ヒヨコをすり潰したら…

「鳥かごの中の鳥の重さ」問題について、一通り個人的に昔気になった点については触れてみた感じでしたが、まぁ何というか、今さらそんなこと書くのも何なのですが、こういう思考実験みたいな話、僕はそこそこ面白いとは思えるんですけど、圧倒的大多数の方には恐らく、

「うん、死ぬほどどうでもいい。つまんない…とまでは言わない(であげる)けど、面白くはあんまりないかな」

…と思われる話なんだろうなぁ、と思えるといいますか、多分、僕が車とかジェットエンジンとかそういう男の子の目が輝きそうな話を聞いても全然気分が盛り上がらないのと全く同じ感情になる人が多数なのであろうことを考えると、

「一応婚活自己紹介ブログというお題目でやってるものなのに、そんなキモイ状態でいいのか…?!」

と思えたといいますか、細けぇことをブツクサ早口で言ってそうな話ばかり、ちょっと恥ずかしくなってきた…ってのが正直な気持ちかもしれません(笑)。

 

とはいえまぁ、「99人に響かなくても、たった1人だけにでも響いてくれたらそれで成功」というのが婚活ともいえるわけで、そんなこと言ったらこんなしょうもないブログを毎日書いてる時点でゲームオーバーですから(笑)、あんまり深いことは気にせず、その場のノリで自分が面白いと思うことをツラツラ綴っていく感じを続けていくといたしましょう。

 

そんなわけで、鳥の重さ問題、結論を再掲すると、

「箱の中で浮かんでいる状態でも、鳥は下向きの力(空気の流れ)を発生させているので、重さとなって箱にのしかかるのである」

という話だったわけですけれども、これに関して、また違った視点からはっきりとそのこと(下向きの力がかかること)を、実例込みで示してくれていた解説が、以下の「ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊」というアメブロの1記事に見つかりました(↓)。

 

ameblo.jp

 

こぉ~れは素晴らしいですね!


どんな実験かと言いますと、2つの磁石(ドーナツ型の、中空リング)を用いて、両者がくっついて秤に直接乗っている状態と、一方を上下逆にして、同極同士反発する状態にしてやり、「一方の(=上の)磁石が浮かんでいる状態」にしたとき、秤の指す数字に違いは現れるのか?という、大変面白い実験ですね。

 

実際に行われた様子の写真込みで大変説得力のある説明になっているため、実験の様子が気になる方はぜひ直接ご覧いただきたい限りですが、これも鳥の例同様、上の磁石は浮いていようと、上向きの磁力の反作用にあたる力を下向きに発生させていますから、結果は当然、磁石が浮いていても磁石2つ分の重みがのしかかる、って話になっています。

 

(実験は更に細かく厳密で、「磁石の力で秤の針が引っ張られて、本来よりも針が上に引かれることで軽くなった」というポイントまできちんと考慮し、それも上手いやり方で対応されているという徹底っぷりです。)

 

まぁこちらは「風(空気)の流れ」ではなく、「磁場」という目に見えないところで働く「磁石の力」になるため、密閉されていなくても力が逃げることはない…というより発展的な実験環境になってるともいえますけど、いずれにせよ、「物が浮いている」というのは、少なくともこの地球上であれば、

「下向きの力を起こすことで、重力に打ち勝つ上向きの力を得ている」

ということですから、まるで重さが消えたかのように「ただ浮く」ということはできず、浮いているものの下には必ずそれと同じ重み分の力が発生している、ということなんですね。

 

…と、これで何度も引っ張らせてもらった「鳥の重さ問題」に関してはもう完全にネタ切れとなったので別の話に戻ろうと思ったのですが、せっかくなので全然専門外のモグリだというのに、この辺の身近な現象でも実感できる、面白物理ネタに脱線しよう…とも思っていたものの、それとはまた別の「思考実験」系の話として、「鳥」から連想して「ヒヨコ」が出てくるものがふと頭をよぎったため、大した長さにもならないチョイネタの極みでもありますから、今回はそちらに触れてみようかなと思います。

