(僕にはこのJoyさんの説明を見るまでその意識はありませんでしたけど)どうやらそれに近い、通常、「相手が『何を終えたか』を把握していると考えられる状況」で発せられる台詞になっている(ネイティブにとってはそういう風に響いて聞こえる)ということですね。


一方、「I've done」は、「I'm done.」だけで終わるそれとは違い、そもそもdoは他動詞なのでその後ろに目的語が続くことが普通であるという違いもあるわけですけど(Joyさんの回答でも「I have done something terrible.(ひどいことしちゃったよ。)」と、「ひどいこと」という目的語が続いていました。改めて見てみたら、Quoraの上の方にある高評価回答も、その旨を指摘したものがありましたね)、別に「目的語が続くから」というのがその理由ではなく、純粋に文意として元々そうなってるに過ぎない話だと思われるものの、こちらは逆に、相手が知らないことについて、「〇〇をしました」と伝える際に使われるフレーズになっている、という形といえましょう。

(ただしこれは、恐らく自分から宣言するような場合の話であり、「Have you finished your homework?」「I've already done it!!」(「宿題終わらせたの?」「もう済ませてあるよ!!」)というような状況であれば、普通に相手にとって既知の情報(というか相手から振られた話)でも問題ない気がしますね。

…ちなみにこの場合、「I'm done!!」だと、ちょうど宿題をやっている最中(…なので、そんな質問をするということは、親はやってる様子を直接見てはいない、離れた部屋から大声で聞いているような状況が想定される感じでしょうか)で、まさにその質問を聞かれたその瞬間「今終わった!」と言ってる感が強いように思えますから、あえて違いを追加すれば、「I'm done!」はまさに今終えたことを言うフレーズ、一方I've doneは、(もちろん「ちょうど今終えた」でも使えるものの)もっと前に終わらせて、今に至る…という場面でも問題なく使える、という違いもあると言えそうですね。)

(さらに言えば、have doneはもちろん中学で習った通り、経験を語る現在完了形としての用法もありますから(同じくQuoraの回答にあった例文:I have done that hundreds of times in my life.(もうそれ人生で何百回もやってる。)など)、必ずしもJoyさんの説明がI have doneの全てではない、ということには、改めて注意しておいた方が良いといえるかもしれません。)

 

続いて後半の、Elliiの記事についてですが…

(ちなみに翻訳文掲載許可の質問に回答が得られましたが、エスプレッソ・イングリッシュよりこちらは厳格な運営のようで、「我々のレッスンや素材は、教室の生徒に配布するといった限定的な用途以外のものは、翻訳での公開も禁止しています。ただし、我々のブログ記事は全体公開されているものであるため、これに関してのみ、あなたのブログがプライベートなものである限り、許可します」という限定条件が付加された上での了承でしたが、このブログはコマーシャルではなくプライベートなものなので(もしかしたら、ここでの「プライベート」は「限定公開」という意味なのかもしれませんが、まぁ「個人運営」という解釈で)大丈夫かなと判断させてもらいました。)

…まず、「doneは本来は形容詞的には使わない」に関しては、例の「I am excited/I am excitingの使い分けに注意」という話の記事で見ていた、「感情表現を伴う過去分詞形が、人が主語となることで形容詞的にその時のその人の状態を表す意味で使われる」という考え方にそぐわない(なぜなら、doは感情を表す単語ではないから)…というだけで、doneという単語自体には、形容詞としての意味や用法が普通にあり、頻繁に使われているというのが実際だと思いますけど、まぁその辺は細かすぎるし、そもそも単に文法的な分類に過ぎず本質的なことではないのでどうでもいい点といえましょう。


いずれにせよdoneはここで「形容詞として使われている」というのは間違いなく、したがって、doneそれ自身がこの文における補語ですから、ここに更に目的語がつくことは不可能で、「I'm done it.」とは言えない、というのはまさしくその通りですね。

