行きと帰り、どっちが楽?

前回は、「生きてるヒヨコをすり潰すと、何がなくなる?」とかいう、「そんなことするオメェの『人の心』が一番ねぇよ」と思えるしょうもない哲学的問答を紹介していました。

 

遠心機の遠心力に端を発するこの辺の「気になる話・有名な問答」に触れている形ですが、今回もその遠心力、より大きい区分で慣性の力と呼ばれるもので、また一つ真偽の怪しげなネタを、慣性力について参照させてもらった「わかりやすい高校物理の部屋」を見ている際に思いついたので、今回まずはそのネタを使わせていただきましょう。

 

それが「わかりやすい高校物理の部屋」の「力学」の章の最後を飾るこちら、コリオリの力

wakariyasui.sakura.ne.jp

 

これは実は高校物理では扱われないもので(まぁ僕は物理選択ではなかったので詳しくは知りませんが)、実は地学で扱われるものだそうですが、何となくどこかで聞いたこともあるこの言葉、こいつも慣性の力の一種だったんですね。

 

コリオリ力(これまた今さら過ぎるどうでもいい点ですけど、「力(ちから)」という漢字、カタカナの「カ(か)」と区別がつかなさ過ぎて、カタカナ語とのコンビネーションが最悪なんですよね(笑)。「こりおりか」って書いてある気がしますし、やはりこういうのは読みやすいよう、「コリオリの力」と、丁寧に「の」を足したい所です)というものがどういうものかについては、「わかりやすい~」の記事に分かりやすくまとめられているため…

(と言っても、最初のGIFアニメで丁寧に描かれている「回転座標と静止座標」の関係とか、これだけでもう混乱するぐらい、物理学センスない民としてはとても難しい話とも思えますが)

…そちらをご覧いただくのが最善だと思いますけれども、まぁこれも簡単にまとめると、

「回転運動中に発生した力の移動先は、当初放たれた先からズレが生じる」

という、まぁそこそこ当たり前の話ですね。

 

まさに「わかりやすい~」記事の解説にもあった通り、お互いメリーゴーランドに乗っているA君とB君が、メリーゴーランドが回っている最中にキャッチボールをしようとしても、

「投げた瞬間に相手のいた位置に向かって投げているようでは、明後日の方向へ飛んで行ってしまう」

というのは小学生でも予想の付くことだといえましょう。

 

(これに関して、「走りながらボールを投げたら、ボールの軌道は走っていた方向への影響を受ける」というのもコリオリの一種なのかと僕なんかは思っていたのですが、コリオリの力はあくまで「回転運動」によるものなので、「走りながらボールを投げたら、ボールは投げられた時点の運動状態を維持する」ってのは、まぁ単なる慣性の法則ニュートンによる運動の第一法則)であり、関係がなくはないものの別のものとして議論されることが多い話ですね。)

 

で、「高校地学で扱われるようです」なんて書いた通り、これがもっとも顕著な形で語られる話としては「地球の自転」があり、どなたもご存知の通り、地球というのは東に向かって回転している(=北半球を上に置くよく見る地球儀であれば、反時計回り)わけですけど、その結果地球には巨視的に見てコリオリの力が働き、最も代表的な例としては、大気がその影響を受けて発生する「偏西風」なんてのがあるといえましょう。

 

ja.wikipedia.org

 

…とはいえ、「わかりやすい~」の記事では偏西風について一言も書かれていませんでしたし、実は偏西風自体は、コリオリの力の影響も確実に受けているものの、基本的にはそれよりも以前見ていた「気圧」シリーズの1記事(↓)で触れたことのあった、「大気の大循環」なんかが大元としては作り出しているものとみなせるのかもしれません。

 

con-cats.hatenablog.com

 

でもまぁ「偏西風」についてまた1つ触れたいネタを思いついていたので、あんまり関係なかろうと強引に関連話として広げさせていただくと(笑)、この偏西風、最も実感できる話としては、「飛行機のフライトにかかる時間が変わってくる」っていうものがあるんですよね。


