似通った英単語に注意しよう(その17:ファン他)

実は当初パッと思いついて用意していた似た単シリーズはもうほぼ終えており、あとはその後追加で記事ボリューム調整用に適当なものをあえて捻り出したようなものばかりであるため、特に広がるネタも恐らくないと思われますから、サクッと終わらせてしまいましょう。

(何かずっと似たようなこと言い続けてる気もしますが(笑)。)

 

17. ファン(Fan/Fun)

こちらは前回の記事でもこっそり例文に登場させていたんですけど、どの意味もかなりメジャー所であり、かつ、一方の単語には一見まるで違う意味が二つもあるので、大まかに分けても合計三種類の使われ方というか登場場面があって、若干ややこしいやつといえるかもしれませんね。


カタカナ語として日常会話で一番メジャーなのは、間違いなく「巨人ファン」「SMAPのファン」「百合漫画のファン」などの、「特定の人物・団体や物事を熱狂的に支持する人」の意味の「ファン」といえましょう。


次いでカタカナ語としてよく目にするのは、扇風機や換気扇といった、「風を起こす能力のあるもの」で、この意味での「ファン」も、日本語でそのまま「ファンヒーター」とかそれこそ「ファン」単独でもよく目にする気がします。


そして上述の通りこの単語には全然違う意味がもう一つあるので三つ目があるわけですが、最後のこれは、カタカナ語ではあんまり使われないものの、英語だとむしろ一番出てくる…?ってぐらいに生活に密着した単語、「楽しい・面白い」という意味の「ファン」ですね。

こちらは、形容詞化した「ファニー」という表記の方が、カタカナではよく見かけるかもしれません。

「面白い」といえばやや長いワードなのに中学の最初期に習う気がする「interesting」という語が真っ先に浮かびますが、「interesting」は純粋に「楽しい」というよりむしろもっと「興味深い」というニュアンスが強いため(何せ「interest」というのが「興味」という意味の単語ですしね)、何となく知的好奇心が満たされる系の「面白い」に相応しい単語であることに注意が必要かもしれません。

日常生活では、「愉快な面白さ」「クスっと笑える楽しさ」の方が多い気もしますし、その場合は「ファン」(こちらは基本的に名詞であり、形容詞としても使われますがそれはややインフォーマルな使われ方なので(でも、広告とかではめっちゃ使われてますね。「XXでファン・ナイトを!」みたいな)、フォーマルには形容詞形である「ファニー」の方が適切でしょうか。しかし「ファニー」は笑える可笑しさである一方、形容詞の「ファン」は純粋に「楽しい」という若干の違いもある気がしますけどね)を使う方が合っているといえましょう。


ちなみに「面白い」という単語にはまだまだいくつかありますけど、個人的に全く知らなかったけれど、例のとても仲の良かった中国人の元同僚がめっちゃよく使っていたので個人的に馴染み深い単語に、「hilarious(ヒラリアス)」なんてものもありますね。

僕はマジで全く聞いたことがなかったので最初言われたときは全く意味すら分からなかったのですが、これはクスっと笑えるfunnyより圧倒的に大爆笑できる面白さに対して使われるもので(偉大なるMerriam-Webster辞書の定義は、まさに「extremely funny(極めてファニー)」となっています)、実際用法的にもめちゃんこ使いたくなって然るべきな単語で(普通に「めっちゃ笑える~」「面白ーい!!」という場面にピタリでしょう)、日本人的に全くマイナーなのが謎なぐらい、意識してみると結構使われている単語かもしれません。

(ただ、やや格式ばった単語ですし、知的な人が好んで使う表現かもしれませんね。)

 

…と、似た単語の話に戻ると、これらは果たしてどう見分ければよいのでしょうか…?

まぁ毎度似たようなこと書いてますが、所詮三文字単語ですし、語呂とか用意しなくてもこんなんもう何となく覚えちゃってるべ、って話ではあるんですけれども、せっかくなのであえて触れていくとすると、まず、そもそも全然関係ない意味が三つもある理由としては、一つは実は他の単語由来(というか、いわば省略語)であるため…ってのがあるんですね。

その、「ファン面 (つら)」をしているくせして実は別人である、ただ事態をややこしくしてるだけともいえる紛いもんのクズ野郎はどいつだったのかというと……

デロデロデロデロ……デン!

そう、日本語的には一番メジャーな、「応援団」のファンだったのでした~!!


熱狂的なファンは厄介であることが多いですが(偏見)、英単語でもデカい面してるくせに、実は紛らわしさを増してるだけの厄介な存在だったということですね(笑)。

このファンは、「fanatic(ファナティック)」という単語の略語であり、意味は「熱狂的な」という形容詞と、もちろん名詞として「狂信者」「マニア」という用法も存在しています。

まさにこの日本語訳が表している通り、「fanatic」という単語は、カタカナ語の「ファン」よりもむしろ相当入れ込んだ、人生をかけて幼少期から今まで生活の一部になるほど対象にのめり込んでいるような人に向けて使われる形で、「あーしマンガファンだよ。ワンピースとか昔何冊も読んだことあっし」みたいなレベルでは、残念ながら「fanatic」つまり「fan」と呼ぶにはやや物足りない感じだということができましょう。


