コメ返信や補足その1-30:どういう思考でその表現を用いるのか…?

では早速途中状態だったコメントの続きですね。

初出の前回は書きそびれていましたが、もう言及するまでもなく、コメントはアンさんよりいただいたものになります。

改めて心より感謝申し上げます。

 

couldとcan、wouldとwillの違い、“丁寧”っていう認識だけでマジで雰囲気でcouldとwouldを使いますが、実はcanとwillの過去形だったりするんですよね?(今更)

I would like toは別として、疑問文以外で使うこともないですし、こいつらもなかなか厄介じゃないですか??まぁ、自分がわかってないだけっていう、いつものやつなんでしょうけど笑


⇒前回「疑問文を作る際にCould youなのかDid youなのか分からんちんだ」という旨のことを書かれていた点からの続きですが、ちょうど、まさにコメントをいただいていた記事の次の日の記事で関連ネタに触れていたので、そのまま次の、こちら(↓)shouldについて語っていた記事へのコメントも見ていきましょう。

 

con-cats.hatenablog.com

はいはい、shouldね、、これは、昨日wouldと couldと並べようかって思って、いやshouldこそなんもわからんからなんも出てこん…って、やめといたやつです笑

このshouldも、実はshallの過去形だったりするんですよね?

 

⇒普通にまだ同じ話でコメントは続くのですが一旦ここで切らせていただきましょう。

この辺の「助動詞の過去形」的な話はズバリ、あまりにも重要でまとめがいのある、非常に面白そうなネタだといえるため、次回、改めてまとめてみようかなと思います。

いつか触れたいと思っていた(まぁ、既にチラッとだけ触れたことはあった気もしますが)、大変興味深いポイントの提起、誠にどうもありがとうございます!


ではコメントの続きです。

 

そもそも、shallなんて、 Shall we dance?しか知らないですしね笑

shouldは、 「You should〜」って、「〜するべき」っていうか、「〜した方がいいと思うよ?」くらいのニュアンスで、わりと使います。「I think」ってつけて、もっとやんわりな感じにしたりして笑

まぁ、それしか知らないんですけどね。


なので、It should beは聞いたこともないし、

「多分そう」なら、I think soでよくね?って思いますし、だいたい、急にitを主語にするのって、難しくないですか?(急ってなんだ?笑)

あぁ、なるほど。

『人を主語にするとやっぱり押しつけがましいアドバイスにもなりかねないため(=「~すべきだ」)、「You should...」という形ではあんまり使わず、「It」とか、「物事がshould」(this experiment should work(この実験なら、多分ワークするっしょ))とか、そういう文脈で多用している感じ…』


私が使っちゃう「You should...」は押しつけがましい感があるってことなんですね。

例えば、どこで買える?(郵便局か銀行か、どっちで買う方がいいかなぁ?っていうニュアンスで)と聞かれて、「郵便局で買うといいよ!」って言いたい場合は、どうなります?(「You can〜」は使わないとして)

まず、It should beを使えるのかどうかもわからないですが、そう言ったとして、その後どう繋がるのか??


shouldが神ワードとは、びっくり!って感じですねぇ。聞きとれていないだけなのか、頻繁に聞いたような覚えもない感じですが、「Should be.」で「かもね」は、覚えておこうと思います。(beで終わる違和感…とか、言いたいことはありますけどね笑)

 

⇒今回は一連のshouldネタということで一気に貼ってしまいましたが、順番に見ていきましょう。

 

まず、そもそもの「するべき」「した方がいいと思うよ?」の意味のshouldですが、「I thinkをつけてやんわりな感じで…」というのは、まさしく完璧な使い方だと思います。

単純にYou should XX.と言い切るより、I thinkを付けた方が間違いなくソフトになりますし、他にも「Maybe you should...」と「メイビー」(多分ね)なんかを付けることでも、言い切り・断定・上から目線の意味は大分和らぐような感じですね。

実際とてもよく使われている表現だと思います。

 

