コメ返信や補足その1-45:LIVE!ずっといるのか、すぐ動く予定なのか…

前回1トピック(過去形はOK、過去の習慣はused to)のみで終わっていたコメントの続きに早速参りましょう。

 

あと、

個人的にわりとよく使う単語の「live」ですが、、

あなたはどこに住んでいますか?

と言いたい時は、

Where do you live?


彼は今日本に住んでいます。

と言いたい場合でも、

He lives in Japan now.

と言いますよね?


日本語なら「住んでいる」今住んでいるというニュアンスで現在進行中でも、ずっと住んでいるっていう(それが習慣を表してると言えるのかどうかわかりませんけど)ニュアンスでも、使い分けできないというか、同じ感覚で使っているように思います。


やっぱり、日本語がややこしいねん!っていうことなんでしょうかね??笑


⇒改めて、これまたGQ(グッド・クエスチョン)ですね~。

liveも、「ややこしい」という印象の強い単語といえましょう。

どのぐらいややこしいかというと、ネイティブでもどう使えばいいか悩む/議論するレベルのものだといえば、これはもう分からなくても当然だと安心できるぐらいかもしれませんね(笑)。

検索したら、大量のQ&Aフォーラム記事がヒットしてきました。

僕があれこれ語るよりネイティブの議論(もちろん非ネイティブからの質問もあるものの)を見た方が確実ですし(そもそも僕自身、語れるほどの感覚が身についてるわけではないので)、今回はフォーラム記事を複数見ていく感じでいこうと思います。

 

どのQ&Aサイトでも色々有益な議論がなされていましたが、今回もおなじみWordreference.comの方を参考にさせていただきましょう。

(このフォーラムは、以前の記事で見ていたスレッドでも何度か登場していたLoobさん他、信頼できる回答者が多いイメージがありますしね。もちろんStackExchangeやQuoraなんかも、個人的にはかなりレベルが高い印象ですが。)


まずはこちら、恐らく英語の先生からの質問で、質問内容が完全に自分の気になることドンピシャだったスレッド(↓)から参りましょう。

forum.wordreference.com

SoundsFamiliar(質問者、イギリス英語話者):liveについて [action verb, state verb, or both?](動作動詞、状態動詞、それとも両方?)

動作(ダイナミック、動的)動詞と、状態(ステイティブ、静的)動詞について、どちらが進行形や「used to」「would」(過去の習慣の意味)とともに使えて、どちらが使えないのかに関する授業の準備を、今日ずっとやっている所です。

これに関して、「to live」という動詞が興味深い点となっているように思えます。「I used to live in London(私は以前、ロンドンに住んでいた)」および「I lived in London(私はロンドンに住んでいた)」とは言えても、「I would live in London」とは言えませんよね。これは過去の状態や習慣であって、動作ではなかった、ということです。つまり、「used to」と「would」の観点からすると、「to live」は状態動詞といえましょう。

しかし、「to live」は、進行形で使うこともできます。例えば、「I was living in London when the Twin Towers were attacked.(ツインタワー(タワーブリッジ)が攻撃されたとき、私はロンドンで暮らしていた)」「Where are you living now?(今どちらにお住まいですか?)」のように。

「to see(知覚する)」「to think(思う)」のような感覚や精神状態を表す動詞では、文脈によって状態動詞にも動作動詞にもなります。「I see what you mean(おっしゃることは理解できます)」対「I am seeing his teacher tomorrow(彼の先生に明日会う予定です)」&「I think she will win(彼女が勝つと思う)」対「I am thinking about what to cook for dinner(夕食に何を作ろうか考えている所だよ)」のように。「to live」はこの分類に属すべき動詞のような気がするんですが、これについてどうしても納得のいく説明が思いつきません。「そういうものだ!」と言えばいいのはそうなんですけど、もしももっと良い説明があるのなら、そうしたくないと思っています。

 

bennymix(現在カナダ・オンタリオ州在住、カリフォルニア州ニュージャージー州プリンストン出身、アメリカ英語話者):

便利なリストがあるよ。

Geoffrey Leachらは、このように4つのタイプで分類しているね。

(a)知覚・感覚(例:see見る、hear聞く、smell嗅ぐ、 hurt痛む、taste味わう)...

