青い花のエピソードタイトルの由来をまとめてみよう(その8)

引き続き、『青い花』7巻収録エピソードのタイトル元ネタを紐解いていきましょう。

こちらも既にいくつか触れていましたが、スキップせずに改めて全部見ていこうと思います。

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青い花』エピソードタイトルの由来まとめ(勝手に予想;括弧内は英語版青い花の英訳タイトル)

#39 小公女(A Little  Princess)

これまた言うまでもなく、どなたもタイトルぐらいはどこかで聞いたことのあると思われる、小公女ですね。

元ネタは、↓のWikipediaからコピーすると、「アメリカの小説家フランシス・ホジソン・バーネットによる、児童文学作品の一つ」とのことです。

ja.wikipedia.org

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しかし小公女といえば、やはり僕にとってはあの日曜夜7時半からの、ハウス食品世界名作劇場の『小公女セーラ』ですよ。

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まぁ「夜7時半のアレ」といっても、こちらは僕が2歳の頃ということで実際その時に見ていたわけではなく、かつ、1996年を最後に、その後2007-8年に一瞬復活するもレギュラー復帰はならずで、最早今の若い人にとってはもう馴染みもない番組かもしれませんけど、96年まで放送していたとか、ちょうど中学生になってTVアニメを見なくなったぐらいに終了という形(実際96年の「家なき子レミ」はほぼ見た記憶がありません)で、まさに僕と共に歩んだハウス食品世界名作劇場と言えましょう(いや言えないだろ(笑))。


それはともかく、このセーラは、家に録画したビデオがあったため僕も見ることができたわけですが(流石に、リアルタイム2歳の記憶はナシ)、「世界名作劇場の最高傑作は?」と聞かれたら、ハイジとかフランダースの犬とかラスカルとかライバルも錚々たる面々が揃っており中々強いものの、僕は問答無用で、圧倒的に、このセーラをNo. 1に挙げたいですね。


子供の頃の記憶(多分、セーラが生まれて初めて見たTVアニメ)という思い出補正はあるかもしれませんが、しかし実際、大学に入ってから、一番の親友(以前の記事でも名前をつけて何度か登場していました、バイオくんです)にTSUTAYAで「何か面白いDVDないの?」と聞かれて、「セーラがマジで面白いよ」と勧めて、レンタルしたら見事にドハマリして一気見していたというぐらい、21世紀になって大学生が見ても確実にイケるぐらいの、スーパーハイクオリティであることは断言できます。

一部、その時もそのまま彼の家で一緒に見ましたが、記憶にあった通りの面白さでしたね(めっっちゃ懐かしかったのに加え、覚えていない部分もあって本当に楽しめました)。

子供騙しではない……というか結構没落描写・イジメ描写が容赦なく、「子供に見せて大丈夫か…?」とも思えるぐらいで、いいことばかりではないんですけど、とはいえ自分自身、未就学時代に見ても本当に良かったと思えたのは間違いありませんから、やっぱりこれは歴史に残る名作ですよ。


どういいのかは言葉で表しきれませんけど本当に良すぎるので、もしご覧になったことがない方は……今ならどこで見れるのか分かりませんけど、サブスクにはなさそうな気がするので、やはりレンタルがいいんですかね?まぁ僕はサブスクの経験もないのでもしかしたらあるのかもしれませんが、いずれにせよ、絶対に見て損はない、とても素晴らしい名作だと思います。

 

ストーリーも、僕の心に深く刻み込まれて大変良いですが、主題歌もまた極めて良く(まぁ世界名作劇場の主題歌は、クッソクオリティ高いものばかりですが)、残念ながら公式動画はなかったのでファンによる有志の違法アップロードになりますけど、貼らせていただきましょう(今の時代は、違法アップロードでも権利者に収益が分配されるようにもできてるっぽいので、必ずしも悪くはない…?)。

www.youtube.com
こちら、突き抜ける美しい高音で「♪わ~た~しだ~って~~ 泣こうと思~ったら~」と歌い上げる下成佐登子さんですが、この下成さん、実は椎名林檎ファン(じゃなくとも、他にも沢山のミュージシャンの曲を手がけてらっしゃいます)ならおなじみ、亀田誠治師匠の奥様でいらっしゃるのも豆知識ですね。

