青い花のエピソードタイトルの由来をまとめてみよう(その7)

今回は6巻収録エピソードのタイトルですね。

既に「SBFを読んで気になった点」シリーズの該当部分で一部触れていましたが、改めて順番に見ていこうと思います。

 

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青い花』エピソードタイトルの由来まとめ(勝手に予想;括弧内は英語版青い花の英訳タイトル)

#34 お気に召すまま(As You Like It)

こちらがまさにこないだの記事でも触れていた、Frankさんにタイトルの由来を伝えたら、「これはシェイクスピアの喜劇のタイトルだよ!」→「知ってた」という返事が返ってきたやつですね。

恐らく我々で例えて言えば、『吾輩は猫である』という章題があったとして、海外の人に「これは夏目漱石の小説が由来なんだよ!」といわれた時にまさに感じるであろう、「いや誰でも知っとるよ」と思われるレベルの常識だった、という感じですね(笑)。


言うまでもなく、日英両方とも原題と完全一致です。

ja.wikipedia.org

en.wikipedia.org
当然のことながら僕はこの喜劇を観たことがないどころかあらすじも知りませんし、「お気に召すまま」というタイトルだけを見てシェイクスピアが浮かぶことすらありませんでした(もう学んだので、自分の中では常識となりましたが(笑))。


今回の記事はマジで「内容がないよう」な中身になると思われるので、ここで脱線してみましょうか。

よっぽど文学部出身の方とかでもない限り、シェイクスピアの有名なフレーズなんて存じ上げませんから、せっかくの機会なので、ここでシェイくんの、教養ある人間なら知っておいた方が良いであろうフレーズを取り上げてみようかと思います。


shakespeare most famous quotes」で検索したら、トップに出たのがこちら……

parade.com
「時を超えて、機転の利いた、細やかさ―シェイクスピアの名言125選を紹介!」という記事でしたけど、125は流石に多すぎる(笑)。

他にも、55、34、27、15選など色々ありましたが、その次に目についた10選、正直そこまで興味があるわけでもないので、モグリの素人には10で十分でげす……ってことで、こちらを取り上げさせていただくといたしましょう。

www.thoughtco.com

各項目の解説文も拝借しています。

では一気に、シェイクスピア10選!!


01 'Hamlet,' 3:1 (『ハムレット』第三幕第一場)

"To be, or not to be: that is the question."

生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。」

恐らくシェイクスピアの台詞の中で最も有名なもので、苦悩するハムレットが人生の目的と自殺について考える、深い独り言である。


⇒流石にこれは知ってましたねぇ!

ただ、これの何が名台詞なのかよぉ分からんので、やはりハムレットぐらいは死ぬまでにきちんと鑑賞しておくべきといえそうですね。

 

02 'All's Well That Ends Well,' 1:2 (『終わりよければ全てよし』第一幕第二場)

"Love all, trust a few, do wrong to none."

「全てを愛し、少なきを信じ、過ち無き事を。」

これは時代を超えて多くの人に愛されている、ちょっとした知恵であるが、ロシリオン伯爵夫人が、遠く宮廷に旅立つ息子に語った言葉である。


⇒これは名言ですね。

全く聞いたことはありませんでしたが、自分の持って生まれた考え方・人生哲学みたいなものにも大変近い気がします。

…僕はシェイクスピアの生まれ変わりだった…?!

(いやそんなんで生まれ変わりなら、この世に何億人のシェイさんの生まれ変わりがいるんだよ(笑))

 

03 'Romeo and Juliet,' 2:2 (『ロミオとジュリエット』第二幕第二場)

"Good night, good night! Parting is such sweet sorrow."

「おやすみ、おやすみなさい!別れはこんなにも甘く切ない。」

この台詞は、有名なバルコニーでの場面の最後にジュリエットが語ったもので、愛する人との別れの複雑な心境を表現している。別れの痛みと同時に、再会の甘美な予感が混在しているのだ。


⇒ロミジュリ代表は、「おぉロミオ!あなたはどうしてロミオなの!?」ではないんですね。

しかしこちら、当然僕は知りませんでしたが、文学的でとてもいい台詞に思います。

…って、シェイクスピアの名台詞を前に「いい台詞だと思います」も何もないかもしれませんが(笑)。

 

04 'Twelfth Night,' 2:5 (『十二夜』第二幕第五場)

"Be not afraid of greatness. Some are born great, some achieve greatness, and some have greatness thrust upon 'em."