続いて「多分そう」という意味でのshould、こないだ挙げていた「It should be.」なんかについてですが、これはまぁ、「多分そう」とは書いたものの、「I think so.」よりも……何て言うんでしょうね、「私がそう思う」というより、「物事の道理として、それはそうなるだろうね」みたいな気持ちがこもっているとでもいいますか、まぁそう思ってるのは他ならぬ自分なわけですし究極的には「I think」とほぼ同じっちゃ同じなんですけど、多少そういうニュアンスの差はあるかな、って気がします。

ちょうどさっき実際に実験の質問をしてきた学生と話してるとき、「このプライマーペアを使えば、メカニズム的にこうなるじゃん?」的なことを言ったら(ちなみに、←の台詞、例によって前回触れていた「..., right?」のパターンでしたね)、「そうなると思うけど」という感じでまた「Should be」という台詞を聞いたばかりだったんですけど、改めて考えてみると、(特に実験系の)研究なんかをしていますと、まさに上で書いた「理論的に、まぁそうなるはず」みたいなことを言いたい場面がとても多いので、もしかしたら自分の所属している界隈的に、単に他より「should」を使う機会が多いのかな、ともいえるのかもしれません。

 

そんなわけで、「shouldは神ワード!」とは書いたものの、実際場合によっては(人によっては)そこまで多用されまくる(しまくる)万能ワードとも限らない気もしてきましたけど、でも改めてやっぱり、個人的にはめちゃんこ使いまくる表現ってことですね。


実際どういう考えでついついshouldに頼っちゃうか、その流れをまとめてみました。

日常的な英会話をしてみると分かると思うのですが、「素の文だと何か捻りがないというか平凡すぎる気もするから、助動詞を使いたいけどな…」と思うことがかなり多いんですけど(いわば日本語でいう「かもね」「のはず」みたいな、枕詞ならぬお尻言葉みたいな感覚で)、このとき、

「can系(could)…いや『可能』的な意味はいらんしな……may系(might)は『かもしれない』でちょっと弱すぎるし、逆にmustはちょっと強すぎる『違いない』だし、will系(would)だと何となく『自分の意志』が込められ過ぎてる気もする……もっとこう、『常識的に考えてそのはず』みたいな、『自分の意見ってより、まぁ世の中がね、そうなっとるらしい』ってな具合の、最悪の場合あくまで他人のせいにできる、無責任極まりない意図を醸し出したいぜ…!」

…という考えから、

「ま、よぉ分からんけど(上の流れからの消去法で)shouldにしといたろ。消去法とはいえ、この単語は自分の知らないニュアンスも多い感じだったし、こいつなら仮に言いたい気持ちにピッタリじゃなかったとしても、勝手に相手が都合よく最適な意味で解釈してくれるはずだ」

…的な流れで、shouldが採用されることがめちゃ多いのです。

ちょうど、まさに今↑の「」内の文にも出て来た、「~なはず…」という「断定はしないけど、ま多分そうっしょ」ぐらいの気持ちを表したい際なんかにちょうどいい加減で使えるかな、というニュアンスに思えますから、これを英語で言おうと思ったら多分shouldを使ってましたし、図らずも本当に出番が多いことを示していましたね(笑)。


いずれにせよ、特に研究とかそういう科学的な話題に限らず、間違ってたら嫌だから言い切りたくない&「自分が思うっていうより、まぁ世間の意見を参考にするとね…」と、あわよくばなるべく人のせいにして生きていきたいような僕の場合(笑)、このshouldを使った表現というのは、普段の会話でもよく使ってしまうものだといえそうです……というお話でした。


(あんまり関係ないですが、二つ上の段落で太字にしていた「いい加減」、これ、この流れや適切なイントネーションなら「良いサジ加減」というポジティブな意味になりますが、「いい加減にしろ!」「いい加減に掃除をするな!」みたいな使い方(こっちの方が遥かによく使われますけど)だと、途端に「悪い方への度が過ぎる」「手を抜いている・心がこもっていない」というマイナスの意味になるのも、日本語の面白い所ですね。

