セ・ボ~ン!

まだまだ無意味に続いている一連のトイレ・衛生ネタですが、前回紹介していたコメントで最後1つ、触れるのを忘れていた点がありましたね。

再掲するまでもないので簡単に触れておくと、トイレのタンク上部によくある、タンクを満たすために出てくる水で手を洗うかどうかうんぬんの話で、コメントをいただいたアンさんも「水が跳ねるしな」ということでようやらんわ、ということでした。


先述の通り僕もあそこで手を洗ったことがないわけですが、まぁ友達とそんな話になったことすらほぼないので適当予測ではありますけど、多分あそこで手を洗う人は少数派なんじゃないかな、って気がします。

っていうかそもそも子供の頃は、あれはいわば噴水のオブジェ的なもので、手洗い用であるという発想すらなかったですもんね。

(ちなみに、「トイレの後は手を洗う」という意識が染み付いた今ですら、「いや石鹸使えないんだし、正直ほぼ意味なくね?」と思えるというのも、先述していた通りです。)

あぁ、オブジェというより、トイレにセボンとかブルーレットとか、あの手の色付き洗浄芳香剤のために出てくる水なのかな、みたいに子供の頃は漠然と思ってたぐらいかもしれません。

(もちろんそのためってわけではなく、メーカーがあの水を上手く使えるように開発した商品であるという、全く逆の流れなのは当たり前ですけどね。
 しかし歴史を調べてみたら(というかWikipediaを見ていたら)、元々トイレ用洗浄芳香剤は小林製薬ブルーレットしかなく、そのブルーレットもタンクを開けて設置しないといけないという煩わしさがあった所に、アース製薬のセボンがタンクの上に置くだけのタイプを開発して大ヒット、先発のブルーレットもそれにならって「ブルーレット おくだけ」を売るようになった…とのことで、CM曲的には「トイレにセボン♪」より「♪ブル~レット、おくだけ」の方が何となく印象が強い気がするものの、実は「おくだけ」の方が後付けのフォロワーだった、って形なんですね。)


セボンといえば、また全く関係ない方向に脱線しますけど、僕は大学で選択した第二外国語はフランス語だったんですが、フラ語選択者鉄板のネタというかむしろ下手したらそれしか覚えてない…?ぐらいのインパクトのあるネタとして、「セボンってC'est bon.だったのかよ!!」ってのがありますね(笑)。

フランス語のC'est bonは、英語でいうとまさに文構造・単語全てが完璧に同じ、It's goodのことで、「トイレにイイネ!」って意味だったんか~いと、謎の感動を受けること請け合いの学習内容といえましょう。


ちなみに、「これでセ・ボンって読むのかよ、何でや!セスト・ボンだろ!!」と初見では憤りを覚える気もするんですけど、フランス語はむしろ英語よりも遥かに「つづられた文字は、完全にルール通りに発音する」が徹底されている言語なので、ルールさえ覚えていれば逆に発音はしやすいのです(ちなみに、ここで適用されるのは、「末尾の子音は発音しない」という重要ルール)。

もちろんルールは案外沢山あって、それを覚えるのも大変ですが、覚えてしまえば基本的には本当にただ書かれている通りに読めばほぼ間違いないというのが、英語よりいいわよね、とフランス語の担当教官の方がおっしゃられていたのが印象に残っています。
(偏見かもしれませんが、あらゆる教科の中でフランス語科目が、女性教官が一番多かったイメージがありますね。必修第二外国語は1学期あたり2コマあったんですが、どちらも女性で、一人はNHKフランス語講座だかの講師もされていた、いかにもおフランスが似合いそうなマダム(多分NHKではなかったかもしれませんが、ご自身が出演された番組のビデオを講義で見たこともありました)でした。
 上記コメントはその講師のもので、「日本語も結構音節が多くて難しい言語よね。例えばチ-ト-セ-カ-ラ-ス-ヤ-マみたいなのとかね、ホホホ」と続けて、千歳烏山駅が最寄り出身の人が苦笑していたのを鮮明に覚えています(…というか、オホホ笑いとか、~わよね口調をするマダムが実在したんだ!という驚きも印象的でしたけどね(笑))。)

(英語だと、あまりにも基本単語である数字の1のoneからして意味不明ですし、leadで先頭の意味ならリードだし鉛の意味ならレッドだしと、本当にまともなルールがない(あっても例外が多すぎる)感じといえましょう。)


せっかくなのでフランス語の発音ルールをまとめてあるサイトを覗いておこうと思って見てみたら、ちょうどいいページがありましたが……

stras.web.fc2.com
冒頭では、むしろフランス語よりイタリア語やスペイン語の方が発音が簡単・発音しやすいという真逆の話から始まっていましたけど(でも、日本人にとっては、特にスペ語がマジで習得しやすいって話はよく聞きます)、そうそう、こんなルールだったねぇ、と懐かしくなりました。

