志村貴子さんの娘たちと結婚したいだけの人生でした…

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「いやお前それこないだ別のキャラにも言ってなかった?(笑)」と思えるタイトルで恐縮ですが、大好きな漫画紹介、続いては、またまた作者全推しで、志村貴子さんです!


のべ1万冊は漫画を読んでいるであろう僕(まぁ少し盛ってるかもしれませんけど、体感それぐらいは読んでいるということで(笑)。…あぁ、同じ単行本を繰り返し読んだのを複数回としてカウントしていいなら、志村さんの作品だけで1000冊は超えているので(これは絶対……数え漏らしがなければ志村さんは(新装版を除くと)現在69冊単行本を上梓されていますが、1冊平均15回は絶対に読んでいるため)、確で、余裕の万超えです)が思う、

「絵と心情描写(特に女性キャラの)が、全世界の漫画の中で一番好きといえるぐらいに好き」

と言い切って構わない、僕史に残るGOATな作家さんなのです。
(GOATといってもヤギではなく、Greatest of All Time=「史上最高」のスラングですね。)

…まぁ、こういうのは点数付けできるものじゃありませんし、またその内「同率1位ぐらいで好き」がしれっと出てくるかもしれないんですけど(笑)、本当に志村さんの作品はまず最初に浮かぶぐらい、深く心の底から愛してやまないって話にございます。


何がゴートかって、まずやっぱり何はなくとも絵!

特に描線の美しさが神秘的といえるレベルにまで達しており、もちろん僕は美術や芸術にはモグリなので技術的なことは分からないんですけど、志村さんの描かれた線を眺めるだけで心が洗われて、全身の細胞が若返っていくかのような、素人目から見てこれ以上心地良い線はないと言い切って構わないぐらいの、実に見事で素晴らしい描線なのです。


ちょうど、志村さんの代表作の1つ、『青い花』のあとがきに、特別ゲストの同業先輩漫画家の方が登場されて(どなたかは読まれてのお楽しみ)、おまけまんがもご献筆されていたのですが、そちらで、

「タカティの生原稿ちょ――きれいなんですよお!!も~~超きれい!!」

…とお描きになられていたのがめちゃんこ印象的なんですけど、プロの方からしてもうっとりするレベルなのは特筆に値することだといえましょう。

マジで、志村さんの描線を国宝指定しないとか、文化庁の偉い人たち、目ぇ付いてんの?…とか思えるレベルなんですが(笑)、数年前に『淡島百景』が文化庁メディア芸術祭・マンガ部門で優秀賞を授与されていたので、「まま、ちゃんと見てはいるようだな。許したるわ」と思えはするんですけど…(いやお前は何様だよ(笑))。

archive.j-mediaarts.jp
それほどまでに、僕のセンスに完璧に共鳴する絵をまっさらな紙の上に産み出していただける、まさしく神の右手の持ち主でいらっしゃると思えてやまないのが、志村さんということですね。


そしてその美しい絵から発せられるセリフ・モノローグ、あるいは言葉すらなしでも伝わってくる心情描写が、とにかくもう本当に秀逸なのです。

こればっかりは、何がどう秀逸なのかは中々言葉では表せませんし(言葉にした途端、良さが失われるともいえる?)、実際に目で見て感じ取っていただくものでしかないといえましょう。

そういった空気感の良さみたいなのは、表現のしようがないのみならず、多分、人によっては恐らく響かない方も中にはいらっしゃるのかな…とはどうしても思えてしまいますけど……

「志村さんが描く感情の機微を汲み取れない人は、センスがない人だと思う」……みたいな選民思想的クズ意見を抜かしちゃおうかとも思いましたが、まぁこれはやっぱり、僕だって世間で「いい」とされているものが分からないこともままありますし、その辺は「自分の琴線に合うか・響くかどうか」に過ぎないものだと思うので、

「志村さんの作品の良さが分からない人はつまらん人間だ。そんな奴とは友達になりたくないね」

…などとまでは言いませんけど(ほとんど言ってるも同然かもしれませんが(笑))、少なくとも僕の魂(ソウル)にはドンピシャストライクで響くものなのです…ということを主張したかった次第です。