とはいえ自称する場合は誰しも「自分は本当に〇〇が大好き!超応援してる!!」ということをアピールしたいものですし、英語でも普通に、本来の「fan」が意味する所よりも全然カジュアルに「I'm a big fan of XX」と使われている印象もありますけどね…!
(基本的にこの表現は好きなことを強調したいわけですし、まさに今書いた通り、「ビッグ・ファン・オブ」がめちゃくちゃワンセットでよく使われる印象です。)

(またちなみに、fanaticはあくまでfanの語源であり、fanという短縮語自体からは既にそこまでの狂信者的な意味合いは薄れている、という感覚もあるのかもしれませんね。)


もちろん自分で使う際には、そこまで強調したいわけじゃないけど、「最近〇〇を応援してる、ライトなファンなんだ~」と言いたい場合もあるでしょうし、「fan」が原義的には強すぎる表現だというなら、じゃあその場合はどうすればいいんだよ?と思えるわけですが……

…まぁ、その場合はちょっと言い方を変えて、めちゃくちゃシンプルに「I like XX」とか、「最近ハマってるんだ」なんてことを言いたいときには、「青い花で学ぶ英語」の第一回でも触れていた、「I'm into XX」なんかがピタリといえますかね。


まぁ僕はManga-fanでありMusic-fanでもありますけど(笑)、ゲームもめっちゃ好きですけどプレステ以降のゲームはほぼ全く追えていませんし、Game-fanを自称するのは憚られる(間違いなく「I like video games.」ですが)感じですね。


fanaticという単語に戻ると、この語を聞くと僕はやっぱり、中高生当時ビジュアルバンドブームで、カッコいい感じの名前のバンドが沢山出てきていましたけど(超有名所のL'Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)とか、その次ぐらいのメジャーさな気がするLa'cryma Christi(ラクリマクリスティー)とかDIR EN GREYディルアングレイ)とか)、ちょうどその中の一つ、FANATIC◇CRISIS(ファナティッククライシス)を思い出しますねぇ~。

まぁ、マジで「バンド名を思い出す」だけで、そこまでビジュアル系バンドのビッグファンではなかったので(メジャー所は全曲漏れなく聴いていたレベルですし、その中には死ぬほど好きなバンド・曲も多い「ミディアムファン」ではありますが(笑)、ミディアムだけに、ややマイナー目なバンドまで幅広く全アルバムに手を出すほどではありませんでした)、わざわざ触れたくせに、全く何のエピソードもないんですけどね(笑)。

 

…と、各語について一通り見終えた所で本題のマギ単に戻ると、ファナティックのおかげで、狂信者の「ファン」がfanなのはもう間違いなくOKといえましょう。

これがfunaticだとすると、「おいおいそれじゃ『フナティック』じゃねーか、お魚じゃねぇんだからさ(笑)」と、やや極端な物言いかもですが、あえてそういう極端なイメージを持っておけば間違えることもないですしね(笑)。

(あるいは、スタッフの場合と同様、「大文字のAが足を広げて立っている人間」というイメージを持つのもいいかもしれませんが、でもこれは三パターンありますしね(=人間じゃないAもあり)…)

 

…と、今但し書きで触れた&最初にも触れていた通り、ファンにはこの「信者のfan」以外にも意味がありまして、しかもこの厄介信者は後乗り野郎でしたから、当然残る二つが本来の「ファン」ということで、残りの語がキレイにAかUかに分かれるわけです。

うーん、三文字単語だけに、中々語呂もありませんけど、まぁ、ファン(アイドルファンだけかもしれませんが)は推しのウチワを持っているものですし、以下のイラストなんかを頭に浮かべて、「『送風のファン』が『信者のファン』と同じAのfanだったな、という覚え方でオールオッケーではないでしょうか?

 

(ちなみに↑のいらすとは「あえて選んだ」ような差別の意図は全くなく、いらすとやには、うちわを持つファンは女性ファンのものしかありませんでした(男性ファンはペンライトのみ)。
 やっぱり、うちわはジャニーズファン特有の文化なんでしょうかね…?

 僕はまぁ流石にジャニーズライブにウチワをもって参戦したことはないですけど(笑)、自分もオタクタイプなので割とそのファン心理は理解できる気がしますし、皮肉や揶揄・からかいではなく、何かにそれだけ心からハマれるって、本っ当~に幸せで良いことだと思います。
 楽しい思い出以上に素晴らしいものなんて人生に存在しない……まさしくそれが真理ですね。)

 

そうすると、残る「楽しいのファン」がUのfunだったな…と、無事にウチワ持ちファンのおかげで各スペルをバッチリ覚えることができた感じですね。

ファニーな覚え方があって何よりでした(笑)。

 

…という所で、結局また一項目でそれなりの分量になったので、今回はこの辺で〆させていただくといたしましょう。


次からの単語は本当にもう語ることがなさそうなので、残りは一気に終わらせてもいいかもしれませんね(適当に思いついただけのマギ単は、下手したら触れずに却下でもいいかもしれません)。


ちなみに各記事で、毎度アンさんから大変丁寧なコメントをいただいており、またいくつか面白いご質問とかもあったので、一通り終えたらコメントから広がりそうなネタを拾って取り上げさせてもらおうと思っています。

その後、めっちゃ中途半端だったというか最早どこで止まってるのかもわからない一連の電話ネタに戻り、また『放浪息子』の英語版を見ていくシリーズに戻っていきたいなと思っている感じですね。

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