GMATチャレンジ、言語問題:自称試験の鬼、ついに敗れる…?

ビジネスマン憧れのMBA取得の第一歩・GMATに挑戦シリーズですが、残すは最後のVerbal(言語)科目ですね。

まぁ一応あとEssay(小論文)もあるみたいですけど、これは当たり前ですが決まりきった答がないので省略しましょう。


言語科目だけあって問題文だけでもかなり長いので、早速見ていこうと思います。

改めて、アメリカの教育サービス・プリレビュ(↓)からの拝借になります。

www.princetonreview.com

GMAT Sentence Correction Questions

1. In order to better differentiate its product from generic brands, the cereal company first hired a marketing firm that specializes in creating campaigns to build brand awareness and then retools its factory to produce a variety of different shapes of cereal.

(A) then retools its factory to produce a variety of different shapes of cereal
(B) retools its factory to produce a variety of different shapes of cereal
(C) then retooled its factory to produce a variety of different shapes of cereal
(D) then will retool its factory to produce a variety of different shapes of cereal
(E) then produces a variety of different shapes of cereal through retooling its factory


⇒どんな問題かと思いきや、まずは下線部の英語を正しい形に直すという、ただの文法問題でした。

シリアルの会社がマーケティング企業に新しい戦略を依頼してうんぬん…という話ですけど、ぶっちゃけ内容は1ミリも関係なく、完全に文法問題ですね(なので、和訳省略)。

前半の節は「hired」(シリアルの会社がマーケティング会社を雇った)と、過去形の動詞が(ちょうどこないだも見ていた)等位接続詞andとつなぎ言葉のthenでつながっていく形になっているので、後半=下線部の節も同じように過去形にしなければいけないというのがポイントですね。


選択肢を見てみると、過去形になっているのが地味に(C)だけしかないのでこれが答でOKという、これは意外と簡単(意味を理解する必要は一切ない)な問題でした。

一応、他にも過去形があったら意味から考える必要があるわけですが、実際他は全て現在形or未来形になっているので(逆に、選択問題の定石として、仲間外れの選択肢が正解になる確率は低いので、ちょっと不安になるぐらいなわけですが(笑))、時間を無駄に使う必要はないでしょう。


ちょうど、次の問題が意味を考えないといけないパターンなので、それはそちらで練習ですね。

ということで2問目も、同じく下線部を正しく変換する問題です。

 

2. Believed to be one of the first widely read female authors of the Western world, Christine de Pizan's masterwork The Book of the City of the Ladies , was written in 1405 and is a history of the Western world from the woman's point-of-view.

(A) Believed to be one of the first widely read female authors of the Western world
(B) Written by one of the first widely read female authors of the Western world
(C) One of the first widely read female authors of the Western world, as some believe
(D) Written by what some believe as one of the first widely read female authors of the Western world
(E) Believed by some as one of the first works by a widely read female author in the Western world

 

(和訳)

西洋世界で最初に広く読まれた女性作家の一人と考えられている、クリスティーヌ・ド・ピザンの代表作『女の都』は、1405年に書かれたものであり、女性の視点から捉えた西洋世界の歴史である。

(A) 西洋世界で最初に広く読まれた女性作家の一人と考えられている…
(B) 西洋世界で最初に広く読まれた女性作家の一人によって書かれた…
(C) 一部の人々が考えているように、西洋世界で最初に広く読まれた女性作家の一人である…
(D) 一部の人々が西洋世界で最初に広く読まれた女性作家の一人という立場で考えている何かによって書かれた…
(E) 一部の人々に、西洋で最初に広く読まれた女性作家の作品の一つという立場で考えられている…


⇒こちらはいわゆる分詞構文というやつですけれども、これはちょっと、言語の構造的に日本語にして考えるのはやや無理があるのですが、分かりやすく言えば下線部が修飾(言及)している対象(主語)はあくまでも「著作(本)」であって、「作家」についてではなく「本」について直接修飾する形になってなくてはいけない、って感じですね。