この場合、「〇〇やり終わった」と言いたいなら、「I'm done with it.」と、withを付けてやれば、正しい文となる形になります。


このwithも正直日本人的にはあんまりピンと来ませんけど、僕は中1の英語の先生が、「『help 人 with 仕事』(『誰々が何々するのを手伝う』の意味の英文;『I will help you with your homework.(宿題手伝うよ)』など)って覚えるといいね」と教えてくれたのが、こないだのハンバーガーの例文同様、もう一種の呪文みたいな形で今でも完全に印象に残っていまして、この構文を書く際は毎回思い出してるレベルなんですが、理屈はともかく、この「with 仕事」と全く同じパターンで、I'm doneに内容を足したい際なんかも、「I'm done with my homework.(宿題やり終えたよ)」のように表現する…と覚えておくのも良さそうですね。

(ちなみにこの辺の、目的語とか補語とか、自動詞他動詞とかそういう分類、ぶっちゃけ↑みたいな「前置詞が付いたものは副詞句として文の主要構成要素とはみなさないため、どこでも存在可能」みたいな話がややこしすぎて、習ったときは「何この意味ねぇ分類、こんなただ事態をややこしくしてるだけにしか思えんもん、理解する意義がマジで微塵も感じられないんだが…」と、この項目は本気で嫌悪感を抱く文法事項でしたけど、正直今でもどうでもいいと思えるものの、実際「I'm happy her.」が文法的におかしいのは明らかで、それを説明するためにはどうしても補語・目的語とか文型の話を出さざるを得ない(この場合、「I'm happy if I spend time with her.」などと、if節が付いて「彼女と時間を過ごせれば」みたいな感じの副詞句になれば、SVC(M)の構文となりOK)のもまぁそうかなとは思えるし、何度か既にこの類の説明も書いてますけど、やっぱり個人的にはあんまり好きになれないお話かもしれません。)

 

コメントの最後、「It's done.」は、これも「それは完了状態です」みたいな意味になるので、もちろん全く問題ないわけですけど、これまたやっぱり、英語は「オレがオレが」の文化であるとでもいいますか、主語を自分にして「I'm done.」という形の方が、(少なくとも個人的には)遥かによく聞く表現かな、って気がしちゃいますねぇ。

日本語の場合、「終わりました」に隠された主語は「その作業が終わりました」になりますから、主語が「I」になると大変違和感がありますけど、改めてこれまた、言語・文化の違いからしょうがない話なのかな、と思える話だといえましょう。


という所で、I'm doneの記事にいただいていたご質問はこんな所ですね。

次回もまた、溜まっているコメントを少し遡って見ていこうと思います。


ついに無理やりにでも挿入するアイキャッチ画像すらなくなってきたので強引にネタを作りますと(笑)、今回のメインネタである「やっておきました」から関連して、前回も触れていた「You did it!」で「やったね!」という意味になる話とか、改めて考えて見るとこれ、日本語と英語の面白い共通点といいますか、「やった」という単なる「doの過去形」が、どちらの言語でもちょうど喜びの表現にもなっている(「やった」だけだとそうでもないですが、「ヤッター!」と、万歳している場面を浮かべれば、「あぁ、確かに『行った (おこなった)』とはちょっと違う意味の叫びにもなるね」ということがマジマジと感じ取れるのではないかと思います)、ってのは、興味深い発見でした。

一方、「やったな」だと、どことなく「とんでもないことをしでかしてくれたな」というニュアンスが含まれている気もしてきますし(もちろん、友達や部下に対して「やったなお前!」とかだと、「よかったじゃん!」という意味にもなり得ますが(って、この書き方だとまだ「やりやがったな!」って意味にもなりますけど(笑))、他にも、最初に触れた件(くだん)の「やっておきました」も、当初「やっときました」と書こうと思っていたんですが、それだと「ようやく来ました」という文と全く見分けがつかないんだな…ということにも気付いて変更していたんですけれども(結局、本文はそっちにしましたが、記事タイトルはそのややこしさも込めて今回のネタともいえるかなと思えたので、「やっときました」を採用しました)、そんなこんなで日本語というか言語というのは本当に奥深いもんだなぁ…と改めて思いを馳せていた次第です。

正直↑の話も、「やった」という単語を余す所なく説明なんて一切しきれていないですし、Q&Aサイトで書かれている説明なんかも、たとえ言語に精通したネイティブの書いた情報であっても、あくまで全体の一端に過ぎないんだろうなぁ、なんてことを考えさせられた感じでした。


…というかなり強引な、取って付けたような話を足した所で、「ヤッター」と万歳しているいらすとを張り付けて終わりといたしましょう(笑)。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村