名前の不思議・好きな名前

前回キノコの記事で、この点も触れようかと思ったんですけど、いささかもう長すぎてまぁいいかと思って省略していた話、やはりネタは慢性的に不足していますしね、今回はそちらを脱線雑談で広げてみるといたしましょう。


名前といってもバカマツタケをはじめキノコの名前ではなく、適当に触れていた小学生時代のクラスメイト・つーくんから…。

まぁ前述の通りつーくんは仮名なんですけど、元ネタの本名は男女両方で使える(かつ、女性の方がかなり多いパターン…それもあってつーくんはからかわれがちだった、ってのもありますが…)で、仮名を考えるにあたり男女共用で使える名前ってどんなのがあったっけな、と思って調べてみたのです。

まぁ正直「とわ」とか「そら」とか「うみ」とか、かなり今時のやつが多く(検索してヒットするのは今の子向けの情報に決まってますから当たり前ですが)、僕の世代(80年代)にその手の名前はほぼいませんでしたからあまり参考にもならなかったんですけど、それでも、「かおる」「しのぶ」「まこと」などなど、やや古風(「伝統的」という、いい意味での)でありながらも今でも普通によく使われる男女両用の名前は、意外といっぱいあるものですね。


名前の不思議1つ目として感じたのは、なぜか名前によって男性的・女性的の違いって、ネイティブ日本人である我々には、仮に初めて見る名前であっても、何となく男の子か女の子かの推測がつくっていうのが挙げられる気がします。

…まぁパッと上手い例は浮かびませんでしたけど、謎ネーミングの多いことで有名なきらら系のキャラの名前を見てみると、「ぬあ」とか「はゆ」とか「たまて」とか「小夢(読み不明)」とか「真魚」とか(これだけ、現実でも普通にありそうかな?)、まぁきららは美少女アニメ系なのでそのイメージありきかもしれませんが、現実で見たことはないけど、なんとなく女性名な気がしますもんね。

しかし、これは、日本語をある程度勉強してペラペラに話せる人でも、ノンネイティブの人の場合、極めて判別が難しいのではないかと思います。


下の名前(ファーストネーム)ではないですが似たような例として、オードリー・ヘプバーンさん主演の有名な映画「ティファニーで朝食を」に出てくるユニオシ氏、これ、Yunioshiで、「子音と母音が交互に出てくるから、日本人っぽい名前だね」と非ネイティブの人は感じるように思われるわけですけど、我々ネイティブ日本人からしたら、絶対にあり得ない苗字だというのが誰の目にも明らかですから、「名前が自然か否か」というのは、膨大な経験が必要な、極めて高度な語学力が必要な話になっているといえるのかもしれませんね。

(原作小説版では別にそんな記述はなかったのに、映画版では当時の典型的な偏見日本人像である、チビ・メガネ・出っ歯・カメラという出で立ちで、後年結構な物議を醸したのも有名といえましょう。
 Wikipediaにも、単独の項目がありましたね↓(笑))

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https://ja.wikipedia.org/wiki/ユニオシより

ツイッターの呟きで見た話ですが、何かの英語(じゃなく、ヨーロッパか東南アジアか別の文化圏だったかもしれませんが)の映画かドラマだかを鑑賞していた際、その地方に長年在住して日常会話も完璧な方が、「登場人物の名前があり得ない名前すぎて、周りの人は笑った(だか、ストーリー上その名前のあり得なさがキーになるポイントだったか忘れましたが、とにかくどう考えても明らかに変な名前として登場してきた)のに、自分にはそのおかしさが全く理解できなかった」ということを語られており、確かにそういうことってあるだろうなぁ、と思えたものです。


まぁ英語圏の名前なら、かなり馴染みもあるので多少女性的か男性的かとかはうっすら分からんでもないものの…

(1つ面白い点として、欧米圏では、~aで終わるのは女性名、一方~oで終わるのは男性名であることが多い(あくまで「多い」で、絶対ではないですが)というポイント、これ、「~子(こ)」が、小野妹子を除き現代日本ではほぼ100%女性名である日本とは全く違う感じなのが印象的ですね(おあつらえ向けに、「~太(た)」は男性名ですし)。
 ちょうど、アレクサンドラは女性名で、アレクサンドロだと男性名(まぁAlexandarの方が多いと思いますが)、マルコは完全に男性名で、マルカだと女性名っぽくなる、みたいな感じで、「りょうこ」が女性、「りょうた」が男性な日本語と真逆ですね。
 まぁ日本語も、「きみひこ」は男性だし、「きみか」は女性な訳ですけど…。)

