ロタウイルスについても知っておこう

前回のノロウイルス記事で、同じくぽんぽんペインペインになる、ロタウイルスというものも比較紹介されていました。

 

せっかくなので、こちらさんのHEALTH LIBRARY記事も見ておこうかなと思います(↓)。

 

my.clevelandclinic.org

 

まぁ、どう考えても前回とほっとんど同じ、ウイルス感染症全般に対する注意事項と、違いとして(前回ラストの表にまとめられていた通り)、

「ロタは基本的にキッズメイン」

「ワクチンあり!」

…という2点が挙げられているだけだと思われ、正直この2文で終わりでもいいかもしれないぐらいですけどね(笑)。

 

画像もなかったので、今回もウィッキー先生から、(特に何の意味もない)ウイルスそのものの超拡大画像だけお借りさせていただき、無駄に長めではあるのでとっとと本題に参るといたしましょう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロタウイルスより

 

ロタウイルス(Rotavirus)

ロタウイルスは、主に小児が罹患する消化器(胃腸)感染症です。以前はより頻繁に見られる病気でしたが、ロタウイルスワクチンのおかげで多くの子供たちの健康が保たれています。感染した場合、ロタウイルスは激しい下痢と嘔吐を引き起こします。これにより脱水症状が引き起こされる可能性があるため、お子様の水分補給をしっかりと心がけてあげるようにしましょう。

 

概要

ロタウイルスとは何?

ロタウイルスは、胃腸の炎症(胃腸炎)(※日本語だと当たり前すぎますが(笑)、英語の場合、「胃と腸」が「stomach and intestines」で、「胃腸炎」が「gastroenteritis」という専門用語が使われるので、こう補足されている形ですね)を引き起こす伝染性の胃腸(GI)感染症です。特に幼児に、激しい下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。ロタウイルスは冬から春にかけて子供たちの間で流行します。ロタウイルスに感染している人のウンチ(大便)に触れ、自分の口に触れることで感染が広がります。

ロタウイルスに感染すると、2~3日で発症します。その後、下痢や嘔吐が1週間ほど続くこともあるかもしれません。脱水症状を防ぐために、お子様には水分をたっぷり摂らせるようにしましょう。ロタウイルスに効く薬はありません。通常、感染は自然に治ります。しかし、中には病院で点滴(静脈からの輸液)を受ける必要がある子もいます。

 

ロタウイルスに感染するのはどんな人?

あらゆる年齢の人がロタウイルスに感染する可能性があります。しかし、ほとんどが1歳未満の小児に起こります。ロタウイルスワクチン―ロタリックス®またはロタテック®―は、ロタウイルスに感染しないようにする、あるいは感染しても症状を軽くすることが可能です。

 

ロタウイルスはどのくらい一般的なの?

ワクチンが利用できるようになる前は、ロタウイルスアメリカで乳幼児における重症下痢の原因の第1位でした。ほぼ全ての子供が5歳までにロタウイルスに感染していたのです。ロタウイルスは、毎年5万5000~7万人の入院につながっていました。

ワクチンによって、子供たちの健康と入院率は大幅に改善されています。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が、その影響を調査しました。それによると、毎年、ワクチンによって4万~5万人の乳幼児の入院が予防されていると推定されています。

 

症状と原因

ロタウイルスの症状はどんなもの?

最も一般的なロタウイルスの症状としては以下が含まれます:

  • 激しい水様性の下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 食欲不振

嘔吐と下痢は、乳幼児に脱水症状を引き起こすかもしれません。以下を含む脱水症状が見られたら、すぐにお子様のかかりつけの医療機関に連絡してください:

  • おしっこの回数が少ない(いつもよりおむつの濡れが少ない)
  • 皮膚が冷たく、乾燥している
  • 立っている時にめまいを起こしている
  • 口や喉が乾いている
  • 泣いても涙がほとんど出ない
  • 無気力状態―睡眠時間が長くなり、遊びが減る、または異常にぐずる状態です
  • 目がくぼむ、または頭頂部にくぼんだ柔らかい部分が出現する

 

なぜ脱水は赤ちゃんにとって深刻なの?

脱水とは、赤ちゃんの生命活動を適切に機能させるのに十分な水分と塩分がないことを意味します。1歳未満の赤ちゃんは容易に脱水症状を起こし得ます。

多くの場合、脱水状態の小児は水分を補給するために点滴が必要です。脱水がひどくなると、痙攣(突然、体が不規則に動くこと)を起こしたり、ショック状態に陥ったりすることがあり得ます。命に係わることもあるかもしれません。

 

何がロタウイルスを引き起こすの?

ロタウイルスは、手と口の接触によって広がるウイルスです。症状が出る数日前に、感染した子供のウンチ(大便)にウイルスが現れます。また、症状が出なくなっても、最長で10日間、お子様の便に残ることがあります。

 

ロタウイルスは伝染するの?