ちなみに、「Rの発音」が一番最初に挙がっていますが、フランス語のこれ、本当に特徴的なんですよね。

「フランス語」と聞くと、全く触れたことのない方ですと、上品で洗練されていて美しいみたいなイメージがあるのではないかと思うんですけど(僕もそうでした)、正直ぶっちゃけ、Rの発音はノドにタンが絡まったおっちゃんが出すみたいなあの音、まぁ上のページにもある通りまさにイビキに近いような音で、ハッキリいって日本人の美意識的にはクッソ汚い音に聞こえてしまうというのが正直な所かもしれません。


この辺のサイト(↓、似たようなページはいくらでもありましたが)で、クリック(タップ)ひとつでリアルな音が聞けますが…

www.frenchtoday.com
女性の恐らくプロの方の発音なのでそんなに汚らしくはないものの、「ar」とか、必修のフランス語講義で、小学生のように何度も何度も「さん、はい」と練習させられるのはちょっと苦痛(というか笑えてしまう感じ)でしたねぇ~。

(僕の1年の頃のクラスは月曜2限がフランス語だったので、大学入って初めての必修講義がこれ(=担当講師「Rはこうですね、さん、はい」→みんな『アー』的な。ちなみに先ほどのマダムは金曜日の講義担当だったので、こちらは別の方による必修講義です)だったため、面食らったことを今でもよく覚えてますねぇ~。
…まぁ、1限は準必修の熱力学で、「う~わ意味分からん、これは面白くない…!」と思えたのが本当の最初の講義だったので、それよりゃまだ何とかなるか、って思いましたけどね(笑))


でもまぁフランス語は英語以外で唯一習った外国語ですけど、何気に面白かったです。

他に身近な豆知識として、deというのが英語のofのことなので(発音はデというよりドゥ)、よく商品名で「○○de××」みたいなのがありますけど、あれはよく考えたら色々おかしいといえる気もする…なんて話もあるかもしれません。
(例:「チーズdeグラタン」とか、音的には「チーズでグラタン」にはならないし、意味も「チーズ of グラタン」で「グラタンのチーズ」になっちゃいますからね(笑))
(…って、もしかしたらフランス語ではないdeに違う用法があって、それになぞらえているのかもしれませんが…)

あとは、ボンジュールはBon jour、Bonは先ほど出てきたGoodでjourはdayなので、ボンジュールはGood dayで「こんにちは」だったのか!とか、メルシー・ボク~は「ありがとう、僕!」という意味ではなく(当たり前(笑))、beaucoupがmany/a lot的な意味なので、Thank you very muchの意味でMerci beaucoupだったのか、とか、トレビア~ンは、Très bienで、英語だとVery wellってことだったのか、とか、ジュテ~ムはJu t'aimeで、まさにI love youのこと(Ju=I、tu (te)=youなので、人称代名詞が直接目的語となる場合は動詞の前に置くという基本ルールも学べる)だったのか、とか、基本的なあいさつ・英語でいえばHow are youにあたる、Ça va(鯖)とかコマンタレブー(Comment allez-vous?、英語だと、How・Go・You(tuの複数形))はどちらも面白い発音だなぁ、とか、男性名詞と女性名詞は、これは流石に初学者への嫌がらせでしかないだろ……と思いきや、よぉ考えたら例えば日本語のモノの数え方の単位、イカは1杯(はい)、タンスは1棹(さお)とか、どの言語にも、「全く何の意味も根拠もないけど、そうなってる(し、基本的になぜかみんな自然と使える…まぁサオとか特殊な例はともかく、動物は子供でも1匹2匹と数えるし、紙なら1枚2枚、でも紙が集まった本だといきなり1冊2冊になるとか、実際仕組みは謎だけど当たり前のように使いこなせている)」ことはそういえば結構あるもんだなぁ、ということに気付かされた……とか、まぁそういう細かい面白さ含め、無駄な講義ではなかったな、って気がします。

(実際は、多くの人が「第二外国語とかマジで意味あるんけ?」と思っていたというか、正直僕も文学部でもないなら必修じゃなくてもえぇんちゃう?とは思えたものの、でもまぁ必修でもなければ絶対選択しなかったでしょうしね、教養なんてのは意味のあるなしで学ぶものじゃないんだよ、むしろ一見無駄なものを学ぶことこそが面白いんじゃねぇか、などとカッコつけて〆るとしましょう。)


…と、あまりにも関係ない話に逸れましたが、手洗いタンクについて……は、もう大分スペースが埋まってしまったので、また次回持ち越しといたしましょう。

とはいえ画像なしってのも寂しいので、最後、本記事でお世話になったセボンの画像ぐらいペタンと貼って終わろうかと思いましたが、「トイレにセボン」と検索すると、サジェストに「トイレにセボン 販売終了」という衝撃の文字列が……!