(もちろん、「志村作品の良さが分からん奴とは友達になりたくない」うんぬんは、冗談抜きにただのジョークですけどね(笑)。
 単に、「僕は志村さんの作品に物凄く心を揺さぶられる」という、まぁ自己紹介という感じです。
 すっかり自分自身忘れていましたが、そもそもこれはそういうブログなので(笑)。)


しかし、冷静に考えたら、絵が美しいのと、描く物語・感情表現が優れていることとの間には、産み出す能力・読み取る感覚どちらもそれぞれ直接的な相関関係はなさそうなのに、そのどちらもが完璧レベルにヒットするって、これ結構奇跡に近いように思えてしまいます。

…まぁ、絵もストーリーも、大きい視点で見れば「その人のセンスによるもの」といえるので、作り手のセンスが図抜けて良ければ、どっちも素晴らしいことは往々にしてあるだろ、って感じかもしれませんが……

やっぱり漫画家の方(絵と話、全然違う2つの能力が必要)と、あと他にはシンガーソングライター的なミュージシャンの方(詩と音楽を産み出す能力、さらに歌を歌う能力まで)なんかは、途轍もない才能に恵まれた人だよなぁ、と常々思えてやみません。

トップ層の方はそれだけ正当な評価や報酬を受けられる世界のようで、本当に何よりです。

 

…って、割と浅めの漫画談義はともかく、志村さんの作品について、ちょっとだけ触れさせていただきましょう。


志村さんも、最近ツイッターをよくご覧になっている(おとなになってもとブルーム・ブラザーズ両方のあとがきにもありましたが)とのことなので、最新作の感想を書けば、ご本人の目に留まる可能性が極めて高いという打算的な意図のもと…

(最早、婚活うんぬんではなく、好きな作者さんに自分の言葉が届いて目を通してもらえるかもしれないという点が、一番強いかもしれません(笑))

…最新作の『おとなになっても(6巻)』と『ブルーム・ブラザーズ(2巻・完結)』の感想っぽい感じでツイッターには書かせていただきましたが、他にも志村作品の感想を(クッソ長々と)述べさせていただこうかと思います。

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「おとなになっても」最新6巻表紙より

まず、「おとなに~」の方は相変わらずめっちゃくちゃい~い所で続く…という形で、「くぅ~、楽しみすぎるぅ~。頼むぜお二人さんよぉ…!」としかいえない感じですね。
(こんな1ファンの書いたことが何らかの影響を及ぼすとは全く思えませんが、連載中の作品の中身に具体的に触れることで、この先の話や展開に描き辛さが生じる可能性が1ミリでも生まれることは絶対に避けたいので)。

 

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「ブルーム・ブラザーズ」最終巻(2巻)表紙より

一方、「ブルブラ」の方は、僕はまぁ普通のつまらん男なので、BL作品は普段は読まず(嫌悪感とかは一切全くないけれど、やっぱりどうしても別に進んで読みたくなるということもない)、比べてしまうとやはりBLじゃない作品の方が断然ハマれるとはいえてしまうんですけれども、そこはやっぱり志村さん!

BL興味ない勢の僕でも、「う~ん面白かった!とても良かった!!」と思える、大変爽やかで、読み応えバッチリな作品でした。

(ちなみに、僕が一番よく使う配信サイトのコミックシーモアには、単行本以外に『おとこのこ純情 BL同人誌短編集』というのもあったんですが、当然のごとくこちらもちゃ~んと読ませてもらいましたけど、とても素晴らしかったですよ!)


結局、志村さんの描く人間は、男とか女とかそういう垣根を越えて、全員が生きて、血が通ったリアルなキャラになっている…というのが本当に全てでして、絵と、心理描写とが優れている時点で、舞台はどんな所でも漫画として完璧に面白いことは確定しているも同然といえるのです。

僕はご都合展開・ご都合主義が目立つ話はイマイチに思えるタイプなのですが、作者の都合で動いているタイプのキャラというのが志村作品にはマジで1人も存在しておらず、そこも本当に「イイ!」と思える点ですね。

