コメ返信や補足その1-49-12:マジでそう言うんだ(笑)

色々な脱線で既に何記事にもわたって見ていたコメントのご質問、ようやく最後のポイントに辿り着いた感じですね。

早速そちらに参りましょう。

該当部を含むコメントの再掲です。

 

前回、ちょっと書きそびれたことを追記しておきます。(大したことじゃないです笑)

allは複数扱いということでしたが、これ、不可算名詞だとどうなりますか?

私が思い浮かんだのは、all over the worldですけど、まぁこれが不可算名詞の例なのかどうかもわかりませんが笑…

例えば、

all water?all waters?

every water?

each waterは言える?

eachも気になりましたが、それぞれということは単数扱いですよね?

これはどうですか?

コーヒーを3個頼んだ場合に、

Please put two sugars in each coffee.

(それぞれのコーヒーに砂糖を2杯ずつ入れてください。)

砂糖もコーヒーも気になります笑


⇒「『各~、それぞれの~』などを表すeveryやeachは、可算名詞(かつ単数形)としか使えない」という話は既にこないだ見ていたわけですが、しかし、いただいた例文「Please put two sugars in each coffee.」については、これまた以前いくつかの記事で何度も見ていた通り(→こちらの記事がそのシリーズの最初でしょうか)、「coffeeは普通に2 coffeesみたいに言うよ」という話だったので、この文脈におけるcoffeeは数えられる名詞扱いということで、これはまぁ良さそうではありますね。


とはいえこの辺は微妙な話すぎて全く自信がないため、(前回の記事の終わりにちょろっと書いていましたが)コーヒーの質問を何度かしていた、同じ研究室所属のマルコメくんみたいなジョンに質問してみることにしました。

しかしこの質問を受けた日はお互い割と忙しく、直接聞いてる暇がなかったので紙にこの文を書き、ジョンのデスクの上に置いておきました。


割と聞きたい点のある文だったので、putに下線を引き「ベストな動詞?」とか、two sugarsに下線を引き「ベスト(自然)な表現?」とか、inに下線を引き「ベストな前置詞?」とか、本題のeach coffeeには二重下線を引き、その下に箇条書きで「all coffee.」「all coffees.」「evey coffee.」という語を並べるなどしていたんですが、マジで忙しかったのか、あるいは例によって気が利かない感じが遺憾なく発揮されたのか、しばらく実験してデスクに戻ってきたら紙が戻ってきており、そこにはなんと…!


文の先頭に矢印を引っ張り、

↑ Sounds right!

  J. J.

(実際は違いますけど、まぁジョナサン・ジョースター的な名前と仮定して(笑)、そのジョナサンことジョンのイニシャルが書かれていた、って感じですね(実際のジョンは虚弱なタイプですし、初代ジョジョとは正反対の感じではありますが)。

 ちなみに漢字がなく、名前だけでもスペースを結構取る欧米圏では、基本的にイニシャルが実際に多用されています。)

…と、「正しく聞こえる! JJより」という、「色々質問したのに、それだけか~い(笑)」という、まぁ聞いてる立場で言う話ではないですけど、やや肩透かしの回答ではあったものの、結論としては、「全然問題ない言い方だ」というネイティブのお墨付きが得られた感じですね。


とはいえやっぱり、本題のポイントだけは聞いておかないと申し訳が立たねぇ、というか自分自身気が済まねぇ…!と思い、ワガママな質問者っぷりを発揮して、紙を持って何とか手の空いてそうな瞬間に再度、直接聞いてみました。

紺「この文は正しく聞こえるとのことだったけど、じゃあここに書いた他の3つはどう?all coffee、all coffees、every coffeeだけど」

J『お~ん…(それぞれのフレーズで文をつぶやいてみる)…all coffeeだけはawkward(違和感あり)だけど、他のはいいと思うよ』

紺「へぇ~、それはなぜ?」

J『allの後は複数形が続くからね』

紺「なるほど、そりゃそうか。サンクス!」

 

…と言って引き下がったものの、自分のデスクに戻り、「あれ、all+不可算はどうなんだ?」とハタと気付き、再度突撃質問に行きました。

 

紺「いやでも、all informationとか言うじゃん。これは不可算名詞であり、単数形が続く形なわけだけど?」

 J『ん~、informationは数えられない名詞だね。その場合は使えるけど…coffeeは変……な気がするけど、もうこの辺は状況とか文脈次第だってば』

 