「偉大になることを恐れてはならない。生まれながらにして偉大な人もいれば、偉大なことを成し遂げる人もいる、そして偉大なことを押し付けられる人もいるのである。」

この台詞は、今日のインスピレーション溢れる話者がよく引用するもので、劇中でマルヴォーリオがマリアの書いた手紙を読み上げるときに語られたものである。


⇒これも、どこかで見たような記憶が、あるようなないような気がします。

まぁこれはぶっちゃけ、それっぽいことを言ってるだけで、「で?っていう…」レベルの台詞に聞こえるのが正直な所かもしれません(多分理解ってないだけ(笑))。

 

05 'The Merchant of Venice,' 3:1 (『ヴェニスの商人』第三幕第一場)

"If you prick us do we not bleed? If you tickle us do we not laugh? If you poison us do we not die? And if you wrong us, shall we not revenge?"

「君に刺されても、我々は血を流さないのか?くすぐられても、笑わないのか?毒を盛られても、我々は死なない?我々が傷つけられて、復讐しないとでもお思いか?」

この有名な台詞は、シャイロック反ユダヤ主義に対する人間的な訴えと解釈されるが、この劇は当時の暗黙の反ユダヤ主義に染まっていると理解する向きもある。


ヴェニスの商人を全く知らないので何のこっちゃ分かりませんけど(笑)、力強い訴えであることは感じ取れますね。

タイトル以外何も知らないので、これもぜひいつか見ておきたいです。

 

06 'Hamlet,' 1:5 (『ハムレット』第一幕第五場)

"There are more things in heaven and earth, Horatio, than are dreamt of in your philosophy."

「ホレイショーよ、この天と地の間には、人智の及ばぬことがいくらでもあるのだ」

ハムレットはここで、幽霊に出会った友人ホレイショーの驚きに応えている。ハムレットは、ホレイショーが唖然としているのと同様に、この幻影が、自分の限られた理解を超えることだってあるということを、彼自身に思い起こさせているのである。


シェイクスピアさんも、幽霊とかを出すというのが意外でした(笑)。

志村さんも偉大なるシェイさんのそこに影響を受けているのかもしれませんね(無理やりな結論)。

 

07 'Macbeth,' 1:3 (『マクベス』第一幕第三場)

"If you can look into the seeds of time, and say which grain will grow and which will not, speak then to me."

「もし君が時の種を見て、どの粒が育ち、どの粒が育たないか言えるものなら、教えてくれ。」

魔女からマクベスの成功した未来についての予言を聞いたバンクォーは、ここで魔女に、自分の未来についてどう見ているのかを尋ねているのである。


⇒ついに魔女まで出て来ましたが、『マクベス』もタイトルは聞いたことがありますから、果たしてどんな物語なのか、チェックしておきたいですね

(↓のWikipediaによると、この作品は…『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』と並ぶシェイクスピアの四大悲劇の1つで、その中では最も短い作品であり、最後に書かれたものと考えられる…とのことですね。

ja.wikipedia.org

…「悲劇」というネタバレを食らってしまった!(笑))

 

08 'Twelfth Night,' 3:1 (『十二夜』第三幕第一場)

"Love sought is good, but given unsought is better."

「求める愛は良いが、求めずに与えられる愛はもっと良い。」

十二夜』のオリヴィアの台詞は、思い焦がれていた恋ではなく、思いがけない恋の喜びを語っている。


⇒一瞬、無償の愛の素晴らしさを語っているのかと思いましたが、そっちなら「いいね!」と思えたものの、これは「思いがけない恋の良さ」を語っているんですかね…?

結局は自分に向かってくる愛のことだけを語るだなんて、意外とまだまだシェイクスピアくんも「浅い」のぅ……「上」で待っとるで。(いや何様だよお前は(笑))

 

09 'Antony & Cleopatra,' 3:4 (『アントニークレオパトラ』第三幕第四場)

"If I lose mine honor, I lose myself."

