コメ返信や補足その1-49-11:似てても違いのある「日々」

ここ最近の記事では、everyやallの使い方やら違いやらについて色々とちょいちょい垣間見ている形ですが、前回は特に「オールナイト」という表現から、nightには単複同形の使い方もある…なんてことを見ていました。

正直、その辺の数やら冠詞やらの話はちょいちょい垣間見て「なるほど」と思えることはあれど、「冠詞と数、完全に理解した」とは決して、絶対にならないのが現実なんですけど(笑)、一応まぁ自分なりに納得できるっちゃできる話にはなってるようにも思えるため、非ネイティブである我々学習者には、そういう小さな納得の積み重ねをしていくしか道はないのかもしれません。

 

そんなわけで、決して全てがクリアになることはない気はするものの、またいただいていたご質問から関連する事項のネイティブの意見を垣間見て、ちょっとずつ見識を深めていこうと思います。

(既に何度か貼り付けている)ご質問を含むコメントは2つあったのですが、前半の方は前回で見終えたと思いきや、まだちょっとネタが残っていました。

再度そちらから参りましょう。

 

allは複数扱いっていうのも、まぁ言われたらそうだよねって感じですが、、
例えば、日本語でも言うオールナイトはなぜall night?って思ったら、これはall-nightだからまた違うんですかね?ハイフォンで繋がない場合は、ちゃんとall nightsになる感じですか?

これ、every nightと、all nightsは意味が違いますよねぇ?
every dayとall daysもそうですが…
そう思って考えると、単数、複数の違いもわからなくもないような…?

結局、英語も日本語もややこしいですね笑

 

こないだの記事では、「every nightとall nightsはほとんど同じ意味といえましょう」とか書いていたんですけど、「ほとんど同じ」は「完全に同じ」ではないし、実際違う表現なんだからそりゃ違いもあるっちゃあるっしょ……といえる話になっているので、今回は違いに着目してみようと思います。

(とはいえ、どちらも大まかには「いくつもある夜のそれぞれ全部」を指しているという、広い意味ではやっぱりほとんど同じと言って構わないと思うんですけどね。)


なお、その記事の後でまた関連コメントをいただいていましたが、特にご質問を含むわけではなかったのであえて引用はしないものの、やはり「ややこしく面倒くさいですねぇ」という感想を追加でもらっていました。

実際かなりややっこちぃものの、ここはやっぱり、ちょっとずつネイティブの言ってることを(たまにどっちつかずなものもあれど、そういうものもひっくるめて)自分の中で噛み砕いて身につけていくのがベストといえそうですね。

 

では今回のネイティブの声は、nightではなくdayだったものの、ちょうどdayの方もコメントで触れられていたのでピタリといえましょう、こちらStackExchangeのQ&A記事になります(↓)。

 

english.stackexchange.com

まさにドンピシャに近いお話ともいえるので、大変参考になりそうです(しかもdayのみならず、元々このネタに入っていくに至ったそもそもの題材であるpersonsについても触れられています)。

例によって、こちらの投稿コメント群を翻訳紹介させていただきましょう。

Loli López(質問者):all days 対 ever day と all persons 対 everyone(質問スコア4点)

「every day」ではなく、「all days」と言うことはできるのかな?また、「all persons have the right to live(全ての人が生きる権利を持っている)」と、最初の部分に強調を込め、一人一人の各個々人を指すために、「everyone」ではなくそのように言ってもいいんだろうか?

 

Mr. Shiny and New 安宇(上位0.67%に位置する超優良回答者……※注:名前に漢字が使われている名前で驚きましたが、カナダの方のようです):回答スコア2点

All days と all persons は文法的に正しいフレーズであり、そのまま見た目通りの意味になるね。しかし、いくつか考慮すべき点があるよ。

まず、peopleの代わりにpersonsを使う場合は注意が必要だ。onomatomaniakさんが書いていたように(※注:リンクが貼られていましたが、コメントは削除済みのようです)、弁護士のような言い方をしたいのでなければ、personの複数形としてはpeopleを使う方が一般的だね。


また、「all days」は「every day」と同じようには使えないよ。なぜなら、前者は一連の日々をまとめたものを指しており、後者はそれぞれの日に一つの出来事が起こることを特定しているからだね。だから、例えば、次のようには言えるけど…

I eat an apple every day.
(私は毎日リンゴを食べる。)

でも、次のようには言えない。

*I eat an apple all days.
(× 私は全ての日々でリンゴを食べる。)

もし、毎日必ず、例外なしに、1日のミスもなくリンゴを食べていくことを強調したいのであれば、次のように言えるね

I eat an apple each and every day.
(私は連日欠かさずリンゴを食べる。)

I eat an apple every single day.
(私は1日も欠かさずにリンゴを食べる。)

I always eat an apple every day.
(私は常に毎日リンゴを食べる。)

これらのフレーズはすべて、「every day」を比喩的な意味ではなく、文字通りの意味として捉えることを強調するために、「every day」に多少の冗長性を加えているんだね。

I get stuck in traffic every day. (Well, not on weekends because I don't drive to work on weekends, and not when I'm on vacation, etc)
(私は毎日渋滞に巻き込まれる。(まあ、週末は車で通勤しないから違うし、休暇の時などは別だけどね。))

I brush my teeth every single day (no exceptions).
(私は1日も欠かさず歯を磨いている(例外はない)。)

 

user13141:回答スコア1点

もちろん可能だよ。しかし、この構文はそれ自体に注意が必要で、もし頻繁に、あるいは弱めに使われたりすると、聴き手に間違いとして認識される可能性が高くなることには気をつける必要があるねね。

