コメ返信や補足その1-49-22:all peopleと言ってはダメなんだろうか…??

少しずつ、保留状態になっていたコメントを遡って見始めていましたが、早速続きに参りましょう。

今回は、Japaneseの使い方の話に脱線する元ネタとなっていた、『なるほど100』の「almost all Japanese」についてご質問をいただいていたコメントの続きになります。

そのコメントはこちらの記事で触れていましたが、その記事ではコメントの引用を、『この辺りは、ちょうど前回のブログにも繋がっている感じですが…』という部分でぶった切っていたんですけど、ここでいう『前回』というのは、Allの用法を列挙していたケンブリッジ辞書による解説を紹介していた記事だった感じです(かなりややこしいですが、まぁその辺はどうでもいい話ですね)。

このコメントの続きでは、その記事内の記述で一点ありがたいご指摘をいただいていたので、そちらから改めて引用させていただきましょう。

この辺りは、ちょうど前回のブログにも繋がっている感じですが…

辞書のallは、最初はへぇ〜っていう感じで面白かったんですけど、途中からややこしくなってきて、頭に入らなくなりました。

だいたい、「all peopleとは言わない」とかもそうですが、「allでも不可算名詞なら単数扱い」とか、理由がありそうでないっていうケースが多過ぎません?(いや、実際にはあるのかもしれませんけど)

もうね、紺助さんが「それはそうと決まっているんだからしょうがない」とおっしゃるのを予想しながら読んでましたよ笑


ちなみに、

辞書の最初に書かれている

『All は「every one(みんな)」、「the complete number or amount(完全な数または量)」、または「the whole(全体)」という意味である。』

っていうところ、

every oneは、なぜ二語なのでしょう?一語でない理由がありますか?


⇒この最後にご指摘いただいていた部分、当初、アップした記事の本文では「every one(みんな)」と記述してしまっていたのですが、以前「everyoneとevery oneは違うぞ」という記事も書いていたことがあったにもかかわらず、僕自身ごっちゃになってしまってましたね(笑)。

この辞書の説明では別に「みんな」という「全ての人」の意味に限った話をしているわけではなく、ここはあえて二語にして、「一つ一つそれぞれの事項のどれも」という意味(つまり「全て」という意味)という説明がされている部分であったといえるように思います。

ということで、記事の該当部分は、コメントをいただいた後、シレっと「every one(一つ一つ各々)」と訂正しておきました。

正しくなかった表現のご指摘、大変感謝です。


そんなわけで、「(みんな)」という表記はミスというか僕の訳が悪かっただけで、ここはあえて二語のevery oneが使われているという形になっている、というのがご質問の回答でしょうか。

(改めて、あくまで「all」という語の説明であるので、「みんな全員」という意味の一語の「everyone」ではなく、より一般的な事象に対して「それぞれ全て」、つまり「one(一つ)」が「every(それぞれ・各・どれも)」ということが記述されている話だった、ということですね。)


なお、コメント前半の「all peopleとは言わない」に関しては、これは正直、僕もイマイチ理由が分かりませんでした。

多分、「響き的にall peopleよりeveryoneの方がよく使われる」ということなのかなと思うのですが、「普通は言わない」かもしれなくても、「通じない」「間違いである」とまでは言えないように思えますし、これは「辞書が勝手に言ってるだけ」と、まるで「公式が勝手に言ってるだけ」みたいな面白ネタ的な感じですが(笑)、普段は辞書の説明を全面的に信用しつつも、こういうときは都合よく「辞書の記述が全てじゃないから…」と割り切るのでいいのではないかな、と思います。


ちょうど、コメントの方でもすぐ追加の話があったので、↓でまた改めて触れてみましょう。

ひとまずその続きですね。

 

こんな小さな疑問を挙げていけばキリがないくらいですが、、

まぁ、辞書に深入りはするなということでしたので、そもそも深入りなんて出来ませんけど笑、とりあえずサラッと流しておいて…


all childrenは○で、

(all the childrenも○で、)

all of childrenは×で、

all of the childrenは○で、

all of themは○で、

all themは×…

全然わからないですけど、なんかちょっと見えそうな気もしますねぇ。

…the childrenと themは同じ扱いかと思ったら、そういうわけでもないのか…うーん、、やっぱり、わかりませんね笑


あぁでも、今更思いましたが、

「all peopleとは言わない」は、all the peopleとは言うっていうことですかね?


