似通った英単語に注意しよう(その20:フライ・リバー)

前々回のソープ/スープから広がって、前回はちょっと下ネタ・ダーティーワード関連でサックなどを見ていました。

今回はスープの方から話を広げて、食べ物に関するネタを見ていくといたしましょう。

…まぁ、言うほどソープやサックはそこまでの下ネタでもなく、今回のも別にそんな書いててヨダレがじゅるりな食べ物の話…って感じでも全くないんですけどね(笑)。


大して話が広がらなさそうだとウダウダ御託を並べてしまいがちなので(笑)、早速進めていきましょう。

21. フライ(Fly/Fry)

またまためちゃくちゃ基本的な三文字単語で、これは正直メジャーすぎて、そこまで迷うことはないんじゃないかな、と思えるやつかもしれません。

言うまでもなく、中学最初期に習う簡単な英単語である「fly」の方が「空を飛ぶ」という意味ですが、飛行機のフライトとか、野球のフライ(飛球)とか、案外カタカナ語でも目にする言葉ですし、解説は不要といえましょう。

しかしこのflyも、動詞ではなく名詞になると雄大な「空を飛ぶ」とは全然違うイメージの、ばっちぃ言葉、「ハエ」というゴミカスのような意味になるわけですけど(笑)、まぁこれはこないだの「ファン」みたいな、「応援する人」と「うちわ」という全然関係ない単語とは違い、ハエだって空を飛びますから、関連付けは容易というかそこまで結びつきの薄い単語ではない気がしますね。


あぁでも、この意味のフライで、カタカナ語でもう一つよく聞くのといえば、「フライング」(陸上競技とかで、スタート前に走り始めてしまうやつ)なんてのもありましたねぇ~。

これ、そういえば何で「フライング」なんだ?と思ったら、こいつは普っ通~に和製英語だったんですね!

「飛び出してしまう」から「フライング」だということですが、まぁ検索するまでひょっとしたら英語でも通じるのかな?とは思ったものの、やっぱ冷静に考えたらそんな言い方おかしいというか、英語的な発想ではないわな、って気がする言い回しだったかもしれません(まぁ、単なる後出しジャンケンくさいですが(笑))。

(ちなみに英語でFlying startというと、これは全く逆で、「飛ぶようないいスタート・好発進」を意味するフレーズになるようで(あとは文字通り、「補助・助走つきのスタート」なんかも意味するようですが)、日本語の「フライング」と正反対になってしまうのは要注意といえましょう。)


なお、いくつか調べた日本語サイトでは、「英語だと『False start』などと呼ぶ」と書いてあることが多かったですが、このフレーズは直訳だと「誤ったスタート」で、「事業やプロジェクトなんかで、ろくすっぽ計画を練らずに適当に始めてしまうこと」も指すイメージの方が強い言葉かもしれません(もちろん競技のフライングを指すことも可能だと思いますが)。


他に何かいいイディオムがないか調べてみたら、ズバリ、「Jump the gun」ってのが、まさにドンピシャぴったり、陸上競技由来の、「フライング」を意味するフレーズといえそうですね!

こないだも一度引用させていただいた、Espresso Englishに、スポーツ由来のイディオムの一つとして挙がっていました↓。)

www.espressoenglish.net

とはいえこちらにもいわゆる「フライング」から「早まった行動をする」という意味にも転じて使われるようなので、結局false startと似たようなものかもしれないものの、jump the gunって響き自体も、より我々の言う所の「フライング」に近いイメージがありますね。


…あれ、何にもネタがなさそうで心配していた所、案外フライングだけで話が広がってくれた感じですが、「フライ」に戻ると、もう一つの語、つまりfryの方になりますけど、こちらは、英単語としてはflyより圧倒的に習うのも遅い気はしますがしかし、カタカナ語だとよく考えたらもっと幼い頃から非常に親しみを持って使っている語で、ズバリ、「油で揚げる」という意味のフライですね!