…と、あからさまに面倒くさそうな空気になってしまい(実際かなり忙しそうにしている時で、何気に自分も忙しかったこともあり)、「ま、直感的にこの文でall coffeeというのは違和感があるのかな」と納得する形でスゴスゴと引き下がりました。


若干「基本的に不可算名詞のcoffeeを、不可算としてallとつなげる可能性は…?」という点も気になるものの、いずれにせよ、結論としては、少なくとも例文で挙げていただいた表現は全く違和感なく聞こえるという形のようです。

さらには、two sugarsで全く問題ないようですし(これも、sugarは基本的には不可算名詞ですけど、coffee同様、カフェなどで「1本のシュガースティック」「角砂糖2個」とかそういうのを思い描いてる場合は、普通に全く問題なく数えられる名詞・複数形でも使えるってことですね)、他にも一瞬「putも、addとかの方が普通かな…?」と思ったものの、全然putでも問題ないということが分かり、何よりと言えそうですね。


ちなみに再質問したときに(この質問をいただいたのはもう1週間ぐらい前のことで、はっきりとは覚えていないのですが)、確か「この3つの違いは?」と聞いたんですけど、『同じじゃない?どれもコーヒー全部にだね』と(例によって若干やっつけ感のある返事だった気もしますが(笑))言っていた気がするので、この例においては可換的に、自分の好きな・言いやすい表現で言えばいいのではないかと思います。

 

(あぁあと本題とは関係ないですが、awkwardという単語も、学校で学んでいた頃は全く見覚えないレベルのマイナー語だった気がしますけど、「ぎこちない・下手・厄介・不便・しっくりこない」みたいなニュアンスで、日常会話でめっちゃくちゃ登場するやつですね。

 all coffeeに対してジョンがそう言っていたのは確実に覚えておいたので、しっかりそのまま触れておきました。)

 

という所で、(前回も似たようなことを書きましたが)正直、「謎は全て解けた、これで俺もallマスターだぜぃ!」とは1ミリも思えない感じではあるものの(笑)、一連のコメントのご質問は一通り終えた感じですね。


…と、しかしこれまた前回もちらっと書いていた通り、続く記事に対して、また追って関連ネタのご質問をいただいていたので、(意外とジョンの短い回答だけで長くなりましたが)早速そちらに進めて参りましょう。

今回のコメントは、長ったらしかったAllの用法の辞書解説記事次の記事に対してのものになりますけど、まずその前に、以前この記事(↓)なんかで触れていた、個人的にオススメの英語表現紹介本・『なるほどフレーズ100』(スティーブ・ソレイシィ著)を、コメント主であるアンさんがちょうど最近購入されたそうで…

 

con-cats.hatenablog.com

……たまたま最近の一連の話に関連するネタであったことから、こちらのコメントはこの本で出会った点についてのご質問から始まっている感じですね。

まずはそのコメント前半、スティーブさんの説明に関する部分のみ紹介させていただきましょう。

 

ひとつ、ちょっと気になったことがありまして…

almost Japaneseとは言わない、

almost all Japaneseか

almost every Japaneseって言うとスティーブが言ってましたが、

allでも everyでもいいんですか?

それはどういった理由でしょう?

Japaneseが不可算名詞なら、everyは不可算名詞には使えないということでしたよね?


この辺りは、ちょうど前回のブログにも繋がっている感じですが……


⇒この話は、『なるほど100』の3番目に出てくる「Almost!(おしい!)」についての話なんですけど、幸いにして最序盤であるため、Amzon無料読みでもご参照いただける話ですね(↓)。

www.amazon.co.jp

まずご質問の点に関しては、これは単純に、「Japanese」が「日本人」を意味する単複同形の名詞だというので全て解決する点かな、と思います。

all Japaneseならall Japanese peopleの意味で(といっても特にその省略というわけでもなく、「Japanese」という語自体に人々の意味が含まれているということですね)、一方every Japaneseならevery Japanese personの意味で、例によってどちらも「全ての日本人」(後者は「各日本人」の方が正確とはいえ、この場合はほぼ「全ての」と同義ですね)になっている、って形だといえましょう。

(もちろん、almostをつけることで「ほとんど」という意味が付加されますが。)

 

