青い花のエピソードタイトルの由来をまとめてみよう(その9)

7巻の途中、第44話からですね。

今回は、元ネタに対する自信が最も危ういエピソードタイトルかもしれません。

早速見ていきましょう。

 

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青い花』エピソードタイトルの由来まとめ(勝手に予想;括弧内は英語版青い花の英訳タイトル)

#44 春の夜に(On a Spring Night)

このシリーズその2で見ていた『朝めざめては』が、当初「元ネタなし?カフカの変身とか…?」などと思い、謎枠代表かと思っていたんですが、そちらはどうやら詩のタイトルであったということを書いていました。

そちらも自信がなかったわけですが、とはいえ「目覚めて」のカナ表記が特徴的ですし、やはりこれは恐らくハインリヒ・ハイネさんの詩が元ネタであると推測されます。


一方今回のこちらは、あまりにも一般的なフレーズすぎて、一応完全同一名の作品はヒットしてきたものの、やや弱い気がするかな……と思えるのが正直な所でしょうか。

もちろん志村さんがお好きな作品で、実際にあえてそちらから付けられたタイトルである可能性も十分ありますが、作品単体としてはメジャーなタイトルではないと思うので、本当にこれなのかな?…と確信は持てない、という形ですね。


御託はともかく、実際にお示ししましょう。

こちら、誰もがご存知スタジオジブリの映画、『ゲド戦記』の歌集アルバムに収録されている曲のタイトルですね。

手嶌葵(てしま あおい)さんによるゲド戦記アルバムの8曲目に、『春の夜に』がおわします。

www.amazon.co.jp
ゲド戦記』は、僕は映画モグリなだけあって残念ながら鑑賞していないため、この曲が実際作中で使われている挿入歌なのかどうかすら不明なのですが、少なくとも主題歌ではないですね。


主題歌の方は、映画は観ていない僕でも存じ上げております(といっても、スタジオジブリのCDを持ってるので当たり前かもですが)、素晴らしく心に響く名曲『テルーの唄』ですね!

www.youtube.com
短いショートバージョンでしたが、公式動画が存在するのはありがたい限りです。

クオリティ高し!


一方、件の『春の夜に』も、有志がアップされている動画はありましたけど、公式チャンネルが存在するのにそこでアップされていない曲を貼るのは、やはりやめておくと致しましょう。

(前回のセーラは、公式chもないしよっぽど音源を探すこと自体も難しいと思われるので(勝手な判断にも程がありますけど)非公式動画を貼らせていただいた感じですね。
 なお、僕は『花のささやき』もCD音源で持っていますが(笑))

Amazonで試し聞きもできますし、この手のヒーリングミュージックがお好きな方は、ぜひお手に取られて損はないアルバムといえましょう。


調べてみたら、手嶌さんは、なんとヒロイン・テルーの声優も担当されていたんですね!

ゲド戦記自体は、宮崎駿さんのご長男・吾朗さんの初監督作品ということで大変に注目されて、まぁ観てないのにあんま適当なことはいえませんが、当時の雰囲気からは、「難しい」「あんまりよく分からなかった」…という声が強かったように記憶していますけれども、大衆的な評価は弱くても、映画通の方からの評価は非常に高かったようにも覚えています。


ちなみに、『テルーの唄』も『春の夜に』も、何気に宮崎吾朗さんの作詞なんですねぇ~。

少なくともテルーの曲としての素晴らしさは間違いないですから、僕もいつかゲドをちゃんと観ておきたい限りです(何気に、DVDは持ってるんですけどね(笑)。例によって、積んディスク状態です(笑))。


一方ジブリの方へと話題を逸らしてみますと、僕はそこまで大のジブリファンというレベルではないものの、もちろん(子供にとって必須作品ともいえますし)特に初期の作品を中心にほとんど鑑賞済みで、どのタイトルも日本の誇るとても素晴らしいアニメーション映画だと心の底から思えます。

そして、映画に負けず劣らず、ジブリは曲も本当にいいんですよねぇ~。

以前、三簾真也さんの『コドモの神様』について取り上げさせていただいた記事でトトロの曲に触れたり…
(って本当に触れただけで、何も語っていませんでしたが…)

con-cats.hatenablog.com
…他にもついこないだ、ユーミンについて触れていた『夏の夜の夢』の回で「魔女の宅急便の2曲が素晴らしすぎる」など書いていましたが、映画にピッタリな曲を当てるセンスも図抜けてらっしゃるわけですよ、宮崎駿さんは…!


