後学として英語のダーティーワードにはどんなものがあってどのぐらいダーティーなのかを知っておこう……という形でおもむろにまとめていたここ最近の記事ですが、脱線ネタがさらに脱線続きでその本題に入れない形が続いていたわけですけれども、結論からいうと今回も脱線でそちらには届きませんでした。
まぁそもそも特にネタも定まっていないブログですし、逆に、こないだの55語リストのような何らかの決まりきった参照先・ネタ元がないと、何を書くか毎日ゼロから考えるというのは案外結構大変なので、脱線ネタでまとまるようならありがたく脱線させていただきたく思っている次第にございます。
(一応ご質問はまだまだあり、それに触れていくのが本筋ですけど、そちらはいずれ必ず触れていって結局はネタ切れになるのが必定なので、逸れられる限りは逸れていきたいという感じです。
…例によって、こういうブログ運営的な裏話はまさにどうでもよすぎる点にも程がありますが…。)
今回の脱線は、「ファック」や「シット」に触れていた前回の記事で、ちょっと時間不足につき書きそびれていた話があったためまずはそこから補足として触れて参りましょう、という形で逸れたネタがまたまた結構長くなって、結局本題に届かず…って感じですね。
まずは、前回の終わりに書いていた、ついつい癖で中指を立ててモノを指してしまうこと(…と、「中指を立てる」といっても、そんなあからさまに例の形にするわけではなく、改めて、中指が一番長い指なのは間違いないので、一番楽に対象を指し示すことができるから中指を使いがちというだけであり、実際にやってみると分かると思うんですけど、例えば目の前にある本の文字や写真を「これこれ」と指差す際、手の甲を上に向けた形より手の平を上に向けて行う方がなんとなく丁寧に思えるのですが(これは単に個人的な感覚で全然そんなことは思われないかもしれませんけど、例えば対面や横にいる相手に向けて、甲が上を向いた手を差し出すのは何か殴りかかろうとしているようにも思えるといいますか、「手の平側を上」の形の方が、何ていうんでしょうね…「どうぞどうぞ」の時にやるジェスチャーのようにも思えるとでもいいますか、こちらの方がより下手(したて)に出ているような感じがして、僕はそっちの方がいいんじゃないかな、などと思えるのです)、手の甲を上に向けた場合、これはどう考えても人差し指でさす方が普通&楽に思えるものの(中指を使った場合、自分の視界からは人差し指が邪魔になるし、邪魔にならないように人差し指を折ったり親指で押さえたりするのは、角度的に結構手間に思えます)、逆に手の平を上に向けた場合は、中指の方が確実に遠くまでさせる&人差し指(を含めた他の指)を畳むのも、角度的に何となく手間ではないため、ついつい中指のみを使っちゃう…って感じなわけですね。一応、手の平を上側にして指した場合、例の「中指立てポーズ」は真下向き=本などのすぐ上にあって、誰に向けても中指を立ててることには決してならないのも、特に気にせず使ってしまいがちなポイントといえましょう…)
…って、補足が長くなりすぎたので(こんな長々と書くような話では全くなかったですし、長く書いた割になお分かりにくいままでしたが(笑))仕切り直すと、人に向けるわけではないといっても、中指を突きたてた状態を作るのはやめた方がいいと思うよ、品がないから……と元同僚のアサカさんに指摘&注意されたわけですけど、彼女はマジで優秀・有能で常に正しく、まさに「ジャスティス」と評すに相応しいような人間……MBTIでいうとESTJタイプの人なんですけど、関連したこぼれ話がもう1つ存在していたのです。
(ちなみに何となく出したMBTIですが、これも、本来のブログ意図である自己紹介にうってつけですし、いつか触れたいとずっと思い続けてるネタなんですけど、流石に今回は脱線しすぎなのでまたの機会にしようと思います。)