…この記事(↓)で挙がっていた、「変な赤ちゃんの名前2019」を見ても…

www.goodto.com
まぁ一部、男児の「Tokyo」とかは「いや流石にそらねーべ(笑)」とは分かるっちゃ分かりますけど、例えば女児のWindy, Vin'nyla, Velvette, Starlette、男児のWiatt, Tigger, Tenysi, Plutoとか、正直全く1ミリも違和感や物珍しさを感じないといえましょう。
(ウィンディとかベルベットとかウィアット/ワイアットとかプルートとか、何なら可愛い・カッコいいまでありますしね。)


同じように、近年「キラキラネーム」と揶揄されがちな、ちょっとそれは…と感じる名前を非日本語圏の方が見ても、恐らく全く何も違和感は覚えないのではないかと思われます。

その国の文化や、自身のもつ膨大な人生経験に裏付けされた「名前の響きへのセンス・感覚」ってのは、不思議であり面白いものです、って話でした。


あとそれから、これは別に今見つけたことではないですが、女の子の名前を見ていて思った不思議な点として、女性名で4文字以上の名前って、マジでほっとんどないんですよね。

まぁ「しょうこ」「きょうこ」はメジャーな名前でありますが、これは「しょ」「う」「こ」で3音といえるので、4音節といった方が正確かもしれませんけど、男性名が「よしひで」「しんぞう」「そうすけ」「やすひろ」など無限にいくらでもある一方、女性名の4音以上は本当に全然見当たらないのです。

…まぁ、この話が出ると必ず「桜子」「薫子」あたりが出てきますが、いやまぁそれは「さくら」「かおる」に強引に「こ」をつけただけで、何というか単独・独立4文字名とはちゃいますやん、って気がするので、これらはノーカンにしたい所ですけど(とはいえ皆無ではないので、「ほとんどない」で「全くない」とはいえない話ですね)、あとは、「ひまわり」「すずらん」とかがあるじゃん、ハイ論破…ってのもありますが、いやまぁそれも、女性名で使われることはあるけど、それは人名というより花の名前じゃん?…と思えるので、人名オリジナル&独立型4文字ってのに限れば、恐らく本当に1つもないレベルではないかと思われます。

これだけ世の中に女性がいて、ほぼ全員わずか3音以内で名前が付けられているって、考えたら本当に不思議ですが、まぁだからこそ名前には被りがあるし、それ以上に日本語には漢字もありますから、同音でも一応バリエーションがもたせられていいのかもしれませんね。


せっかくなので明示安田生命による最新名前ランキングをTOP 100程度まで垣間見てみてみた所…

www.meijiyasuda.co.jp

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(上記2021ランキング、トップ10のみ抜粋)

女の子の名前は挙げられていたラスト、複数の同率91位まで4文字読みと思われるのは1つもありませんでしたし…
(唯一、66位の桜都ちゃんが、もしや「さくらと」ちゃん?と思いましたが、なぜかクリックしても読みは不明扱いでしたけど、まぁこれも「さくと」ちゃんとかでしょう)

…なんとまさか、男の子の方ですら、(近年はやっぱり読みがあやふやな名前が多いわけですけど)確定で4文字読みと思われるのは、まさかのまさかのまさか、ラスト同率92位の「太陽」(たいよう)くん、ただ一つしかない感じ…?!

めっちゃんこ意外ですが、まぁ近年は、短くてシュッとした名前の方が圧倒的に人気なのかもしれませんね。


実際、僕の本名は4文字なんですけど、まぁ正直ぶっちゃけ、どことなく野暮ったい気もしますもんね。

というか自分の名前に限らず、男の子の名前で、「おっ、カッコいいな」と思えるのって、マ~ジでほとんどないんですよね…。

女の子の名前は、響きも文字もとても可愛いのが多いですけど、野郎の名前は、結局上位に来てるのも「レン」とか「ソウ」とか、なんとなく中性的というか、それはそれでどことなく男らしいカッコよさとは違うような…って気もしますし、かといって強いイメージのある「太」って文字とかも(以前もどっかの記事でも書いた覚えがありますが……あぁ、この、タスマニアデビルの記事でしたね)なんとなく文字単独としてあんまりいいイメージがない気がしちゃいますし、古風ながらも風格のある「~郎」や「~介」(「じゅんいちろう」とか「しんのすけ」とか)も、悪いわけではないですけどやっぱり何かちょっと洗練されてない気もするしなぁ、って思えちゃうしで、男子の名前はどうも個人的には冴えない(いい名前をつけるのが難しい)感じがします。