…と思いきや、普通にネット通販ショップサイトの特定のセール品だかが「販売終了」としていたのがヒットしてきただけで、大元のアースからはまだまだ販売中ではあったものの、やはりそもそもあのちょっと昭和を感じる噴水スタイルが廃れてきているのか、恐らく需要も減っていると思われ、取扱商品は、ハート型容器の「フレッシュソープ&ムスク」という、わずか1種類だけ……。

 

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https://www.earth.jp/brands/sebon/index.htmlより、容器入りとつめかえ用があるだけで、商品は1つのみ…

アドレスを見ると、セボンはsebonなんだ(笑)と笑えましたが、まぁcestbonとしても違和感ありありだし、そちらが普通でしょうか。

ちなみに、僕の家は母親がこういうオシャレ小物(?かどうかは分かりませんが、こういう生活を良くするような小物)が好きなタイプで、ずっと使ってましたし(うちはブルーレット派だったかもしれませんが…)、一人暮らしを始めたときも、引越し手伝いに来た母親が勝手に置いていきましたから、当初使ってましたけど、まぁ1年ぐらいは薬局で律儀に詰め替えを買っていたものの、途中から「あれ、これ、なくてもよくない?」となり、いつの間にか卒業しちゃった記憶がありますね。

しかし、そもそも自宅のトイレをあんまり使わず、それゆえ熱心に掃除もしなかったから気にしてなかっただけで、実際は、使っていると本当に掃除が楽になるようですし、ブルーレットの方はまだまだ沢山の商品が展開されながら頑張ってるみたいですしね(↓)、これからも世界が誇る日本のトイレをさらに美しいものにしていただきたい限りです。

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https://www.kobayashi.co.jp/seihin/brand/bluelet/より、この画像の下にもまだまだ沢山の商品あり


ちなみに、そういえばアメリカにはこの手の商品あるのかな、と思って調べてみたら、パッと見「おくだけ」タイプはなかったものの(やっぱり、今時のトイレは手洗い部なしのトイレが多いのかもしれませんね)、類似品は当然、いくらでもありましたね(そもそもブルーレットが、アメリカのトイレ洗浄剤を参考にして産まれたものとのことですしね、Wikipediaによると)。


パッと出てきたのは、クリーニング・漂白系商品No.1のCloroxの製品ですが、おくだけではないものの、タンクの中に放り込むだけ簡単、ってやつですね。

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https://www.amazon.com/Clorox-Automatic-Toilet-Bowl-Cleaner/dp/B00A9T30I6/より

2万8000件以上のレビューで、星4.5……イケるやん!と思いきや、個別レビューを見てみると、写真・動画つきで、「効果なし」「お金を無駄にしないで!」「黒カビ発生!」「ガッカリ…」「青いゴミカス」等々といった、罵詈雑言の嵐……。

まぁ、実際僕も学生時代「意味あるか…??」と思っていたクチなのであまり偉そうなことはいえませんけど、ま、これ多分ね、こいつらはこれを入れるだけで汚くなったトイレがピカピカになるとでも思ってるんちゃいます?…って気がするといいますか、これはあくまで防御効果的なもので普段の掃除が楽になるだけで、これを使えば掃除要らずとかそういうわけではありますまい、って気がしちゃいますね。


262人が役に立ったと評価した☆1つのトップレビューは、最後「トイレに青いベトベトがあるのが好きでもないなら、Flush n’ Sparkleの商品を買え、これよりはいいから」とありましたが、当のFlush n’ Sparkleの商品のレビューを見てみると、こちらもトップに☆1つで「Save your money」と、「金の無駄」コメントがついていましたから、「じゃもう全部ダメじゃん(笑)」と笑えてしまいましたね(笑)。

最近のAmazonのレビューは正直大丈夫なのか…?という話もあるものの、まぁこれに関してはやっぱり改めて、こういった薬剤も万能ではないので、あまり過剰に頼り切らず、「ちょっと便器表面を保護してくれて、掃除が楽になったらいいな」ぐらいのものであって、トイレはマメに掃除をしましょう、というのが結論なのかもしれませんね。

今回もまさに無駄話でしかありませんでしたが、何だかんだネタは多少広がりそうなので、次回もまたトイレタンク周辺で思いついたしょうもない小話を続けようかと思います。

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