まぁ偉そうにしたり顔で解説してますが、僕ぐらいボヤッと生きてますと、実は「日本⇔アメリカのフライトの往路復路で、かかる時間が大きく変わる」ということを意識したことすらなかったんですけど、とはいえ、今こちらから日本に帰省してまたこちらへ帰ってくるとき、

「何かいっつも帰りの方がクッソ楽な気がする……でもまぁ、どんな旅行でも、行きより帰りの方が『見慣れた道』効果もあって早く感じるしね、気のせいなのかな」

…などと思ってたんですけど、実は我らがJALが、その点に関して実に分かりやすい説明をしてくれていました。

https://weather.jal.co.jp/seasonal/1/seasonal_1b.htmlより

そう、偏西風というのは、中学の社会(地理)で習っただけの謎用語かと思いきや実は本当に強いもので、飛行機というのは、西に向かうフライトは極めて強い向かい風になるため、移動に遥かに時間がかかる(先ほどは「帰り」って書いていたものの、JALの画像は日本起点なのでこちらが「往路」になっていますが、まぁ「東京→アメリカの方が早い」ってことですね……っていうかよく見たら、画像は「復路:ニューヨーク→成田」であるべきで、肝心な所なのにミスってますね(笑))…と、それは紛れもない事実となっている話だったんですねぇ~。

 

もちろん記事の説明文にある通り、日によっても当然風の強さなんかに違いはあるものの、一般的には特に飛行機の飛ぶ上空なんかですと、偏西風の影響は確実にあると、そういう話でした。

 

…いやでも、流石にボンヤリ生きていると言っても、フライト時間ぐらいちゃんと確認してる気がするんですけど(笑)、別に必ずしも帰りの方が早いとも限らない気がする……というか、少なくとも別のチケットなら完全に所要時間は変わってきますし、もう本当にルートにもよる気はするものの、やっぱり少々の時間の違いに関わらず、僕個人的には帰り(日本→アメリカ)の方が遥かに楽な気がするんですよねぇ~。

 

時差ぼけのあれかなぁ、とも思ったんですが、一般的に時差ぼけは「東回り(=日本→アメリカ)」の方がきついと言いますし、これもむしろ僕の体感とは全く逆の話になってるので、そこは関係ないのかな、という気もするものの……

 

しかし、「時差ぼけってどっちがきついんだっけ?」と一応調べたらヒットしてきたQuora記事で、一番上に出てきた山下薫さんの回答では…

 

jp.quora.com

 

…西回りで世界一周をされた山本さんでしたが、

 

最後のニューヨーク→東京が時差14時間なのですが、感覚的には時差10時間で次の日に到着するかたちになります。これが一番しんどくて、帰国日の翌日に出勤するのは大変でした。

 

…と、まぁこの場合、NY→東京が一番フライト時間も長いので当たり前すぎますけど(笑)、「西回りでも『NY→東京』がめちゃくちゃきつかった…」って書かれてますし、やっぱり「アメリカ→日本」のフライトって、かなりしんどい気がします。

 

(って、山本さんはこれが「帰りの便」ですし、「帰りの方が楽」って主張はどこ行ったんだよ、って話かもしれませんが(笑))

 

…と話が大分逸れてしまいましたが、コリオリの力も大きく影響を与えている偏西風で、時差ぼけ的には西回り有利とされているものの、逆風を行くという逆境であることを考えると、アメリカから日本へと向かう旅はかなりキツイ気がする…ってのが僕の体感という話でした。

(まぁ、機内でヌクヌクしてるだけで、逆境も何もねぇだろ、って話ですけど(笑)。)

 

ってなことで、記事タイトルの話は、個人的には「帰り」がなぜか楽に感じるのですが、とはいえこの場合、日本→アメリカが「行き」でも正直そっちの方が楽に思えるので、そういう話ではなかったかもしれません。

(まぁでも「時間が同じでも…」とか書いてましたけど、やっぱり偏西風のおかげで、純粋に搭乗時間が短いってのはあるかもしれないですけどね。)

 

コリオリについてはもうちょい触れたい話があったのですが、また時間切れとなってしまったので、無駄に次回持ち越しとさせていただこうと思います。

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