ロタウイルスは非常に感染力が強いです。ロタウイルスワクチンが普及する前は、ほとんどの子供が5歳までにロタウイルスに感染していました。ワクチン出現後は、ロタウイルスに感染する子供の数は減少しています。

 

ロタウイルスはどう広がっていくの?

ロタウイルスは、ウンチとの接触によって広がります。例えば、ロタウイルスに感染している赤ちゃんの汚れたおむつを交換するとします。その後に手を洗わないと、ウイルス粒子が口に入ってしまう可能性があります。ロタウイルスが広がるのを防ぐために、家族もよく手を洗う必要があるわけです。

 

ロタウイルスに感染するリスクが高いのはどんな人?

一般的に、デイケアなど大勢の子供が参加するプログラムに参加している子は、リスクがより高くなります。ワクチンを接種していない生後3ヶ月から3歳の子供が最も重症化する傾向があります。

 

大人がロタウイルスに感染することはある?

大人がロタウイルスに感染することは、あることはありますが、幼児ほど重症化しない傾向があります。ロタウイルスに感染するリスクにある成人には、以下が含まれます:

  • 65歳以上の方
  • ロタウイルスに感染した子供の世話をしている方
  • 免疫力が低下している方

  

診断と検査

ロタウイルスはどう診断されるの?

ロタウイルスの徴候がある場合は、かかりつけの医療機関に連絡してください。医療従事者は、多くの場合、症状と身体診察に基づいてロタウイルスを診断可能です。場合によっては、大便(ウンチ)を採取してロタウイルスの検査を行うこともあり得ます。しかし、このステップは通常必要ありません。

検便が必要な場合は、お子様のかかりつけ医療機関から無菌の容器を渡されます。その容器にお子様の便を採取します。実験室で、ロタウイルスの検査が行われます。

 

対処と治療

ロタウイルスに効く薬はある?

ロタウイルスの原因は細菌ではなくウイルスです。そのため、抗生物質を飲んでも良くなることはありません。ウイルスは1週間程度で自然にいなくなるはずです。ロタウイルスの主な治療法は、水分補給です。

 

ロタウイルスは家庭で治療できるの?

はい、可能です。ロタウイルスの症状に気付いたら、お子様のかかりつけ医療機関に連絡してください。医療機関から以下のようなアドバイスを受けるかもしれません:

  • 食事の量を増やすのではなく、少量ずつ、回数を増やす形で与える。
  • お子様に十分な水分補給をさせる。
  • ペディアライト®などの電解質補給剤を使用する。電解質は、体のシステムのバランスを保つのに役立ちますが、嘔吐や下痢によって失われることがあり得ます。電解質補給により、それを解決することが可能となるわけです。ラベルの指示には注意深く従うようにしてください。
  • 熱を下げるためにアセトアミノフェンタイレノール®)を飲ませる。アスピリンは与えないでください。
  • おむつを替えた後や便を触った後は、手を洗うようにする。
  • お子様に十分な休息をとらせる。
  • 保育園や学校には行かせず、家で過ごさせる。
  • 必要に応じてかかりつけの医師に連絡して指示に従う。

 

予防

ロタウイルスはどう予防できるの?

ロタウイルスを予防し、家族の健康を守る最善の方法は、ロタウイルスワクチンのいずれかを必ず接種することです。

ワクチンを接種した子供の約70%はロタウイルスに感染しません。ロタウイルスに感染しても、症状はずっと軽くなります。別の言い方をすれば、ワクチンを接種した子供の90%は、重症のロタウイルスから保護されるか、ロタウイルスの感染を完全に避けることができるということです。

どのロタウイルスワクチンを接種すべきかについては、お子様のかかりつけ医療機関にご相談ください。医療従事者は、ロタウイルスワクチンを注射では接種しません。そうではなく、月齢に応じて、数回の来院に分けて赤ちゃんの口に点滴をする形になっています。選択肢と接種スケジュールには以下が含まれます:

  • ロタテック: 医療従事者は、ロタテックを3回に分けて接種します―生後2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月です。
  • ロタリックス: 医療従事者は、ロタリックスを2回に分けて接種します―生後2ヶ月と4ヶ月です。

 

ロタウイルスワクチンは安全?

研究者が、両方のロタウイルスワクチンを何千人もの赤ちゃんで広範囲にテストしました。どちらのワクチンも安全で効果的であると考えられています。両ワクチンは多くの子供たちをロタウイルスから守ってくれています。また、たとえウイルスに感染したとしても、予防接種を受けていればより軽症となります。

ワクチンの副作用はほとんどありません。もし一時的な下痢や嘔吐などの副作用が出たとしても、通常は自然に治ります。お子様に持病がある場合は、お子様のかかりつけ医に予防接種のスケジュールについてご相談ください。

 

ロタウイルスから身を守るために、他にできることは何?