つまりここでは、「Written by(…によって書かれた)」→「本」という流れの構造が正しいといえます。


しかしWritten byは(B)と(D)の2つがあり、正直僕は一瞬どっちか迷いましたが、(D)の方は英文の構造的にどことなく違和感があると思ったら実際解説でもその旨が説明されていましたけど、結局、ざっくりとした意味としてはBでもDでもどちらでもいける気がするものの、文法的にDはおかしいという、いわばまず意味で半分を切り捨てて、残りは文法的に正しい方を選ばなくてはいけないという二段階の判断が要求される、かなり高度な問題だった感じですね。

(もっとも、文法的におかしい=意味としても少しおかしいといえるので、ちゃんと落ち着いて考えてみれば意味での判断も可能とはいえるわけですが。

 要は、(D)の「believe as~」という表現だと、「~として考える」(という日本語だとこの場合微妙に曖昧なので選択肢でも少しアレンジしていた通り、より分かりやすく書けば「~の立場として考える」という意味ですね。例えば「I believe as a boy...」だと、「少年という立場として私が考えるに…」みたいな意味になるわけです)ということになるため、この文脈では、「一部の人々」自身が「西洋初の女性作家という立場として」考えると…という何のこっちゃよぉ分からん構造になってしまっているということですね。

 元リンクの解説にもあった通り、「believe to be」ならDも正解になりますが(ちなみにEも)、選択肢の文ではおかしいため、正解は(B)という話でした。)

 

結構手ごわかった(少なくとも、小学生並の棒グラフ問題とかよりは)ですが、この手の問題は文法知識があれば何とかなることも多く、学生時代に文法は叩き込まれる我々日本人には、頑張れば何とかなるかもしれません。

(とはいえ文法が苦手な人には、かなり厳しい問題かもしれませんが…。何せネイティブに出題される英文法ですしね。)

 

一方続いては言語科目の別のセクション・Critical Reasoning Questions(批評的推論問題)ですね。

まさに、国語でいう現代文みたいな問題になってきました。

一応僕はここまで満点だった形ですが、いよいよ本領発揮してくるGMAT試験を前に、果たして…?

早速見てみましょう。

 

GMAT Critical Reasoning Questions

1. One food writer wrote that reducing the amount of animal products in one's diet can contribute to better health and well-being. Based on this claim, some people are completely eliminating meat from their diets in order to be healthier.

The argument above relies on which of the following assumptions?

(A) Increasing the amount of vegetables and grains in one's diet can contribute to better health.
(B) There will be no corresponding increase in the amount of dairy products in the diets of those who are eliminating meat.
(C) Most food writers believe that some amount of animal products is necessary to a health diet.
(D) Not all healthy lifestyles require a vegetarian diet.
(E) Many people who do not eat animal products make decisions for health reasons.

 

(和訳)

1. あるフードライターが、食事に含まれる動物性食品の量を減らすことは、健康や幸福の増進に貢献すると書いていた。この主張によると、より健康になるために食事から肉を完全に排除している人々がいるとのことだ。


上記の議論は、次のどの仮定に依存しているものであるか?


(A) 野菜や穀物の量を増やすことは、より良い健康に貢献する。

(B) 肉を排除する人の食事において、それに対応する乳製品摂取量の増加が認められることはない。

(C) ほとんどのフードライターは、健康な食生活にはある程度の動物性食品が必要だと考えている。

(D) 全ての健康的なライフスタイルがベジタリアンの食事を必要とするわけではない。

(E) 動物性食品を食べない人の多くは、様々な決断を健康上の理由から下している。


⇒これ系の問題、僕は国語を得意としていたのですが(少なくとも大学入試問題レベルであれば、数学より国語の方がむしろ得点源でした)、ついつい引っかかっちゃうこと、ありますねぇ~。

まぁ日本語に起こす前に、英語だけでしかも深く考えずパパっと答を出してみたのが原因だと思いますが、グダグダ言い訳していることからも分かる通り、僕は普通に間違えました(笑)。


これはもう、日本語を読めば特に追加説明は不要でどなたも1つ回答を選べるのではないかと思うんですけれども、果たしてみなさまは正解することができるでしょうか…?

