コメ返信や補足その1-45-2:LIVE続き…完了しても話は同じ

前回1トピック(live(住む)という動詞の用法について)のみで終わっていたコメントの続きに早速参りましょう。

liveを進行形で用いた際の違いについて、さらに追加でWord ReferenceのQ&Aフォーラムを見させていただくという話でした。


前回もリンクだけ貼っていましたが、まずはこちらからですね(↓)。

各投稿コメントを順番に見ていこうと思います(目ぼしいものだけピックアップするつもりでしたが、案外どれも目ぼしいものだったので、結局また全部拝借させていただく形になりました)。

forum.wordreference.com

Pitt(質問者、ドイツ在住、ドイツ語話者):I have lived / I have been living ...について

みなさん、こんにちは!

以下の両方の文章がともに正しいのかどうか知りたいんだ:

1. I live in London >
2. I have lived in London since 1990.
(私は1990年からロンドンに住んでいる。)

3. I am living in London >
4. I have been living in London since 1990.
(私は1990年からロンドンに住み続けている。)

ご協力ありがとう!

 

katie_here(英国在住、英国英語話者):

Pittさんこんにちは。

はい、私にはどちらも問題ないと思えるよ😄

 

peptidoglycan(トルコ在住、トルコ語話者):

エス。どちらも正しいね。実際、現在完了形と現在完了進行形の両方使えることがある例として、この例文を挙げている参考書もあるよ。

 

Brioche(オーストラリア・アデレード在住、オーストラリア英語話者):

いわゆる進行形は、状況が変化していくことを見込んでいるよ。

I live in London. I'll never leave.
(私はロンドンに住んでいる。絶対に離れることはないだろう。)

She has lived in London since 1950, and I can't imagine she would ever move.
(彼女は1950年からずっとロンドンに住んでいるので、彼女が引っ越すことなんて想像できない。)


We are living in London until September, then we are moving to Chester.
(私たちは9月までロンドンに住み続けて、その後チェスターに移る予定です。)

I have been living in London since 1990. Every year the noise and the crowds get worse. I think I'll move back to Winchester.
(私は1990年からロンドンに住み続けてきている。年々、騒音と人ごみがひどくなっている。ウィンチェスターに戻ろうかと思っている。)

 

Pitt(質問者):

回答をくれたみなさん、多謝!

 

susanna76ルーマニア語話者):

こんにちは。

現在完了の単純形と現在完了進行形について、私の持っている文法書がBriocheさんの発言と食い違っているので、他の方の意見も聞いてみたいんだ。この本では以下のようになっているよ:

I've lived here for years. (I'll be moving soon.)
(私はここに何年も住んでいる。(私はもうすぐ引っ越す))

I've been living here for years. (I'm staying.)
(私はここに何年も住み続けている。(ここに留まっている))


どっちが将来の変化を示しているんだろう?

サンクス!

 

Stanis(モスクワ在住、ロシア語話者):

文法書によると、現在完了持続形(I have lived)は、現在完了進行持続形(I have been living)よりも使われる頻度が少ないようだ。前者は主に状態動詞(know, beなど)で使われるのに対し、後者は少し前から始まった進行中の状況(How long? (どのぐらい?) Since when? (いつから?))を指しているため、より一般的なんだそうだ。

動詞「live」や「work」では、「選択可能」な場合もあるとのことだね。I have lived/worked=I have been living/working. 加えて、「I have lived」は、すでにスーツケースに荷を詰めて玄関に立っているようなときにも言えるようだ(Susannaさんが述べていたように)。これは正しいのかな?

 

iconoclast(メキシコ在住、英語話者(アングロ・アイリッシュ系)):

間違いなく、静態的に使われる状態動詞や二重機能動詞では、現在完了単純形以外の選択肢はあり得ない(I've known her all my life(生まれた時から彼女を知っている)とか、She's had that dog for years(彼女はその犬を何年も飼っている))一方、明らかに、動作動詞では現在完了進行形がより一般的である(He's been swimming all his life(ただし、こうも言う: He's swum all his life(彼は生まれてからずっと水泳をし続けている))とか、They've been banging on the door since they arrived(彼らは到着してからずっとドアを叩いている))。

