コメ返信や補足その1-49:everybody goes!

少しずつ遡って、保留状態であったコメントに触れて参りましょう。

今回は、直接記事の内容に関するご質問ではなく、余談としていただいていたものだったためどの記事へのコメントかは全く関係ないのですが、一応、一連のコーヒーの数シリーズの最初の記事にいただいていたものでした。

こちらも当然アンさんより拝受したものになります。いつも本当に、大変丁寧で暖かいコメント、誠にどうもありがとうございます!!

 

単数形と複数形でいつも迷うやつ…というか、最近知ったんですけど、、personとpeople。

これ、常に使ってるのに全く意識していなかったのですが、

1人ならone person

2人ならtwo people

って、不思議ですよね。

普通に「Two  persons?」とか言っちゃってましたけど、まぁ通じますしね笑

そして更に、

全員ならeveryone?

peopleは複数扱いなのに、everyoneは単数扱いなんですよね?

例えば、

全員の教科書なら、everyone's textbook

textbookは単数形ですか?

全員の教科書を持ってきてくださいなら、

Please bring everyone's textbooks.

こうなると、教科書は複数形になるんですか??

しょうみ、口語で複数形にしたことあるかな?っていう感じですけど笑

やっぱりいろいろ難しいですね。


⇒大変面白いお話ですねぇ~。

実際、何となくtwo peopleの方が自然かなとは思えるものの、一体どういう違いがあるのか、こいつぁ大変気になったので調べてみるといたしましょう。

例によってQ&Aフォーラム系を参考にさせていただこうと思いますが、それは今回のメインネタということでまた後ほど触れるとしてコメントの方をまず進めておくと、everyoneも、学習者泣かせ……ってほど複雑ではないですけど(笑)、「そうなってるって言われたらまぁ従うけどさ、イマイチ腑には落ちんわね」と思える話な気がしますね。


everyone、そして類語であるeverybodyは…

(ちなみにこの2つは、everyoneの方がややフォーマルというか格式ばってる感じはあるものの、意味は完全に同じだと思います。

 ↓のコリンズ辞書の解説ページによると、『everyoneは書き言葉でよりよく使われ、everybodyは話し言葉でよりよく使われる』となっていますが、これはまさにフォーマルさの違いの表れであり、当然、話し言葉でeveryoneも普通に使われますし、若干丁寧な響きがある気がする、という感じだといえましょう。)

grammar.collinsdictionary.com

…話が逸れましたが、こいつら、および「どの○○も/全ての○○で」という意味での「every ○○」含め、「everyなんちゃら」という使い方はどれも、「全ての○○」という意味で複数形くさいのに、文法的には単数扱いされる要注意単語・語句ってやつですね。


これ、「everyはそれぞれの構成要素に着目して、それをまとめて全体とみなすから、文法的には単数形扱いなんです」とかよく説明されますけど、まさしくこじつけ以外の何物でもないというか、「まぁそうなってるからしゃあないんだろうけどさ、全然説得力ねぇよな(笑)。そんなこと言ったら、例えば大親友の3人を指して「three of us」とか言った場合も、それぞれの人を意識しながら全体を指してるつもりなんだが、何でこっちは単数形にならんねん」とめちゃんこ思えてしまう気がしちゃいますもんねぇ。

ここは言語恒例の、「そういうもん」と割り切る他ない話だといえましょう。

 

ちなみにまたちょっと話が逸れると、この「everyなんちゃら」という表現、他にも結構罠というかごっちゃになりがちなポイントが多いんですよね。

まず、続く動詞のみならず、「every ○○」という使い方の場合、意味は複数的な感じなのに、○○に来る名詞自体も単数形でOKというのも要注意ポイントの1つでしょうか。

例えば「生徒各位は皆…」と言いたい場合、「このフレーズ全体が単数形になるのは百も承知だけど、しかし言及する生徒は複数形なんだから、やっぱここは『every students』とすべきなんだっけ…??」と不安になることもある気がするんですけど(ないかもしれませんけど(笑))、これは「everyone」がそうであるように、普通に○○の部分も単数形で全く問題ない(というか、複数形は間違い)形といえましょう。


逆に、everyoneやeverybodyは、「そういやこいつらって一語でいいんか…?例えば『every student』って書くけど『everystudent』なんて書くわけないし、それを踏まえたら、これらは二語に分けて書くべきフレーズだったんだっけ…??こんな2語がくっついたみたいな単語おかしいし、分けるべきな気もしてきた……」とド忘れしてしまうこともある気がするんですけど(ないかもしれませんけど(笑))、「みんな」を意味するこれらの語は特別で、一語じゃないと意味が変わってしまうため注意が必要といえましょう。


例えば「every body」(二語)だと、every studentと同じ「every+名詞」で、この場合、『スタンド・バイ・ミー』の原題である『The Body』が「死体」という意味であることからも分かる通り、こう書くと「死体各位」「全部の死体」という意味に受け取られてしまいがちだという説明を聞いたことがある気がするので、全く違う意味になるため要注意ですね。