 正直、日本語に詳しくない人(日本語学習者)からすると「はぁ?何それ、意味違いすぎるし、区別は文脈・言い方だけとか、そんなん無理すぎるだろ!!」と思えるのではないかと思うんですけど、ぶっちゃけ英語でたまに全く似たようなことを感じる理不尽な表現も、多分それに近い話に過ぎない(=その言語のネイティブにとっては、別に全然普通に余裕で使い分けられる/でも本当に「文脈次第」としかいえない、ハッキリした区別法の説明は難しい表現になっている)なんだろうな、なんて気がしますね……と思えたので、ちょっと不自然な表現にも思えましたがあえて「いい加減」と書いてみました。)

 

最後、コメント内にあったご質問、郵便局と銀行の例であれば、例によって話の流れによりますけど、「どっちがいいと思う?」と聞かれたのであれば、普通に「The post office!」と単語だけで答えるのが一番単純にして明快な気もしますが(笑)、フルセンテンスであれば、まぁこれも本当に聞かれ方によると思いますけど、「I recommend the post office.(郵便局がオススメ)」とか「I prefer the post office.(郵便局の方が好き)」とかみたいに(例によって「俺が俺が」の精神で、主語を「I」にして)言うかな、と思えますし、あぁでも自分ならやっぱり「The post office should be better.(郵便局の方がいいはず)」なんてついつい口癖のshouldを使って言うかもな…とも思えますけど、Youで始めるならやっぱり「You can go to the post office.」みたく、canが出てくるかなぁ、って気もしちゃいますね。

(「shouldを多用する」といっても、元々この単語に感じるマイナーさに比べると…という話であって、いうまでもなく、やっぱりcanなんかもめちゃくちゃよく使ってはいる、って感じです。)

もちろん特に「I recommend...」などと自分の意見を言ったら(当然、「The post office!」の一言でも)、普通は「...because it doesn't charge us any fees!(手数料かからないからね!)」みたいな理由を教えてあげる文が続くのが自然かな、とも思います。

言い方は色々あれど、些細な言い方の違いより、情報の質・中身の方が重要なんじゃないかな、って所ですね…!

 

そんなわけで、次回は助動詞の過去形から、仮定法についてちょっと触れてみようかな、と思っています。

書き始める前は短くなりそうな気がしたので、当初タイトルも「これは知らなかった!…と思える表現」として、助動詞を使ったもので一つ、面白いというか意外なフレーズを紹介しようと思っていたのですが(そもそも前回「便利な表現&知らなかった表現」で、両方触れようと思っていた感じでした)、気付いたら割といい分量になっていたので、ネタの出し惜しみってわけでもないですけど記事の水増しとして(笑)、次回・仮定法のその次ぐらいにまたちょっと触れてみようかなと思います。

でも、そのネタで浮かんでるフレーズは1つだけなので、それだけだと短すぎますし、「こっちで働き始めるまで全く知らなかった」と思える表現、何か適当に見繕っておこうと思います(何もなかったら、「まぁ知らなかったわけではないけど思いの外よく使う表現」なんかに触れてお茶を濁しておくとしましょう(笑))。


アイキャッチ画像は、ついに全くこれっぱかしもいいネタが浮かばなかったので、動物いらすとに頼りました(笑)。

一応、思考の流れを虫眼鏡で観察(※)&研究室とかそういう場だとshouldを使う機会が多くなるのかもしれませんね…という話だったってことで、このムシメガネコは研究っぽいイラストともいえますし(まぁ、小学生でもあるまいし、虫眼鏡を使った実験なんてありませんけど(笑))、ちょうどいい加減のイラストかな、ともいえる気がします(笑)。

(※「思考の流れ」とかいって長々とまどろっこしいこと書いちゃいましたが、色々書いてて改めて気付いた点として、結局の所、「日本語でいう『~はず』という表現に一番しっくり来るのがshouldなので、『~のはず』と言いがちな自分はよく使っています」という一文で済む話だったかもしれませんね(笑)。)

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