ベーシックなお話

引き続き、以前の記事にいただいていたご質問を含むコメントを振り返っていこうと思います。


今回はこちら(↓)、basicというベーシックな単語のスラング用法について見ていたこの記事ですね。

 

con-cats.hatenablog.com

コメントは先刻ご承知、アンさんよりお送りいただいたものになります。

毎度大変温かいコメントをいただけまして、筆舌に尽くしがたい感謝の念に堪えません…!

 

basicは、なんとなくですが、悪い意味で使うとは思えなかったですねぇ。基本的なという意味だとわかった上でも…普通に、一般的な(general?)とか、通常の(normal?)とか、そんなような言葉と感覚的には同義かと思ってました。

そもそも日本語のニュアンスでも「基本」って特に悪い風に思えないですが、実は「初歩的」とか「最低限の」とか、そんな感じであまり良いイメージでもないってことなんですかね?

そう思って考えると、人に対して使った場合に、つまらんとかいうスラングになるのも、まぁわからなくはないですね。


ちなみに、

https://ejje.weblio.jp/content/basicより

↑ググったら出てきたやつでも、俗語で「魅力的でない」などと書かれていました。


まぁ、自分が人に対してbasicという単語を使うことはないと思いますが、悪い意味だってことは覚えておいた方が良さそうですね。

 

へぇ~、Weblio辞書も、案外スラングを抑えてくれていて役に立つ感じなんですねぇ~。

一応、その後の記事で出てきた同じくベーシックな単語で、最近よくスラング的に用いられているらしい「cap」をWeblio辞書で検索してみた所、こちらは残念ながら「嘘」という用法は掲載されていないようだったので、流石にスラング・新語的な意味を完全に網羅しているというわけではなさそうですが、やはり日本語辞書の方がニュアンスを掴むには圧倒的に分かりやすいですし、「ん?」と思う表現があったら、まずはWeblio先生に当たってみるのもいいかもしれませんね。

(そのcap記事に対するコメントは、一応「?」マークつきの文もあったものの、「Capって、あの帽子のことでいいんですか?…と思ったら、下の方でそうだと書いてありましたね(笑)」という感じで、既に自己解決されていらした疑問のみだったこともあり、こちらは特にご質問があるわけではなかった他のコメ同様、飛ばしてしまう形であるため、せっかくなので復習がてらcapにだけ触れてみた感じでした。)

 

話を戻すと、basicはまさに、僕もそんなネガティブなニュアンスの印象は全くない語でしたが、結構ボロカスに貶す感じですし、これは要注意な言葉だといえそうです。

(まぁ自分でそういう、他人のことを「魅力的ではない、つまらんゴミカス」のように表す文脈で使うことはそもそもないですし、逆に言われた場合は、言われたらそれはもうしゃあないので、「要注意」も何もないかもですけどね(笑))。

 

ちなみにbasicといえば、まぁもちろん「基本的な」という意味が基本で、別に基本的でも何でもないことにもついつい「Basically, ...」(=「基本的に…」)と書いて(言って)しまうのは日本語も英語も同様なわけですが(笑)、そういう枕詞的な使い方はともかく、この単語は、実験科学を専門としている立場としては、他の意味でも非常によく目にする単語になっています。

どういう意味かというと、これは「酸性・アルカリ性」の、アルカリ性という意味になるんですね…!


まぁ正確には、「アルカリ性」というのはpHが7より大きい水溶液の性質を指す=水に限定された言葉であり、basicというのはより一般的な「塩基性」という日本語に当てはまる言葉になるわけですけれども、塩基性アルカリ性の違いについてはベーシックな話を超える気がするので、深入りは避けるといたしましょう。

(…といっても、「塩基性」が基本的に酸性と対をなす状態全般を指す広い語で、「アルカリ性」は特に水についてのみを指す語である……つまり「アルカリ性」は「塩基性」に含まれる(一種である)概念だ、って話に過ぎないので、そんなに難しいもんでもないですが……

 実際、中学理科の範囲だと、「水に溶けない塩基性物質」なんて全く存在しないわけで、アルカリ=塩基と考えて何ら問題ないという感じですしね(高校化学だと、少なからずそんな物質も出て来ますが)。

 ちなみに水に溶けてアルカリ性を示す物質を「アルカリ」といいますが(そのまんま(笑))、↑の話は言い換えると、「全てのアルカリは塩基である」といえるものの、「全ての塩基がアルカリとは限らない」といえる感じになっているわけです。