 

エビフライやフライドチキン・フライドポテトなどであまりにもおなじみ、これもカタカナ語なら飛行機に乗ったことがない赤ちゃんですら知ってるぐらいの単語ですが、これはもちろん、エビが飛んでいたりポテトが空高く上がっているわけではなく、「揚がって」いるというわけです。

…何かちょうど上手いこと日本語でも語呂が踏めているように、(僕はあんまりその勘違いはした記憶はないですけど)小さい子なんかだと、「魚のフライは、魚が空にあがってるの?」とか、いやまぁ子供には揚げ物のフライの方がイメージが強いから、その逆で、「野球のフライって、ポテトフライみたいで美味しそうな響きだね!ボールが『あがって』るからそう言うのかな??」とか思ってる子は、案外結構な数いそうではありますね(笑)。


ちなみに関連して、これも最早常識レベルで手垢の付いた英語ネタですけど、フライドポテトも完全に和製英語であり、(流石に全く通じなくはないものの)英語では普通はそうは言わず、あのみんな大好きファストフードで出されそうなポテトは、「French Fries」って呼ぶことに注意が必要かもしれませんね。

(ただし、これはアメリカ英語で、イギリス英語だと「chips」と呼ばれがちでしょうか。)


この「フレンチフライ」、もうそういうもんだという話で受け入れてましたが、冷静に考えたら「フランス揚げ」って、なんでやねんと思えましたけど、Wikipediaによると(↓)、第一次世界大戦中にベルギーに到着した米兵が、ベルギーはフランス語圏だったためこの料理がフランスのものだと思い込んだ、って説が書かれていましたが……

en.wikipedia.org
実は第一次大戦よりも前にこの語は既に存在していたという記録もあるようで、とはいえしかし、米兵が使うまではポピュラーではなかったとのことですから、まぁこの呼び名を広めたのはまさに当時の米兵で間違いがなさそうですね。


こいつらの覚え方というか区別のための語呂ですが……まぁこれも、「流石に『飛ぶ=fly』をド忘れすることはないべ」とは思えますけど、あえて例によって頭がボケてしまったときに思い出せるイメージを作っておくなら……まぁ、French friesという呼び名を覚えるという派生的な知識をつけるためにも、「揚げ物の方のフライは『フレンチフライ』でおなじみの方で、しかもこの『フレ・フラ』の部分はどっちも同じだったんだ。だから、フランスはFranceだし、Fr/Frということで、揚げものはRの方のfryだったな」とでも覚えておけばいいですかね…?


…え?「フランスが『Flance』か『France』か迷ったらどうしてくれるんだ!」ですって?

うーん、じゃあもう、「揚げ物は『あーげもの』」で覚えちゃいましょう(笑)。

(…って、マジでこんな語呂絶対要らないぐらい、フランスどころかそもそも「飛ぶ=fly」すら、忘れようがないといえますからもう適当ですね(笑)。)

 

今回もそれなりに短くまとまったので、また食べ物っぽい関連ネタでさらに短く終わりそうなもう一項目にも触れておこうと思います。

 

22. リバー(Liver/River)

こちらも、カタカナ表記でも極めて馴染みのあるものといえましょう(一方は表記揺れがあるものの…)。

言うまでもなく、カタカナで「リバー」といえば「」ですね。

一切の説明は不要に思いますが、もう一方の「リバー」とは…?

これは実は(さっき書いた通り)カタカナ呼びでは微妙に表記揺れが存在していて、「レバー」と書けばこれまた小学生でも知ってる単語に早変わりですね!