冠詞も難しいですよね。

ちょっと今は触れないでおきますが、いろいろルールがあって、覚えなければ使えないことだらけです。(勝手に使ってますが笑)


⇒allとofやtheとの組合せは、これはもう本当に、ルールというより、音として「何かしっくり来ない(聞いたことがない)気がするね」という感覚に頼らざるを得ない話ではないかな、と思います。

一応、基本的には「ofが使われたら、それは限定的なグループを指していることになるので、theが来ないとおかしい、ただし、代名詞が続くときだけは別」というのがルールかと思いますが、この但し書きの部分も、幸い「all of the them」「all of the you」「all of the us」なんてどれも違和感がパネェので(usだけは、アメリカがthe USであることもあって他2つより字面的には違和感が薄い可能性もあるものの、アメリカは「ユーエス」ですし、「ジ・アス」なんて聞いたことないのは明らかといえそうです)、それなりに分かりやすい形にはなっている…ような気もしますね(あんまりそんなことないかもしれませんが)。

 

一方後半にあったご質問、先ほどの続きでもある「all the people」については、Quoraにドンピシャの質問回答があったので、ネイティブの有識者の回答をお借りさせていただきましょう。

こちらの記事ですね(↓)。

www.quora.com

質問:「all people」と「all the people」の違いは何?

 

(回答1)Michele Cameraアメリカ方言の英語ネイティブスピーカー):回答スコア3点

「All people」には、「every single human being(全ての人間個々人)」という表現のように、全ての人が含まれるね。

All people require water to sustain life.
(全ての人々は生命を維持するために水を必要とする。)

「All the people」は、「all the people who belong to this category(この分類に属する全ての人」というように、人類の一部分を指す形だね。

Will all the people who want a piece of pie please raise a hand?
(パイの分け前が欲しい人は皆、手を挙げていただける?)

All the people who cast a ballot received a button which reads “I voted”.
(投票した人は全員、「I voted」と書かれたボタンを受け取った。)

All the people paying attention saw the spectacle.
(注意を払っていた全員が、その光景を見た。)

 

(回答2)Kate Wood(英語が得意で、その他いくつかの言語はそこそこ):回答スコア6点

「All people」は不定の複数形なので、あらゆる場所にいる全ての人を指すね。「All the people」は定冠詞付きの複数形なので、特定のグループの人たち全員を指すよ―all the people in the room(部屋にいる人全員)とか、all the people with red hair(赤い髪の人全員)とか、その他そんな感じのなら何でもだね。

 

…と、2件の回答のみでしたが、どちらも全く同じことで、かつこれは学校で習った英文法通りの、めちゃんこ分かりやすい説明でした。

そして、まさにこのお二方が「普通はeveryone…」とは全く言っていないことからも明らかなように、別にall peopleという表現は決してそこまでおかしなフレーズではないんじゃないかな、って思えますね。


念のためもうちょい検索したら、WordReferenceの方に関連記事がいくつか見つかりましたが…

forum.wordreference.com

 

forum.wordreference.com


ほぼ完全に同じ説明だったのでもう引用紹介はしないものの、一つ目の記事では「all people=everyone/all the people=everyone here」という式で説明がされていましたし、二つ目の記事では「all peopleは全人類、all the peopleは限定的」という同様の説明を受けて、質問者が、

「じゃあ何で『all the people in the world』って言うの?これは一般的ではない?」

という追加質問を投稿し、回答者が

「それは恐らく、『今現在この世界で生きている人々』を指す意図があったりするんじゃないかな?もちろん、『all the people in the world, in all of history, ever, anywhere(世界中の、全ての時代、あらゆる場所における人々)』といえば、これは『all people』とイコールになるだろうね。単に強調さ」

…みたいな、これまた分かりやすい補足解説をしてくれていたなど、大変分かりやすい説明ばかりでしたが、改めて、「all people」というフレーズへの違和感は特に語られていませんでした。


ということで、やっぱり「辞書が勝手に言ってるだけ」説濃厚とでもいいますか、まぁ辞書が言う以上確実に「あまり使われない(everyoneの方がよく使われる)傾向はあるんでしょうけど、少なくとも例文として書くネイティブもいるのは確かですし、そない絶対的なものでもありますまい…ってのが結論でいいように思えますね。


そんな所で、次回はまた少し前のコメントに戻って保留状態だったご質問を見ていこうと思います。


アイキャッチ画像は、all peopleが意味する所の「地球人」で検索したら出てきた世界の少年少女のいらすとをお借りしましたが…

例えばこの「地球人」なんて言葉も、恐らく辞書的には「普通はそう言わない。『世界の人々』などと言う」みたいな説明がありそうな気がしますが、「まぁ別に意味は分かるし使ってえぇやろ。まったく、辞書はいっつもお堅いんだから~」と思えますし、「all peopleとは普通言わない」の記述も、それに近いものがあったと言えるのかもしれませんね(別にそれとはまた全然違うかもしれませんが(笑))。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村