ちなみにこれまたあんまり関係ない話ですけど、僕は、研究室で実験をする際、音楽を流すことが多かったんですが…

(過去形にした通り、最近は静かな環境を好むメンバーが多いため、少なくとも一人になるとき以外は流してないんですけどね。

 ただ、以前は、日中から常時、研究室全体にスピーカーで流していました。でもこれは別にアメリカの研究室だとそこまで珍しいことではなく、多くの研究室が普通にラジオや、最近ならストリーミングサービスの音楽をジャンジャン流していることが多いのです。

 日本にいた頃は(職場・学びの場・研究の場である研究室で音楽なんて)一度も見たことがありませんでしたが、その辺はお国柄の違いなのかもしれませんね。)

…と話が逸れましたけど、以前音楽を流していたとき、普通はラジオや配信サービスを使うところ、僕は手持ちの音楽だけで下手な配信サービスより充実しているぐらいに尋常じゃない量の音楽を持っているので、普通に自分の手持ち曲から流していました。

言うまでもなく、日本語の曲も大量にあるため(大体洋楽と1:1かそれ未満で、かけていたのは一応洋楽の方が多めではありますが)、アメリカの研究室なのに我が物顔で日本語曲を流していたわけです(そんなに研究室に大勢いるビッグラボではなく、一応全員に「日本語の曲流しても無問題?」とは聞いていますけどね)。

そして、まぁ中国人からの反応がほとんどでしたけど、「あ、これ知ってるよ!!」といわれる確率の一番高かったのが、ジブリの曲だった、という感じですね。


Ghibli is worldwide God!!(ジブリは世界的に神だ!!)


(ちなみに日本語曲でも、本当にいい曲だと、その場でノリノリになる学生が多かったです。
 一度なんか、アメフトやってそうな典型的なアメリカンむきむき兄ちゃん(実際はラグビー)が、何言ってるのか全く分かんない状況のくせして(まぁ当たり前ですが)、二回目のサビで「ダララー、ダララー」と一緒に歌ってましたもんね(笑)。
 ちなみにそれは「♪顔のー わりにー」でしたが、J-Pop世代としては、黄金期J-Popがアメリカの若者にも普通に受けていて大変嬉しかったですね。

…とはいえ、今思い出しましたが、シェアメイトであるビンスさん(ずーっと昔のコストコの記事で登場していました)、ちょうど、あの時一緒にコストコに行った帰り道で、「Konsukeはどんな音楽を聴くんだい?」と聞かれて、「ひたすら色んな音楽を聴く、超音楽好きだよ」と答えたら「へぇ~。じゃあ好きなの聴かせてよ。日本の曲でもさ」ってことで、後ほどメールで厳選した良曲を送ってたんですが、ビンスさんにはJ-Popは全く受けなかった感じでした。

 「今のアメリカの若者にはどういうのが人気なの?」と聞いたら「今一番人気なのは…The Weekndだね」という即答の返事とともに、「私はRap/Hip-Hopが好きかな」ということも言っていたので、そもそもJ-Popが合うわけなかったんですけどね(笑)。
 ワンチャン、いけるんちゃう?と思ってダメ元でオススメしたら、案の定全然合わなかった形でした(多少、ラップ・R&Bっぽいのを中心にはしたんですけどね)。
 実際、家でもズンツクズンツク・ヘイヨー、プチョヘンザーみたいなゴリゴリのRapがかかっていることが多いですし(笑)、ちょうど今の学生のトレンドとしては、Hip-Hop好きが多いのかもしれません(シェアメイト3人全員そうなので)。

 何かで見ましたが、今の若者にはギター・ドラム・ベースのロックバンド的音楽は最早老人の音楽に聴こえるらしく、図らずもビンスさんはそれに近い感じだったのかもしれませんね。)

 

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…おっと、全くネタがないと思っていたら、ジブリのおかげで、既に結構な量になっていました!

ということで、たった一項目のみでしたが(しかも、ほとんどあんまりタイトル元ネタとは関係ない駄文(笑))、例によって例のごとくネタ切れブログらしく水増し感覚で、続きは次回とさせていただきましょう。


アイキャッチ画像、今回からは連載中の作品『淡島百景』の表紙をお借りしましょう。

「横向きの表紙絵は珍しく、こちらは多くの方に褒めていただけた」的な話は確かユリイカのインタビューで志村さんが語っていたことだった気がしますが、中身同様、あまりにも芸術性の高すぎる最高の表紙ですね。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞も本当に納得の、心から素晴らしい作品です。

志村さんの良さが凝縮されていますし、ぜひ、多くの方にお手に取っていただきたい限りですね。

淡島百景』1巻、https://www.amazon.co.jp/dp/B00YMFQIJQより

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