そのアサカさんは、まぁあんまりギャグセンスが高いとは思えませんけど、そんなに堅苦しいタイプでもなく冗談も言うタイプでして、話はちょうど前回も出てきた学生くんを交えたものになるのですが、具体的には忘れたものの確か何かアメリカ人に関するネタで2人で議論になり、彼女にしては珍しく明らかに間違ってる主張をしており、僕も「いや絶対こうだって」みたいに譲らないまま話は平行線を辿っていたんですけれど、そこにちょうど生粋のイマドキっぽいアメリカ人学生の彼がやってきて(名前はどうでもいいですが、「LET IT BE」のジャケ写のリンゴ・スターさんに似ていたので、リンゴの本名であるリチャードくんとしましょう)、「じゃあリチャードに聞いてみよう」と尋ねてみた所、「あぁ、それはKonsukeの言う通りだね」となり、「ね?だから最初からそう言ってるじゃん。割と常識だぜそんなこと」…とそんな嫌味っぽく言ったかは覚えてませんが(笑)、「全く強情ですのぅ…」みたいに勝ち誇っていたら、アサカさんはなんと、無言でいきなりズンと中指を突き立てて(まぁ笑いながらで、冗談ですが)、それを見たリチャードくんは「BwaHAHAHA!!」と大爆笑をした……なんてことも非常に印象的で今でも覚えている場面なんですけれども、少なくとも冗談で(しかも女性が)そういう風にはできるぐらい、中指立てはそこまでタブーなアクションでもないのではないかな、と思える出来事だったという形ですね。
(とはいえそれは我々が仲良かったからできたことであり、あんまり親しくない人に中指を突き立てるのは絶対にやめた方がいいNG行為だと思いますけどね…!)
…って、数行で終わるぐらい大したことないネタだったつもりが、これまた結構長くなってしまいました。
今回の本題はそちらではなく、話はもう1つの代表的なダーティーワード、「シット」の方になります。
前回書いていた通り、どう考えても「シット」は「ファック」よりは忌避されない、ややマイルドなダーティーワードに思えるわけですけど、そういえばふと、「あ、でも、曲で歌詞のその部分がミュートにされてるヤツがあったな……音楽で特定のそこだけが消されるって、結構相当じゃない…?」などと思い出したのです。
僕は間違いなく邦楽の方が好きですが、地の利を活かして洋楽もかなりの量聴いているんですけど、幅広くトレンドを追う意図で、日本でも確か発売されている、その時の流行曲を余す所なく収録してくれている「NOW」シリーズを今でも欠かさず手に取っているのですが…
(国によって収録曲は違うはずで、元々この『NOW That's What I Call Music!』シリーズはイギリス発祥であり、本国イギリスではもう3桁目に入ってるものの、アメリカ版は今年2月発売の85が最新ですね。
僕はもちろん全部持っていて、幅広い曲を聴ける、本当にありがたいシリーズとなっています。
とはいえマジでCDの時代はほぼ完全に終焉を迎え、NOWシリーズもその内打ち切りになってしまうのではないかと危惧しているのですが……CD派としては、いつまでも続いて欲しい限りです)
…トレンドを追うのに大変便利なこのNOWなんですが、結構曲間がブツ切りになっていて最初と最後がちゃんと収録されていないなど適当さもまま目立つ感じになっており、特に、たまに何の断りもなくダーティーワードがミュートされていることもあるという、不可解な仕様になっているのです。
(もちろん、気に入った曲はそのアーティストの元CDを手にするので、そこまで問題ないとはいえ。)
ただ、ダーティーワードなんて言うまでもなく流行曲では結構使われているのに、特にミュートされていない曲も目立ちますし、ミュートされるされないの判断すら実はよぉ分からんのですが、個人的に最も印象に残っているものとしては、P!NKさんの「Blow Me (One Last Kiss)」という曲、これがサビのかなりいい所で「シット」の部分がミュート処理されており、「いや何でやねん!」と思えたものがパッと思い浮かんだものとして挙げられます。