「名誉を失えば、自分自身を失う。」

アントニーは、クレオパトラへの献身によって自分を見失うことを心配し、隷属的な愛がいかに人の名誉を破壊するかを指摘している。


⇒初めてタイトルすら覚束ない作品が出て来ましたが、これなら、僕はチャーチルさんの以下の名言の方が好きかもしれませんね。

金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。だが勇気を失うことは全てを失う。ウィンストン・チャーチル

名誉なんてそんな大事なもんでもないでしょう、と思える僕としては、やはり他人からの評価ではなく自分自身の気持ちでしょう……などと思えるわけです。

もちろんシェイクスピアさんの台詞も、あくまで文脈があってのものだと思いますけどね…!

 

10 'A Midsummer Night's Dream,' 5:1 (『夏の夜の夢』第五幕第一場)

"It's not enough to speak, but to speak true."

「語るだけでは不十分だ。真実を語るべし。」

この名言は、真実の重要性を説き、空疎なおしゃべりに反対するものである。


⇒最後に『夏の夜の夢』の登場でしたが、いきなり当たり前すぎる台詞で笑っちゃいましたけど(笑)、まぁ、巨匠シェイクスピアがいえば説得力もダンチなのかもしれませんね。

 

…という感じで、全体的に知らない台詞(ライン)が多かったですが、まあまあ面白かったです。

教養が深まった気がしますね!(教養のない人の使うお決まりの台詞(笑))

 

#35 恋する惑星(A Planet in Love)

こちらは、検索したら一発でそれっぽいのが出てきたのでFrankさんにも喜び勇んで伝えていたのですが……

ja.wikipedia.org

en.wikipedia.org
実は、SBFの巻末脚注で、既にズバリ触れられていました(笑)。

チェックしたつもりだったのに、なぜか完全に見落としていましたね。
(なので、こないだの記事では、この項目についてはなかったことにしました(笑)。)


もちろん、SBFでもこちら1994年の香港映画が、このエピソードタイトルの元ネタとして挙げられていた形です。

(SBFの英語タイトルは当然、日本語タイトルの直訳になっていますが、注できちんと触れられていたという形ですね。)


言うまでもなく映画モグリの僕はこの作品を存じ上げませんでしたけれど、志村さんが取り上げられたということは間違いなく面白い作品だと思われるので、いつか必ず鑑賞してみたい限りです。

 

#36 はつ恋(First Love)

「お気に召すまま」とこちら「はつ恋」は、こないだの記事で触れていた通りですね。

こちらの元ネタは、ロシアの文豪・ツルゲーネフさんの同名小説だと思われます。


※今検索したら、なんと、青空文庫にもありましたね!これはナイス!!

www.aozora.gr.jp
…ってまぁ青空文庫で全文閲覧可能でも今すぐ読むわけではないですけど、いつか必ず読んでおきたい限りですね(そればっか(笑))。

 

#37 谷間の百合(The Lily of the Valley)

こちらも、SBFの巻末脚注でも触れられていました。

フランスの文豪、オノレ・ド・バルザックさんによる、19世紀の長編小説ですね。

ja.wikipedia.org

en.wikipedia.org
これも当然読んだことがないので、いつか…(以下略)。

 

#38 クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)

こちらは、「『お気に召すまま』はそこまで常識だと思わなかったけど、こちらは日本人的にも常識だと思ったから触れなかった」と以前の記事で書いていた、誰でもおなじみの作品ですね。

ja.wikipedia.org

en.wikipedia.org
ディズニー映画とかの方が有名かも知れませんが、言うまでもなく、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズさんの中編小説が原作です。

もちろん僕は原作も読んだことがないし、ストーリーすらボンヤリしか知りませんけど、タイトルはあまりにも有名で、「誰でも知ってる作品」ではないかと思います。


映画のDVDは持っているのに未鑑賞(積ん読ならぬ、積んディスク(笑))なので、いつか時間ができたら見ておきたい限りです。

 

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意外と、シェイクスピアさんが無駄に長くなったので、いい分量になりました。

次回は7巻に参りましょう。

『ビューティフル・エブリデイ』2巻、https://www.amazon.co.jp/dp/B088T5JZ3Yより

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