(b) 認知・感情・態度(例:think考える、feel感じる、forget忘れる、long望む、remember覚えている)...
(c) 所有、存在(例:behavehave toしなければならない、cost費用がかかる、require必要とする)...
(d) スタンス(姿勢)(例:sit座る、stand立つ、lie横たわる、live生きる、face直面する)"...

(Geoffrey Leech, Marianne Hundt, Christian Mair, and Nicholas Smith, "Change in Contemporary English: A Grammatical Study". ケンブリッジ大学出版、2012年)

Norquistは、文脈によってグレーゾーンがあることを指摘している。例えば、広告では、「ing」の形が登場するね。「I'm loving it.」(マクドナルド)とか。

英語の状態動詞とは何だろう?
===


おっしゃられている確認法――used toとwould(過去形)――は、あまり信用ならないと思う。例として、「I used to think that a tomato was a fruit.(以前、私はトマトを果物だと思っていた)」っていう文はできるし。さらに、これらのチェック法は、その人が英語に対する「感覚」を持っていることを前提にしているよね。学習者はそうでないことが多い。「成績に関して関係することについて相談したいのですが」:confused:🤔(※注:discuss aboutという、余計なaboutが付いて文法的におかしい発言になっている、学習者にありがちなミスを揶揄している表現だと思います。)
===

 

Loob(イギリス英語話者):

あまり参考にならないと思うけど、「I would live」と言えそうな場面はあると思うな。例えば:

Whenever I really fancied a man, I would live with him for a few weeks and see how I felt after that.
(本当に好きな男性がいたときはいつも、数週間一緒に住んでみて、その後どう感じるか確かめていました。)

以前のこのスレッドが参考になるかもしれないね、SoundsFamiliarさん:live-stative verb?

 

SoundsFamiliar(質問者、2つ上の、bennymixさんへの返信):

「Think」は、「I think it is a good idea(良いアイディアだと思う)」(意見を持つ) 対「I am thinking of having a party(パーティーを開くことに伝考えている)」(能動的に考慮している) のように、間違いなく状態動詞にも動作動詞にもなりうる動詞の一つです。だから、「I would think about him every day.(彼のことを毎日考えたものだった)」(過去の習慣) と言えるのです。なぜなら、この文脈での「think」は「opinion(意見)」という意味ではなく、「active considering(能動的に考慮している)」という意味で使われているからです。「Used to」はもちろん状態動詞にも動作動詞にも使えるので、問題はむしろ「would」の方です。「I would think that a tomato was a fruit」はおかしく聞こえます。「I would think that a tomato is a fruit」であればOKです。なぜなら、ここでwouldは、現在において真実だと考えてはいるが、100%確実ではない事実を主張するという、条件法の用法で使用されているからです。


明確にはおっしゃられていませんが、お示しになった「便利なリスト」は状態動詞としも動作動詞としても使える動詞の一覧でしょうか?これは、多くの動詞がそうであるように思います。


マクドナルドの広告キャンペーンについては、広告代理店が「I'm loving it」というスローガンを使ったのは、まさに「ちょっと変わった響きだから、人々の注意を引くため」であったのではないかと強く推測します。また、古い歌の歌詞に「I'll be loving you, always」というのがありますが、この方がよりこの調子に合っていますし、愛するという行為がよりダイナミックに聞こえますね。


私は学習者に英語の「感覚」があることを前提にはしていませんし、特に上級者以外には、たとえ例外が沢山あることを知っていても簡単なルールを示してあげた方がいい場合が多いと思っています。が、生徒の中には「そういうものなんです」と言っても通じない子もいるのです。

 

Saltie(ロシア語話者(ソチ)):

えーっと、英語学習者である私は、「think」や「see」など多くの動詞が、どの意味で使われるかによって振る舞いが異なると教わったよ。したがって、「I think that's true(正しいと思う)」―この「think」は、「意見を持つ」という意味のときは常にそうであるように状態動詞であり、一方、「I'm thinking of going there(そこに行こうと思っている)」―ここでの「think」は、「何かについて決めるために頭を使う」という意味のときは常にそうであるように、動作動詞である。言い換えると、ここでは「think」はそれぞれの意味に対して別の動詞として扱った方が分かりやすいんだね。

「live」に関しては、良いことは思いつかないけど。

 

SoundsFamiliar(質問者、3つ上の、Loobさんへの返信):