例えば悪役や嫌な奴でも、よくある主人公サイドを持ち上げるためだけに生み出されたようなしょうもないゴミキャラではなく、何といいますか「あ、こういう人、おるおる(笑)」と思える、リアルで必然性のある形になっている(=嫌な人でも、ちゃんと人格をもって生きているように見受けられる)加減が、本当に絶妙なのです。


同じように、主人公側のキャラが弱さとかもある、等身大の人物になっているのも大いなる魅力といえましょう。

(まぁその辺に関しては、「お話の中でぐらい、完璧なキャラや都合いい話を見せてよ」と思う層が世間には非常に多いこともよく分かるので、そういうリアルさは逆に物足りないと感じる方がいらっしゃる(というか多分多数派)のも理解できるんですけどね…。
 もちろんスカッとする王道展開も好きですけど、でも僕はやっぱり、リアルな人間の物語が読みてぇんだ!…という気持ちが強いのかもしれません。)

…とそんなわけで、最新刊のブルーム・ブラザーズ(このタイトル、危うく「ホウキ(Broom)兄弟?」と思いかけましたが、花咲く方のBloomでしたか!)も、メインテーマはBLという慣れないものではありましたが、大変に楽しませていただいた次第です。

ま、でも、僕はやっぱり平凡な浅い感性の男なので、どちらかといえば野郎の戯れを眺めるより、美しい志村ビューティー女性キャラがキャッキャしている百合作品の方が(あえて比較するならば)より楽しめるというのは、まぁやっぱそうかな、とはいえてしまうかもしれません(笑)。

「志村さんの手にかかれば、BLも最高!BLに興味がない男も、これだけは読め…!」と書くべきかな、とも思いましたが、「でもそれはちょっとうそだしな」という、個人的に大好きなマホ姉ちゃんのセリフが浮かんだ結果、ま、ウソは書くまい…と自分を貫かせていただいた感じです。


…ということで、志村さんといえばBLのみならず百合作品も手がけられるオールラウンダーなんですけど(というか、志村さんの作品全体のメインテーマの1つに、「性の違和感」があるのかな、という気がします)、先ほどチラッと名前を挙げた『青い花』(全8巻)は、まさに百合作品になります。

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青い花」最終巻(8巻)表紙より

まぁ僕は別に百合作品も好んで見るわけではないのですが、僕が見た限り、まぁ控えめにいってこの青い花は百合漫画世界一の傑作ですね。


美しい絵で、美しいキャラの、美しい物語が紡ぎ出されたらどうなるかお分かりであろうか…?

ズバリ、百合漫画世界一の傑作が生み出される、ということなのである…!(いやそれさっき言ったじゃん(笑))


とはいえまぁ、素質がない僕は、志村さんの力をもってしもやっぱり僕自身がBLや百合趣味に開眼することはなかったんですけれど、でもとにかく青い花は神がかってますよ。

「あーちゃんがさぁ…井汲さんとさぁ……あーちゃんでさぁ……」と、キモキモトークを繰り広げようかと思いましたが、ちょっとスペースも大分追っているので控えておきましょう。

こちらは、文句なしに、百合に興味がない方でも完璧にドハマリできる超傑作です!(…って、まぁその辺のBLとの温度差は、やっぱ僕が男だからかもしれませんけどね(笑))

 

一方、志村さんといえばやはりもう1つの代表作として挙げられるのは、まさにこの青い花と同時期に連載されていた(僕はこれを、「うる星やつら」と「めぞん一刻」を同時連載していた高橋留美子さんと並ぶ偉業と思い続けているわけですが)、『放浪息子』(全15巻)!

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放浪息子」最終巻(15巻)表紙より

僕が初めて志村さんに触れたのもこの放浪息子で、まぁ控えめにいって、奇跡のような、本当に永久に光り輝き続ける、1人の少年の思春期の揺れ続ける心を繊細に描ききった、歴史に残る大傑作といえましょう。


こちらはBLや百合がメインテーマではなく、「女の子になりたい」という主人公二鳥くんの話なんですけど、LGBTがより社会のテーマとして語られるようになった昨今、またこの放浪息子も大きくフィーチャーされてくれると嬉しいんだけどなぁ…などと思えてやみません。
(でもまぁその辺の問題も僕はモグリなので、志村さんも特にそういう問題に一石を投じたい的な意図で描いていらっしゃったわけではないと思われますし、あんまり適当なことは書かない方が良さそうですが…)