…まぁ、「レバー」は知っていても、子供はこいつのことを「何か美味しくない肉」としか知らないかもしれませんけど(子供を舐めすぎかもしれませんが(笑))、レバーってのはズバリ、「肝臓」のことになります。


個人的には、人体で最大重量を誇る臓器の王様・機能も最強レベルに大事な超重要部位であるイメージですけど、まぁ生物学のことは置いておくと、ぶっちゃけレバーはまぁ、個人的には「嫌い」まではないですけど、そない美味しすぎるお肉でもないわな、ってレベルかもしれませんね(笑)。

ただ、超絶肝心な(ちなみに、「肝心」という言葉は、肝臓と心臓があまりにも大切な二つの臓器であることから派生した単語ですね)最重要臓器だけあって、栄養は尋常じゃないぐらい豊富に含まれているものなので、精をつけるにはもってこいの食品といえましょう。


そもそもなぜ英語のスペル的にも発音的にも完全に「リバー」なのに、日本では「レバー」と呼ばれるのでしょうか…?

我らがYahoo知恵袋に、そのものズバリの回答(というか質問者が既にほぼ理由を知っているような話でしたが(笑))が載っていました。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
ズバリ、これはドイツ語のスペル由来(leberから)であり、日本でこちらが広まったのは、当時の医学用語としてはドイツ語が優勢だったから…という極めて単純明快なお話でした。

流石は知恵袋、頼りになるぜっ!

 

とはいえ英語では完全に「リバー」となるので注意が必要なわけですが、こいつらの区別については……肝臓の方は、「liver」という語に、生命そのものを意味する「live」(「生きる」という意味、あるいは命=ライフの複数形がlives)が入っていますから、最重要臓器だけあり、もう命そのものの方がLで始まる肝臓だった、よって消去法で、川がRのriverだね……と、こう覚えておけばバッチリといえましょう。

(改めて、ライフは流石に「LIFE」で、何をどう血迷っても悩むことのない単語だと思います。)

 

そんな感じで、揚げ物とレバーに関するお話でした。

ちなみにブログで書いたことがあったかは覚えていませんが、僕は揚げ物もそんなに好きではなく、もちろん嫌いとまではいかないですけど、ビュッフェとかでも自分から選んで取ることは、まずもってしないぐらいですね。

(もちろん、決まった料理とかで自動的に振る舞われたときなんかは、絶対に残すことはしないし、美味しく食べられはしますけど、自ら進んで食べることは絶対にない気がしますねぇ~。

 これは、それなりに健康志向なタイプだから、ってのもありますけど、やっぱり味というか材質的に、僕はとにかく水分のあるものが好きなので、水と相容れない油が基本的にそんなに好きじゃないといえるからかもしれません。

…ってまぁ、ずーっと前牛乳の話で書いていた通り、乳脂肪分の高い牛乳とかは、久々に飲むと「うっわ、コクがあって美味しいなぁ!」と思えるんですけどね(笑)。
 でも基本的には、油っこい食べ物よりも、水がぶ飲みの方が遥かに気持ちよく感じるタイプです。)

 

…と、記事のボリュームを若干増すために唐突に自己紹介ネタを挟んでみましたが、今回はこんな所でしょうか。

多分、もう次回で終えられそうなぐらい、「似た単」ネタもそろそろ残りがなくなってきた感じです。

 

アイキャッチ画像は、いらすとやには肝臓のキャラクターとかも用意されてましたけど、そんなもん載せてもしょうもないので(笑)、当然より美味しそうなフライの方を採用するとしましょう。

エビフライは、イラストだとあまり映えなかったので(笑)、より美味しそうな絵があったアジフライですね!

…まぁ、アジフライとかコロッケとかは、本っ当~に、「嫌い」まではいかないものの一切全く気持ちが盛り上がることもない、個人的にカスメニューではあるんですけど(笑)(好きな方には恐縮ですが…)、イラストなら結構美味しそうではありますね~。

アジフライといえばやっぱり、カイジの作者さんの「最強伝説 黒沢」のクッソ笑えるエピソードを思い出しますけど、特に本題とは関係なさ過ぎるのでその辺にしておきましょう(笑)。

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