…ってまぁそんなのは個人の好みにすぎませんが、一方女の子の名前は、見事にどれも可愛くて、いいですねぇ~。

1位が紬(つむぎ)ちゃんなのは意外でしたが、10位の莉子ちゃん花ちゃんが、この中では古風な感じもして、こんな上位に食い込むのも面白いです。

(あぁ、一時的に同じ研究室にいた、エジプトからの留学生がこちらにいる時に奥さんが子供を産んだんですけど、名前が「ハナ」で、「えっ?日本語っぽい!」とビックリした記憶も蘇ってきました。
 まぁ、多分「Hanna」というスペルだったんだと思いますけど、そう考えると、花ちゃんは古風な響きもありながら、インターナショナルでもある、結構ハイカラな名前といえますね!)


記事タイトルには「好きな名前」としちゃいましたが、まぁ特にこれといって好きな名前ってのもないですけど、小さい頃、ちょうど姉の同級生に「葵ちゃん」がいまして、当時にしては珍しかったですし、「おっ、いい名前だね!」と思いましたね。

僕のそのセンスは正しかったのか、葵ちゃんは割と近年No. 1に君臨し続けた時代も多かったように記憶していますし(って、明示安田のランキングチェックしたら、2015から二連覇だっただけでしたが)、まぁその葵ちゃんはどんな方だったか全く印象に残ってませんけど、名前もやっぱり「名は体を表す」ともいいますし、大切なのは間違いありませんね。


せっかくなので、アメリカの名前ランキングはどうなんやろ、と思ってチェックしてみたら、親方星条旗の連邦公式機関、Social Security Administrationが発表してくれていました。

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https://www.ssa.gov/oact/babynames/より

男児1位がLiam、女児1位がOliviaと、うぉ~んめっちゃ意外!と思える感じ!!


リアムは、申し訳ないけどこれ(↓)が浮かんでしまって…

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https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11164478651より

…まぁこれは本当にこの子がそういったのか、単なるアイコラなのかは分からないですけど(笑)、このせいでちょっと自分の中ではイメージ良くない名前ですね(まぁ、欧米圏では別に全くおかしくないんでしょうが(笑)、あとはOasisのハチャメチャ兄ちゃんのイメージも強いといえましょう)。


一方オリビアといえば、やはり我々世代としては(ちょっと世代外れてますけど)「オリビアを聴きながら」およびその元ネタであるOlivia Newton-Johnさんのイメージ(ちなみに僕は全曲制覇してるぐらいオリビアさんは好きですが)…

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このジャケットの頃が一番好きです(まぁリアルタイムで見てたわけじゃないですが…)

あるいは、またゲームネタですが、タクティクスオウガの正ヒロインに近い立場なのに、顔画像が妙に敵キャラのヘビ女ゴーゴンに似てるため「ゴーゴン」とからかわれがちな水のオリビアとか…

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http://rainbow-gates.sakura.ne.jp/review/09_ogre/17.htmlより


より最近の作品だと、クッソ面白いギャグ漫画『あそびあそばせ』の、オリヴィア…

dic.pixiv.net
…などが浮かんでしまい、「今更オリビア?!」と、「お前は欧米圏の何を知ってるんだ」って話かもしれませんけど(笑)、Oliviaが人気ネームNo.1とは、実に意外でした。

男児ネームでもOliverが人気と、オリーブ名(なのか?)は強いですね!