あまりにも良すぎて、僕にはもう、中身や良さについて語ることができません…。
(下手なことを書いても、この作品の素晴らしさを表しきることは絶対にできないので。)


でもまぁ1つだけ書くと、女性キャラたちがあまりにも魅力的すぎまして、例えば千葉さんと安那ちゃんが一緒に登場するシーンなんかに出くわした場合、僕なんぞは「ウヒョ~!(ドムドムドム)」と、ゴリラよろしく胸を両こぶしでドラミングしながら奇声を発し、部屋の中をもんどりうってゴロゴロ回転し続けるという奇行に走っていたわけですけれど……それだけでもう、ある意味この作品の良さは完璧に伝えられてるともいえるかもやしれませんが、果たして…。

(いや「果たして」もクソもあるかよ、「下手なことを書いても…」ってレベルじゃねぇ、最低最悪の下手さだろこれ(笑))


…ってそれは流石に冗談交じり(のちょっと本当)ですけど、本当に「ニトリン…!高槻くん……!!」と、心が動かされること必至な、説明不要の名作です。

脇を固めるキャラも本っっ当に全員神がかっており(まぁ、フミヤみたいなゴミカスもいますけど(笑)…って、当時のネット民の間では「○○さん(※キャラ名は伏せ)、マジでフミヤだけはやめてくれ…!」という意見が目立っていたんですけれども、もちろん先ほど書いた通り、ちょっと嫌な感じの脇役も本当にリアルで、むしろ現実にいたら一番カッコいいまであるぐらいの、悪い奴ではないんですけどね。でもまぁ僕も「やめちくりぃ~」派ではありましたが(笑))、もう語彙力不足で「奇跡のような」としかいえませんが、「この世界に入って、ニトリンたちと友達になりてぇ~」と思わずにはおれない(いや自分の出る幕なんて一切ないけど(笑))、最高の物語でした。


ちなみに、漫画家のあずまきよひこさんが、どこで語られていたかは忘れましたが、同業の方との雑談か何かで「女の子ドラフトしようぜ」みたいな話になり、別の方が小学生でも知ってそうな人気キャラを挙げていた中、あずまさんは「じゃあ俺の最初の指名は…放浪息子の安那ちゃん」と語っていた……みたいなエピソードが紹介されていたんですけれども(検索してももうヒットしないので、一瞬だけ公開していた小ネタとかかもしれません)、

「マジか、世の中の数多ある作品から安那ちゃんを挙げるとか、こいつ…デキる…!!」

…と、まぁどれだけの数のオタクを惹きつけてきた人に向かって言っとんねん、って話ではありますけど(笑)、改めてあずまさんのセンスはえぇじゃないの、と感心したと同時に、もちろん有名作品ではあるけど周りの誰でも知ってるというわけでは(少なくとも当時確かアニメ化する前の時点では)なかった放浪息子が取り上げられていて、僕は大層嬉しかったものです。

 

ただ、放浪息子を他の方にオススメする上での懸念点は、まぁ「女の子になりたかった少年」というストレートではないテーマがやや大衆受けは悪そうだという点とともにもう1つ、志村さんは本当に無駄な説明をされない方なので、僕のように理解力の悪いやつは一読しただけでは人間関係などを完璧には追えない、ってことがあるんですけど、特に放浪息子の最初はそれがやや顕著で、よっぽど強くオススメされないと、気ままに手に取って読み進めただけでは、もしかしたらすぐリタイヤしてしまう可能性がなくはないかも……という、まさに余計なお世話に過ぎないんですけど、そこだけは少し気になる点かもしれません。

(決して「説明不足」なのではなく、「無駄な説明をしない」なんですけどね。
 読み返すと、本当にちゃんと全てがピタリとはまっているので、逆に、話がつながったときに、初見時はぼんやりしていたことが「そういうことか!」とクリアになる快感を改めて味わえるという、理解力ゴミ勢の僕は二度楽しませてもらってる感じともいえましょう。
 僕なんかはむしろこの志村節は本当に大好きなのですが、志村さん初心者には、ちょっと戸惑いがあるかもしれません。)