 

これは正直あんまり有名でもないといいますか、ぶっちゃけ「で?っていう…」としか言えない、おもんない話の極みなんですけど、「ポール・ワイスの思考実験」として知られるものになっています。

 

検索したら、ポール・ワイスさんその人の記事に、関連事項としてウィ記事にも挙げられていました。

 

ja.wikipedia.org

 

画像にするまでもなさすぎますけど、他にアイキャッチ用のものもなかったのでお借りさせていただきましょう、ズバリ、こういう問ですね。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ポール・ワイス#ポール・ワイスの思考実験より

 

「ヒヨコ(ニワトリの胎児)を…完全に粉砕すると…何が失われるのか?」

…という、物理学とは全く関係ない、むしろ生物学よりともいえる、より一般的には哲学的な問いかけで、

『発生過程のニワトリの胎児を管に入れて完全にホモジナイズすると、バラバラに破砕されたニワトリ胎児由来の液体が得られるが、ホモジナイズの前後で一体何が失われたのか』

…ってのが問題ですね。

 

まぁ「ホモジナイズ」ってのも主に生命科学で出てくる用語で分かりにくいですけど、「ミキサーにかけて完全に均一にする」って感じの意味になります。

 

より分かりやすく書けば、

「生きてるヒヨコをミキサーで完全にすり潰したら、ヒヨコジュースが得られる。

 このミキサーにかける前後で、何かが失われているのは誰の目にも明らかだが、物質的にはミキサーにかける前と後とで、一切何も変わっていないようにも思われる。

 一体何が失われたのだろう?」

…という話なんですけど、何か上手いこと言ってるようにも思えて、これは正直、別に全然「確かに…不思議!」とは1ミリも思えない、クッソくだらん質問に思えてなりません(笑)。

 

まぁウィ記事には、ワイスさん自身の回答として「『生物学的組織が失われた』のであり、その結果『生物学的機能も失われている』」などとしていますけど、正直「そりゃそうでしょ」としか思えないと言いますか……

「物質的にも何も失われていない」とされていますが、まぁ「失う」というのが話のつながり的にあんまりよくないので「何が変化したのか?」という形に質問をちょっと変えますと、これはハッキリ言って、

エントロピーが極めて大きく増大した」

という、非常に科学的な記述で表せる大きな変化があるように思えてなりません。


エントロピーの定義が「乱雑であるほど小さい」なら、「エントロピーが失われた!」とズバリ豪速球のストレートで対抗できたのに、エントロピーは乱雑になると増大するものだったので、オリジナルの「何が失われた?」という問題には上手く使えないのが若干残念とは言えるものの……)

 

いずれにせよ、「生物としての秩序」ともいえる気がしますけど、細胞構造や緻密に築き上げられた細胞間ネットワークが失われてますやん、としかいえない、個人的には何とも不完全燃焼さを感じる問で、「やっぱり決まった一つの答のない哲学ってクソだわ」と思える話になってしまってるかもしれません(笑)。

(これで「物質的には何も失われていない」というなら、食べ物を食べても、物質的には分子レベルで食べた人の体内でその食べ物は存在し続けますから、「(宇宙全体で見れば)物質的には何も失われていない」って言える気がしますし、そういう物質の変化を色々定義して議論しているのが熱力学という学問のはずで、何か色々納得いかない感じがしてしまいます。)

 

なら何で取り上げたんだ、って話ですが、言うまでもなく記事の水増しの意図しかないんですけど(笑)、あくまで思考実験ですしね、世の中には必ずしも意味のある問いかけのみがあるわけではない、というそんなお話でした。

例によってあまりにも時間がない日が続いているため、次回ももうちょい、今回と同じぐらいかなりどうでもいい話を取り上げてみる予定です。

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