とはいえこの「Japanese」という表現も、案外気になる点があるっちゃある奥深いものに思えたので、せっかくだからまたQ&Aフォーラムネタなんかを見ていこうかな……と思ったのですが、中にはかなり長い記事もあったため、こちらは次回また脱線記事として見ていこうと思います。


一方本題からはズレますがこの「almost」、これ、知らないと絶対に「惜しい!」(無料お試し範囲にあるイラストを見ていただければ分かりますが、これはもちろん「名残り惜しい」ではなく、「惜しい、あとちょっとだったのに!」という意味ですね)という使い方では(少なくとも日本人の発想からは)出てこない単語だと思いますけど、まさに本のイラストにあるシチュエーション、バスケとかのスポーツで、投げたボールがゴールリングに跳ね返されてしまったようなときの「もうちょいだったね、惜しい!」という場面なんかでは、(まぁ疑ってるわけでもないですし当たり前っちゃ当たり前ですけど)マジで全員本当にそう言ってて感動でしたね。


僕が一番印象に残っているのは、例の、新入生歓迎のレクリエーションでサッカーとかキックベースとかをしていたときの場面(僕がこっちに来て最初の年)なんですけど、こないだ話に出していた、教授陣にも平気で「See you guys!」と言う明るい女の子が、ちょうど僕の蹴ったボールがゴールポストのバーにガーンと当たって跳ね返った際、「オルモースト!」と叫んでいたのが、確か一番最初に実際に聞いたやつだったこともあって、ボールが外れて残念というよりも「うは、アメリカ人、マジでこの場面でalmostって言うんだ(笑)」と思えて嬉しかった記憶がありますね(笑)。

(なお、その子はアメリカ人ではなく、実はオーストラリア人なんですけどね(笑)。とはいえ言うまでもなく、この表現は米英豪等の差はないと思います。)


まさに、「中国人、マジで『アイヤ~』って言うんだ(笑)」というのと同じ感動といえましょう。

(ちなみに、例の仲良くしていた中国人の元同僚・アサカ/イノッチ夫妻の口からは「アイヤー」って聞いたことなかったですし(あんまりそういう慌てることがないタイプの人だからかもしれません)、そういえば僕は生アイヤーは聞いたことがない気がします。

 でも、まとめサイトとかでたまにある中国人動画とかでは実際マジで言ってるのは見ますし、その場合の我々の反応は本題そっちのけで「ってかマジで『アイヤー』って言っててワロタ」になりがちですね(笑))

 

これ、同じく「日本人、マジでそう言うんだ」ネタも、特にアニメ好きの外国人なんかからよく聞くものなので、世界、洋の東西を問わず、知ってる外国語がネイティブの口から漏れてくるのは嬉しくなるという、あるあるネタなのかもしれませんね。

(具体的に、確か僕も一回、日本のアニメが好きな学部生の中国人の男の子の面倒を見ていた際、周りの日本人研究者の方と会話している所を聞かれて「マジで○○って言うんだ(笑)」と言われた記憶があります。

 実際何の表現でそう言われたかは、残念ながら覚えてないんですけどね…!日本語あるあるネタとしては、ずっと前にも書いていた、コナンでおなじみ「ナニィー!」だと思うんですけど(笑)、僕と周りの方との会話で「何ぃー!」が出てくるわけないので、これは違うと思います(笑))

 

…と、almostでちょっと思いついたそのネタを語ってみたくなったので、ご質問そっちのけでそちらに触れてみました。

次回は上述の通りJapaneseの使い方についてチラッと見ていき、またその後このコメントの後半を見ていこうと思います。


アイキャッチ画像は、「惜しくもゴールから外れたイラスト」とかがあればよかったんですけどそんな都合いいのはなかったので、別のを考える必要がありますね…。

almostは実際めっちゃんこよく使われる単語で、「惜しい!」のみならず、「今にも~しそう」ということを言いたい場合ももちろんそうなので、「しそう」で検索したら出てきた、今にも遅刻しそうな人のいらすとをお借りしましょう(笑)。

まさにこの状況は「almost late!」ですが、極めて大切なポイントとしては、almostは「しそう」であり、同時に「実際はしなかった」というニュアンスが含まれるため(「惜しい!」も、実際にはゴールに届いていません)、遅刻しなかったとき(またはまだしていないとき)にしか使えない言葉だというのは注意点といえそうですね。 

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村