(もちろんbodyには「生きた人間の体」という意味もあるため、every bodyなら「全部の体」という意味にもなりますけど、普通それは、「全身」という意味であるなら「whole body」だし、「全員の体」ならそのまんま「everybody」を使うべきだしで、あえて分けて書くと、普通ではない意味=「全ての死体」と取られることが多いんじゃないかな、って気がします。

 言うまでもなく、「まぁ単にeverybodyのミスだろうね(笑)」と思われるのが圧倒的多数であるとは思いますが(笑))


一方every oneと分けて書いた場合は、これは基本的に「every one of ○○」という形で出てくることが普通で、意味的には「every ○○」とほぼ変わらない(one ofとすることで、より、それぞれの構成要素を強く意識している感じがある)ものの、「みんな」の意味のeveryoneとは別の意味になってしまうことには変わりない感じですね。

 

正直、二語のevery oneやevery bodyはそれ単独ではほぼ使われないためどうでもいいのですが、しかし、同じ一文字単語である「everyday」や「everytime」なんかの場合は結構話が違ってくるというのが、ややこし杉内…って感じで、非常に困りものだといえましょう。


この辺の話は日本語でもいくらでも解説サイトがありますが、簡単にまとめておくと、まず「everyday」については、一語にすると形容詞になる……つまり、「毎日の○○」という文脈で使うべき単語になり、「全員」という意味の名詞で使われる「everyone」とは大分毛色が違うものになっています。

典型的な使い方としては、「everyday life(毎日の生活)」とか「everyday clothing(普段着)」とかみたいな形であり、注意点としては、恐らく「毎日」と言いたい時により使いたいことが多いであろう、名詞や特に副詞としての用法は、一語のeverydayにはない、って点がありますね。


例えば、「私は毎日料理をする」「毎日が特別な日です」と言いたい場合、

× I cook everyday.

× Everyday is a special day.


…と、一語のeveryday(形容詞)を用いるのは誤りで、それぞれ副詞と名詞なので、


○ I cook every day.

○ Every day is a special day.


…としなくてはいけない、ってことですね。


everyoneと違い、こちらはどう考えても二語に分けた方がよく使われるタイプということで、マジでややこしすぎて遺憾の意を表明したくなりますが、これは正しい英語を使うためには分けて覚えなければいけない…って話といえそうです(まぁ間違ってても、確実に通じるとは思いますけどね)。

 

一方「every time」については、これも似たような話で、基本的に二語が使われるもの……なのですが、一応検索してみたらこちらはむしろ「一語はおかしい」「いや最近は使う」という論争が巻き起こっている様子が、毎度おなじみStackExchangeなんかで目につきました。

せっかくなので、こちらのQ&A記事をご紹介させていただこうと思いますが、どうやらかなり微妙な話題でレスバトルが繰り広げられていたようで、珍しく運営から「このトピックは閉鎖しました」という強制閉鎖措置が取られた旨がトップに表示されていましたけど(笑)、(残っている投稿はそんなに争ってはいないものの)スコアの高い投稿のみをピックアップして見ていく形といたしましょう。

english.stackexchange.com

BlueBerry - Vignesh4303(質問者):「every time」と「everytime」の違いは何?

(質問スコア22)

everytimeとevery timeはどう違うんだろう?どちらも同じ意味のように思えて、少し混乱しているよ。スペル以外に、他に何か違いはあるんだろうか?

 

(回答コメントの前に、この質問投稿文についていたコメントから参りましょう。)

 

user66974:(コメントスコア5点)

Every timeは、常に2つの離れた単語である:oxforddictionaries.com/definition/english/……(←※リンク切れ)…にもかかわらず、一つの単語として書く人もいるようだ : books.google.com/ngrams/…… 多分近い内に受け入れられる用語になるのかもしれないね(または既になってる?)books.google.com/ngrams/…

 

TRomano(上位0.97%に位置する超優良回答者):コメントスコア1点

Everytimeは、アメリカ英語のネイティブスピーカーがwhenever(~な時はいつでも)の同義語としてよく使うね。「Everytime I'm hungry, I eat some unbuttered popcorn.(お腹が空いたらいつも、バターなしのポップコーンを食べるんだ)」。(books.google.com/……)

 

TRomano(追加コメント):

Every timeは「あらゆる場面で」という意味で、違うね:「He gets me with that dribble glass every time.(彼はいつもあのドリブルグラス(=いたずら用のコップ)で私をからかうんだ。)」のように。これは通常、条件句の一部になることはない。

 

(以下、回答投稿です。)

 

deadrat(上位0.30%に位置する超優良回答者):回答スコア24点【ベストアンサー】

その違いは、「everytime」は単語ではなく、「every time」は全ての出来事を意味するということだ:「Every time I go to the beach, I get a sunburn.(ビーチに行くたびに日焼けする)」。

