英語の上達が早い人(→改め、まずは「遅い人」から)

前回、↓みたいなことを書いていました。

「10年もいたら英語も上達するんじゃないの?」と思われるかもしれませんし、正直自分でもそう思っていましたが、これがビックリするぐらい、「まるで成長していない…」を地で行っている状況です。

↑の通り、僕は英語の上達が遅いタイプの人に分類されるわけですが、一応自己弁護をしておきますと、典型的な学校英語を学んできた日本人よろしく、読み書きはまあまあ問題ないレベルではあるんです。

ただ、話すことが…!

どうしても、カタカナ発音の呪縛から逃れられない……!!


自分でいうのも何ですが、まぁ酷い発音ですよ。

明らかに「カタカナ・日本語ベースで英語を考えてますよね」という感じの、日本人英語です。


「重要じゃない部分(前置詞とか)は、ひたすら弱く」

リエゾン(音のつながり:チェック・イット・アウトではなく、チェケラウ、みたいな)が大事」

「とにかく、大げさなぐらいに強弱をつけて!英語はリズムが命!!」

みたいな基礎知識はもちろん頭の中にあるんですけど、な~んなんでしょうね、……照れ、ってやつなんですかね、どうしても未だに、「おっ、英語っぽいな」という流暢な発話はできていません。


「発音なんて、非ネイティブは所詮非母国語でしかないんだから、伝わればいいんですよ」みたいなこともよく言われますが、正直、初めて会った人(お店の店員とか)ですと、まず一発では伝わりすらしないんですよね。

(一応、繰り返せば何とか伝わりはするため、ちゃんと生きてはいけているのですが、一発で伝わる確率はとても低いので、お世辞にも「上手な英語」とは全くいえないし、「伝わればいい」と開き直れるのかすら微妙です。)

もちろん研究室の学生や他のスタッフとかとは話す必要もあるのでなるべく伝わるよう頑張ってはいるものの、基本的に「自分が上達するより先に、学生たちが自分の日本英語に慣れる」という悲しいサイクルが成立してしまうため、結局クソみたいな発音のままさして変わっていかないのが現状となります。


「英語の上達が早いと思う人の条件」を書いていこうと思ったら、まず自分の話=上達が遅い人の話になってしまいましたが(その「条件」については、次回にまわそうと思います)、一向に英語が上達しない要因の一つとしては、「日本語の思考回路が完成されすぎてる」ことがあるような気がしています。

(もちろん、それだけではない…ばかりか、それが一番大きな原因だとすら思いませんが…。その他の点については、また次回以降ですね。)


これまた自分で言うのも何なんですが、自分の英語力を例えば100としたら、自分の日本語力は、530000ぐらいありますもんね。

考えることが好き&考えることを仕事にしているという性格&立場上、あらゆることを日本語ベースで考える癖を捨て去ることが、どうしてもなかなか難しい(というかデメリットが大きすぎてできない)わけです。

 

なので、一概に一般化はできませんが、似たような理由で、アメリカに来ている研究者の方々の英語は、基本的にあんまり上手くない印象です。

(あくまで「一般的に」であり、当たり前ですが例外も多数あります。)

 

一つ印象的だったことがあるんですけど、こちらへ来てまだ間もない頃、研究科の新規教授職の公募(正確にはPrincipal Investigatorですが、まぁ教授みたいなものです)で、候補者の中の1人に、日本で博士号を取って、その後渡米されている方(ちょうど自分と同じ感じ)がいらしたんですね。

その方のプレゼンが、マジで思クソ100%純粋なカタカナ語すぎて、

(「ハロー。マイ・ネーム・イズ・ホニャコ・ホニャオ。ナイス・トゥー・ミート・ユー。マイ・リサーチ・インタレスト・イズ・ホニャララ…… プリーズ・チェック・イット・アウト!」(いや最後の、そんなラジオDJみたいなセリフはおっしゃられてませんでしたが)みたいな)

「いやいやお兄さん、何ぼなんでも、いくら何でももうちょい英語っぽく発音できるでしょーが!」と、自分のことは棚に上げてつっこみたくなるほどの衝撃を受けたこと、今でもよく覚えています。

まさに、これ↓ですよ。(いや、もっと……)

www.youtube.com

しかし、その方は、うちの大学より遥かにレベルの高い、米国内トップの大学のポストをゲットされ、今でも第一線で走っておられます(のはず)。

(出身研究室も超ビッグラボで、研究業績も凄まじい方です。カチカチの日本英語を話される点からも分かる通り、とても真面目そうな方でした。)


近所の研究室にも日本人研究者の方はいらっしゃいますが、(皆さん自分より先輩ですし、めっちゃ良くしてくれる本当にいい方ばかりなので、あんまり不躾なことをいうのもあれですが)まぁ自分と同じ、めちゃんこ日本人英語な感じですね。

セミナーとかでそういった近隣日本人研究者の方の発表を見聞きすることもありますが、「うはっ、聞き取りやすすぎ&何を言いたいのか分かりすぎてワロタ」ってなっちゃいますもんね、やっぱり。)


…といっても別に他の研究者の方たちをバカにしているわけでも自嘲しているわけでもなく(まぁ自嘲はちょっとしてますけど)、何が言いたかったかというと、

「我々は英語を勉強しているわけではなく、研究をしているのであって、言葉より中身の方が大事なのです」

と、ある種の開き直りみたいなものがあるわけです…的なことをお伝えしたかった感じですね。

この開き直りが、上達を遅くさせている原因といえるかもしれないわけですが…。


「ブログ記事は、1000文字程度が一番読みやすい」 とされているようですが、毎度、油断すると簡単にその倍以上になっちゃいますねぇ。

とりあえず無駄に長くなってしまったので、次回へ続きます。

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