(というか、その「ミュートされるされない」に関しては、そもそもかなりさり気ない形でミュートされているので、自分の聴き込んだ馴染みのある曲以外は気付かずにスルーしてしまっている可能性もありますけどね。)
見直してみたらこの曲収録のNOWはVol, 44(Amazonリンク↓。堂々の第一曲目ですね)で、もうかなり昔ですけど、そもそもP!NK姐さんは、僕の姉が(そんなに洋楽を聴くタイプの人でもないのですが)結構好きで、日本にいた頃に姉からオススメされたこともあり、日本にいた当時から既に大のお気に入りだったのですが、この曲はちょうどこちらへ来て結構すぐに出た新譜だったこともあり、個人的には思い入れも結構大きく、NOWではなくP!NKさんのアルバムの方でよく聴いていたので、ミュートの違和感にも即座に気付くことができたのかもしれません。
music.amazon.com
Amazonのお試しプレイでもミュート部分は聴けますが、マジで超絶いい曲なので、せっかくですし本家のMVをまずご紹介してみるといたしましょう。
www.youtube.com
これが公式MVで、こちらは当然ミュートなしですね。
で、調べてみたら、「Clean Version」として、有志の方がミュートバージョンもアップしてくれていました。
歌詞も入っていて大変丁寧なこちらの動画(↓)をお借りいたしましょう(まぁ、公式以外が挙げている、グレー動画ではあるわけですが……一応、著作権情報は正しくクレジットされているので、今のYoutubeなら問題ないようにも思えますけどね…!)。
まぁミュートどうこう抜きにまず、う~んこれは、改めて聴いてみても、本当にパワフルで心地よい名曲ですねぇ~。
むしろ曲を貼りたいがために、あえてわざわざこのネタに脱線したといっても過言ではないかもしれません(笑)。
(なお、いつ戻れるか不明の、途中状態のままである「青い花・勝手にキャラ毎テーマソング」には、P!nk姐さんの他の曲も選曲予定です。)
件のミュートについてですが、他にアイキャッチ画像もなかったのであえてスクショを撮らせていただきましたけど…
↑の辺り、1分5秒ぐらいからの、サビの後半・高音で盛り上がる肝心な所が、
I've Had A **** day
You've Had A **** day
We've Had A **** day(私/あなた/我々は、クソな日々を送ってきた)
…と、「シット」の部分のボーカルが完全に消されてるんですね…!
(ちなみに、その少し前、57秒辺りにも「I think you're full of sh*t」(お前は全てがクソに満ちていると思う)と、ここでもどう考えても酷すぎる意味で「シット」が出てくるのに(笑)(とはいえ、「ふざけんなよ」的なイディオムとはいえるかもしれませんが)、なぜかここはミュートされてないんですよね。謎です。)
P!nk姐さんは勝手にミュートされてブチ切れたりしないんだろうか…と思えたんですけれども、もしかしたらこれはラジオ用とかで、公式に「クリーン版」として公開されていたものなのかもしれませんね。
(っていうかよく見たら、曲の演奏時間も違いますし(どこで差が生まれてるのか、正直分からないですが…)、実際別途用意された別バージョンっぽいですね…!)
そういえばもう一曲、これもかなり有名な曲で、Gwen Stefaniさんの「Hollaback Girl」というのにもミュートされている「シット」があったことを思い出しましたが、こちらはなんと、公式がちゃんと「Dirtyバージョン」と「クリーンバージョン」の2種類をアップしてくれているんですよねぇ~。
やはり、二種類のバージョンを用意するのが、正しいアーティストの姿勢といえるのでしょうか…??