椎名林檎さんのDVDも僕はほぼ全部持ってますけど、移動中の舞台裏シーンみたいな場面で、師匠が「サトコ見てるか~?」って笑顔で手を振る場面があったんですが、まさかセーラを歌っていたこのサトコさんだったとは、知った時は驚ぇたぜぇ~!


…と、セーラ話で長くなりましたが、実際のエピソードは京子ちゃんネタに入っていく部分で、オレらの京子を指して小公女といっているのだと思いますが、セーラも京子もどちらも好きな僕としては、喜ばしい限りですね。


今回他のネタは既に以前触れていたこともあり一言二言で終わりそうでしたが、セーラのおかげで間がもちました(笑)。

セーラはいつだって僕のことを救ってくれるんだ……サンキュープリンセスセーラ!

 

#40-41 小さな恋のメロディ(Melody)

こちらは既に、考察本の翻訳記事のオマケ雑談部で触れていましたね。

con-cats.hatenablog.com
1971年の映画が元ネタですが、上記記事でも書いていた通り、僕の中ではやっぱりビー・ジーズの曲が一番に浮かんできます。

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Frankさんへのメッセージ用に、メールでは英語版Wikipediaのリンクを貼っていましたが、そこから日本語版に飛んだら、えぇーっ?!

ja.wikipedia.org
この曲を日本語で表す際は、「小さな恋のメロディ」という神がかった良さの邦題を使って欲しいぜぇ~。

…とはいえ一方、First of Mayは「若葉のころ」という邦題より原題そのままの方が自分にとってはなぜか馴染みが深いので、そんなのは単なる個人的なこだわりですけどね(笑)。

いずれにせよ、改めてこちらは、日本人が大好きな、とても良い曲といえましょう。

 

#42 日々の泡(Froth on the Daydream)

こちらは、やや一般的な表現っぽく見えましたし、ハッキリした元ネタはあるのかな?…と一瞬思えましたけど、バッチリ日本語・英語どちらでも完全一致する小説が存在しました。

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「フランスの作家ボリス・ヴィアンによる1947年の小説」とのことですけど、例によって例のごとく僕は全く作品も作者さんも存じ上げませんでしたが、Wikipediaに書かれている内容だけでもとても面白そうです。

ぜひ、いつか読んでおきたい限りですね。

 

#43 鏡の中の少女(The Best Little Girl in the World)

こちらも既に、SBFを読んでいて気になった点についてまとめた記事で触れていました。

con-cats.hatenablog.com
Frankさんもおっしゃっていた通り、この1981年の映画・1978年の小説の中身は拒食症の少女を描いた救いようのない話だそうで、中身とは全然関係ない気がしてしまうものの、響きとしてはやっぱり「鏡の中の少女」ってとても文学的でいいですからね、志村さんは、中身というよりその響きを取られたのではないかと思われます。

(実際のエピソードは、ポンちゃんの作った、ふみちゃんを元にした劇をふみちゃんが初めて読ませてもらうシーンのある話ですから、タイトルと漫画エピソードの中身はとてもよくシンクロしているように思います。)

 

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…と、7巻はまだ途中ですが、多分最終8巻のエピソードタイトルは本当に語ることが特に何にもなさそうなので、この辺で区切って次回の記事のボリューム水増しを図ろうかと思います(笑)。

 

記事のアイキャッチ画像は、『ビューティフル・エブリデイ』もこれで最終巻ですね。

次回からはまた別の志村さん作品の表紙をお借りしようかと思います。

『ビューティフル・エブリデイ』3巻(完結)、https://www.amazon.co.jp/dp/B0991RJCVYより

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