しかし、「live, work, study」といった動詞は、少し両義的である―例えば、living(生きるということ)は、我々の存在というものを語る上では永続的であると同時に進行的な特徴もあるのだ。同様にworkもまた、永続的な特徴だと皆が信じるものだろう―通常は非連続的な時制(What do you do?)を選択するという、非発展的な考え方ではあるが―しかし同時に、良い仕事は、挑戦と成長の機会を提供するものであり―通常は連続時制を選択する、発展的な考え方だともいえる。このように、少なくとも「live, work, study」については、時間継続に関する文脈においては、現在完了単純形と現在完了進行形の間にあまり大きな違いはないのである、例えば:

1. She's worked as a marine biologist all her life.
 彼女は生涯、海洋生物学者として働いてきた。
2. she's been working as a marine biologist all her life.
 彼女は生涯、海洋生物学者として働いてきている。

 

Stanis(モスクワ在住、ロシア語話者):

かなり明確になったよ、Iconiclastさん、どうもありがとう。ただ、二重機能動詞とは何だい?「feel /look」あるいは「tell /say」みたいなもの?最初のケースだと、動詞は動作動詞と状態動詞の両方になれて、2番目のケースでは、会話において動詞を状態動詞として使うことができるのかな(改めて、これも教科書通りなら)。

 

iconoclast(メキシコ在住、英語話者(アングロ・アイリッシュ系)):

こんにちは、Stanisさん。二重機能とは、「have, taste」のように、動作動詞としても状態動詞としても使える動詞のことで、例えば:

状態動詞
1. He has a pool in his backyard.
 彼は裏庭にプールを所有している。
2. *He's having a pool in his backyard.
 (文法的に誤り)
3. This lasagna tastes wonderful.
 このラザニアは素晴らしい味がする。
4 *This lasagna's tasting wonderful.
 (文法的に誤り)


動作動詞
1. We have a fancy-dress party every autumn.
 私たちは毎年秋に仮装パーティーを行う。
2. We're having our fancy-dress party this weekend.
 私たちは今週末に仮装パーティーを執り行う予定だ。
3. Winetasters taste but do not swallow the wine.
 ワインテイスターは、ワインを味わうが、飲み込みはしない。
4. They're down in the cellar tasting the claret.
 彼らはワインセラーへ赴き、クラレットを試飲している。

 

Loob(英国英語話者、5つ上のsusanna76さんへの返信):

私はBriocheさんの意見に同意で、その本の記述には反対だな。

この区別は決して厳密不変なものではないんだけど、私たちは、変化しやすいと思われるものには進行形を使う傾向があるよ。

 

Stanis(モスクワ在住、ロシア語話者):

こんにちは、Iconoclastさん、そして改めてありがとう。

このフォーラムで、いくつかの状態動詞は他の意味を持つ際に動作動詞になり得ると教わったよ(例えば、think=「believe(信じる)」なら状態動詞(でも、I am thinking about it(それについて考えている))、have=「possess(所有する)」なら状態動詞(そして他の場合では動作動詞)、taste=「have a taste(味を感じる)」なら状態動詞(だけどhe's tasting the soup.(彼はスープの味見をしている所だ))、Guess=「think」は状態動詞で、appear=「seem」も状態動詞などなど)。

Feel、look、ache、hurtなんかは、同じ意味を持ちながら状態動詞と動作動詞の両方があると言われているね。I am feeling good now=I feel good now(気分が良い)。It hurts (now) =It is hurting(痛みがある)。これらの動詞も「二重の意味を持つ動詞」なのかな?前もってお礼を伝えておくよ!

 

gabriel001234(ブラジル在住、ブラジルポルトガル語話者、2つ上のLoobさんへの返信):

どちらも同じ意味なの?あらかじめどうもありがとう。

 

Volver(ベルギー・フランス語話者):

こんにちは。

I have been living in Belgium for 5 years.(私はベルギーに5年間住み続けています。)これはまだ住んでいるということになる?

I have lived in Belgium for 5 years.(私はベルギーに5年間住んでいます。)これはまだ住んでいるということになる?

I lived in Belgium for 5 years.(私は5年間ベルギーに住んでいました。)これはもう住んでいないよね。

 

非ネイティブの人に、so you have been living in Belgium for 5 years.(では、あなたはベルギーに5年住み続けているんですね)と言われたんだ。

私にとっては、まだそこに住んでいるということを意味しているんだけど。

私はもうベルギーには住んでいなくて、フランスに住んでるんだ。

その非ネイティブは正しいことを言ってたのかな?私がもうそこに住んでいなくても、文法的には正しい?