関連して、これは志村さんご本人がイラスト集のコメントでも語られていたことなんですけど、放浪息子の最初期まで、まだ少し絵に不慣れな点も見受けられる(今…というか放浪息子の最序盤を終えたぐらいからもう完全に神レベルなのですが、確かに、一番最初だけは、まだ神に仕える天使レベルで、今の志村さんとは少し違うかな、って気がします)こともあり、そこだけが他人に放浪息子を薦める際にちゃんと補足として僕が伝えるようにしている点(=「お願いだから1巻序盤で諦めることはしないで~」ということ)って感じです。

(なお、上述の通り、志村さんご自身も、「放浪息子以前の作品は、今見たらちょっと恥ずかしい…」とおっしゃられていたのですが、「でも、この頃があって今があるんだから、これも貴重な財産に思う」みたいなことも語られていまして、恥ずかしい過去は隠して闇に葬り去りたい僕のようなザコメンからすると、あまりにも偉大すぎて感激してしまいましたね。)


なお、先ほどちらっと書いた通り、放浪息子はアニメ化もされているんですけど(ちなみに、青い花放浪息子に先立って、それから劇場版として『どうにかなる日々』も2020年に映画アニメ化されていましたね!)、もちろん、関わられたスタッフの方や作品そのものを否定するつもりは一切ないし、アニメで志村絵の素晴らしさを再現するのはほぼ不可能というのも重々承知なんですけど、特集記事とかで実際のアニメのスクショを見た限り、

「志村さんの絵の魅力が、ちょっとというか、かなり失われてしまっている…!」

…とどうしても素人目には思えてしまいまして、「話も素晴らしいけど、絵も本当に素晴らしいんだ、アニメから入った人は、どうか原作漫画も見てくだされ~!!」と願わずにはおれない感じでした。


もちろん、前回書いていた実写映画化の話同様、志村さん自身もアニメ化に大変喜んでおられましたし、(僕が見ていないだけで)実際はアニメの評価もとても高く、動いている所を見たら原作派の目から感じた違和感なんて全然気にならないぐらいなのかもしれないですし、そもそもより多くの人に作品を知ってもらえることになるのだから、ファンがアニメ化を否定しては絶対いけないというかむしろ喜ぶべきだとは思うんですけど、僕自身はやっぱり徹底した原作漫画派なので、初めて放浪息子青い花に触れる方には、やっぱりアニメより原作漫画をオススメしたい気が個人的にはしてしまうかな、という話ですね。

(全然関係ないですが、先ほどのあずまさんもどうやら徹底した漫画派のようで、アニメ化の話は全て断っているという話も聞いたことがあります。
 恐らくイメージ解釈違い(というと言い方が悪いですが、作風的に、原作の雰囲気の再現がとても難しい点)を懸念してのことだと思います……って、かなり古いですが、検索したら関連記事もありましたね(↓)

www.narinari.com
…その点含め、あずまさんのセンスも、色々自分とよく似ているなぁ、と昔から思っていたのでした。)

あ!原作の再現という点に関して、そういえばふと思い出しましたが、こちらアメリカの図書館で英語版の放浪息子(と、青い花もありました)を見かけたときは、大変に感動したものです。

図書館を頻繁に使っていたのは大分前なので、実際の蔵書の写真は撮っていませんでしたが、ネットの蔵書検索結果のスクショを証拠に載せておきましょう。

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アメリカの図書館OPAC検索結果

ただ、ぶっちゃけ、アニメ以上に、あの志村さんの空気感が英語でホンマに再現できとんのか…?微妙なニュアンスのセリフとか、そこが良い所なんだが、大丈夫…?…とは思えるわけですけど、結構図書館でも借りられていた印象があるので、アメリカのキッズにもしっかり受けているのではないかと思われます!

今度図書館に行くことがあったら、中身もチェックしてみようかな、と思います。
(いや買えよ、って話かもしれませんが、どうやらAmazonにも電子版がなさそうなのが残念です…!)