こちらがミュートなしの、冒頭から「This my シット」など言いまくりの方…
で、こちら(↓)がミュート処理ありの方ですね。
どう考えてもミュートなしの方がいいと思えるのですが(でも、こちらは、記憶にあったのよりは強烈なミュートではなかったです)、公開日が下の方が早かったようで、再生回数は断トツでミュート版の方が多くなっているのが、「ちゃんとオリジナル版を聴いてくれぇ~」と思えるタイプの人間としては誠に気がかりです(笑)。
ちなみにGwenさんは、冒頭で「Uh~…Super kawaii !!」と言っていたり、MVの途中で「原宿」なんて文字が出てきたりすることからも分かる通り、大の親日家でいらっしゃる方ですね。
東日本大震災で、巨額の寄付をされていたことも記憶に新しいです。
ただ、この曲、NOWのVol. 19に収録なのですが、こちらはミュートじゃない版収録なんですよねぇ~。やっぱり、NOWの仕組みは大変謎に思えます。
(→追記:記憶ではそう思っていたのですが、改めて聴いてみたら、むしろNOW収録バージョンは、↑で貼った公式のClean版(これ、正直ほぼ「シッ」って聞こえますよね)よりも遥かに、完全にブチっとミュートされている感じでした!
Amazonお試しの部分では分からなかったのでリンクは省略するものの、「シット」のボーカル部分は完全に無音化されており、むしろ笛の「ピー」みたいな音が入っている感じです。クリーンバージョンにも、複数あるということでしょうか…??)
そして「Dirty Version」の方の動画のトップコメには…
Funny how this was whats considered as "dirty" version back in the days.
(当時はこんなのが「ダーティー」版とみなされてたなんて、笑ける。)
…と、恐らくかなり若い子であろう Cold Pineapples さんによるコメントがありましたけど、まさに、今回の記事タイトルにも採用させていただいた通り、今はもうこのぐらいの単語はダーティーなんてみなされないような空気があるってのも、何となく納得できるような気もしてしまいます。
とはいえどうなんでしょうね、dirty wordはよりカジュアルに使われるようになっているのかもしれないですが、ポリコレ的な意識は年々確実に高まっている…という、やや相反する形になってるように思えるのも正直な所かもしれません。
つまり、世代を経るごとに、誰も傷つくわけではない単純に汚いだけの言葉への抵抗感は薄くなっているものの、差別関係の言葉にはより繊細になっている……そんな気がするわけですが、理に適っている…かはともかく、自分の肌感覚には結構合ってると思える流れなので、歓迎できる形にも思えます。
(日本でも、差別用語は昭和の時代、普通に使われまくっていたわけですが、今ではその多くが禁句になっている一方、言葉遣いはあらゆる時代で、年長者は年少者のそれを嘆き続けてるものですもんね(笑)。)
関連して、日本音楽シーンでのタブー・放送禁止用語といえば、僕はやっぱり真っ先に、ミスチルの「名もなき詩」が、ミュージックステーションで歌詞が変更されたのに、そのまま元の歌詞で歌った桜井さんの姿なんかを、強く思い出します。
懐かしの動画、あれば見てみたいなぁと思いましたが、残念ながら見つからなかったものの(MステなどのTV番組は、やっぱり権利関係にかなり繊細で、削除もやむなしですね)、まとめ記事は普通にみつかりました(↓;5年前にアップされていた動画は、既に削除されてしまっていますね)。
流れとしてはこの記事で色々な方が振り返っている通りですけど、僕も実際に見ていて「あれ、桜井さん歌詞間違えた?」「いや、表示された歌詞がそもそも何かおかしかったことない?」「何だったんだ、今のは?!」みたく、気軽に映像を振り返ることのできなかった当時ですから、お茶の間が混沌の渦に包まれたのも記憶に新しいですが(笑)、これに関して僕は「ついつい慣れてる方で歌ってしまったのかな」と思っていたものの、桜井さんはもしかしたらわざと、あえて無意味な言葉狩りに反抗すべく、元の「ノータリン」を貫き通していたのかもしれませんね。
他にも放送禁止用語系のトラブルなんかを紐解いてみようと思いましたが、既にこの最後の部分すら初稿では間に合わず追記修正していたぐらいに時間がなかったので、この辺にしておきましょう。
実は「ファック」の方ももう1つ触れようと思っていた話があったのをまた忘れていたのですが、全く大したネタじゃないですし、もし次回以降余裕があったらサラッと触れる程度にしようかな、と思います。
では、次回こそは(何度目の引き延ばしだ、って感じですが(笑))、英語のダーティーワードを見てみようコーナーに入る予定です。