この悩ましいトンネルの先に光が見えたような気がします。それは、英語の「live」という単語の2つの異なる意味、(1) to reside(居住する)と (2) to be alive(生きる)、ということにかかっているのです。つまり、「I am living in London」=「I reside in London(私はロンドンに住んでいる)」、フランス語では「J'habite à Londres」ということで、一方「When I stacked shelves for a living I would live for my Saturday nights(私が生活のために品出しをしていたとき、私は土曜日の夜のために生きていた)」=「土曜の夜が、あの頃私が生きている理由だった」、フランス語では「私の『raison d'être』または 『raison de vivre』」なのです。お示しいただいた例文の「I would live with him for a few weeks」も、一時的に「彼と生活を共にする」という意味なので、この考え方で筋が通っていますね。

 

…と、質問者のSoundsFamiliarさんは自分で納得されたようでしたが、正直具体的にハッキリ解決したわけではない、若干ぼんやりした感じな気もしてしまうものの、まさにこの通りこのliveという動詞に関しては、ネイティブでもこんな感じで少なくともクリアに使い分けを即くっきりばっちり論じることができるわけではない…ということが分かったのは、大きな収穫ですね。


…って、他のトピックも参考にしようと思っていましたが、正直既にもう結構長い&あんまり細かい議論すぎても、ぶっちゃけあんまり面白くないということもあり、以下は全文ではなく、意味のありそうな部分だけ(回答も、中身の文章も)ピックアップするハイライト式の引用にしてみましょう。

(↑でも、Loobさんは相変わらず「分かってらっしゃる」というお役立ち回答でしたけど、bennymixさんの回答なんかは(まぁせっかく回答してくれた人を悪く言うのも良くないですが…)正直トンチンカンな部分も目立つ感じで、そういうのはあえて紹介する意味もあんまりないですしね。)

 

forum.wordreference.com

Tenacious Learner(質問者、スペイン語話者):Live(現在完了進行形)について

to live」は状態動詞(動きや変化がない)であると学んだ。

また、例えば「live」という動詞の場合、「since/for」で記述された明示的な期間を伴わない現在完了では完結・完了した状況を表し、継続的な状況は表さないとも学んだ。逆に、期間が明示されている場合は、継続的な状況を表すとも。

 

例:

a) Lucy has lived in Montreal. (She doesn’t live there anymore.)
 ルーシーはモントリオールに住んでいた。(彼女はもうそこに住んでいない。)

b) Lucy has lived in Montreal since June. (She still lives there.)
 ルーシーは6月からモントリオールに住んでいる。(彼女はまだそこに住んでいる。)

c) Lucy has been living in Montreal since June. (She still lives there.)
 ルーシーは6月からモントリオールに住み続けてきている。(彼女はまだそこに住んでいる。)

質問:
「c」の動詞「live」は状態動詞なのに、なぜ現在完了進行形なんだろう?

 

PaulQ(英国在住、英国英語話者):

これが状態動詞であることについてはよく分からない。でも「Lucy has been inhabiting Montreal since June.(ルーシーは6月からモントリオールに生息している)」とう意味を表すことはできるといえよう。

To liveは durative verb(継続動詞)、つまり、時間の経過とともに何かが起き続けているという考えを含んでいる。この動詞の進行形は、単に(まだ)完了していない動作を示しているに過ぎない。

 

entangledbank(ロンドン在住、英語話者(英国南東部)):

確かに、住む場所は変えることができる。しかし、ほとんどの場合、「どこかに住んでいる」ということは「状態」なのだ。

Lucy lives in Montreal(ルーシーはモントリオールに住んでいる):単に、むき出しの事実。

Lucy is living in Montreal(ルーシーはモントリオールに住んでいる所だ):以前住んでいた場所と比較している。(だから、これには「now」をつけることが多い)。

 

tunaafiチェコ共和国在住、イギリス英語話者(英国南部)):

「状態動詞」という概念は、初学者には便利なものだが、厳密な調査分析に耐えるものではない。時には、説明は以下のようなものに過ぎないこともある:

動詞Xは進行形/連続的な側面では使えないので、状態動詞であるといえる。

動詞Xは状態動詞であるので、進行形/連続的な側面では使えないといえる。


英語には、進行形で決して使われない/状態動詞の側面しか持たない動詞はほとんど存在しない。

 