もし私がその非ネイティブだったら、so you lived in Belgium for 5 years?と言っただろうね。


どうもありがとう。

VOLVER

 

AnythingGoesアメリカ英語話者(中西部/アパラチア)):

最初の方の質問への答は以下の通り。最後の方の質問は、意味が分からなかった。

I have been living in Belgium for 5 years.(私はベルギーに5年間住み続けています。)これはまだ住んでいるということになる?Yes.

I have lived in Belgium for 5 years.(私はベルギーに5年間住んでいます。)これはまだ住んでいるということになる?Yes.

I lived in Belgium for 5 years.(私は5年間ベルギーに住んでいました。)これはもう住んでいないよね。正解。

 

非ネイティブの人に、so you have been living in Belgium for 5 years.(では、あなたはベルギーに5年住み続けているんですね)と言われたんだ。
私にとっては、まだそこに住んでいるということを意味しているんだけど。その通り、その解釈で正しい。
私はもうベルギーには住んでいなくて、フランスに住んでるんだ。この英文は文法的に正しい。

その非ネイティブは正しいことを言ってたのかな?私がもうそこに住んでいなくても、文法的には正しい?

もし私がその非ネイティブだったら、so you lived in Belgium for 5 years?と言っただろうね。

 

…という感じで、前回最後に触れていた「現在形のliveと現在進行形のis livingとの違い」ではなく、こちらは主に完了形について触れられていた話でしたね。

今回のQ&Aもかなりなるほどと思えるお役立ち回答ばかりでしたけど(最後の回答は、回答そのものは役に立つありがたいものでしたが、ちょっと質問の意図が読めていない感もあって笑えましたが(笑)(でもまぁ、質問コメント自体が、質問なのか地の文なのかが分かりづらくはありますね))、改めてLoobさんの意見などを信頼すると、完了形の場合でも、進行形だとすぐに移動する予定もありそうなニュアンスが含意されるということになりそうですね。


文法書の記述が正しくないパターンもあるということも知れた感じでしたが、そういえばこの話は、まさにこないだ触れていた現在完了進行形の話(↓)そのものだったわけですけど…

con-cats.hatenablog.com

ここで引用していた通り、マーク・ピーターセンさんは『(現在完了と現在完了進行形は)意味自体は変わりません。変わるのは、フィーリングだけです。』とおっしゃられていました。

僕はピーターセンさんのことは日本語も高いレベルで読み書きできる英語ネイティブとして完全に信用しており、両者は「完全に同じもの」という認識でしたが、上記フォーラムQ&Aによると、若干意味が変わってくることもあるといえるのかもしれませんね。

(とはいえあくまで意味はほぼ同じで、「フィーリングがちょっと違う」程度の差だとも思えるので、必ずしもピーターセンさんの説明と矛盾するわけではないとも思います。)


結局、あくまでニュアンスとして、進行形を用いると、今現在のまさに事態が揺れ動き進んでいる状態を描いており、「今ここに住んでいるけど、近くまた引越しをするかもしれないんだけどね」という意味合いが(単純形と比べて)若干強く感じられるということになっている、といえそうです。


「live」については、前回書いていた通りもう一つ別のフォーラムQ&A記事を見てみようと思っていたんですけど、またまた一つだけで案外かなりのボリュームになったため、正直そんなクドクドやる話でもない気もするものの、何気に本日からまたアメリカはDaylight Saving Time、いわゆるサマータイムが終わって冬時間になり、日本との時差が開いた結果、ブログアップを同じ時間(日本時間)にしようと思うと1時間〆切が早くなってしまってますます時間がなくなってきたこともあり、ちょっと記事水増しも兼ねて、今回はここで一旦区切って、残る質問スレはまた次回触れさせていただこうと思います。


いやぁ~、以前書いていた通り(↓サマータイム開始と終了、どちらも記事にしてましたね(笑))、僕は断然サマタイ大好き派なので、また暗黒の冬時間(暗くなるのが1時間早くなる)が始まってしまって残念です。

con-cats.hatenablog.com

con-cats.hatenablog.com
…とまぁその辺の時間の話はともかく、次回でliveネタも完結となる予定です。


進行形だと「またすぐに引越しをしそうなニュアンス」がある……ということで、引越のいらすとを今回アイキャッチにお借りしますが、ライブと引越しを使ってしまい、次回の画像が何もなさそうでそれも困りものなんですけど(笑)、また適当に見繕おうと思います(毎度、そんなの一番どうでもいい話ですけどね(笑))。

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