地味に、日本語でも案外正答率は低いのではないかと思うのですが(自分が間違えた負け惜しみ(笑))、ぜひ正解だと思うものを選んでみていただけたら幸いです。

(まぁ、英語圏の人にとっては国語の問題な訳で、実際翻訳したからといって簡単になるわけでもないのは当然かもしれませんね。

 …って、それはまぁ数学にもいえるので、数学が楽勝だった以上、これもそんなに難解である謂れはないんですけど(笑)、間違いなくこちらの方が正答率は低くなるんじゃなかろうかと、そんな気がします(改めて、自分が間違えたからそう思うだけかもしれませんが(笑))。)

 

それでは、ゴダゴダとネタバレ防止の若干のスペースを挟んだ所で、解説に参りましょう。


僕は、「動物性食品の量を減らす→健康促進」という図式から、(A)の「野菜や穀物の量を増やす→健康促進」というのが、何気に世の中一般の常識・直感とも合致しますし(笑)、短絡的にこれを選んでしまったんですけれども、まさかのドボン(間違い)!


「いや、『動物性食品の量を減らして健康促進』ってことは書いてあるし、それなら自動的に、野菜や穀物の量を増やすことで健康促進ってことにならん?」と思えたものの、まぁよくよく読んでみれば、一言も「野菜や穀物の量を増やす」なんて書かれてないんですよね。

もしかしたら、動物性食品の量を減らした代わりに、野菜でも穀物でもない、金属の鉄とかを舐めてミネラルを摂取して生活しているのかもしれません(笑)。

それはまぁ極端な例としても、少なくとも「野菜や穀物の量を増やす」とは明言されていないため、これはアウツだったと、そういう話になる形です。

…つっても、動物性食品を減らしたら、その分野菜や穀物を食べる量が増えるのは道理じゃないの?とはやっぱり思えますけど、改めて、鉄棒はともかく、「単純に食べる量を減らしただけ」という可能性もあるっちゃありますし、これはダメーというお話でした。


では残り他の選択肢はどうなのでしょうか?

当初(A)を選んだときの僕の考えを述べていくと…

(B)は、「will be no(全くない)」みたいな(部分否定ではない)断定的な否定は基本的に正解になり辛いし、乳製品なんてどこにも書かれていないから却下…

(C)は、流石にそんなことは一言も書かれていないので問答無用でこれは論外…

(D)も、同じくベジタリアンっぽい食事がより健康的という真逆のことが書かれているので確実になし…

そして(E)は、当初僕は「動物性食品を食べない人の多くは、健康上の理由からその決断を下した」という意味だと思い、「まぁ、より良い健康を目指してそうしてるんだから、一応『健康上の理由』から決断を下しているともいえるかな…」と思ったのですが、よく見たら選択肢の文は「make decisions」と、下す決断は無冠詞の複数形になっていた(しかも過去形でもない)ので、これは「肉の撤廃という決断」という具体的なものではなく「全般的に様々な決断を下す」という意味になりますから、まぁそんなことは書かれていないなよな、ということで却下……

…じゃあやっぱり(A)が一番あり得そうじゃん!と思えてしまうんですけど(笑)、思い込みを排して改めてよく読んでみると、「肉を完全に排除→動物性食品の量を減らす」というのが話のポイントであり、改めてよ~く考えてみれば、乳製品は動物性食品の一種ですから、実は(B)の主張は、論理的に正しい「この文章が前提としている仮定」となっているんですね…!