Tenacious Learner(質問者、スペイン語話者):

(PaulQさんの回答を引用してお礼)
どうもありがとう。では、進行形の継続動詞というのは、ちょうど「sleep(眠る)」のように、持続した時間を意味するんだね。

(その他の回答へのお礼もありましたが、省略)

 

PaulQ(英国在住、英国英語話者、1つ上の返信への返信):

エス。その通り。
こちらもご覧になるといいよ Past continuous or past simple

 

se16teddy(ヨークシャー出身ロンドン在住、英国英語話者):

初学者でなくても、「状態動詞」という言葉は使えると思う。例えば、I'm loving that!と言う場合、文章に意味を持たせるために進行形を使用するのではない:自分が特定の社会的カテゴリーに属していると表明するために使うのである。(恐らく、おバカグループ)

動詞liveは状態動詞ではない。

I live in London.✔(OKの絵文字):より永続的。
I am living in London.✔(OKの絵文字):より一時的なもの。

 

PaulQ(英国在住、英国英語話者、1つ上のse16teddyさんへの返信):

そうだろうか。「I'm loving it」の背後にある考え方は、極めて意図的なものであり、巧みな言葉の使い方である。ハンバーガーを食べることを楽しむというプロセス体験の未完結な側面を暗示するために使われ、それによって聞き手/読み手の心の中に同じ経験を作り出す―つまり、ハンバーガーを買うきっかけになることを期待しているのである。

AはBのために、あるクラシック音楽を再生している。20分後、AはBが目を閉じていることに気づき、眠っているのだろうかと訝しむ。

A: 眠いのか?
B: No, I'm appreciating the music - in fact, I'm loving it.(いいや、音楽を鑑賞し続けているよ―実際、めちゃくちゃいい感じ。)

 

tunaafiチェコ共和国在住、イギリス英語話者(英国南部)、2つ上のse16teddyさんへの返信):

ふーむ、私はおバカ社会グループに属しているようだ。

 

velisariusギリシャ在住、イギリス英語話者(サセックス)):

liveとworkという動詞は、他の動詞と違う所があるね。私はこれらを状態動詞とは呼ばないかな、ほとんど役に立たないから:どちらもごく普通に、そして議論の余地なく、進行形で使われるよ―I am living/working in London.のように。


これらの動詞は持続時間を持つので、現在完了のsince節で使うことができるよ。進行形は補助的に付加可能なものだね:。

She has worked/has been working in Montreal since June.

She has lived/has been living in Montreal since June.


…今回は割と全回答面白かったので結局全部引用しちゃいましたが、まとめると、状態動詞とかそういうのは気にしないでいいというのが結論で、se16さんの回答は微妙な部分もありましたがそちらによると、「進行形だとより、一時的なニュアンスが出てくる」というのはその通りだと思いますね。


ちょうど、以下のスレッドでも似たような話がより細かく議論されていました。

forum.wordreference.com

…って、ちょっと本当にもう長すぎる感じになっているので、ぶっちゃけあまりにも細かすぎてそこまで見る意味もあんまないかなと思えたんですけど、ご質問者のアンさんがよく使われる単語ということで、せっかくなので次回もまた引き続きこのスレッドから、二回に分けて「live」について触れてみるといたしましょう。


ちなみに、最初のトピックでLoobさんにリンク紹介されていたこちら(↓)も、Loobさんの書き込みを見る前に既に「これも面白いね」と思って紹介しようと思っていたスレでした。

forum.wordreference.com

せっかくなのでこちらも見ていこうかなと思います。


ひとまず今回時点での結論としては、liveというのは少なくとも「住む・暮らす」という意味なら確実に進行形でも使える単語で(「生きる」という意味だとwouldとの組み合わせも可能?)、上述の通りこれはまた次回詳しく見ていこうと思いますが、進行形にすることで、「一時的に住んでま~す」感が出る、という具合ですね。

追って次回また見てみましょう。


なお、タイトルにもした通り「live」を「LIVE」と書くと、途端にコンサートライブや生中継のライブに思えますが、アイキャッチ画像で使えそうなので、あえてそう表記しただけでした(笑)。

別に今回の内容とは全く関係なさすぎる話で恐縮です(笑)。

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