 しかも、イギリスのランキングでもOliviaとOliverが男女で両方トップ独占と、オリビア・オリバー、強すぎぃ!)。


しかし、他の上位ネームを見ても、やっぱり欧米圏も、短い音節の名前が流行っているような気がしちゃいますねぇ~。

やはり長い名前は、それだけで呼ぶのにもハンデがあって、好まれなくなっているのでしょうか。

もちろん、長くても、愛称で呼ぶことが特に欧米圏では徹底されてるように思いますし、別にいいんじゃないかな、って気もしますけどねぇ…(まぁ、自分は自分の4音の名前が微妙な気もするので、言ってることぐちゃぐちゃかもですが)。


ニックネームといえば、例えば近所の研究室にElizabethという名前の方が2人いますけど、1人はBeth、もう1人はLizと名乗っていて全員そう呼んでいますし、同じ名前でも違う愛称があるのは、漢字がない欧米圏ではよくあることなのかもしれませんね。

(ちなみに、僕も、KonsukeがKonみたいな、最初の二音節のみで呼ばれています。まぁ長めの日本人名あるあるですね。)


あぁ愛称といえば、愛称を通り越して、特にアジア圏の人の場合、人によっては英語名を名乗ることもありますね。

僕の知る限り、自分含め、周りの日本人で英名を名乗っている人は1人もいませんが、これやっぱぶっちゃけ恥ずかしいんですよね、自分を「Liam」とか呼ぶのって…。
(「いや恥ずかしすぎて死ぬわ」と思えるからよーせんわ……って感じでしょうか。もし英語名を使ってる方がいらっしゃったとして、それを悪くいってるわけでは全くないのですが、自分はどうしても羞恥心からちょっとできない、って話ですね。)


一方、中国人は、彼らは人口が多い割にめっちゃくちゃ被ってる名前があまりにも多いので、かなり多くの人が英語名を使う傾向にあると思います。

一度所属研究室に短期で入ってきた中国人の大学院生は、「ルシエル」みたいに名乗ってましたけど、何ぼなんでも完全なアジアスタイルのちょっと野暮ったい青年がルシエルはねーべ、と、(もちろん直接そんなことはいいませんでしたが)どうもそう呼ぶのに抵抗があったので、本名を呼ぶので通しましたが(もっとも、それは本名が「ルーシャン」みたいな(どちらも微妙に変えた仮名ですが)、アメリカ人にはちょっと呼びづらい名前だから本名を少し変えてそう名乗ってただけ(&どっちで呼んでもいいよ、的な感じ)だったともいえるんですけどね。でも、正直、微妙に、日本の中二男子がカッコいい通名のつもりで「ルシエル」と名乗るのと同じような印象が、その本人の中から少し垣間見えてしまった気恥ずかしさみたいな感じも、ぶっちゃけちょっとあったかもしれません(笑))、まぁいずれにせよ、中国の人は、English nameを自分で好きに付けることも多い印象です。


あぁ特に台湾の子とかは、ほぼ例外なくEnglish nameを使ってるな、ってイメージがあったので、調べてみたら、どうも台湾では、下記の記事にもある通り…

akushu.biz
どうやら学校教育の過程で公式に英語名を名乗ることが推奨されているようで、(この記事には載ってませんでしたが、ずっと前にみた別の記事では確か)パスポートにも自分の英語名が記載されることすらあるという、英語の二つ名推進国家だった、って感じみたいですね。


近隣の研究室で、何か知らんけど割と仲良くしていた学生にChristinaという子(台湾生まれ育ちで、大学は一時的に日本(あぁ、それ関連で、割と仲良くなった感じでした)、大学院からアメリカ)がいましたが、まぁあまりにも自然にそう名乗っていたし、どっからどう見てもアジア人ではあったものの、意外とそんなに違和感はなかったですね。

(やっぱり日本人より遥かに英語が上手い、ってのもあるかもしれません。
…まぁそもそも、両親が純アジア人であっても、アメリカ生まれ育ちの子も普通に大量にいるのが人種のサラダボウル・アメリカですし、その辺の違和感は実際ほとんどないんですけどね。
 でもやっぱり、自分がEnglish nameを名乗るのは、上の記事の夫さん同様、僕には無理です(笑))

クリスティーナという名前も、日本人的にはいい響きで美しい名前ですが、クリス君も、ネイティブの学生で隣近所の研究室にこれまでウジャウジャ(…は言い過ぎで、数人ですが(笑))いましたけど、みんな優秀でカッコ良く、「流石はキリストをもじった、由緒正しき名前だぜ!」と思えたので、個人的に好きな英語圏の名前は、Chris系かもしれませんね。


ということで、唐突に名前ネタでしたが、まぁもし子供をもてることがあれば、本当に名前は一生物で大切ですし、しっかり考えて付けてあげたい限りです。

間違っても紺助とかいう名前はやめるようにましょう(笑)(…って、リアルに紺助さんがいらっしゃったら失礼にも程がある物言いかもしれませんが……多分いないですよね?)

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