そんなわけで、僕は初めて志村さんの作品に触れる方にオススメする場合、とっつきやすさなど色々総合して、放浪息子の前にまず、『娘の家出』(全6巻)を紹介することが多いかもしれません。

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「娘の家出」最終巻(6巻)表紙より

「まゆこちゃんがさぁ…ぐっちがさぁ……」と、危うくまたキモキモトークを繰り広げる所でしたが(笑)、キャラももちろんですけど、やっぱり娘たちのかけ合いや繊細な心理描写が本当に秀逸です。


せっかくなので一場面だけ、無料公開範囲の第一話から、僕の好きなシーンを紹介させていただきましょう(本当は、お試し読み範囲でも、転載は良くないのかな…?一応、引用として許容されると思っているのですが…)。

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「娘の家出」1巻25-26ページより

「いっしょにいると惰性になるから」

…う~ん、分かってらっしゃる!まさにこの世の真理!!
(って「真理」とか知った風な口きいて、ホントにお前は分かってるのかよ(笑))

セリフももちろんですが、そこまでしっかりと魅せるようなシーンでもない普通のコマなのに、やっぱり、まゆこちゃんの無造作な髪の毛の一本一本とかが、本当に個人的に大好きなのです!


以上、志村さんの作品いくつかについて触れさせてもらいましたが、まだまだ全く取り上げ足りないぐらいですけど、いやぁ~どの作品も思い出すだけで優しい気持ちになれる、良さの塊ですね。

もし志村作品をご覧になったことのない方がいらっしゃいましたら、最新刊が出たばかり・連載中の『おとなになっても』を含め、既刊も本当にどれもオススメです。

ぜひお手にとってお楽しみいただきたい限りです…!


ちなみにタイトルでは「志村さんの娘たちと結婚したいだけの人生だったぜ…」とか書いちゃいましたが、これは志村さんの実の娘ではもちろんなく、志村さんの生み出されたキャラクターのことを指しての話だったわけですけど(「私は描いたキャラを自分の子供たちだと思ってるので…」とどこかでおっしゃられてた記憶もあるのですが、いや、多分それは別の漫画家さんだった気もしますね…)、まぁ、それも本当にネタで、僕は別に「○○(二次元キャラ)は俺の嫁」というテンプレオタク感想は実はあんまり持たないタイプなんですけれども、あえていうなら、やっぱりサバサバしてるのに乙女な部分もある安那ちゃんか、天真爛漫なあーちゃんか、フレッシュなまゆこちゃんか、一途なまめちゃんか、真面目なのに情熱的な綾乃さんか、いやぁ迷いますねぇ~。

(…って、節操なさすぎだろ(笑)。まぁ、あんまり「こういう人がタイプ」ってのを特定したくないタイプなので、諸々挙げさせてもろた感じ、ってことにしといてください(笑))

 

あ、あと1つだけ志村さんのツイッターアカウントを拝見していて気になった点として、多くの方が購入報告をされており、実本をアップされていらっしゃるのですが、

僕は、国外在住ということもあり、周りに実本がない環境(まぁ、あっても多分電子を買うと思いますが…)でして、配信サイトを使っているんですけど、志村さんの作品は帯も素晴らしいのに、電子版には帯がないのが残念でならない…!

もちろん、電子版には電子版特典がつくこともあるんですけど、帯も素晴らしい志村作品、帯も欲しいなぁ、というワガママな希望も抱いちゃいますね。

声をあげれば変わっていくかもしれないので、要望を送ってみてもいいのかなぁ、って気がしてきました。

…まぁ、面倒なので、僕が声をあげることはないと思いますが…。


…ということで、志村さんの良さをひたすらに語らせていただいた記事、めちゃくちゃ長くなってしまいました。

腰や各部体のパーツなど、漫画家という職業病から結構ガタが来てらっしゃるという話をあとがきでよく拝見しますが、僕の健康なパーツと、出来ることならば交換してあげたいぐらいだぜ…!

どうかお体に気をつけて、これからも多くの読者に志村さんの作品を拝見させてもらえこと、心から願ってやみません。

とりあえず、『おとなになっても』の7巻と、あと『淡島百景』の4巻、楽しみに待たせてもらっとります。

いつまでも(ゆったりのんびりと)志村さんのご活躍をお祈りし続けています…!

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