もしかしたら「everyday」と「every day」の違いを思い浮かべているのかもしれないね。前者は形容詞で、毎日の、普通の、よくある、という意味があり、後者は毎日という意味の副詞だね:「I don't have any fancy clothes. I wear everyday clothes every day.(派手な服は持っていない。毎日、普段着で過ごしている)。」

 

(以下、この回答についていたコメントです。)

 

Mari-Lou A(上位0.08%に位置する超々優良回答者):コメントスコア6点

ある単語が異なるスペルになる度に、我々は皆、それはもはや単語ではないと言うことになっていくのかな?いくつかの辞書はeverytimeを掲載しているね:en.wiktionary.org/wiki/everytime, thesaurus.com/browse/everytime(※注:こちらは現在ヒットしないようです)

 

deadrat(上位0.30%に位置する超優良回答者):

―いや、私がそう言ってるだけだよ。

 

Mari-Lou A(上位0.08%に位置する超々優良回答者):コメントスコア2点

それなら、あなたの答えは曖昧なので、はっきりさせよう :)

 

Pacerier(上位3%に位置する優良回答者):

@deadratさん、「everytime」は「every time」の代替スペルとして許容されるようになってきてると私は思うな。

 

ZeroPhase:コメントスコア1点

「everytime」は、単語としてスペルチェックに表示されてくるね。スペルチェックに追加したわけではないんだけど。

 

…ということで、ベストアンサー的には「一語のeverytimeは単語ではない」とされていながらも、「最近は使われるよ、特にアメリカ英語ならね」という意見もあり、まさしく言葉が変わっていく過渡期であることが窺えるネタだったのかもしれませんね。

 

 …と、コメントがまだまだ途中どころか、everyに関してももうちょい触れておこうかなと思っていた話があったのですが、割といい分量になってしまいましたし、記事水増しということでまた次回へ続く…という形にさせていただきましょう。


このeveryone/everybodyが単数形扱いなの、高校の頃、親友のバイオくん(何度か以前の記事でも登場してきた彼ですが、別に誰からの話なのかは、今ここでは全く関係ないですけど(笑))に、「all ○○は複数形なのにevery ○○が単数形なの、ややこしくって困るぜぇ~」みたいなことを言ったら、「every ○○が単数形なのは、ミスチルが教えてくれたことだろ、忘れるなよ!!」と、まぁ別に怒られはしませんでしたけど(笑)、我々世代にとってはまさに「あぁ『everybody goes』だったね」と思える完璧な思い出し要素があるので、特にそのいい備忘録ネタを聞いてからは、僕も迷うことはなくなった感じでした。


ちなみに全然関係ないですが、このミスチルの『everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~』が、小学生の頃、まさに僕が初めて自分で買ったシングルCDで、極めて思い入れも深い作品なのです。

この90年代特有のCG感溢れるジャケ写、めっちゃんこ懐かしいですねぇ~。

 

https://www.mrchildren.jp/disco/#single/single07より

ミスチル、特に初期の曲はYouTubeなんかでも流石に公開してないのかな…と思ったら、オフィシャルチャンネルで、ライブバージョンが公開されていましたね!

 

www.youtube.com

言うまでもなく世代ドンピシャで、僕はミスチルが極めて好きですけど、正直、桜井さんはライブよりスタジオ録音の方がいいような……と思えるのが本音で、しかもこれは3年前のパフォーマンス(28年前の曲なのに。…っていうかこの曲、もう28年も前なのかよ!!)で、桜井さんの声も全盛期に比べるとどうしても最近はやはり……と思える(ファンにあるまじき、失礼発言連発で恐縮ですが)ものであり、「最近のライブ」ということから怖々見てみたものの、聴いてみたら「え、昔っぽい力強い歌声だし、めっちゃんこいいじゃん!」と思える感じでビックリしちゃいましたね!!

ミスチルは当然ずっと全曲追い続けていましたが、ごく最近の曲は追えていなかったので、手持ちから欠けてる分、久しぶりにまたチェックしておきたい限りです。


一方音楽といえば、上で途中触れていた「毎日がスペシャル」、これは竹内まりやさんの曲で、この曲は(個人的には)竹内さんの中ではそこまで圧倒的なクオリティというわけでもないものの、超絶捨て曲なし最強アルバム『Bon Appetit!(ボナペティ!)』の1曲目を飾るナイスな曲であることは間違いないんですが、今手元に歌詞カードがないので検索して見てみた限りですけど、歌詞では「Everyday is a special day」となってるみたいですね…。

…と、文法的に厳密にはこの歌詞は正しくないといえるものの、だがそんなの関係ねぇ、歌詞なんて飾りだ、むしろ竹内さんの言うことの方が正しいのだ……って感じで、この辺は気にしたら負けだということにしておきたい所です(笑)。


ということで、今回は懐かしの2曲がふと浮かんだお話でした。

次回へ続く…。

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