最初に挙げられていた例は、today of all days(よりにもよって今日/今日という日に限って…という意味の熟語)というフレーズで目にするだろうね。これは君が意図した通りの強調をするために用いられているよ。

All personsはほとんど法律的な文脈でしか見られず、そこではpersonsはpeopleの代わりに使われることが多いね。その代わりに、all peopleと言えば、強調することも、また、弁護士のように聞こえるのを避けることもできるといえそうだね。


という感じで、「persons」は警察官・法律関係者みたいなお堅い響きだ、という話の復習にもなっていましたが、本題のall daysとevery dayの違いは、これは中々分かりやすい話だった気がしますけど、まぁ普通に日本語で考えても明らかな話だったかもしれません。

「全ての日々」と「毎日」は、基本後者の方がよく使われるのもそうだし、一応大まかにいえば「毎日」は「全ての日々」ともいえるので似たような意味ともいえるものの、挙げられていた「リンゴを食べる」の例でもまさしくそうでしたが、普通はこのリンゴの例文では「毎日」という表現を用いるというのは日英共通といえましょう。

「夜」も同じで、「毎晩」を言いたい時は、普通はall nights(全ての夜)ではなくevery nightと言うことの方が多いように思います(まぁ使われることが多いというか、意味的にそっちの方がしっくり来る場面の方が多い、って話ですかね)。

あんまり「何らかの枠組みの中の、全ての日々/夜」とかについて言いたいことはなく、「毎日/毎晩」ということを言いたい場面の方が遥かに多いという話に尽きる感じといえそうですね。

 

それでは、ひとまずall nights/days/personsなどについては一段落ということで(実は、こないだのallの辞書解説を見ていた記事で、追ってまた別にご質問をいただいていた点もあるのですが、それはまた今度触れようと思います)、コメント後半の方に進んでいこうと思います。

以前貼るだけ貼って貼りっ放しでしたが、こちらも再掲しておきましょう。

 

前回、ちょっと書きそびれたことを追記しておきます。(大したことじゃないです笑)

allは複数扱いということでしたが、これ、不可算名詞だとどうなりますか?

私が思い浮かんだのは、all over the worldですけど、まぁこれが不可算名詞の例なのかどうかもわかりませんが笑…

例えば、

all water?all waters?

every water?

each waterは言える?

eachも気になりましたが、それぞれということは単数扱いですよね?

これはどうですか?

コーヒーを3個頼んだ場合に、

Please put two sugars in each coffee.

(それぞれのコーヒーに砂糖を2杯ずつ入れてください。)

砂糖もコーヒーも気になります笑


⇒まずall over the worldは、既に「allは複数形名詞も不可算名詞も従える」ということは見ていたので今さらなネタかもしれませんが、あえて品詞分解すると……

まず一番分かりやすいthe worldは冠詞+名詞(まぁ世界は一つしかないので、これを可算名詞というのも違和感があるものの、辞書では「可算・通常は単数」などとなっていますね)で、overは、これは名詞の前にあるし「~を越えて/~に渡って」を意味する前置詞…?あるいはこのタイプの単語にありがちな、よく分からん修飾をしているものは全て副詞の理論で副詞な気もするものの、いずれにせよ、allはそのoverを修飾しているので、これは副詞として使われているallだといえるように思います。

(…と、検索してみたらまさにドンピシャの質問がYahoo知恵袋でされており、文法に詳しい方がよりしっかりした解説をしてくださっていましたね↓

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
概ね先ほどの解釈で正しかったようですが、all over全体で成句(副詞句)って考えるのが一番分かりやすいかもしれません。)


…とはいえまぁ、正直こういう品詞分解って個人的にはとにかく不毛に思えるんですけど(笑)、とはいえやっぱり品詞でいうなら、副詞として使われるallが個人的には一番意味を取り辛い気がします。

ちょうど、曲のタイトルでいい例が一つあったのですが、その曲、実は「青い花のキャラクター・勝手にテーマソング」で、各務先生に合ってそうな曲として挙げる予定だったので(いつそのネタに辿り着けるのか完全に不明ですが(笑)、既に主要全キャラのテーマ曲は当時主役キャラについて触れていた後にちょろっと考えて、用意済みなのです。暇人かよ、って感じかもですが(笑)、楽しい作業でした(笑))、まぁまたその時に触れようかなと思います(実際、そのallは色んな意味で取れるややこしいタイトルで、別に結論みたいなものはないようですしね)。

 

…という所で、コメント後半の質問のメインはそこではなく、書かれていた英語の例文になるわけですけど、いつの間にか結構いい分量になっていたので、またまた次回先延ばしとさせていただきましょう。

ちなみにこの例文も、一連のコーヒーネタの一環として自然にいけそうだったのでジョンに聞いてみたんですが、答はあっさりしたものだったのでこの話については一瞬で終わりそうです。

よって次回はまた、追っていただいていた別の関連質問(ちょうどさっきチョロッと言及していた話)にも触れていけそうな形ですね。


今回のアイキャッチ画像は、「every day」と「all days」は似ているけれど実は違いも……ということから記事タイトルはそんな感じにしてみたものの、「似ているイラスト」で特にいいのがなかったため、「毎日」という別のキーワードでヒットしてきた日めくりカレンダーのいらすとでお茶を濁しておこうと思います。

(毎回、このアイキャッチ画像どうこう、あまりに無意味な話にも程があるんですけどね(笑))

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