ロタウイルスに対する最大の防御策はワクチンです。また、正しい手洗いの実践も極めて重要です。石鹸と水で少なくとも20秒間、頻繁に手を洗いましょう:

  • トイレの後
  • おむつを交換した後、または子供のトイレを手伝った後
  • 食事の準備をする前

 

見通し/予後

ロタウイルスに感染した子供の見通しは?

ほとんどの子は、長期的な健康影響なしにロタウイルスから回復します。症状は1週間程度続きます。

脱水症状を起こすと、重篤な合併症を引き起こし、死に至ることさえあり得ます。子供がロタウイルスの症状を示したら、直ちにかかりつけの医療機関に連絡してください。担当医が、脱水を防ぐ手助けをしてくれます。

また、お子様の予防接種スケジュールを必ず守りましょう。ロタウイルスワクチンは、お子様の健康を守る最善の方法です。

 

子供がロタウイルスに再び感染することはある?

子供は再感染する可能性があります。しかし、2回目の感染はより軽い傾向があります。

 

ロタウイルスはどのくらい続くの?

ロタウイルスの症状は通常3~8日間続きます。ほとんどの子供は、合計で12日間ほど感染力を有しています。これは、症状が出る数日前に感染が始まるためです。

 

いつから子供を学校や保育園に復帰させられるの?

学校やデイケアから、お子様をいつまで家に置いておくべきか連絡があることでしょう。通常、学校や保育園に戻る前の、少なくとも24時間以上症状がみられないことが条件となっていることが多いです。

 

受け入れる

いつ子供を医療機関に診せるべき?

嘔吐や下痢が増えたと感じたら、お子様のかかりつけの医療機関にご連絡ください。また、嘔吐や下痢のために起きているかもしれない脱水症状が見られる場合も、連絡するようにしてください:

  • 8時間以上おむつが濡れていない
  • 皮膚の青白さ
  • 乾燥した唇
  • くぼんだ目

子供は急速に脱水症状を起こすことがあります。この変化は、重篤な合併症を引き起こし、死に至ることさえあり得るものです。脱水の徴候に気付いたら、直ちにお子様のかかりつけ医療機関に連絡してください。

 

子供の担当医にどんな質問をすべき?

子供がロタウイルスに感染した場合、医療従事者に以下のことをお尋ねください:

 

  • 熱を下げるためにどの市販薬を勧めますか?使ってはいけない薬はありますか?
  • どのくらいの期間、子供に薬を飲ませるべきですか?
  • 薬を飲ませるのに最適な時間帯はいつですか?
  • 薬はどのように保管すればよいですか?

 

食べ物、飲み物、およびその後のケア

  • すぐに治療が必要な症状は何ですか?
  • 特定の食べ物や飲み物がより効果的なことはありますか?子供が避けるべきものはありますか?
  • 学校や保育園を休ませるべきでしょうか?
  • 子供がやってはいけない活動はありますか?
  • 子供の気分はいつ頃良くなりますか?
  • 経過観察のために、いつ子供を再来診させるべきでしょうか?

 

その他のよくある質問 

ロタウイルス vs ノロウイルス―違いは何?

ロタウイルスノロウイルスは、どちらも胃や腸に炎症を起こす胃腸感染症ですが、異なるウイルスによって引き起こされる異なる疾患です。ロタウイルスは主に小児が感染しますが、ノロウイルスは年齢に関係なく感染します。ノロウイルスの症状は、3~8日間続くロタウイルスよりも早く治まる傾向があります(1~3日間)。また、ロタウイルスにはワクチンがありますが、ノロウイルスにはまだワクチンがありません。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

お子様の下痢や嘔吐がひどい場合は、ロタウイルスと呼ばれる一般的な小児感染症に罹っている可能性があります。お子様のかかりつけ医にご連絡ください。ほぼ間違いなく、十分な水分補給と安静、それから熱を下げる薬を勧められることでしょう。しかし、ロタウイルスは自然に治るものです―ロタウイルスに効く薬はありません。脱水の恐れがある場合は、病院で点滴を受けることを勧められるかもしれません。しかし、ほとんどの子は、長期的な健康影響なしにロタウイルスから回復します。

 

ノロかロタか」というのは、確かに子持ちの方からよく聞く話で、圧倒的大多数が乳幼児に発症するものだということですね。

 

そんなわけでロタにかかった記憶がある人はほぼいないと思われますが、ノロよりも大変な1週間程度の症状……乳幼児は自分で異常を訴えられませんし、これは本当に恐ろしいですね。

 

飲むワクチンであるロタワクチンは、以下の厚労省のページにある通り、日本でも2020年から定期接種になったようで、今後生まれてくる子は幾分安心かもしれませんね。

 

www.mhlw.go.jp

 

改めて、衛生に気を付けることで感染確率はグッと下がりますから、(子供の有無にかかわらず)その辺はしっかりとしたい限りです。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村