つまり、肉を食べるのをやめても乳製品の摂取量が増えることはないから、全体として動物性食品の量を減らすことにつながっている……といえるわけで、まさかの、全否定を含む構文である選択肢(B)が正解だったということでした。


…いやでもこれさぁ~、正直、これはこれで若干論理の飛躍がないかぁ?…と思えるのが正直な所なんですけど、それはまぁ負け惜しみで(笑)、乳製品についてなんてどこにも書かれていないけれど、「乳製品が動物性食品の一種」であることは論理的に正しい事実であり、それが肉断ちで増えないことも重要なポイントですし、一方、(A)で書かれていた「動物性食品を減らす→野菜や穀物の摂取量が増える」は、(先ほども書きましたが)まず「動物性食品以外のもの」であっても野菜や穀物には限らないし(ぶっちゃけほぼ野菜や穀物で全てな気もするものの、改めて、鉄の棒をしゃぶって生きるとか(笑)、まぁもっとまともなのなら化学合成したプロテインなんかは、動物性食品でも、野菜でも穀物でもない例として挙げられそうです。…ってあぁ、それよりも、普通に果物が、野菜でも穀物でも動物性食品でもない代表例にありましたね(笑))、それ以上にそもそも、動物性食品を減らしたからといって別の何かが増えるとは一言も書かれていないわけで、比較するなら、確実に(B)の方に軍配が上がるという感じですね。


まぁ改めてぶっちゃけ、「いや、乳製品の摂取量が仮にちょっと増加したとしても、肉を撤廃することで、合計すれば『動物性食品の摂取量はちゃんと減っている』と考えてる人がいる可能性だって、あり得なくはないんちゃいます?」と思える気もして、微妙に「スッキリしねぇ~納得いかねぇ~」感もあるんですけど(笑)、少なくともこの選択肢の中から選ぶなら、(B)が最も論理的に筋が通っていると、そうなる話だといえそうです。

…やっぱ国語の問題ってクソだわ(笑)。


…というのは例によって間違えた人の負け惜しみですけど(笑)、少なくとも国語には絶対的な唯一の答が存在するわけではないことが多いのは間違いありませんし、その理由から基本的に全ての選択肢を精査する必要があるといえますから、計算すれば絶対的な答が確定する数学より多少手間がかかることが多い、とはいえそうですね。

(なお、その「乳製品の増加」に関しては、英語原文の「corresponding increase」ってのがポイントかもしれません。

 これは「対応する増加」という意味なので、少なくとも肉を減らした分、それに応じてそれを相殺するほどの増加は決してない、ってのが(B)の主張なので、まぁちょっとぐらいの増加はあるにせよ、全体として「『動物性食品の摂取量は減る』ということは揺るぎないですよ」という意味は内包していると言えるかもしれませんから、先ほどの「あり得なくないんちゃいます?」の話は若干難癖みたいな形だったかもしれません。

…でもいずれにせよやっぱり、間違えたから言うわけじゃないですけど(笑)、ちょっと突っ込み所がある気もしてしまう、やや間接的な条件にも思えてしまいますね。

 もちろん、だからこそ僕のようなおっちょこちょいが引っかかる、試験としては大変良問ともいえるのかもしれませんが(笑))


と、そんな所で、まだ同じテーマの例題が1つと、あと最後長文読解問題が残っていたのですが、大分いい量になってしまったため、またしても続きは次回へと先送りしようかと思います。

次回で確実にGMAT例題挑戦シリーズはおしまいですね。


アイキャッチ画像は、間違えてしまった正答選択肢である、忌々しい乳製品のイラストにしようと思いましたが(笑)、それはネタバレっぽくなりそうだったので肉のいらすとをお借りしました。

ちょうど可愛いブタさんの絵でナイスですし、しかしよく考えたら自分の肉を売るという猟奇的な感じが、今回の問題にピッタリだといえそうですね(どこがだよ(笑))。

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