…って、「~とは限らない」なら、じゃあ例外を言ってくれよ、って話になりますけど、まぁ水に溶けないけどそれ自身が「アルカリ性っぽい」性質を示す物質だと……例えば酸化銅とかですかね。

 こいつは、1リットルの水に0.00007 g未満(0.07ミリグラム=食塩一粒より小さい量で、しかもそれすら溶けるかどうか疑わしい(笑))しか溶けませんが、これ自身は大変アルカリっぽい物質となっています。

…まぁその「アルカリっぽい」って表現もまた微妙なんですけど、酸とアルカリ(塩基)の定義についての話はどう考えても面白くなりようがないので、やめておきましょう。)

 

…結局何かあんまりベーシックでもないというか、「面白くなりようがないので、やめよう」と言っているその時点で既に全然面白くない話に逸れてしまいました(笑)。

逸れるならせめて、もうちょい意味のあるor面白い話に逸れたかった所ですが、当初、「中学んとき習った気がするけど、pHって結局何なん?」「酸性とかアルカリ性とかこいつらは何者で、それを知って何が嬉しいんだよ」みたいな疑問を分かりやす~く説明してみようと思って記事タイトルも「basicについて語る」みたいな感じにしていたんですけど、今回もちょっとあまりに時間がなく、断念せざるを得ませんでした。

次回のネタもほとんど広がらなさそうなので、スペースに余裕があったら、ベーシックなbasic話・リトライをさせていただくかもしれません…。

 

(以下は、「今回はベーシック(基本的)な話をするだけだから、そんなに話が広がらないし、もう1つネタを用意しておこう」と最初に考え、あらかじめ書いておいた後半部分になります。

 想像以上に本当に話が広がっていなくて、誠に恐縮です(笑)。)

 

…と、これまでのご質問ネタは割と上手いこと1記事分ぐらい広がってくれていましたが、basicはベーシックなだけあって、大して広がりませんでした(笑)。

まぁ、また酸・塩基からいきなり「分かりやすい理論化学」のコーナーに入る手はありましたけど、あまりにもつまんないにも程があるのでそれはやめておくとして、Basicのスラングで何か他にないかチェックしてみたら、Slang.netのbasic記事の関連語のコーナーに結構面白そうな語が挙げられているのが目についたので、記事水増しのために、最後こちらに触れさせていただくといたしましょう。

https://slang.net/meaning/bimboより

こちら、まさかの「貧乏」?!…と思える「bimbo」、トップの説明にデカデカと「dumb…」というネガティブな語が目についたので、パッと見で女性(female)を表すネガティブな表現だと思い、「マジで日本語の貧乏が語源なのかな?」と思いきや、よく見たらこれは「おバカちゃんだけど、魅力的な女性」という意味で、説明文1段落目にある「通常、ブロンドの、大変美しいけれど脳みそを持たない女性を指す」という説明が酷すぎて笑えたものの(笑)、まさに典型的な「ブロンド」のステレオタイプ的なイメージってことですね(まぁ、「ブロンド=おバカ」という構図も、昨今のポリコレ的には絶滅すべき偏見に思えますが…)。

 

その説明を聞けば間違いなく日本語の貧乏が語源ではないといえるわけですが、では一体何が由来なのかと思ったら、Slang.netの方では触れられていなかったものの、検索したら普通にすぐ見つかりました。

https://www.google.com/search?q=Bimbo+originより


イタリア語で、文字通り「小さな子供」を意味する言葉になっていたんですね。

子供のように抜けてる部分もあるけれど憎めず可愛らしい……そんな女性を表す、むしろ肯定的な側面の強い言葉という感じでした。

 

例によってチャット型例文だけおさらいして〆といたしましょう。

 

Did you like Jeanine?(ジャニーンはどうだった?)

She was alright but she was kind of a bimbo.(まあまあだったけど、ちょっとBIMBO(可愛いけどおバカな感じ)だったね。)

Isn't that your type?(タイプなんじゃないの?)

 

ベーシックだったのかBIMBOだったのかよく分からない記事になってしまいましたが(笑)、次回もまたご質問の方を見ていこうと思います。

(上述の通り、もしかしたら酸性アルカリ性とかに関するベーシックな話も再度ちょろっと語ってみるかもしれませんが、やっぱり触れるような面白い話も多分なさそうなので、パスするかもしれません。)

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